バンドリ!〜輝く星と白い球〜   作:VOSE

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どうも、VOSEです。
今回は2000文字程度の完全妄想の作品でございます。
アンケートで賛成の数が多いにもかかわらず、こんな作品になってしまったので、温かい目で見てくださるとありがたいです。
では、本編どうぞ!


デートチケット編
デートチケット・有咲編〜最初のデート〜


…ある日のこと…

花咲川女子学園にて…

 

香澄「…うぅ…りゅうくんとしばらくイチャイチャ出来ないよお〜…」

たえ「有咲ぁ〜、私たちにも流星とデートさせて〜」

有咲「ふっふっふ〜、それは難しい事だなぁ」

 

昼休み、香澄達があるものの話題について話していた。

それは、有咲の誕生日に香澄達が作った『デート・チケット』についてだった。

香澄達も細かいルールはつけていなかったので、仕方なく俺と有咲、沙綾、りみりんでルールをつけた。

その内の一つに『デート・チケット使用時は優先的にチケット使用者が流星に近づいたり、デートをすることが出来る』というものだ。

また、流石に1週間に1回は長いので、1日に1回、自由なタイミングで発動することが出来るようにした。しかも、累計制にするというので、例え途中から離れてまた一緒にいることになっても、間の時間はカウントされないようになった。まぁ、めんどくさい…

 

沙綾「しかし、今回作った『デート・チケット』。我ながらよくこんなもの作ったよね…」

香澄「だって、みんなりゅうくん大好きでしょ?だったら、みんなでりゅうくんと2人きりで一緒にいた方がいいかなって!」

りみ「でも、それでしばらく隣に入れないのは寂しいな…」

香澄「うぅっ…自分で作っておいて失敗したよぉ〜」

有咲「どうだ、羨ましいだろ〜」

 

そんな会話が中庭にて繰り広げられていたことなど、もちろん俺は知らない…

 

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…この日はデートチケット使用日…

これが初めてのデートチケットを使ったデートになる…

 

流星「…しかし、有咲がショッピングに行きたいとはな…」

有咲「別にいいだろ?それに、ショッピング言ったって、ただ盆栽を見に行くくらいだけだから」

流星「まぁ、有咲らしいっちゃ有咲らしいがな」

 

そう、俺と有咲が向かっていたのは近くのホームセンター。

そこで欲しいと思った盆栽のリストアップや用具の買い出しなどだ。

しかし、厄介なことが1つ…

 

流星「…有咲、どうして俺の腕に抱きつくんだい?」

有咲「いいだろ?デートなんだし」

 

…ホームセンターに着くまで、俺の腕に有咲がずっと抱きついているのだ。

しかも、日向に当たっている猫みたいに気持ちよさそうにしている。

そんな表情見せたらそこまで突っ込む気も失せてきた。

無事ホームセンターに着いた有咲は、俺から離れるとすぐに盆栽のリストアップとお手入れ用具の買い出しを行った。

 

有咲「ええっと…確か肥料は…」

流星「…これをどんくらいの頻度で買うんだ?」

有咲「そんなでも無いぞ?今回は無くなったやつを買いに来ただけだからさ」

流星「なるほどね…」

 

それほど多くない買い物を、有咲が自腹(おそらく盆栽などを売って得たお金)で支払い、俺が荷物を持って帰ることにした…と思ったら…

 

有咲「なぁなぁ。ちょっとショッピングモールとかに行ってもいいか?」

 

有咲が唐突にショッピングモールに行きたいと言いだしたので、急遽ショッピングモールへ行くことにした。

ホームセンターで買ったものは一旦有咲の家に置いてから向かった。

有咲がショッピングモールに着いてまず向かったのは洋服屋さん。しかも可愛い系の服が置いてある店だ。

俺はもちろん外で待って有咲が出るのを待つことにした。

 

流星「…しかし、なんで変なもん作るんだ…素直に行きたいって言えばいいのにさ…」

 

と、ぶつくさ文句を言いながら有咲が出るのを待った。

そして数分後…

 

有咲「…お、お待たせ…」

流星「お、来たな…」

 

有咲が出てきたので、俺は顔をあげたら…見事に可愛らしい有咲がそこに立っていた。

 

有咲「…ど、どうだ?こんなの、着たことないし…」

 

と言いながら、有咲はミニスカの純白のワンピースの裾をあげながら俺に見せていた。

はっきり言うと…鼻血出そう…

 

流星「…いやかわいすぎひん!?お前そんなキャラ!?」

有咲「そ、そうじゃねぇけどさ…ひまりちゃんから、ちゃんとおめかしした方がいいって、今になって思い出してさ…」

流星「…てことは、その店は…」

有咲「ひまりちゃんがオススメしてくれたお店」

流星「マジかよ…」

 

なんともいらないような嬉しいサプライズが起きたところで、俺は有咲とフードコートで簡単な軽食を済ませ、家路につくことにした。

 

有咲「…流星、なんで私のこと見てないの?」

流星「べ、別に…」

 

帰宅する道中でも有咲はずっと俺の腕に抱きついて、隣で歩いていた。

住宅街の中だから人の目もはばからずに出来るが、ショッピングモールや駅前では結構色んな人がこちらを見ていたような気がした。

 

有咲「…今日は一日、ありがとな…また頼むかもしれないけど…よろしく頼むな」

流星「いいって…俺はお前の彼氏なんだしな」

 

俺はようやく有咲を見て言葉を交わした。

有咲は俺の言葉を聞いてかなり嬉しそうだった。

 

有咲「そっか…ありがと、流星…愛してる」

流星「…ん?有咲?さっき愛してるなんて…」

有咲「っ!?言ってねぇからな!?何も言ってねぇからな!」

流星「…わかったよ、有咲」

 

この日、俺の左手はずっと、有咲に抱きつかれたまま終えたのだった。




いかがでしたでしょうか?
これが好評であれば、どんどんと書いていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
では次回、お会いしましょう!

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