今回は…コラボ回です!
コラボ先はD-generation Sさんの作品『双子の兄は努力をした天才』でございます!
今回ももちろん、ご本人様の承諾は得ておりますので、どうぞごゆっくりご鑑賞ください!
全部で3話、最後の3話目に後書きを書かせてもらいます。
では、本編どうぞ!
特別編〜プロVS高校球児!?江戸川橋高校VS琉球ブラックサンダース!・プロローグ〜
…ある日のこと…
この日は雄介との自主練習をするために駅前で待っていた。
すると…
???「あの〜…ちょっとすみません…」
突然声をかけられた。
流星「へ?はい、どうしましたか?」
???「ちょっと人探してて…金髪にブリーチをかけたバカは見かけませんかね?」
どこかで見たことあるような髪の色に、どこかで見たことあるような顔の、爽やかなイケメンのお兄さんが誰かを探しているようで、俺に尋ねてきた。
今のところそういう人は見かけなかったので…
流星「いえ、見てませんけど…」
と答えた。
???「そっすか…あのバカどこ行ったんだ…集合時間過ぎてるっつうのに…」
かなり慌てているようだったので、俺は思わず…
流星「…それでしたら一緒に探しましょうか?」
と提案した。
???「え!?でも君、誰かを待っているのでは…?」
流星「大丈夫です。ちゃんと話をしますので」
???「いやー、それなら助かるよ!ありがとう!」
お兄さんはそう言うと、俺の手を掴んで大きく振った。
流星「…そういえば、まずそもそもの話なんですけど…携帯は繋がらないんですか?」
???「繋がるけど、俺に預けたままにどっか行ったから…」
流星「本当にバカだった…それで、もっと詳しく特徴を…」
???「外見はさっき言ったような感じで…あとは話し方が特徴的で…アイツの口癖がヤバい、あるいはバリヤバ、あとはオニヤバ…」
流星「えぇ…それで、その人の名前は…?」
???「とき…いや、ごめん、今は
流星「あ、はい、大丈夫ですよ」
俺はひとまず今までの情報をメモにとった。
流星「それで、どこに行ったのかわかりますか?」
???「いや、全く…アイツは感覚で動くタイプだから…でも、集合の時間はわかってるはずだから、そこまで遠くへ行っていないはず…」
流星「それじゃ、この近くを一緒に探しましょう」
そんなこんなで、俺とお兄さんで、お兄さんの友人探しをすることになった。
???「そういえば君は?」
流星「あ、俺秋山流星と言います。あなたは…?」
ケイ「んー…ケイって呼んでくれるとありがたいかな?俺の周りではそれで通ってるし、その方が都合いいし」
流星「わかりました」
しばらく街中を歩いていると…
流星「…あれ?あそこに金髪の人が…」
ふと、遠目からキョロキョロと誰かを探している人を見つけた。
ケイ「ん?…あ!いた!いたいた!おーい!常盤ー!」
???「あ!やっといた!」
ケイ「やっといたじゃねぇよ!バカ!お前今までどこをほっつき歩いてたんだ!」
ケイさんは、常盤と言ったお兄さんに勢いよく説教した。
ケイ「全く…あ、この子、さっきお前のことを一緒に探した秋山流星っつうんだ。忙しいところわざわざ一緒に探してくれてたんだから感謝しろよ」
香輝「どうも、琉球ブラックサンダースの常盤香輝っす!俺のこと探してくれてありがとな!」
流星「いえいえ…ん?琉球ブラックサンダース?」
俺はそのワードを聞いて、思わず耳を疑った。
琉球ブラックサンダースは知名度はそこまで高くないものの、れっきとしたプロ野球チームの1つだ。
ここ何年かはお荷物軍団とされていたが、去年には日本一にもなった最強軍団でもある。
そんな日本一のチームの選手が目の前にいるなんて…
ケイ「というか、せっかく手伝ってくれたんだから何かお礼しないとな…常盤、何かある?」
香輝「バッテならありまっせ」
ケイ「んじゃ、それにサインでも書くか…俺はは右書くから、お前は左書いておけ」
香輝「了解っす!」
ポカンとしている俺を尻目に、ケイさんと香輝さんはバッティンググローブにサインを書き、俺にプレゼントしてくれた。
そこで俺の意識は戻った。
流星「あ、ありがとうございます…」
ケイ「あと俺から何か渡すか…」
香輝「リスバンなんてどうっすか?」
ケイ「それなら、Roseliaとパスパレのがあるが…」
流星「Roseliaとパスパレ!?え、ケイさんって、何者…?」
俺は思わずケイさんにそう尋ねた。
敬「ここまで来たら話すか…改めて、琉球ブラックサンダースの氷川敬です。よろしく」
流星「ま、マジもんのプロ野球選手…というか、氷川?Roseliaとパスパレってことはもしかして…紗夜さんと日菜さんの!?」
敬「紗夜と日菜知ってるのか?俺はその2人の兄貴ってところだ」
流星「し、失礼しましたぁ!」
俺は思わず最敬礼をした。
そりゃ、バンドのみならず、プライベートで少しお世話になっている氷川姉妹のお兄さんに会うなんて…というか、今思い出したんだけど、敬さんって、琉球ブラックサンダースのエースとかじゃなかったっけ!?
と、そこへ…
雄介「あれ?流星!そこで何してんだ?」
たまたま道を通っていた雄介がやってきた。
敬「お、流星君の友人かな?それじゃそろそろ俺らはここでお暇とさせていただくか。行くぞ、常盤」
香輝「アイアイサー!」
敬「流星君、今日はありがとな。あと、妹2人も知ってるようだし、2人のこともよろしく頼むな」
流星「は、はい!」
そう言って2人はその場から離れていった。
雄介「…あれ、琉球ブラックサンダースの氷川選手と常盤選手じゃん!お前、なんであの2人に会ってたんだ!?」
流星「たまたま人探しの手伝いをしていただけだ。と言っても、常盤選手を探してただけなんだけど」
雄介「いいなぁ…ん?そのリスバン、Roseliaとパスパレの…?」
流星「練習向かう時に話してやるよ。Roseliaはお前にあげるわ。友希那さんの彼氏なんだし」
雄介「お、おう。ありがとな」
流星「…しかし、プロの2人に会うとはね…」
雄介「お前がプロに入ったら対戦するんじゃねぇの?」
流星「さぁな…でもまぁ、戦うことになったら、全力でぶつかるまでよ」
俺と雄介は和気藹々と、今日の出来事を話しながら練習場所へと向かった。
一方の敬さん達は…
香輝「…そういえば、さっきの秋山流星って子…」
敬「ん?どうした?」
移動中、香輝さんが徐に言ったので、敬さんが尋ねた。
香輝「いや、さっきの秋山流星って子…アンダーで何度か聞いたことあるんですよね…」
敬「そうなのか?だったら近い将来が楽しみだな…俺とプロの世界で戦うか、それとも…」
香輝「意外とすぐだったりするかもしれませんよ」
敬「それはまだだろ…さて、今日どこ行くかわかってるんだろうな」
香輝「確か、ドームでしたっけ?」
敬「神宮だ!バカ!」
お互いに、近い将来に戦うだろうと思っていたのだが、この時まさか、すぐあとに対決するとは、思ってもみなかったのだった…
後書きは3話目に書きます。
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