あの日からは特に何が起こるわけでもなく平凡に過ぎた夏休み。
今日からは二学期が始まる。
因みにうちの学校は三学期制だ。
霊斗「あぁ、眠い……」
一樹「霊斗はそればっかりだな」
久遠「私と合流してから既に五回は聞いたね」
霊斗「なんだよお前らー、久しぶりに会ったってのに冷たいなー」
天音「私とは毎日会ってたけどねー」
一樹「天音は勝手に夢の中に侵入してたんだろ?」
霊斗「昨晩なんてなぁ……」
天音「わーっ!駄目駄目!言わないでー‼」
久遠「言われて困るようなことをしたのか?」
天音「う……それは……あ!小雪ちゃん!」
小雪「おはよう、天音ちゃん、久遠君、あとモブの皆さん」
霊斗、一樹「ひどいなおい!?」
久遠「おはよう、小雪」
小雪「あ、そうだ。そろそろ美桜ちゃんが……あ、きたきた」
美桜「おはよう、一樹」
一樹「おはよう美桜」
霊斗「リア充ばっかだなー」
一樹「お前もだろう」
久遠「まったくだよ。昨晩も天音と……」
天音「待って!なんで久遠が知ってるの!?」
久遠「え、なんとなく」
霊斗「なんとなくでわかるって……お前どんだけ単純なんだよ……」
美桜「まぁ、いつもやってるから……」
小雪「私も久遠君としたいけど……ねぇ?」
久遠「!?!?!?」
一樹「ちょ、久遠!?無言で気を失うんじゃない!」
霊斗「委員長が卑猥な事を言うからピュアな久遠が気絶したじゃないか!」
小雪「私のせいなの!?」
美桜「小雪ちゃん……朝からそういうのは……ね?」
天音「自重しようね!」
小雪「天音ちゃんにだけは言われたくない!」
ああ、朝から賑やかだなぁ……。
だけど……。
天音「霊君、どうしたの?」
霊斗「いや、なんでもない」
いけない、頬が緩んだ。
まぁ、悪くはないな。
朝の教室はやけに賑やかだった。
その理由はこの噂だ。
モブ1「なぁなぁ、聞いたか?一年に外国人美少女が転校してきたらしいぞ!」
モブ2「まじか!?見に行こうぜ!」
とまぁ、こんな噂で……。
霊斗「あぁ……めんどくせぇ……」
天音「いやー、あの転校生って……」
霊斗「まぁ、うちの妹だろうなぁ……」
久遠「ん?霊斗って妹がいたのか?」
霊斗「ああ。ずっと海外に住んでたのが帰ってきたんだよ」
久遠「ふーん……」
まぁ、学校では特に関わることなんかないだろう。
ん?入り口の方が騒がしいな?
天音「れ、霊君……ねぇ、あそこにいるの……」
霊斗「ん?」
入り口に誰か――。
エイラ「あ、おにいちゃーん!」
霊斗「え、エイラ!?何しにきたんだ!?」
ですよねー、さっきの発言がフラグだったか……。
で、だいたいこの後は……。
モブ1「お、おにいちゃんだと!?緋月の妹!?」
モブ2「くそっ、超巨乳じゃねぇか!奴は毎日家であれを拝んでいるのか!?羨ましい!」
モブ3「しかも百パー義理だろ!?恋愛フラグビンビンじゃねーか!」
ほら、嫉妬の目線が痛い。
あと、肘から先が変な方向に曲がっていたたたたた!?
霊斗「痛い痛い!折れるって!」
エイラ「お兄ちゃんが無視するのが悪いんでしょ!?」
久遠「確かに今のは霊斗が悪いなぁ?」
エイラ「そうだよ!あ、まだ名乗っていませんね。エイラ・ラ・フレイア・カーミラ・緋月と申します。長いので、エイラでいいですよ」
久遠「私は桜坂久遠だ。よろしく、エイラ」
美桜「私は桜坂美桜だよ。よろしくね」
エイラ「おや?もしかするとお二人は双子だったりするのですか?」
久遠、美桜「偶然です」
エイラ「あ、はい」
霊斗「で、エイラ。もうHR始まるから戻った方がいいぞ」
エイラ「うわ!ほんとだ!それじゃ、またねーお兄ちゃん!」
霊斗「おーう」
やっと戻ったか。
さて、疲れたし……。
霊斗「寝るかぁ……ふぁ……」
天音「あ、おやすみー」
モブ1「緋月!いや、お義兄さん!」
モブ2「妹さんを」
モブ3「俺にください!」
霊斗「おぅ、とりあえず死ねお前ら」
モブ123「ぐはぁっっっ!」
霊斗「人の家族をその肉欲にまみれた穢らわしい目で見るな。〇玉潰すぞ」
久遠「おぉこわ」
モブ共がすごすごと帰っていった。
よし、悪い虫は祓わないとな。
さて……今日はどのくらい寝るかなぁ……。
書き方を変えてみたんですが……。
前とどっちがいいか、教えてくれたらありがたいです。
では、次回!