東方 幻想忍闘伝   作:Mr.Sprite

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森の中で少年はただ魘されていた・・・


第一話・全てを受け入れる始まりの地

何故だ・・・何故こんな真似をする

長が移ってから何もかもが変わってしまった

暴力と欲望に渦巻いた里に堕ちてしまった

与えられた任務で向かう先で最後に見るのは地獄絵図ばかり

この様なやり方にもう付き合ってられぬ

拙者はこの里を抜け出させてもらうで御座る!!

 

まただ、またあの忌々しい夢を見てしまった

少年は目を覚まし、体を起こした後、すぐに額に手を当て俯いた

「これで何度目で御座ろうか?この夢を見たのは・・・」

もう数え切れない程見たこの悪夢・・・いつになったら見ないで済むのだろうか?

 

彼の名は宇月 翔(うづき かける)

住んでいた里のやり方に納得が行かず里を抜け出した抜け忍である

歳は15、整った顔立ちで瞳の色は青色

髪の色は茶色、髪型はセミロングでいつも後ろに纏めていた

ポニーテールとかでは無いが、髪を後ろに縛っている。

身長は145~150程、いつも黒い忍装束をその身に纏い

任務をこなしていた(長が変わるその間までは)

好きな食べ物・嫌いな食べ物は共に無い。

得意な事は雲隠れと瞑想と森林浴、苦手な事は他人を欺く事と殺す事

得意な忍術は縮地の術と遁術で、苦手な忍術は対人術である

縮地の術・・・所謂、超高速移動で達人ともなると瞬間移動をしているようにも見えるとか

遁術・・・簡単に例えるなら、火遁やら土遁やら水遁やらとかそんなの

間違ってもかの有名な某忍者アニメの様に、人を殺したりする忍術とかではない

本来は逃げたり、隠れたりするのに使用する忍術である、その辺り間違え無い様に注意。

対人術・・・簡単に言ってしまえば会話の中で相手の心理や欲望、感情を操って思うままに操る事

とまぁキャラ紹介はこの辺にしておこう、話を進めたいと言うのが本音。

 

翔は頭を振り、顔を上げた・・・そこは見知らぬ土地であった

「ここは・・・どこで御座るか?」

辺りを見回す、しかしどこを見ても木ばかりである

(一体、この地はどうなっているで御座るか?この異様な気は・・・)

彼は何かを感じていた、人ではない何かの気を

それは酷く禍々しく感じる気や、微かだが神々しく感じる気などと言った様々な気である

だが、考えても仕方がないので翔は立ち上がり、辺りを散策する事にした

 

少年移動中......

 

暫く歩いていると、突然何かの気配を感じた

「むっ!?何者で御座る!!」

背中にある忍刀(しのびがたな)、虎牙(こが)に手を掛ける

「おっと、今回のは随分と勘が鋭いねぇ」

翔は声が聞こえた方を向く、その方向は真後ろにある木の上だった

木の上には狐の面に似た様な面とマントを着た何者かがいた

「お主、何者で御座るか!?」

虎牙に手を掛けながら、謎の人物を尋ねる

が、翔は虎牙を抜く気は無い。相手が命を狙って来ない限り抜く事は決してしないのだ

これは警戒と言うべきか、威嚇と言うべきかその様なものだ。

「まぁ待て待て、まずはその刀に掛けてる手を離せ、話はそれからだ」

今度は突然背後から現れた、翔は驚くがすぐに無表情に戻し、少し間合いを取る

チラッとだけ木の上を見てみるが・・・案の定、姿は無い

飛び降りたと言う様子は無く、まるで元々そこにいたかの様に歩いてくる

「どうした、何か可笑しな事でもあったか?」

首を傾げながら不思議そうに見てくる

「・・・お主、いつからそこにいた?」

「ん?まぁ、ちょいとした手品さ、吃驚したろ?」

「・・・・・・・・・・・・」

翔は訝しんで見ていた

「さて、いい加減その刀から手を離してくれないかねぇ?

抜いてないとは言え、警戒をせざるを得ない」

そう言われ、翔は虎牙に掛けていた手を離し、構えを解く

「やっと離したか・・・んでだ。ようこそ幻想郷へ、歓迎するぜ外来人」

「幻想郷?外来人?」

何を言われているのか全く分からない翔

「幻想郷ってのはこの世界の名前で、外来人ってのはお前さんみたいに

外の世界から来た奴の事を言うのさ」

「はぁ・・・・・・」

何言ってるんだコイツはと言う表情をしていた

「この世界はな、人は勿論、妖精やら妖怪やら神様が住んでいる世界で

殆どの住人が空を飛べるんだ、スゲェ不思議だろ?」

「どうにも、信じ難い話で御座るな・・・」

「だろうな、信じられねぇか・・・なら、空を飛べるってのを見せてやりますか」

そう言い、翔の目の前の人物は軽く宙に浮く

「っ!?」

翔は驚いた、目の前でこうして飛んでいると言う事を見てしまった以上信じざるを得ない

「お前さんも、もしかしたらこうやって飛べる様になるかもな

まぁ、それはお前さん次第で、飛べるかどうかまでは知らん」

ハッハッハと笑いながら、空を自由自在に飛ぶ

やがて着地すると、この幻想郷について説明をしだした・・・

主人公学習中.........

 

大体三十分ほどで説明を終わらせた

「とまぁこれぐらいで十分かな。さて、何か他に知りたい事があるか?」

「今更で御座るが、お主の名は?拙者は宇月翔と申す」

「ん?ああ、それ忘れてたわ。俺は天城四光(あまぎ しこう)だ

気軽に天城なり四光なりと呼んでくれ」

「分かり申した、天城殿」

「ああ、よろしく・・・っと悪いな、急用が出来た、俺はこれで失礼させてもらう」

そう言って、天城は突然消え去った

「っ!?」

翔は驚いた、ほんの一瞬で天城が姿を消した事に・・・

(一体、彼は何者で御座るか?)

天城四光を不思議に思い、翔はこれ以上の長居は無用と判断し

教えて貰った人里へと向かった

 

 

 

 

ふと、先程の木の上から天城四光が現れた・・・

(頑張れよ、宇月翔。お前が最後の鍵だ、そう簡単に死んでくれるなよ・・・)

「あら、探しても見つからないと思ったら、こんな所で何をしていたのかしら?」

何も無い所から突然、空間の割れ目が出来てそこから

紫色のドレスを着た金髪の女性が現れた

その空間の先は大量の目があって、正直薄気味悪い

「クックック、いつものですよ」

「・・・・・・」

女性は何も言わず扇子を広げ口元に当てる

「これが最後のチャンス、俺の計画を達成するには必要不可欠な存在」

「四光、今から考え直す気は無いかしら?」

「残念ながら、その気はありませんね」

「そう・・・」

扇子を閉じて、宇月翔が走り去った方向へ向く

「宇月翔と言ったかしら?あの子・・・」

「ええ、それが何か?」

顔を金髪の女性の方に向ける

「ねぇ、四光・・・」

突然、金髪の女性が甘えた声を出す

「ダメですよ」

目を瞑り、きっぱりと答える・・・仮面を着けているので外からでは分からない。

「私、まだ何も言ってないじゃない」

四光のマントの裾をちょいちょいと引っ張る

「言ってなくてもダメです」

「え~・・・どうしても~?」

人差し指を口元に当てて、涙目で上目遣いをしてくる

「どうしても、絶対にダメです」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・チッ」

露骨に舌打ちをする

「別に殺す訳じゃないんだから、あの子を美味しく頂いたって良いじゃない」

天城に聞こえない様にボソッと呟く

 

果たして、宇月翔の運命や如何に?天城四光が言う計画とは一体?

次回予告など、出来る訳が無い。




初めまして、Mr.Spriteです
早速愚痴らせてもらいます・・・筆が進まねぇぜこん畜生。以上
さて、如何だったでしょうか?東方 幻想忍闘伝
作者としては常に、お前のような○○がいるか!!と言う
ツッコミのコメントや感想などをお待ちしております

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