ハイスクールD×D 破壊を司る神の弟子   作:狂骨

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ゲーム終盤戦

朱乃がリタイアし、相手のクイーンを退けたゼノは運動場へと向かっていた。だが、その直後

 

『リアス様のルーク一名ナイト一名、リタイア』

 

放送が流れ裕斗と小猫がリタイアした事が知らされた。

 

「裕斗と小猫がやられたか〜 ちょっと急ぐか」

 

そしてゼノが着いた頃には、運動場には一誠達の姿はなかった。

 

「?一誠達がいねぇな」

ゼノは辺りを見回しイッセー達の姿を探した。

すると

 

本校舎の方から爆発が起きた。

ゼノはその場所に目を向けた。そこにはリアスとボロボロのアーシアを抱えている一誠、そしてライザーとユーベルーナがいた。

魔力から見てまずリアス達に勝機はないと確信したゼノは瞬間移動をしライザー達の元へと移動した。

 

「ゼノ!?」

「ようリアス。元気そうだな」

 

現れるなりいきなりゼノは軽々とした口調で話した。

 

 

「な………!!貴様!!!一体どうやってここまで!!」

 

いきなり現れたゼノに対しライザーは驚きを隠せなかった。一方でゼノはライザーの問いを無視して状況を分析した。

「残るはあの2人か。お前らは休んでなよ。あとは俺1人でやる」

 

「「!!!」」

 

そう言うとゼノはゆっくりと二人へ近づいていった。

 

トン トン トン

 

イッセーやリアスは何も感じなかったが、目の前にいるライザーやユーベルーナはそのゼノが歩む一歩一歩が恐怖と感じとり、冷や汗を流した。

 

 

「ち……近寄るな!人間めぇぇ!!!!!」

 

 

 

そう叫びながらユーベルーナはゼノへ向かって高密度の水を放つも

 

 

 

「邪魔」

 

 

ピュンッ!!

 

 

ゼノの右手一振りでその水はかき消された。すると、ゼノはその場から姿を消した。

 

「な!!消えた!?どこn…「後ろだ」 な!?」

 

ユーベルーナは声がする方へ振り向いた。そこには蹴りの構えを取り、跳躍しているゼノがいた。

 

そして

 

 

 

 

 

 

“寝てろ”

 

 

 

ユーベルーナの脇腹にゼノの鋭い水平蹴りが入り込みそのまま地面に向かって蹴り落とした。

 

 

 

『ライザー様のクイーン一名リタイア』

 

 

 

「な……!!ユーベルーナ…!!……」

 

 

「これで後はお前だけだな」

 

 

「!!!」

 

 

「行くぞ?」

 

 

 

 

 

ヒュンッ

 

 

 

 

するとゼノは瞬時にライザーの目の前に迫ると額に指を押し付け

 

 

ピンッ

 

 

ドガァンッ!

「ぐぁぁぁぁー!!!!!!」

デコピンをした。

そしてライザーは後ろに吹っ飛ばされた。ゼノにとってはまだまだ序の序の口程度だがライザーにとっては大ダメージであり、新校舎の円筒まで飛ばされた。

 

「ば……馬鹿な……なぜこんな奴にこれ程の……」

 

「よそ見するなよ」

 

 

その言葉と共に再び目の前にゼノの拳が迫っていた。

 

 

 

「!!くっ!!」

 

そして、ライザーはその拳を紙一重で躱した。

 

「ほらほら。油断すんなよ?もうあと500発くらいいくぞ!」

「な………!!」

 

そしてゼノはライザーに向かって何百発もの連打を繰り出した。

 

「ソラソラソラソラァーッ!!!」

 

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!

 

「ぐぎらぼべばおぼびべばぉぃばびぢがげごべば!」

放たれた拳全てはライザーの顔に命中しその顔が次々に変形していった。

 

「セイッ!!!」

 

最後にゼノは右ストレートを顔面に放った。

 

 

ブンッ!!!

 

 

「ごはぁあ!!!」

ゼノの右ストレートによってライザーはその場から時計塔地点まで吹き飛ばされた。

 

 

 

「はぁ…はぁ…」

「おいおい。もうバテたのか?もうちょい楽しませてくれよ?不死身のフェニックス様よ?」

「だったら……見せてやろぉおおおお!!!!!!」

その瞬間 ライザーの身体から渦潮の如く 炎が溢れ出た。

「人間…俺の力をここまで引き出した事は褒めてやろう。だが俺は不死…どの道貴様らに勝ち目はないッ!!!」

「それはどうかな?不死身の奴でも必ず弱点は存在する。それは皆同じだ」

するとゼノは体内からオーラを出した。

「来な。引き出したその力俺にぶつけてみろよ」

「よかろう…!!」

 

そしてライザーは炎を纏いゼノへと向かった。

 

 

その時

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私の敗けよ……投了します…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「!!!!!」」

 

 

 

 

 

『リアス様の投了を確認。よってこのゲームはライザー・フェニックス様の勝利です』

 

突然の一言

 

 

 

その言葉を聞いた瞬間、ゼノはオーラを納めリアスへと近づいた。その顔は少量の怒りが混じっていた。

 

 

 

 

「何故リタイアした」

「…………」

 

ゼノが問いかけてもリアスは答えるどころか声も出さなかった。

するとゼノは響き渡る声で怒鳴った。

「おいッ…!」

「……もう……いいの……これ以上私の眷属や……貴方が傷つくのはもう見たくないの…!」

 

 

「…………なるほど。だから投了したのか……」

 

そしてゼノはリアスを見て少し黙りこみそして

 

 

「確かに心配してくれたのはありがたいが その投了でこれまでリタイアしていった朱乃や小猫達の思いや頑張りを無駄にしたんだぞ?特に一誠はお前の為に勝ちたいと 一番努力していたんだぞ?」

ゼノの言葉にリアスは返す言葉がなかった。

「…………ごめん………なさい………」

 

「ッ!!……テメェ…謝って済む問題じゃねぇだろ!」

ゼノのは初めて怒りを露わにした。ゼノの1番嫌いな行為は相手の努力を踏みにじりバカにする。ゼノにとって勝手にリザインしたリアスには怒りしかないだろう。

「人の努力を無駄にして謝るだけだと?異空間ごとぶっ飛ばしてやろうかぁ!?」

ゼノか怒りを露わにし手にエネルギーを集めた時ライザーがゼノの肩を掴んだ。

「おいおいお前 もう勝負はついたんだぞ?今更泣き言なんて男として… 」

「すっこんでろ…ッッ!!!」

ドォオオオオオンッ!!!!!!!

ゼノの怒声と同時にライザーの身体は新校舎の屋根からグラウンドへとエネルギー弾によって吹き飛ばされた。その衝撃で土が盛り上がり 半径400mはある巨大なクレーターが出来上がった。その中心で全身がグチャグチャになり気絶しているライザーの姿があった。不死なため 命に別状はないが精神に相当なダメージが入っただろう。

 

ゼノはその場から降りると 衝撃によって新校舎から落ちたイッセーを介抱しているリアスを睨んだ。

 

「見ろ。俺を信じて投了しなずにいればアイツはあの様…いや、それ以上の苦痛を与えて勝利を手にする事が出来たんだぞ?」

 

「…ッ!」

リアスは自分の唇を噛み締め涙を流した。仲間を信用できなかった。仲間の努力を無駄にしてしまった。リアスの心の中は自分への無力感で埋め尽くされてしまった。

 

その様子を見てゼノは失望した。

 

「……お前は今まで会った奴の中で一番ダメな奴だな」

そう言い捨てると去っていった。

 

 

 

ゲーム終了

 

 

 

 

 


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