バンドリ!〜輝く星と白い球〜   作:VOSE

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どうも、VVVFです。
約3ヶ月半ぶりのバンドリです。
今回は完全なる妄想で話を作りました。
後編も作る予定ですが、いつできるのやらと…
極力早めに仕上げるので、よろしくお願いします。
では、本編どうぞ!


番外編〜キラドキポピパ5人とデート!?前編〜

…ある日のこと…

蔵にて…

 

流星「…デート?」

香澄「うん!」

 

たまたま俺と香澄しかいないタイミングで、香澄がデートしたいと申し込んできた。

 

流星「これまた唐突な…俺と香澄だけでか?」

香澄「ううん!私達5人とりゅうくんで!」

流星「うんまぁ…いつも通りっちゃあいつも通りか…」

 

俺はいつも通りかと思い、いつものようにお茶を飲んでいたが、次の香澄の発言で思わずそのお茶を吹き出してしまった。

 

香澄「それでね!今度は泊りがけで行きたいなって!」

流星「ぶふっ!」

 

香澄のいつもの行動力には頭が下がらないが、こればかりは驚きを隠せなかった。

 

香澄「ダメかな?」

流星「いや、待ってね?…泊まるのは…有咲の家だよな?」

有咲「おい!勝手に決めんな!」

 

丁度いいタイミングで、有咲が入ってきた。

 

流星「いや、すまぬすまぬ…ちょっとこいつがさ…」

香澄「うーん…たしかに有咲の家でもいいけど…なんかこう…もっとドキドキできるところがいいかなって!」

有咲「ん?ん?な、何の話してんだ?」

流星「…香澄が泊りがけのデートしたいと…俺らで…」

有咲「はぁ!?お前、どこ行こうとしてんの!?」

香澄「あ、そうそう!それなんだけど…ここはどうかな?」

 

そう言って、香澄がバッグから取り出したのは1枚のパンフレット。そのパンフレットは、長崎にある『ハウステンボス』の物だった。

それを見た瞬間、俺は頭を抱えた。

 

有咲「…香澄…まさか、ここに行きたいと…?」

香澄「…ダメかな…?」

流星「いや、無理に決まっとるだろ!そこに行くのにどのくらい時間と費用がかかると思ってんだ!?」

香澄「え、でも…」

有咲「大体、うちらのお金じゃ絶対に行けねぇからな!?バイトしてても行けるわけがないっての!」

香澄「…こころんちの黒服の人からチケットもらったんだけど…」

流星「はぁ!?」

 

香澄はまたおもむろに、バッグからクリアファイルを取り出した。

中には、往復の新幹線と特急のチケット、ハウステンボスのパスポート、ホテルの予約チケット、そして日程表が入っていた。

 

流星「…香澄?これは一体どういうことかな?」

香澄「ええっとね…黒服の人が、いつもこころんがお世話になってるから、そのお礼として、招待してくれるって言ってくれて…どうせなら私だけじゃなくてポピパ全員とりゅうくんも一緒に行きたいって言ったら取ってくれて…」

 

その香澄の話の裏は、この後俺がしっかりと取ったのでこの話は事実であることがわかる…

ただ…

 

流星「お前さぁ…1人で勝手に決めんなっつうの…こっちも予定あるんだからさ…」

有咲「全く、人の事見ないで決めるんだから…」

香澄「ごめんなさい…」

流星「とりあえず…この日はなんとか空けよう…香澄がかわいそうだからな…」

香澄「りゅうくん…!」

流星「はぁ…ただし、次行くときはちゃんと話し合ってから決める事!いいな!」

香澄「うん!」

流星「有咲も行くよな?」

有咲「はぁ!?なんで私まで!?」

流星「行かないのか?」

有咲「い、行くに決まってるだろ!私だって、流星と一緒にいたいからな!」

 

その後、沙綾とりみりん、おたえも来て、3人の日程も無事抑えることが出来て、俺とポピパのデートが決まったのだった…

 

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…金曜日…夕方18時…

泊りがけとはいえ、この時間から出発するとは、俺含め香澄達は、日程表を見るまでは思ってもみなかったのだろう…

 

香澄「…あ!りゅうくん!」

 

香澄達が大きな荷物を持ってトコトコとやってきた。

 

流星「よぉ、しかしもまぁ…この時間から出発するとはな…」

沙綾「しかも、一回博多で泊まるんでしょ?その博多到着が0時前…」

流星「なかなかキツいよ…この日程は…新幹線の中で一旦寝たほうがいいかもね…」

 

そんなわけで、俺らは重い荷物を持って、18時50分に出る新幹線に乗るべく、東京駅へと向かった。

 

流星「…そういや、沙綾。頼んでいたアレ、持ってきてくれた?」

沙綾「うん、持ってきたよ」

たえ「何を持ってきたの?」

沙綾「内緒。明日の朝までね」

りみ「めっちゃ気になる〜」

流星「んで、俺は今日この後色々買わなくちゃいけないからな…お前らは先に新幹線ホームに行ってくれよ」

香澄「はーい!」

有咲「わかった」

 

その後、東京駅につながる大手町駅に着いた俺は、香澄達を置いて走ってある店へと向かった。

 

香澄「…りゅうくん、大丈夫かな…?」

有咲「まぁ、大丈夫だろ。あの足だし」

りみ「そうだね。それじゃ、私たちは先に新幹線に乗ろっ」

 

俺が絶対に来るだろうという信頼の元、先に新幹線ホームへと向かった香澄達であったが…

先に新幹線に乗り込み、指定された席で待っているも…

 

香澄「…来ないね…」

たえ「うん…」

 

俺が来ないことで、香澄達が急に心配になってきたのだ。

 

有咲「…あいつ…何してんだよ…」

りみ「有咲ちゃん、落ち着いて」

有咲「落ち着いたられっかっつうの!これでもし乗り遅れたら…」

沙綾「大丈夫だよ…きっと」

 

と、心配している香澄達の元へようやく…

 

流星「すまねぇ!遅れた!」

 

いっぱいのレジ袋を持った俺が到着した。

 

香澄「もー、遅いよー!りゅうくん!」

流星「すまないすまない…こいつを買うのに意外と列並んでたからさ…」

 

俺はそう言いながら、空いていた席に座った。

それと同時に列車が動いた。

今回もらった席は2列席の3つで、俺が座った所の隣には、じゃんけんで勝った有咲が座り、前2列には香澄、沙綾、おたえ、りみりんが座った。

 

香澄「それで、りゅうくんは何を買ってきたの?」

流星「あぁ、今日の夜飯、駅弁だ」

有咲「お?マジ?それはありがてえ…」

流星「今回、黒服の人からお金も支給されてるから、ありがたく使わせてもらったよ。なんせ、今日は博多に着いたら飯なんて食ってられないだろうからな」

たえ「ありがとー。それで…ハンバーグ弁当はある?」

流星「もちろん、買ってるよ。ほれ」

たえ「うわぁ、本当にありがとう!流星くんって、テレパシーで繋がってるのかな?」

有咲「それはない、絶対に…」

流星「少なくとも、俺はお前らの彼氏なんだからな。お前らの好物くらいは知ってるよ」

 

俺らは新横浜を出た後に駅弁を食べ、その後は持ってきたトランプを使って遊び、岡山を出た頃には香澄達は寝てしまっていた。

俺はせめて起きていないといけないと思い起きていたのだが、隣は有咲、しかも腕を組んで寝ているから…胸がヤバイ…

 

有咲「…うぅん…流星…行かないで…」

 

なんつー有咲に似合わぬ甘すぎる寝言のせいで興奮を抑えなくてはならない事になるとは思ってもみなかったが…

こうして5時間程かけて…

 

流星「…やっと着いた…博多…」

 

俺らはホテルのある博多に着いた。

ただ、今はもう0時回りそうな時間であるため…

 

香澄「ふぁぁ…眠いよぉ〜…」

有咲「とりあえず…ホテルに連れて行ってくれ…」

 

…と、香澄達の精神が壊れかけている。

そんなわけで、改札を出て黒服の人が手配したホテルの送迎の車に乗って、ホテルに到着し、チェックインしてその日は寝た。

なお、部屋はツインで、部屋割りは適当にして、その日は寝たのであった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

…朝6時半…

 

流星「…ん…」

 

俺は思わず目が覚め、目を開けると…

 

香澄「…あ!起きた!」

 

香澄が色々と支度をしていた。

 

流星「香澄…か…そっか…昨日は色々疲れてたからな…」

香澄「どういう事?」

流星「部屋割り…何もしてねぇだろ?」

香澄「あ、なるほど!」

流星「そういうこった…」

 

俺はそう言っておもむろに起きた後、有咲達にモーニングコールをかけて起こし、ロビーに集合した。

 

有咲「昨日はすまなかった…流星」

流星「いいってもんよ…ただまぁ…まだねみぃや…」

りみ「今日はこの後もう一個電車乗るから、そこで寝てていいよ」

たえ「うんうん。私の膝で寝ていいよ」

流星「いや、おかしくね!?と言いてえとこだけど…マジでだめだ…今回はその言葉に甘えるとしよう…」

 

…ということで、俺らは8時半くらいに出る列車に乗るため、色々支度をし始めた。

 

流星「…支度はこんなもんでいいか…んじゃ、早いけど飯を食べることにしよう…」

香澄「賛成!」

流星「んで、今日の朝は都合上用意されてないらしいから、沙綾にあるものを持ってきてもらったんだ」

沙綾「うん!はい、これ」

 

沙綾がバッグから取り出したのは、やまぶきベーカリーのパンだ。

この事を予測していた俺は、沙綾に頼んで作ってきてもらったのだ。

 

りみ「うわぁ、チョココロネもある〜」

有咲「つーか、箱で持ってくる必要あるか…?」

沙綾「チョココロネ対策だよ、有咲。潰れてチョコが出ちゃったらね…?」

りみ「沙綾ちゃんのチョココロネはどんなになっても美味しいもん」

流星「いや、そういうわけじゃねぇよ…」

 

というわけで、俺らはホテルで沙綾のパンで朝食を済ませた後、早めに博多駅へと赴いた。

そして特急ハウステンボスに乗り、席決めをした後、隣になったおたえの肩にもたれかかって寝始めた。

 

香澄「…昨日、りゅうくん1人起きてたんだよね…」

有咲「寝ててよかったんだけどな…ま、しばらく流星は寝させてあげようぜ」

 

有咲はそう言って、おもむろに俺に近づくと…俺の唇にキスをしたのだ。

 

香澄「!?有咲!」

有咲「えっへっへ〜おっ先〜」

りみ「有咲ちゃん、ずるいよぉ〜!」

沙綾「なら、私も」

たえ「あの…私の目の前でそういうの、やめてもらえるかな?」

 

そんなキス合戦があったこととはつゆ知らず、俺はしばらくおたえの肩でぐっすりと休んだのだった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

…10時20分頃…ついに…

 

香澄「着いたー!ハウステンボスー!」

 

ハウステンボスに着いた。

寝ていた俺は着いた時に目覚め良く起きて、辺りを見回しながら、来たことを実感した。

 

有咲「しかし、すげぇなぁ…建物が綺麗…」

りみ「うん!それに、お花も可愛いし」

たえ「うさぎ、いるかな?」

沙綾「いると思うよ?多分、ハウステンボスの中の施設に」

 

と、ポピパ各々がハウステンボスに着いて感嘆しているところへ、俺は声をかけた。

 

流星「さてと…ここからは自由行動だ。みんなそれぞれ好きな行動していいぞ」

 

本来はここはみんなそれぞれ自由に動いていいというふうになっているのだが…

 

香澄「えぇー!私はりゅうくんと一緒にいるー!」

有咲「こら香澄!私も混ぜろ!」

りみ「流星くん、私もいいかな?」

沙綾「私も、一緒にいたいな」

たえ「私も」

 

…とまぁ、いつものようにポピパのみんなはがっつくわけで…

これにはもう慣れているから、俺からはもう何も言わないけど…

 

流星「…とりあえず、一緒に回るか…」

香澄「うん!」

 

俺の一言に、ポピパみんな満面の笑顔になって俺に抱きついてきた。

というわけで、俺らは共にハウステンボス内を回ることにした。

入口のウェルカムゲートから入った俺らは、そのゲートを振り返って見ていた。

 

香澄「それにしても、すごい建物だね〜。本当にヨーロッパに来たみたい…」

りみ「うん、めっちゃ綺麗〜」

たえ「なんだろう…沙綾んちのパンの色みたい」

流星「いや、ちがくね!?」

有咲「パンはあんな色してねぇだろ!」

沙綾「あはは…うちのパンはそこまで赤くないよ…」

 

と話しながら、門みたいになってる建物の中をくぐっていくと、大きなアスレチックが見える広場に出てきた。

 

香澄「ねぇ、あのアスレチックやってみたくない!?」

有咲「うっ…あれはパス…」

りみ「私も遠慮しとこっかな…」

沙綾「私もやめておこっかな…」

流星「俺もパス」

香澄「えぇ!?みんな行かないの!?やったら絶対に楽しいのに!」

たえ「香澄、私行くよ」

香澄「おたえ〜、ありがと〜!でも…りゅうくん行かないなら私もいいかな?」

流星「珍しい…香澄の理性が勝つなんて…」

香澄「ちょっとそれはひどくない!?りゅうくん!」

 

と、目の前の大きなアスレチックを見て盛り上がっていると…

一台のバスが通り過ぎていった。

 

流星「…ええっと…あのバスは奥のエリアへ行くバスだな…あれに乗ってどこ行くか決めるのもありだな…」

有咲「そうだな…私は歩きたくないし…」

香澄「えぇ〜、歩いた方が楽しいって!」

りみ「うん、どこに何があるのか、歩いてみないとわからないし」

有咲「マジか…」

流星「もしもの時は俺がおんぶしてやるから…」

有咲「そ、それだったら…今…」

流星「()()()の時だぞ?」

有咲「お、おう…」

流星「とりあえず回ってみることにしよう…だいぶ広いし、回るだけでも時間かかるだろうからね」

香澄「わかったー!」

 

こうして、俺と5人のデートがようやく始まったのだった…

 

 

 

 




いかがでしたでしょうか?
今回はハウステンボスを舞台にさせていただきました。
ハウステンボスには僕自身行ったことあるのですが、そんなに建物とか覚えておらず、今回は園内マップを見て想像しながら書きました…
次回はいつ書けるかわかりませんが、書き終えたら出していきたいので、よろしくお願いします(2度目)
では次回、お会いしましょう!

追記
10/10 辻褄合わせの訂正をしました。

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