ハイスクールD×D 破壊を司る神の弟子   作:狂骨

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説明

リアスがゼノに謝罪した後、しばらくは呼び名をグレモリーにするという条件で和解した。

 

そして現在は、部活となっていた。

そんな中一誠はゼノに質問していた。

 

「なぁゼノ、ライザーのときから気になってたんだけどさ、【破壊神ビルス】って何なんだ?それ聞いた途端会場の悪魔たちがおどろいてたんだけどさ〜」

その問いにリアスは紅茶を飲む手を止めると目を開いた。

「あら、イッセーは聞いてなかったわね」

「そうだったな。教えてやる」

そう言うとゼノは食べていた菓子を置くといつもとは違う真剣な表情を見せた。

 

「イッセー…お前 この世界で星を破壊できると思う奴はいるか?」

「え…?」

その質問にイッセーは訳がわからずピタッと止まってしまった。

「簡単に言うと惑星まるごとぶっ壊すことができる奴を知っているかどうかだ」

その質問にイッセーは首を横に振った。

「知らねぇよ。てか星を破壊する!?そんなデタラメな話あるか!?

「ある。そしてその星を破壊する事ができる神こそ『破壊神ビルス』さ」

リアス達はともかくイッセーにとっては全く信憑性が無いものでのみ込めなかった。

「いやいやいや…そんな事出来るはずが…『そいつの言うことは確かだぞ相棒』え!?」

すると一誠の神器である左手が急に喋りだした。

 

「おい、イッセー、今喋ったのって」

『俺だ、俺、こいつに宿った神器だよ」

 

「籠手が喋った……!!!!」

 

リアスや他の部員たちも驚き、一誠の左手に集中した。

 

『初めましてかな?リアス・グレモリー、俺は二天龍の一角、赤龍帝(ウェルシュドラゴン)ドライグだ。』

 

「イッセー、それって…」

 

「あー、乗り込む際に喋り出して……説明しようとしたんですけどまさか………」

『ふん!』

「それより、ドライグ、確かってどう言うことだ?」

『それはな…俺らが神器に封印された理由でもある……』

「え…」

するとドライグは話し始めた。

『そいつの存在に気づいたのは結構な大昔だった。俺たちが争う前から存在が疑われていたが、そいつは現れた…俺たちが争っている大戦でな。』

 

「「「「!!!!!!!」」」」

 

『どんな経路で冥界に来たか知らないが、そいつは突然現れ、「うるさいな〜、もう少し静かにしてくんない?」それだけ言った。すると辺りの悪魔や天使、堕天使どもは一斉に戦争の手を止めた。』

 

「そ…それでどうなったんだ…?」

 

『当時俺たちはそいつが誰なのか知らなくてな。見た途端血の気が騒いで二匹同時に襲いかかったよ』

「で、勝ったのか!?」

『いや、ボコボコにされた…俺の倍加の攻撃をモロに食らってもかすり傷一つも付けられず、半減を狙って触れた白龍皇も10秒経たんうちにノされちまった』

「え…嘘……だろ…」

 

「んで…最終的にどうなったんだ?」

『そいつは俺たちをボコボコにした後、「次こんなくだらない事起こしたら…破壊しちゃうからね…?」それだけ云い捨てて去っていった。その後、悪魔や天使達は恐れ、二度と奴の降臨が起こらぬよう、瀕死の俺たちを神器へと封印し戦争をやめた。これが俺たちが神器になった経由だ』

 

「「「「……………」」」」

 

その話を聞いた周りの部員達は唖然とし、声も出せなかった。

 

「へぇ。あんたと師匠との間にそんな事がねぇ」

 

『そうだ。確かお前はそいつの弟子らしいな?お前は俺を破壊するのか?』

「ん〜……どうだろ?ま、今の所破壊する気はないよ」

『そうか……ありがたい………』

 

 

あまりの恐れように一誠は唖然としていた。

(ドライグがここまで恐るなんて……ビルスってどんだけスゲェ神様なんだよ…)

 

「で…でもよ!!それだったら悪魔や天使達全員で掛かればたおせるんじゃねぇか!?」

『いや、おそらく無理だ。掛かったとしてもあいつが本気を出しちまえば冥界はおろか…他の神話系統もろとも俺たちはぶっ飛ばされる」

「ま…まじかよ……お前…本当に神をも恐れさせた龍なのか?」

『地球の神とあいつは次元が違うんだよ!!あいつは完全なるチートだ!!!』

すると、イッセーとドライグはたちまち口喧嘩を始めてしまった。

 

(いや……軽く宇宙消せる全王様の方がもっとチートだけどな………)

 

 

ゼノは2人を見てそう思いながら腰を上げると、息をつく。

 

「あら?もう帰られるのですか?」

 

「あぁ。眠くなったからな。じゃあな」

 

「え!?ちょっといきな…」

 

ドンッ!!!

 

「きゃっ!!」

 

リアスの呼び止める声に耳を貸すことなくゼノは窓から飛び去っていった。

 

「も〜………いつも勝手なんだから!」

 

 

 

 

 

 


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