ハイスクールD×D 破壊を司る神の弟子   作:狂骨

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黒猫との別れ。そして修行の始まり

その夜

 

 

 

 

ズ〜〜

 

 

 

「ただいま〜」

 

 

 

 

 

ゼノはバイトを終えテントへと帰って来た。

 

 

「あれ?」

 

 

 

いつもとは違う雰囲気にゼノは不思議に思っていた。

 

いつもなら黒歌が「おかえりニャ!」と言って迎えてくれるのだが今日は何故か迎えてはくれなかった。

 

「何だ? 黒歌の奴、出かけてるのか?」

 

 

 

そう言いゼノは周りを見回した後、テントの中を見ると一枚の紙切れに目が止まった。

 

 

「? 手紙?」

 

よく見るとそれは自分宛に書かれた手紙であった。文字をよく見ると黒歌である事が分かる。

ゼノはそれを取り出し、読み始めた。

 

 

 

 

 

『ゼノへ』

 

『短い間だったけど、私と一緒にいてくれてありがとう。ゼノがいない間、私は考えたの。はぐれの件は自分で何とかするしかないと…、だから 私は自分なりの方法で頑張ってみます。勝手な旅立ちを許してほしいです。

でも、ゼノがあの時言ってくれた言葉は本当に嬉しかった。 あんな事を言ってくれたのは君が初めてだった。

 

 

最後になるけど、私はゼノの事が大好き。 今まで本当にありがとう。』

 

 

 

『黒歌より』

 

 

 

 

 

ゼノがその手紙を読み終え外を見ると雨が降り始めた。

テントから出ると雨に濡れながらも空を見上げた。

 

 

「…自分なりに…か」

 

ーーーーーーー

 

「本当にいいのですか?」

「うん。もう決めたから…」

駒王学園から遠く離れた街全体を見渡せる山にて黒歌は雨にぬれながら、ゼノと共に暮らした森を見ていた。

 

「では行きましょう。付いてきてください」

メガネをかけた貴族のような男性は剣を振るった。すると空間が裂け男性は中へと入る。

 

「じゃあね…ゼノ」

黒歌は振り返りただそれだけ言うと男性の後に続くように空間の中へと消えていった。

 

ーーーーーーーーー

 

 

翌朝

 

 

 

今日は休日であり、それが分かっていたゼノはずっと寝ていた。

 

 

すると

 

ズ〜…

 

 

 

誰かがテントを開きゼノを揺さぶった。

 

 

 

「起きてください」

 

 

 

「ん………?………なんだ………?」

 

 

 

ゼノを揺さぶったのは

 

 

 

「朝ですわよ」

 

 

 

駒王学園の学園二大お姉さまこと姫島朱乃だった。

 

 

「え…?だって今日から休日の筈じゃ?」

 

「うふふ。レーティングゲームに向けてしばらくは部長の別荘で修行をするそうですわ」

 

「ったく……めんどくせぇな〜………」

 

そう言いながらゼノは起きて自分の髪型を整えた。

 

「そういえば、ゼノ君は何故いつも三つ編みなのですか?」

 

「ん〜…動きやすいからかな」

 

「成る程」

 

「ん………?………ちょっとうまくいかないな…。朱乃、手伝ってくれる?」

 

「はい」

 

 

 

その後、2分程朱乃に三つ編みを手伝ってもらったのである。

 

 

 

 

ゼノsideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから時間はたち

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゼェ…ゼェ…ゼェ…ゼェ…

 

 

 

 

 

現在俺こと兵藤一誠は……山道を登っていた……。しかも……めっちゃ重い荷物を持って…

 

 

 

「ゼェ………ゼェ………ゼェ………ゼェ………」

 

「ほらイッセー、頑張りなさい。」

 

「はぁ〜い……部長…………て言うか、俺ら何で山道登ってるんですかね〜……」

 

「忘れたの?10日後はライザーとレーティングゲームよ。だからそれに備えて修行する為今私の別荘に向かってるんじゃない」

 

 

「あ〜…確かそうでしたな〜……」

 

 

確かに俺は弱い…… この前俺を倒した女の子………あの子は多分あいつの下僕の中で一番弱い……それに負けたってことは俺には修行が必要だってことか……

 

 

 

 

 

と言うか…… 

 

 

 

 

 

「はぁ〜…楽チン楽チン♪」

 

 

 

 

 

 

 

「なんでオメェが乗ったんだよぉおおおおおおおーーー!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくして

 

 

 

 

「や………やっと着いた…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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