ハイスクールD×D 破壊を司る神の弟子   作:狂骨

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Xmas!!の前日のイブのパーティでだいたい皆テンション使い切るよね

12月24日、誰もが知る夢の日が駒王町にもやってきた。

 

 

 

金曜日

 

「メリ〜!!クリスマ〜ス!!!」

 

いつもの商店街や駅の近くではサンタのコスプレをした人達がベルを鳴らしちびっ子に風船を配っていた。

 

そんな中、賑わっている交差点を一人の少年が歩いていた。

 

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「あ〜だりぃ〜。つうか何でXmasだっていうのに学校あんだよ…めんど」

 

その小柄な少年『黒崎ゼノ』は欠伸をしながら通学路を歩いていたのだ。今日はXmasで人も多く流石に飛ぶのはマズイと思い珍しく歩いているのだ。

身長は小学生男児とあまり変わらない140ピッタリ。こう見えても18歳であり、駒王学園三年生である。更に、その歳にして宇宙の頂点に君臨する『界王神』『破壊神』とほぼ同格の神格『銀河神』という名の称号を与えられたのだ。といっても本人は全く自覚していない。

 

雪が積もった道を進んでいると

 

「あ、ゼノ先輩…」

 

「よう、小猫か」

途中の分かれ道から雪のような白い髪を持った少女『塔城 小猫』が出てきた。

 

「学校行くのか?」

 

「はい…一緒に行きませんか…?」

「いいぞ」

 

そう言うと二人は一緒に歩き出した。周りからすれば小猫がゼノより少し大きいので幼い姉弟に見えるようである。

 

「悪魔でも寒さとか気にするんだな」

 

「はい。悪魔も人間と共通してる箇所がいくつかありますしね」

 

「それにしても厚着だな〜」

 

ゼノは小猫の格好を見てそう言った。小猫の姿は制服の上にふわりとした学生ジャンバーにマフラーといった可愛らしい格好をしていた。

 

「意外と寒がりか?」

 

「当たり前です…。それに先輩だって」

 

小猫の言う通り、対してゼノの格好は制服のYシャツの上にセーターを着用し、その上にロングコートを羽織っているという高校生にしては珍しい着こなし方をしていた。

 

そう言いながら歩いていると

 

「あらあら、ゼノ君に小猫ちゃん」

 

二つ目の曲がり角からは長い黒髪を後ろでポニーテールにし、女性にしては明らかに……明らかに!!!高ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい身長を持った少女『姫島朱乃』が現れた。*ちなみに作者は160程、

 

「よう」 「おはようございます…朱乃先輩…」(く…ゼノ先輩と二人っきりで登校できるチャンスだったのに……)

 

「はい。おはようございます」(ゼノ君と二人きりで登校できそうだと思っていたのですが……小猫ちゃんが一緒とは計算外でしたわ……)

 

ゼノ以外の二人は内心互いを睨み合いながら挨拶をした。実は小猫と朱乃はゼノに好意を抱いているのだ。だが当の本人は女性に対する免疫が普通以下であり、あまりにも過激的にされたらすぐに気絶してしまうのだ。それ故に抱き着こうとしてもすぐ逃げられてしまうのだ

 

 

「うふふ♪一緒に行きませんか?」

 

「いいぞ」 「はい…」

 

そう言うと3人は歩き、学校へと向かっていった?

 

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そして3人はそれぞれのクラスへと別れて入っていった。

 

「ふわぁ〜!!」

 

「あら?珍しいわね、貴方がこんなに早く着くなんて」

ゼノが席に着くと隣から紅色の髪をした少女『リアス・グレモリー』に声を掛けられた。

 

「あ〜?今日は人多くて流石に目立つだろうと思って歩いて来たんだよ…退屈だわマジで…」

 

そう言うと背伸びをした。

 

「まぁXmasだしね、はい。これ、」

 

そう言うとリアスは大きな箱を渡してきた。

 

「ん?何だこれ?」

 

「貴方とにかく肉が大好きでしょ?だから冥界で特上のチキンを取り寄せたわ。いつものお礼よ♪」

 

「お…おぅ……」(なんか……すげぇ悪いな…)

 

「それともう一つ、少し相談があるの」

 

「?」

 

「イッセーにプレゼントをあげたいんだけど…どうすればいいかしら?」

突然の質問にゼノは「何だ?いきなり?クリスマスは明日だぞ?」と返すと

 

「そうだけど明日じゃ間に合わないわ。朱乃達のは長い付き合いだから分かってるしアーシアやゼノヴィアも普通に聞けば分かるけどイッセーは男よ?どういうものをあげればいいかしら……それにあの子の事だから聞いたらプレゼントだってバレちゃうわ」

 

「成る程な。まぁアイツのことだからエロ本でいいだろ」

 

「確かに最初はそう思ったんだけど…………「思ったのかよ」 ……どうしましょう…」

 

「取り敢えずイッセーの友達に聞けばいいだろ?ちょっとこい」

 

「えぇ!?これから授業よ!?」

 

「いいから来い。イッセーを喜ばせたくないのか?」

 

「それはそうだけど……」

 

「お前がイッセーを好きなのは俺や朱乃がよぉ〜く分かってる。「そうですわ」「何で朱乃も!?と言うかいつからいたの!?」 これでもお前の同級生だ。ましてやクラスメイト、お隣さんの恋路は全力で応援するさね」

 

「ありがと…」(あれ?いつものゼノじゃない…)

 

「取り敢えず行くぞ」

そう言うと3人は二年教室へと向かった。

 

*ここからはリアスとゼノのツッコミかつボケの嵐をお楽しみください。尚ゼノとリアスが結ばれようとしてるかのように見えますが一切結ばれませんのでご安心を…あと、リアスが少し崩壊します。

 

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二年生の教室に着いたものの二人はどうするべきか考えていた。なお、途中に会った朱乃も同伴である。

 

「取り敢えずイッセー君がいることが厄介ですね…」

 

「だな、いっそのこと俺がボコして今日一日墓のなk…「やめて!?貴方が言うとマジでやりそうだから!」」

 

「なら…イッセー君のお友達である『松田くん』『元浜くん』さえ見つかれば…」

 

「それだ!朱乃!ちょっと待ってろ」

「待ちなさい!貴方前に二人から酷い噂を流されたでしょ!?大丈夫なの!?」

 

「大丈夫大丈夫。ちゃんと穏便にすませるから」

ゼノはリアスと朱乃にグッジョブ!すると二年の教室へと入っていった。

 

「心配だわ…」

気になった私は耳を傾けた。すると…

 

 

 

リアス視点…

 

 

『元浜君と松田君いますか〜?』

 

『な…なんすか?先輩?」

 

『ちょっと面貸せよ?なぁ?」

 

『突然来てどうしたんだ?ゼノ?』

 

『うるせぇ!!テメェはお呼びじゃねぇんだよ!!!!寝てろぉぉいっ!!!!」

 

バコンっ!!

 

あれ?普通に殴ってない!?同級生の恋人普通に殴っちゃったわよ!?

 

『イッセー!!……貴様!よくも俺達の同胞を!!』

『もはや貴様なぞ先輩ではないz…『だまれぇ!!!!!この前の仕返しじゃぁぁぁぁぁぁ!!!』

 

ドカベキゴシャンッ!!

『『ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!ごめんなさぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!!!』』

 

えぇ!?何してんの!?全然大丈夫じゃないじゃない!?

 

いくらなんでも手荒すぎるわよ!?これじゃ聞くどころか逆にマイナスになっちゃうじゃない!!

 

 

スタ…スタ…スタ…

 

「どうにか穏便に済ませたな…話を聞いてくれるそうだ…」

 

「嘘おっしゃい!!!」

 

 

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「で…どうしたんすか…?グレモリー先輩…」

「言っときますが僕らお金ないですよ…」

 

「いや過去に何があったの!?え…と、ごめんなさい…急に呼び出して…イッセーといつもいる貴方達にしか聞けないことなの…」

 

「そうですか…」

 

先程ゼノにボコボコにされたことにより二人の顔はメチャクチャ腫れ上がっていた。

 

「イッセー君の好きなものってなにか分かる?」

 

「イッセーですか?」

「アイツは大抵おっぱいにしか興味ないですよ…」

 

「そうなの…」

 

「なら仕方ねぇな」

そう言うとゼノは二人を返した。

 

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3人目

 

桐生 藍華

 

「イッセーが好きなものを知りたいんだけど何か分かるかな?」

 

「ん〜…よくわからないですね。まぁアイツは大抵女性の胸だけしか頭に入ってませんから」

 

「そうなの…」

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最後の希望 アーシア

 

「イッセーが好きなものって何だか分かるかしら?」

 

「んん〜…私もよく分からないんです…ごめんなさい」

「いいわ…」

するとアーシアは何かを思い出したように『あっ!』と声を上げた。

 

「そういえばこの前、お店の前を通ったら…」

 

 

 

『ちっくしょ〜!!!毎年毎年リア充供がチョコ交換しやがって!見てろよ!来年こそ絶対に手に入れてやるからな!!』

 

 

 

……と、ガラス越しに何かを貪るかのように噛み付いてたんですが…

 

 

 

 

 

………………………………

 

 

「それ………バレンタインじゃない…?」

 

 

 

 

 

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「結局ダメだったか」

 

「なんか疲れたわ…」

 

あの後3人は授業を受け終えると部室へと向かいソファーに腰を下ろした。ちなみに今日は部活は休みである。

 

「やっぱりイッセーにはエロ本の方が良かったのかしら…」

 

「その発想から離れろ。もうここはストレートに手作りもんとかでいいだろ」

ゼノの提案にリアスは『なるほど』と納得した。

 

「買う発想から離れて手作りで思いを込めるっていうのも手だと思うが」

 

「そうね…ありがと。お陰で助かったわ」

 

「いえいえ」「うふふ」

 

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ガチャ、

 

「ただいま〜」

 

「お帰り〜!」

 

あの後3人はすぐに解散し、マンションについたゼノは玄関を通り中に入った。すると中には懐かしのあの人がいたのだ。

 

「師匠!?」

 

「ん?やぁ〜ゼノ」

「お邪魔してま〜す」

自分の師匠である『破壊神ビルス』とその師匠『ウイス』がいたのだ。

 

「どうしてここに!?」

 

「いや〜地球ではこう言う日にご馳走を食べるんでしょ?地球に降りた直後にサリさんに会って」

 

「今夜のパーティに招待それたんです♪」

突然聞かされた事にゼノは驚きを隠せなかった。

 

「あともう一人招待したんですけど〜……」

 

「もう一人?誰?」

ウイスの一言にゼノは頭に?を浮かべた。すると

 

ピンポーン

 

突然のインターホンが鳴った。

 

「はぁ〜い」

 

ゼノが鍵をあけ扉を開くとそこには厚手のコートを纏った見知らぬ女性が立っていた。その女性はゼノを見た瞬間 手を広げ抱き締めた。

「ゼノくーん!!」

ムギュ

「むぐぅ!?」

「久しぶりに会えて嬉しいわ〜!!」

その女性はサリに匹敵するほど豊満な胸をゼノへ押し付けてきた。

 

「む…!ちょ…や…//やめろ!!」

 

するとゼノは力任せにその女性の抱擁から逃れた。

 

「なによ!久しぶりに会えたんだからもう少し抱きついたっていいじゃない!」

 

「な何だよいきなり!?誰だお前!?」

ゼノはその女性に見覚えがないのだ。

 

するとその女性はゼノと同じ高さまで腰を下ろすと

 

「私よ!時の界王神よ」

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

 

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ーー

 

「おや?知らなかったんですか?時の界王神は子供の姿と大人の姿その両方に変身できるんですよ?」

 

「いや知らないですよ…そんなリ○ーンてきな設定…」

「〜♪」

時の界王神に抱き着かれながらも、料理しているウイスから説明を受けても納得できなかったのだ。

 

「まぁこの姿の方がゼノ君を抱っこしやすいし♪」

「離れろッ!!」

 

すると、キッチンからサリとウイスが大量に焼かれたチキンを持ってきた。

 

「はぁ〜いチキン焼けたよ〜」「焼けましたよ〜!」

 

テーブルに大量のチキンや寿司などが並べられ、全員に飲み物が渡される。

 

 

「これが今世のチキンか!なんとも香ばしい匂いだ!」

ビルスは目の前に並べられた食べ物に目を輝かせていた。

 

「ほら師匠、行儀悪いぞ。まずは飲み物持って」

そう言い皆はジョッキを手に取った。

 

「では…メリークリスマス!」

『メリークリスマス!!』

 

その声と共に皆のグラスが掲げられた。

 

 

 

 


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