吸血鬼に恋愛なんて出来るわけがない!   作:緋月霊斗

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書くのです。


崩れる日常!?

新学期始まって二日目。

昨日は色々あったが、あのあと二人とも説得できたし万事解決だろう。

そう思って昨晩寝付いた俺。

そして現在、午前十一時過ぎ。

「どうしてこうなった……」

よくここまでの流れを思いだそう。

まず起きて一番に思ったのは夢に天音が出てこなかったということだな。

そして直後時間を確認し、現在に至る。

「ってこんなことしてる暇じゃねえ!今からでも行ってせめて遅刻位に!」

そうと決まれば支度だ。

と、そこで俺はとある重大な事実に気が付く。

「天音のやつ、今日は起こしに来てない……?」

そう、いつも起こしに来てくれる俺の幼馴染兼彼女の天音が起こしに来ていない。

つまり……

「え、振られた?あいつに?俺が?」

まさか、そんな……。

そうと決まったらやることは一つだ。

「引きこもろう、辛いし」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ようやく放課後だ。

今日は昨日の仕返しのつもりで霊君を起こさないで来ちゃったけど……一日来なかったな。

「どうしちゃったんだろ……」

「おやおや~?彼氏がおやすみで寂しいのかな?」

「小雪ちゃん……そんなこと言ってると久遠に言っちゃうよ?イ・ロ・イ・ロと」

「ひゃぁぁ!だめぇ~!」

小雪ちゃん可愛いなぁ……。

「あ、私は霊君のとこ行くから。もう行くね?」

「はいはーい。しっかり看病してやんなさいよ?」

「病気だったらそうするね」

さあ、行こう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お兄ちゃん、どうしたんだろ」

今日は一度もお兄ちゃんと会っていない。

学校にも来てないみたいだし……。

「はっ!もしかして、昨日のことがあって何か後遺症が!?」

だったら大変!早く帰って……

「早く帰ってお兄ちゃんが動けないのを良いことにあんなことこんなこと……えへへ……」

よし!待っててねお兄ちゃん!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はー、なんもやる気おきねえー、死にてー」

生きる意味がないよぅ……うぅ。

とりあえず引きこもりっぽくパソコンでも開いてっと。

「うおっ!?揺れた!?」

家の目の前から爆発音がした気が……。

そっとカーテンを開いて見てみよう……どれどれ……。

「……母さん?」

母さんが黒装束達と戦ってる!?

しかもあれは……

「反人外派……!」

久遠と一樹に連絡しなきゃ!

とりあえずグループラ〇ンにボイスメモを残そう。

「うちの前に反人外派がいる。できるだけ急いできてくれ」

よし。じゃあ窓を開けてっと。

「猫又化:100%!」

俺がそう言うと同時に身体が猫の形に変わっていく。

「そぉいっ」

この身体なら素早く動ける。

反人外派A「なっ、なんだこの猫は!?」

「うちの前で騒ぐんじゃねえよ。うざってえんだよ」

反人外派B「こいつ!例の抹殺対象だ!仕留めろ!」

「遅ぇなぁ。死にたいのか?」

反人外派C「くそっ!銃だ!銃を使え!」

「よっと、ほっ」

おお、猫又便利だな。速いし小さいから撹乱しやすい。

「猫又化:解除」

まあ、猫又はもう楽しんだしな。こっちのターンだ。

「おらぁ!」

反人外派A「がぁっ!?」

「とっとと……」

反人外派B「げぶぅ!?」

「くたばりやがれ!」

反人外派C「ぎゃぁぁぁぁ!?」

これで全員気絶させたな。さて、後処理をどうするか……。

「霊斗、そこをどけ」

「母さん?何を――」

母さんがなんか持ってる。魔法の杖的なやつ。

「我が身体に流れし魔力を糧とせよ、神に反逆せし吸血鬼に地獄の劫火の叡智を――発動!炎属性高位魔術『死にさらせ☆ファイアー』!」

「なんか仰々しい呪文だったのに最後ので台無しだー!?」

母さん……『死にさらせ☆ファイアー』はないだろ……。

「これで後処理には困るまい」

「それはそうなんだけどさぁ……」

そのネーミングでどうしてそんなに堂々としてるの?

なに?俺がおかしいの?

「はぁ……もういいや。俺もう寝るわ。誰か来ても追い返して」

「うむ、承知した。いい夢を見ろよ」

「おやすみー」

部屋まで戻るの面倒だなあ……。

あぁ、だめだ。何もかもが面倒だ。

我慢、我慢だ。面倒でもせめて自室で寝るんだ。

「ついた……おやすみ……」




毎回思うんですけど、ここってなに書いたら良いんでしょうね?
ではまた次回。

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