ハイスクールD×D 破壊を司る神の弟子   作:狂骨

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ゲーム中盤戦

朱乃と別れたゼノ達はグラウンドへと向かっていた。

 

 

すると、

 

 

 

『ライザー様のポーン三名リタイア』

 

別行動をしていた裕斗が誘い出した三名を撃破したのだ。その直後に裕斗が現れ、一誠達と合流を果たした。

 

 

「おっ!木場!!その様子だと作戦成功らしいな!」

 

「うん。朱乃さんが結界を張ってくれたお陰で何とかね。」

 

 

 

一誠が裕斗と話しているとリアスからの通信が入った。

 

 

『小猫!イッセー!聞こえる!?ゼノは無事なの!?』

 

「はい。何とか!今木場と合流したのでグラウンドに向かってます!」

ゼノが無事な事を知るとリアスは胸を撫で下ろした。

『…それじゃあ次の作戦について説明するわね。

私達はこの後本陣に奇襲をかけるわ。だから、できる限り敵を引きつけて時間を稼いでちょうだい。朱乃の回復を待って各個撃破しようと考えてたけど、敵が直接クイーンをぶつけてきたのが計算外だったわ』

 

 

「しかし部長!キングが本陣を出るのはリスクが大きすぎますよ!」

 

 

『敵だってそう思うでしょう。そこが狙い目よ…!いくら不死身だからといって心までは不死身ではないわ。この私が直接、ライザーの心をへし折ってやるわ…!!』

 

 

 

「分かりました!!」 「了解です」 「はい…」 「はいよ」

 

 

 

通信を終えると、4人はグラウンドへと向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

その頃

 

しばらくほったらかしにされたビルスは…

 

 

 

「ふわぁ〜…お腹空いたな〜…」

 

 

「10日前のプリンを最後にゼノさんから連絡がありませんね〜。」

 

 

「くそ〜!!お腹すいた〜!!!ウイス!!!何かあるものくれ!!!」

 

 

「はぁ…分かりました。とりあえず、プリンでも食べて待ちましょう。」

 

 

 

 

そんな感じであった。

 

 

 

 

 

 

 

〜場面は変わりグラウンド

 

 

 

 

 

一誠一行はグラウンドへとたどり着いた。

すると小猫は何かを感じ取り警戒態勢を取った。

「複数の敵の気配を感じます…」

 

 

小猫が気配を感じ取った後、一誠が前えと踏み出した。そして、

 

 

 

 

「おい!隠れてるのは分かったんだ!さっさと出てきやがれっ!」

叫びだし、敵を挑発したのだ。

 

すると、校庭の中心に砂嵐が吹き荒れ、その中から装甲をまとった女性が現れた。

 

「私はライザー様に仕える『ナイト』カーラマインだ。敵陣の真正面に突っ込んでくるなどとんでもないバカだな…だが…私はそんなバカが大好きだ」

するとそのナイトは剣を抜くと木場へ向けた。

「お相手願おうか。グレモリー眷属のナイトよッ!」

「端からそのつもりさ。ナイト同士の戦い…待ち望んでいたよッ!」

瞬間 二人の剣がぶつかり合いその場に巨大な金属音が鳴り響いた。

 

木場vsカーラマイン 戦闘開始

 

「や…ヤベェ…こりゃぁ…俺の出番ないんじゃあ…」

 

 

「そうとも限らんぞ」

 

 

「!!」

その時 背後の林から声が聞こえた。振り向くとそこには仮面をつけた女性とお嬢様風の優雅な衣装を着た金髪の少女が立っていた。

 

「カーラマインったら、頭の中まで剣、剣、剣、でうめつくされてますわ…」

 

見ると次々に現れ、あっという間にゼノ、一誠、小猫は5人の駒に囲まれていた。

 

「成る程。残りの駒を全部投入…リアスの勘は当たりやすい(笑)」

「呑気に言ってる場合か!!ブーステッドギア!!」

「5人だと…不利…」

 

 

一誠と小猫が戦闘態勢に入り戦闘を開始しようとしたが 金髪の少女は拒否するかのように手を振った。

 

「あら、ゴメンあそばせ♪私は戦いませんの」

 

「は!?」

 

 

突然の言葉に一誠が動揺していると仮面をつけた女性がイッセーへ近づいた。

 

「私はライザー様に仕えるルーク、イザベラだ。ではいくぞ。リアス・グレモリーのポーンよ!!」

イザベラと名乗るその女性はイッセーに拳を放った。

「のわっ!!おい!!何なんだよ!!アイツ!!闘わないとかどういう事だよ!?」

 

一誠が 質問すると、その女性は何回も拳を振りながらも説明した。

「ビショップとして参加はしているが、ほとんど観戦しているだけだ。彼女は…いえ、あの方はレイヴェルフェニックス!ライザー様の実の妹君なのだ!!本人曰く…

 

 

 

 

『ほら、妹萌えって言うの?こう言う奴、まぁ俺は妹萌えじゃないからな〜。形として眷属悪魔ってことで』

 

 

 

なのだそうだ」

 

 

 

「戦わない奴を眷属にするとかアイツマジで腐ってるな。つうか形だけの眷属悪魔って可哀想(笑)」

 

説明を聞いたゼノは分析したがその言葉が相手を挑発した。

「く……言わせておけば少々ムカッとくる坊やですわね!!ニィ!!リィ!!やっておしまいなさい!!」

「「ニャニャん!!!」」

 

そう言うとゼノの前に露出した制服を着こなし猫耳をつけた2人の少女が立ちふさがった。

するとゼノは前に出ようとする小猫を手で制すと自ら前に出た。

「ここは俺にやらせろ。コイツらには少し腹が立った」

「…分かりました」

小猫はゼノの言う事を聞くと後ろに下がった。

 

「あら?あなた 一人でこの子達を?言っておきますがこの二人は眷属の中でも一位二位を争う程の瞬発力の持ち主でしてよ?」

「だからなんだ?そんな説明いいから黙ってろドリル」

ゼノのドリルという言葉にレイヴェルは頭に来た。

 

「やっておしまいなさい!」

「「ニゃァ〜!!!」」

するとその二人の少女は一斉にゼノへ遅いかかった。

対するゼノは目を少し細め鋭い眼光で見つめると人差し指を突き出した。

 

 

 

“目障りだ”

 

 

 

 

その瞬間 人差し指が飛び掛ってくる二人の鳩尾へと突き刺さるかのようにまっすぐ入り込んだ。

 

「「うぅ……」」

 

ドサッ

 

 

二人はそのまま地面に落下すると光に包まれた。

 

『ライザー様の兵士2名リタイア』

 

「な…なにをしましたの…!?」

「あ?ただ単に邪魔だったから退場してもらったんだよ。確か体力が尽きるとリタイアだっけか?ちょっと小突いただけなのに。アイツら弱すぎだろ」

「くっ…」

するとゼノは少しずつレイヴェルへ近づいた。対するレイヴェルは一歩後ずさった。

「な!?何ですの!?」

「邪魔だから退場してもらうに決まったんだろ?いつまでもいちゃ迷惑だ。戦わないなら失せろ」

「…ッ!」

レイヴェルは冷や汗を流した。すると、レイヴェルの前に二人の眷属が現れた。

 

「レイヴェル様 この男は危険です!直ちに御避難を…!ここは我わ…「邪魔」…ガハ…ッ!」

最後まで言う前にその剣士はゼノの強烈な回し蹴りを喰らい近くに並んでいる建物を貫通する程まで吹き飛ばされリタイアとなった。

「次はお前だ」

「!?…キャァッ!!」

そしてゼノはその体制からまたもや回し蹴りを放ち同じように僧侶も吹き飛ばしリタイアさせた。

 

『ライザー様の騎士一名、僧侶一名、リタイア』

 

「フン。雑魚が」

「くっ…」

2人の駒を撃破しても未だにゼノは腹を立てていた。確実にコイツらは戦いを舐めている。戦闘を求めるゼノにとってはそれは腹立たしい事だった。

 

「さて、残りのゴミ掃除を始めるか」

「ヒッ…!?」

そう言うとゼノはレイヴェルへと鋭い眼光を向けた。レイヴェルは恐怖のあまり一歩後ろへ下がった。

その時、ゼノは遠方から何かを感じ取りレイヴェルから目を逸らしその方向を見た。

 

「(朱乃の気が弱い…苦戦してんのか?)」

 

ドンッ!!!!

 

 

「キャっ!」

 

 

 

 

ゼノはすぐさまグラウンドを飛び去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

〜体育館跡地

 

 

 

グラウンドでゼノ達が戦闘を繰り広げている中、朱乃は苦戦を用いられていた。

 

 

 

「ハァ……ハァ……ハァ……」

 

朱乃の戦闘服である巫女服はボロボロであり、魔力もそこをつこうとしていた。

 

「やはり、噂通りの力ですね。やはりこれがなければ」

 

 

「く……それは…フェニックスの…涙ですか…」

 

 

「えぇ。これのお陰で私は貴方に勝つことが出来ましたからね。貴方との勝負は面白かったですよ」

ユーベルーナの手には魔法陣が展開されていた。

 

 

 

 

朱乃も対抗しようとしたが魔力が足りず身動きが取れなかった。

「(魔力が………もう……ここまで…ですわね……ゴメンなさい………リアス……皆さん…)」

 

悔やしさの念が現れ、敗北を認めてしまった。

そして、朱乃の地面が光り始めると爆発し、爆風が朱乃を飲み込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その高威力の魔法は辺り一体を煙に包み、その場は静寂に包まれた。

 

その時、ユーベルーナは何かを疑い始めた。

 

「(ん?妙ですね。撃破したのならそれが知らされるはず…しかもまだ微かに魔力を感じる……)

 

 

そう思いユーベルーナはもう一度爆発した場所を見た。

 

 

 

 

 

「ふぅ〜…間一髪だったな」

 

「なっ!?」

「ぜ……ゼノ…くん…?」

そこには朱乃を肩に担いでいるゼノの姿があった。

 

 

「き……貴様はさっきの!?(何故…!!気配も何も感じなかった…!!近づいてくる気配もなかった…!!しかもあの距離を一瞬で移動するのもナイトでさえ不可能なのに…!!まさか!!爆風よりも早く移動した!?)」

 

 

 

 

ユーベルーナがいきなり現れたゼノに驚いているが本人は無視し、朱乃を少し離れた場所に下ろす。

 

「大丈夫か?」

 

「はい…ですが…どうやってここまで…」

 

 

「グラウンドで他の奴らの相手してたら急に君が苦戦し始めてるのを感じたんだ。見る限りもう、魔力があまり残ってないな」

 

 

「はい…クイーンとの戦いで使い果たしてしまいましたわ…ゴメンなさい……力になれなくて……」

 

 

「別に良いよ。あとは俺がやるからお前は休んでろ」

「……はい……ありがとうございます…」

 

 

そう言い終わると朱乃は消え、リタイアとなった。

 

 

『リアス様の女王一名リタイア』

 

 

 

そんな中、ユーベルーナは後ろで魔方陣を展開させていた。

 

 

 

 

「少々油断してました。今度こそあなたをリタイアさせてあげますわよ…ッ!」

 

辺りの空気が揺れ、魔法陣からはとてつもない魔力が感じられる。それと同時に辺りには熱風が舞い、次々と砂を吹き飛ばしていった。

 

「燃え尽きなさいッ!!!!」

その瞬間、ユーベルーナの魔法陣から巨大な炎の渦が現れ、ゼノに目掛けて放たれた。

 

 

 

 

 

「失せろ」

ゼノが放ったその一言で向かってくる炎は一瞬で消失した。

「なっ!!私の炎を!!」

「ぎゃあぎゃあウルセェんだよババア。今すぐ……“失せろ”…!」

 

その瞬間 ユーベルーナはゼノから発せられた強大な威圧感に汗を流す。

「…!今更巻き返したとしても貴方は不死のまえでは無力ですわ!!!」

そう言いうとユーベルーナはグラウンドの方へと飛びさっていった。

 

 

 

その直後

 

 

『ライザー様の騎士一名、、戦車一名、リタイア」

 

 

裕斗と小猫と一誠が敵を撃破した。

 

 

 

「さてと、これで、残るは3人か。いよいよゲームも終盤かな?」

 

 

 

 

そう言うとゼノはグラウンドへと戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 




遅れて申し訳ありません!!ですが!!お気に入り登録者が増えて僕は嬉しいです!!!これからもよろしくお願いします!!!

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