東方 幻想忍闘伝   作:Mr.Sprite

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おっと、どう言う事だい?着いた場所が実は山だったんだって
山といえばあそこだよね・・・そしてある事故が起きて翔君ピーンチ。
それと紫様が・・・・・・?


第三話・災難に遭う(前編)

「クッ、このままでは・・・」

翔は何者かに追われていた、彼は縮地の術を使い逃走を図るが距離は離れず

逆に縮まるばかりだった。里の中で彼はトップクラスの速さを誇るが

この世界でそれは通じなかった・・・

あの事故さえ無ければこんな事にはならなかっただろうに

 

 

数十分前・・・

「拙い・・・これは非常に拙いで御座るよ」

彼は未だに迷っていた。前進すれば木ばかり、後退しても木ばかり

右を行っても左へ行っても景色は変わらない。

どこをどう行けばこの森を抜け、里に辿り着ける事が出来るのか、それを彼は知らない。

「まだ日は昇っていても、いつ沈むか分からん。夕暮れまでに何としても・・・」

彼はぶつくさと呟きながら周りを注意しつつ進む

 

 

「これは流石に辿り着いた先が悪かったわね・・・」

私は空から彼を見守っていた

彼がいる場所は妖怪の山と言われ、鬱陶しい連中がいる山で

今現在、彼は奴等の領域を思いっきり侵している

私は手に持ってる扇子を開いたり閉じたりを繰り返していた

「やあやあ紫様、どうしたよ?随分と落ち着きないじゃないの」

私の背後から飄々とした声が聞こえた(・・・小うるさいのが来たか)

全身マントに包まれ仮面を着けた私の式(もといただの手駒)、天城四光だ。

「何かしら四光?私、今とても忙しいのだけれど」

いつ彼が天狗共に襲われるか分かったものじゃない。

「な~にが忙しいだ、俺の呼んだ鍵にストーカーしてるくせに」

溜め息混じりで答えた、やれやれといった表情で言ってるに違いない

「それで一体何の用かしら?」

私は振り返らずそのまま尋ねる

「暇潰し」

キッパリと言ったわねコイツ・・・式が主に対して暇潰しですって?

「と言う事でスキンシップしようぜ、ゆかりん」

そう言い、四光は背後から私に密着し胸を掴み揉みしだきだした

「あ~・・・さっすがゆかりんのおっぱいだわ~、大きいし柔らかいのなんの・・・良いわぁ」

私は持っていた扇子をバキッ!と音を立てて折り、ポイっとスキマに放り込み

背中に密着してる四光に肘打ちをした

「ぐぇ!・・・酷いなゆかりん、何をするんだ」

「良い度胸ね、謝るなら今のうちよ?」

私は奴に笑顔を向けた、殺意や恨みを含めた笑顔だけど

謝っても許しはしなけどね、ほんのちょっとだけ罰が軽くなるだけで。

「おぉ~、これまでにないぐらいのとびっきりすっごい良い笑顔~~」

そう言いながら、また私の胸を揉みしだく、それが答えか。

「どうやら、よっぽど殺されたいらしいわね?四光」

「おっと、急用が出来た。またな、ゆかりん」

「待ちなさい!四光!!」

私の事をゆかりんと呼んだり、胸を無断で揉みしだいたりした罰を与えなければ気が済まない

「きゃー、おーたーすーけーーー」

そう言って四光は逃げ出した、声が棒読みなのが腹立つ

背中を向けた奴に弾幕を撃ちながら追いかける。

 

 

一度立ち止まり、辺りを見渡す

何やら先程からずっと誰かに見られている気がしてならない

やはり何も見つからない、正直言って気味が悪い

(むっ!?何やら凄い殺気・・・)

一瞬、先の妖怪より強力な力を感じる、それも桁違いに

逃げ切れるかどうか不安ではあるが

ここは縮地を使いこの場を急いで離脱しようとしたその時

「そこまでです!!」

突然周りに多数の妖怪達が現れた

「ぬっ!?」

全員同じ白い服に黒と赤のロングスカート、もしくは袴と言う服装で

耳や尻尾が生えていた。毛の色は、白や銀、灰色や黒と様々だった。

武器は大きな剣と盾を装備している。

しかし、この者達からは先程の凄まじい気配は感じない

強いには強いだろうが、やはりアレとは違う

「このまま大人しく捕まるのなら危害は与えませんが、抵抗するなら容赦はしません」

「・・・・・・・・・」

冷静に周りを見渡す、数は6・・・多勢に無勢だろう

ここは大人しく相手の言う事を聞くことにする

そして頷こうとした瞬間、いきなり空から何かが降ってきて

それが妖怪に直撃し激しい爆風と轟音を響かせる

三体ほど吹き飛ばされた、一体は空中をきりもみしながらグルグルと回って地面に落下

また一体は爆風に吹き飛ばされ、大の字になって木に激突し気絶

そして残る一体は何かに直撃したのか、うつ伏せになって倒れている

「「「っ!?」」」

理解出来ない、一体何が起こった?唖然し固まるだけだった・・・

少しだけ時間が経つと全員が同時にハッと気がつく

「くっ、一体何が!?」

残った三体のうち、一匹の白い毛の妖怪が言う

しかし、答える余裕もなく第二第三の何かが降ってくる。

誰が仕掛けているのかは知らないが、今は必死に逃げる事にした

 

 

「遅い遅い、どーしたゆかりん?その程度か?」

えぇい、ゆかりんと呼ぶな、この不出来な式め。

逃げる四光の背後に弾幕を放つが、一向に当たらない

なのでスキマを使い、一度至近距離で放ったり、奴を囲むように弾幕を展開したりもしたが

結局当たらず仕舞いだった。ましてやちっとも掠りもしない。

おかしい、ここまでやって一度も掠りもしないなんて・・・

「何故俺がアンタの弾幕に当たらないのか、わっかるかなぁ~、わっかんねぇだろうな~」

ヘラヘラと笑いながら訳の分からない事を言う

「面白いもん見せてやるよ」

そう言いながら振り返ってこちらに手を伸ばして来た

一体何をするのか知らないけど、さっさとシバかないと

そう思い私は弾幕を張った・・・すると

四光が何かを呟いている、声が小さくて何を言っているのか聞こえない

私の弾幕が四光に当たろうとした次の瞬間、突然私の弾幕が消えた

「まっ、こんな所だな。ちなみに弾幕を消したんじゃなく方向を変えたのさ」

そう言い下に指を指した、私はその指の先を見ると

確かにあった、私の放った弾幕が・・・

「まぁ、こうやって方向を変えて弾幕が当たらなかったってだけだ」

「・・・・・・・・・」

 

 

その弾幕の方向が翔達に向かっていった事に紫は知らなかった

だが、四光はこれを意図的に行っていた




お久しぶりです、Mr.Spriteです
今まで何をやっていたんだテメェ!?と言う方がいるでしょうね間違い無く
え~・・・まぁゲームに明け暮れていましたね色んなゲームです。
あれ?どんなのあったっけ?ってな感じになってやり込んでました
そのおかげである程度思い出しました。
だからと言って、次はいつ更新すんのか分かりません
思いつきや気分次第ってのが方針なんで・・・。

それにしても今回は短すぎたなぁ・・・まぁ、まだ前編ですからね
コレが中編に入るのか、それとも後編に入るのかは作者も決めてません。

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