ハイスクールD×D 破壊を司る神の弟子   作:狂骨

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模擬戦

「や………やっと着いた〜………」

 

 

一誠が着いた時にはもうヘトヘトであり完全にバテようとしていた。

 

 

「じゃあ中に入って着替えてすぐ修行を始めましょ」

 

「え!?すぐ修行!?やっぱり部長は鬼ですか!?」

 

 

「悪魔よ」

 

そう言いリアス達女子陣は中へと入っていった。

 

 

 

「それじゃあ僕も着替えようかな」

 

そう言い荷物を下ろした裕斗も着替る為に部屋の中へと入っていった。

 

 

「覗かないでね?」

 

「ぶち殺すぞ!!!木場!!!!」

 

「俺の方も覗くなよ?」

 

「オメェもか!!!」

 

 

 

そんなやり取りをしていながらもその後すぐ着替え終わった一同は庭へとでた。

 

「さて、全員揃ったところで、ゼノ」

 

「ん?」

 

「まず、裕斗と模擬戦をしてみて頂戴」

「なんでだ?」

突然の模擬戦。何故木場を選んだのかは不明だが、自身を指名したリアスにゼノは首を傾げる。

 

「貴方の戦闘スタイルをもう一度見ておきたいの」

 

「…わかった」

 

ゼノは承諾すると肩に手を置きながら左右に捻り裕斗へと目を向けた。

 

「お前とやるのは初めてだな」

 

「えぇ。お手合わせよろしくお願いします。先輩」

 

因みにゼノが入学した後からイッセーはともかく木場は敬語を使うようになった。木場は神器を発動させ木刀を生成すると構えた。

 

「なんだ?木刀か?」

 

「えぇ。模擬戦なので」

 

「成る程」

ゼノは剣ではなく木刀で来ることに不満でありながらも承諾した。まぁゼノにとっては剣も木刀も変わらない。

 

「先輩は武器無しでいいのですか?よかったらお作りしますよ?」

 

「いらん。さぁかかって来い」

そう言いゼノは裕斗に向けて仰ぐように手で招いた。それに乗る裕斗はゼノに向かって駆け出すと木刀を水平に持った。

 

「それじゃ…行きますよ!」

 

シュンッ!

 

裕斗は一歩を重く踏みしめると騎士の特性である速さを生かしその場からスピードを格段に上げながらゼノに向かった。

 

木場は正面からだと防がれる可能性があると予想し 直前に横へ横へと高速移動をし背後から攻撃を仕掛けた。

ゼノはまだ正面を向いたままであり、これは好機だと思った木場はそのまま木刀を振り落ろす。

 

 

 

だが、

 

「…!?」

 

振り下ろした直後。まるで見えているかのようにゼノの腕が動き出し木刀の振り下ろしを防ぐようにして掴んだ。

 

 

「な…!」

木場は何も喋れなかった。ゼノの視界の外から攻撃を仕掛けた筈なのにまるで読まれていたかのようだった。

リアス達も目を丸くしていた。

 

「驚いたわ…視界外からの祐斗の攻撃をあんな容易く…」

「はい…そしてあの動き…まるで最初から読んでいたかのようでした」

 

一方で木場の背後からの攻撃を掴んだゼノはそのまま持ち上げると前に放り投げた。

 

「ほいっと」

「くっ…」

木場は着地すると悔しいのか口を噛み締めながらも、ゼノの様子を伺っていた。

 

それに対してゼノは目の色を変え木場を睨んだ。

 

 

「次は俺の番だな」

 

その瞬間

 

ゼノの姿がその場から消えた。

 

「ッ!…どこにッ!「後ろだ」 ッ!!」

 

その声と共に “何か”が木場の背中に指を立てた。

それと共に木場は自分の心臓が貫かれたかのような感覚に陥った。

恐る恐る振り向くとそこには怪しい笑みを浮かべているゼノの姿があった。よく見ると背中の心臓が位置する場所に人差し指が突きつけられていた。

 

 

「さて、まだやるか?」

 

ゼノの言葉に木場は「完敗です…」と返す。その言葉を聞いたゼノは人差し指を離し、ポケットに手を入れた。

リアス達は木場の身に何が起こったのか分からなかった。

 

 

そしてゼノはリアス達に近づき

 

 

「じゃあ俺の力量も分かった事だし修行始めるか」

 

 

 




今回は少々短めですね。


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