東方如月録 〜とあるスタンド使いが幻想入り〜   作:クロス・アラベル

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遅くなりました!
クロス・アラベルです‼︎
それでは今回もお楽しみください!


黒須、師匠になる

紫「………………」モグモグ

 

静かに魚を食べる私。

 

黒須「ウマウマ!!」ムシャムシャモグモグ

 

魚を一心不乱に食べ続ける男、如月 黒須。

 

…………今、私は悩んでいる。

 

今、目の前で魚を頬張っている男にあることを頼むか頼まないかで。

 

この男は、強い。さっき来た妖怪、暁………かなり強かった。なのにこの男は見事勝って見せた。

 

私も、この人みたいに強くなりたい。

 

私は弱い。能力は持っているものの、まだ使いこなせていない。

 

今までの戦いもこの男が全て受けてたってきて、私は何も出来なかった。ただ、見ているだけだった。

 

だから…………だから…………!

 

紫「あ、あの…………」

 

黒須「…………ん?なぁにぃ?」モグモグ

 

紫「あの………その…………」

 

黒須「?」 (・ω・)?モグモグ

 

紫「わっ私を貴方の弟子にしてくださいっ!!」

 

黒須「…んぐ……弟子?」

 

紫「は、はい………」

 

黒須「………なんで俺なんだ?」

 

紫「あ、貴方はとても強い人です。二度も妖怪を追い払って、あの翔宝っていう妖怪にも勝ちました………そして、その………す、『すたんど』?と言うものまで持っています……」

 

黒須「……ふん……」

 

紫「それに対して、私は戦闘に慣れていません……下級妖怪でも勝てるかどうか………」

 

黒須「つまり、もっと強くなりたいと。」

 

紫「はい………」

 

黒須「……………んー………」

 

紫「………駄目……ですか?」

 

黒須「………教えるっつっても横から口出しするだけかもしれんぞ?そもそも教えるの慣れてないし………」

 

紫「‼︎良いんですか⁉︎」

 

黒須「………うむ!紫、お前の師匠、引き受けてやろう!」

 

紫「本当ですか⁉︎ありがとうございます!」

 

黒須「おう、よろしくな!我が弟子よ!」

 

紫「はい!黒須さん!」

 

黒須「おいおい、『師匠』だろ!紫。」

 

紫「!……すいません………宜しくお願い致します、『師匠』‼︎」

 

黒須「ん!まあ、今すぐに教え始めるのは無理だな……」

 

紫「えっ?どうしてですか?」

 

黒須「いやさ……体を休める場所がないだろ。」

 

紫「…………まあ、確かに……」

 

黒須「だからよ……今から作ることにする。」

 

紫「…………どうやってですか?道具もないのに………」

 

黒須「いや、道具はいらんぞ!」

 

紫「?」

 

黒須「スタンドだけで十分だ。『クレイジーダイヤモンド』!」

 

紫「⁉︎今度はピンク色の大男⁉︎」

 

今度はいくつかのパイプがつながったピンク色のスタンドが黒須の隣に現れた。

 

黒須「よーし、『クレイジーダイヤモンド』の能力は『直す』能力。これを使えば家だって簡単に…………」

 

『クレイジーダイヤモンド』は拳を構える。

 

紫「えっ、えっ⁉︎」

 

黒須「作れる‼︎」

 

CD『ドォオラララララララララララララララララララララララララララララララア‼︎‼︎』

 

クレイジーダイヤモンドは黒須の言葉と同時に木を殴り始めた。

すぐに木は砕け落ちていく。

 

紫「なっ、何してるんですか師匠⁉︎」

 

黒須「家を建ててるんだよ!」

 

CD『ドララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララァァア‼︎‼︎」

 

黒須「後どれくらい倒せば良いかな?」

 

紫「大胆すぎる‼︎って言うか出来るんですか⁉︎師匠⁉︎」

 

そうこうしているうちにクレイジーダイヤモンドは5本目の木を砕き始めた。そこら中に木の破片が転がる。

 

黒須「よーし!あと30分くらいやるか。」

 

紫「ゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑ⁉︎」

 

 

〜『クレイジーダイヤモンド』、木を伐採(?)中〜

 

 

黒須「うむ!これでよし。」

 

紫「良しじゃないです‼︎」

 

黒須「んじゃあ…………あっ!あの山の上いいな!良し、あそこに建てるか!」

 

紫「……………もう、ついていけない……………」

 

 

 

〜少年少女、移動中〜

 

 

 

黒須「ふぅ、ここでいいな。って言うか、結構辛いな……」

 

紫「ここに建てるんですか?」

 

黒須「ああ。『クレイジーダイヤモンド』!」

 

CD『…………』

 

『クレイジーダイヤモンド』は一つの木の破片を持っている。

 

紫「?」

 

黒須「………………『直せ』‼︎」

 

その時、木の破片が光り出した。

 

紫「?…………‼︎⁇」

 

そして、さっき、伐採した場所にあった、大量の木の破片がさっきと同じ光りを放って、山の頂上に集まり出した。

 

黒須「ん。これで良い家が出来るかな?」

 

紫「凄い………!」

 

木の破片全てが集まり合体した。

 

黒須「よっしゃあ!家が完成………」

 

紫「………………」

 

2人の目の前にあったもの。それは…………

 

 

 

単なる豆腐建築だった。

 

 

 

黒須「……………イメージが足りなかったか…………『クレイジーダイヤモンド』‼︎」

 

 

CD『ドォォオララララララララララララララララララララララララララァァァア‼︎』

 

黒須「今度こそ…………」

 

出来上がったのは、細長い塔だった。

 

紫「………………失敗ですね………」

 

黒須「……………ああァァァァァァァァァァアア‼︎もうヤケクソだぁああああ‼︎‼︎」

 

CD『ドォォオララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララァァァア‼︎‼︎』

 

 

 

結果報告:師匠は家の建設を続けた。それから1時間、回数は175に及ぶ。もう午後4時を回っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




黒須「ふぅ、家作りは大変だな!」

紫「あれから1時間かかりましたからね………えっと、これが家の見取り図です!」


【挿絵表示】


クロス「それでは次回も、」

「「「お楽しみに〜」」」

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