乗り鉄探偵南 達仁 恵那・岐阜殺人紀行   作:新庄雄太郎

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恵那峡遊覧船に乗った後、俺たちはさざなみ公園に向かっていた。
「イニッ、岐阜名物五平餅、食べる?。」
「ありがとう。」
「達仁君、鉄道が詳しいのですか。」
「そうだよ、小学生のころから列車が好きだったから。」
「そうなの、ことりちゃんと穂乃果ちゃんも列車は好きかな?。」
「うん、穂乃果とことりは列車は好きだと思うよ。」
「岐阜と言えば、私は何を思いつくのかな。」
「そうだな、俺は岐阜城へ行って見たいな。」






2話 明知鉄道

次の日、俺達は明智の日本大正村へ向かうため、恵那駅へ向かった。

「いやーっ、いい湯だった。」

「本当、岐阜に着てよかったわね、穂乃果ちゃん。」

「うん。」

「でも、この温泉、なんかしょっぱっかったね。」

「そりゃそうだよ、海水の温泉なんだから。」

「海未ちゃんとにこちゃんも行きたかったかな。」

「そうね、海未ちゃんは部活試合に、にこは前日に盲腸で入院したんだから。」

「そうだな。」

とそういいながらバスから降りて、恵那駅に着いた。

「ここから、明智まで行くの。」

「そうだよ、そこから明知鉄道に乗るんだぞ。」

「私ね、前からはいからさんになってみたいと思ってるの。」

「そうか、確か明智はロマンの旅が楽しめるんだよね。」

達仁と穂乃果とことりと花陽は7時52分発の明智行の乗った。

「出発ーっ、進行ーっ。」

「わーいっ。」

明知鉄道は、昭和60年11月からに国鉄明知線を廃止し、第3セクターに変わりました、最近では急行大正ロマン号と言う観光列車が運転されている。

「実はね、俺、大正ロマン号に乗ったことがあるんだ。」

「えーっ、本当」

「あっ、ロマン1号だけどね。そこでじねんじょ料理を食べたんだ。」

「うん、穂乃果ちゃんとことりちゃんも乗りたがっていたよ。」

ことりは、穂乃果と花陽と達仁にはいからさんになりきれるってことを伝えた。

「ねぇねぇ、はいからさんのコスプレも切れるって。」

「素敵ーッ」

「それから、おひなさまめぐりもやってるんだって。」

「これは、明智のロマンの旅も楽しみになりそうだね。」

達仁達が乗った明知鉄道は大正ロマンの町、明智へ向かった。

 

一方、岐阜県警捜査一課の刑事たちが、恵那峡へ急行した。

「被害者は、三杉 純一さん、30歳。」

と恵那警察署の矢野刑事が県警本部の唐沢警部に伝えた。

「えーと、住所は岐阜県中津川市在住か、やっぱり高山と同じ手口か。」

「えっ、手口が似てる?。」

「ええ、高山で起きた殺人も似てるので、多分同一犯の可能性もあります。」

「では、唐沢警部、遺体はさっそく司法解剖に回します。」

「では、恵那署と機捜と残りの捜一は、目撃者がいなかったか、不審者の情報はなかったか、周辺の聞き込みしてくれ。」

「了解。」

刑事たちは、懸命な捜査が続けられた。

 

明智駅に着いた、達仁、穂乃果、ことり、花陽は恵那市明智町にある日本大正村にやって来た。

「うわーっ、ここが日本大正村か。」

「まずは、観光案内所によって行こう。」

達仁達は、全館内のチケットを買って、大正ロマンを味わうことになった。

今日のお昼は浪漫亭で食べることにしました。達仁とことりははいからハヤシライス

「うーん、美味しいわ。」

「本当だ、給食を思い出すな。」

穂乃果はナポリタン、花陽はミートソースを注文しました。

そして、昼食を済ませた、達仁達は日本大正資料館に行った。

その時、一方通行を逆走する赤いクーペに遭遇した。

「誰か助けてーっ。」

「花陽、どうした。」

「花陽ちゃん、大丈夫。」

「うん。」

「穂乃果ちゃん、何があったの。」

「一方通行逆走の暴走車が現れたんだ。」

そこへ、恵那署の交通課のパトカーが到着し、花陽に事情聴取した。

「赤いクーペが一方通行逆走し、彼女を襲った、そうだね。」

「うん、猛スピードでジグザク運転してたの」

「で、車のナンバーは。」

「警部補さん、マツダRX-7のFCの奴だよ、番号は松本37 はの69-58です。」

「そうですか、いやーっ、大した記憶力ですな、さっそく手配しましょう。」

「おいっ、赤のRX-7、松本ナンバー37 はの69-58、すぐに手配だ。」

「はっ。」

「さっそく、周辺の道路を警戒しておきます。」

パトカーは赤ランプをつけて、走り去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 









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