ハイスクールD×D 破壊を司る神の弟子   作:狂骨

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閑話
閑話〜使い魔


ある日の午後

 

 

 

「使い魔?」

 

「えぇ。そろそろイッセーも使い魔をもたせた方が良いんじゃないかと思ったの」

 

突然のリアスからの提案にイッセーは驚いていた。

使い魔とは、契約悪魔が使役する生き物である。悪魔になって間もないイッセーにとっては知るも知らぬ話だ。

 

そう思ったのか、リアスは手を出して小さなコウモリを。朱乃は小鬼を出現させた。 

 

「これが私の使い魔よ」

 

「私の使い魔はこれですわ」

 

見ると小猫も使い魔らしき動物を抱えていた。

 

「シロです」

 

「悪魔にとっては基本的なものよ。主人の手伝いや情報伝達、追跡にも使えるわ。」

 

「へ…へぇ〜……」

 

 

 

 

 

 

 

「…ズズ…ズ……

ふぅ〜……(使い魔ねぇ〜…ちょっとペットも欲しいとこだけども……)」

 

 

 

ゼノは1人でお茶を飲みながらその話を聞いていた。

 

 

「あの〜…その使い魔さん達はどこで見つけるのでしょうか…」

 

「それわね」

 

 

すると

 

 

 

 

 

コンコン

 

 

 

 

ガチャ

 

「失礼します」

 

入り口が開き、幾人かの生徒達が入ってきた。しかも、その顔は皆がよく知る顔であった。

 

 

「な!このお方は!」

「あの…どちら様ですか…?」

「この学校の生徒会長…支取蒼那先輩だよ」

 

 

「あらソーナ、どうしたの?」

「お互い下僕も増えてきたことですので改めてご挨拶をと」

 

そう言い蒼那は部屋を見渡すとゼノを見つけ軽く挨拶をした。

 

「お久しぶりですね。黒崎ゼノくん。」

 

「あぁ。………………何で小猫と朱乃は俺をつねるんだ?」

 

「………ムス…」 「うふふふ」

 

「え!?お前いつからあの方と!?うらやましぃぃ!!あ、でも何で生徒会長がここに?」

 

「このお方の真のお名前は『ソーナ・シトリー』72柱の一つ、シトリー家の次期当主ですわ。」

 

「え!?生徒会長が悪魔!?」

 

 

朱乃から話された真実にイッセーは驚きのあまり二度見してしまい驚きの声を上げる。

 

 

「リアスさん俺たちのことまだ話してなかったんですね。気づかないこいつもどうよって感じですが」

 

「匙、私たちはお互い干渉しないことになっているのですよ。兵藤君が知らないのも当然です」

 

そんな中、生徒会の中でたった一人の男子生徒に対してソーナは注意した。その姿を見たイッセーは驚きの声を上げる。

 

「あれ?確かお前って最近生徒会の書記として入った2年C組の…」

 

「彼は匙 元士郎、特性は兵士です。」

 

ソーナの紹介に続きリアスもイッセーとアーシアを彼女達に紹介した。

 

「同じ兵士の兵藤一誠、ビショップのアーシア・アルジェントよ」

 

「ど…どうも…」

 

紹介されたアーシアはモジモジとしながらも頭を下げる。その一方でイッセーは同じ性別、同じ学年、同じ特性に親近感を抱いていた。

 

「へぇ〜お前もポーンなのか〜しかも同学年じゃん!!」

 

「はっ!俺としては変態3人組の1人のお前と同じなんてめっちゃ酷くプライドが傷つくがな!」

 

「な…んだと!?」

匙という青年の小馬鹿にした言いようにイッセーは頭に来たのか腕輪鳴らす。

 

「お〜やるか〜?俺はこう見えて駒四つのポーンだ!悪魔に成り立てのお前や人間の黒崎先輩なんかに負けっかよ!!」

 

 

その言葉はゼノを少しばかり刺激させた。

 

 

「へぇ。君ってそんなに強いんだ。なら俺と戦って見る?」

 

先ほどまで静かに茶を飲んでいたゼノは立ち上がるとゆっくりと匙へと近づいた。それに対して匙は得意気に胸を張った。

 

「へへん!!良いですよ?先輩!」

 

「匙、おやめなさい!」

 

匙が戦闘態勢に入ろうとした時、ソーナが冷や汗を流しながら間に入り止めた。

 

「会長!?」

 

「兵藤君は駒を八つ消費しているのですよ?それに…黒崎君は破壊神ビルス様の弟子です。あなたどころか…ここにいる全員でも敵いません!」

 

「え……黒崎先輩が………」

 

 

ようやく理解したのか匙はその場で土下座した。

 

「す…すすすすすいませんでした!!!神の弟子とも知らず不届きな行為を!!!ほんと申し訳ございませんしたぁぁ!!」

 

「…………」

あまりの態度の豹変に逆にゼノは引く。

 

「あら、ソーナ達も知ってたの?」

 

「はい。ですが…初めて聞いた時は本当に驚きました。まさか同学年のあの子が神の弟子とは…」

 

「私とほとんど同じね……それにしても、今日は他にも用があったんじゃないの?」

 

「えぇ。匙にそろそろ使い魔を持たせようかと…………まさかリアスも?」

 

「え…えぇ…来週には行こうと思ってたんだけど…」

 

「困りました…彼は月に一度しか請け負ってくれませんし………」

 

そんな時、リアスは何かを提案した。

 

「なら、ここは公平に実力勝負で決めない?」

 

「実力勝負ですか?」

 

「そう、勝った方が彼に依頼する権利を持てる」

 

「というと…レーティングゲームですか?」

 

「いいえ。ここは学生らしく………

 

 

 

『スポーツで決めましょ!!!』

 

 

 

 

 

 

 


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