バンドリ!〜輝く星と白い球〜   作:VOSE

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どうも、VOSEです。
はい、0話からすぐの投稿ですw
というのは、先にこちらを書いて、0話はこれが書き終わった後に作成したものであります。
なので、ほぼ同時に出させていただきます。
というわけで、この話からバンドリ3期スタートと思って見ていってください!
では、本編どうぞ!


3期1話〜夢の始まり〜

…夏休みが明け、秋も終盤に差し掛かり、野球部はプレーオフシーズンに突入した。

野球部は今年、飛躍しすぎるほどの大活躍を見せ、日本代表に6人も選出されるなど、俺らの高校ではもう、スター的存在になっていた。

その評判は都内だけでなく、全国からも練習試合の申し込みが殺到するなど、絶大だった。

そんなわけで、俺はしばらく香澄達と会うことがほぼなく、会えたとしても必ず誰かがいないという日々が続いていたのだ。

この日、久々に練習を早めに切り上げることになったので、俺は香澄に真っ先に連絡をした。

 

香澄「…りゅうく〜ん!会いたいよ〜!」

流星「第一声がそれかよ!全く…」

有咲「香澄だけじゃねぇぞ〜」

りみ「流星くん、お久しぶり〜」

たえ「元気にしてた?」

沙綾「野球部はどう?大変だって聞いてるけど」

流星「なんとかなってるよ…」

 

俺は久々に香澄達の声を聞いてホッとしていた。

まぁ、俺は野球部のキャプテンを務めていることもあって、色んな重責を担う羽目になり、香澄達と離れたことによってその重責の重さがかなり増していたように感じていた。

少しくっつき過ぎてたところもあって、多少は気が楽にもなってたけど…

依存症というわけじゃないけど、最後に5人と会ったのが夏休み中の夏祭りだから、それ以降会えなかったのは俺としてもなかなか寂しかった。

 

香澄「それで、電話をかけたってことは〜?」

流星「今日はこの後練習無いから、久々に会いに行こうと思ってさ」

香澄「やったー!ちょうど、今日蔵練やるから、来て来て!」

流星「お、そうか。んじゃ、花女の前で集合な」

 

俺はそう言って電話を切った。

 

雄介「…香澄ちゃん達か?」

流星「あぁ。あいつらと会うのが久々でな…」

雄介「お前も大変だよなぁ…ここ最近、練習試合の申し込みの相手をずっとやってたんだから…」

流星「でもまぁ、お陰で俺の幼馴染と対決出来たしね。やっぱ野球は楽しいよ」

雄介「そうだな。とりあえず、お前は早くお嫁さん達のとこへ行っとけ」

流星「お嫁さんじゃねぇだろ!?」

雄介「お前に異論は求めん」

流星「いやなんでよ!?」

 

…という会話を雄介と交わした後、俺は走って花咲川女子学園へと向かった。

俺が花女の校門前に着いた頃には、香澄達はすでに待っていた。

 

香澄「りゅうく〜ん!会いたかったよぉ〜!うぅ…」

流星「泣くほどじゃねぇだろ…んまぁ、今日は抱いてもいいからさ。久々に会ったわけだし」

有咲「んじゃ、私も」

たえ「私も〜」

りみ「私もいいかな?」

沙綾「私も私も!」

流星「いや待てな!?はぁ…もう、どんとこい!」

 

少し吹っ切れたような感じで言った俺だったが、心のどこかでは少し嬉しさがあった。

久々に会った俺らは、蔵練するためのおやつなどの買い出しをした。

もちろん、やまぶきベーカリーでもパンを買った。

 

沙綾「…そういえば、流星と流星の幼馴染の3人との対決、すごかったなぁ」

 

沙綾はおもむろにそう言った。

 

流星「ん?見に来てたのか?」

沙綾「うん。2戦とも」

香澄「えぇー!沙綾ずるいー!」

沙綾「あはは、ごめんごめん。ちゃんとDVDあるから、それで見よっか」

流星「てか、録ってたんだ…」

沙綾「流星が研究に使うんじゃないかなって一応録っておいたんだ」

流星「それなら使わせてもらおうかな」

沙綾「ちなみに、撮影場所はネット裏すぐだから」

流星「そんなとこにいたのか!?気がつかなかったわ…」

沙綾「ふふふ、選球眼のある流星でも、私の変装には気がつかなかったね」

 

と、雑談しながら歩いていると、夏の時にポピパの主催ライブが行われた『GALAXY』にやってきた。

 

香澄「あ!GALAXYだ!ロックいるかなぁ…ちょっと行ってくるね!」

 

そう言って、香澄とおたえはGALAXYの中へ入っていった。

その数十秒後…

 

香澄・たえ「あーっ!」

 

そんな2人の声が聞こえてきた。

 

流星「何事!?」

有咲「行ってみよう!」

 

残った俺ら4人はGALAXYの入り口へと向かう階段を降りた。

降りた先で、香澄達が何かを見ながらはしゃいでいた。

 

香澄「ねぇねぇ見て見て!武道館だよ!武道館!」

流星「ほぇ?」

 

俺はそのポスターをよく見ると、それは『Bang Dream!ガールズバンドチャレンジ』というライブの大会のポスターで、決勝が武道館というかなり豪華な大会になっていた。

と、そこへ、

 

六花「あ、ポピパさん!こんにちは!」

 

ちょうど仕事をしていた六花ちゃんが扉を開けて挨拶してくれた。

 

流星「お、六花ちゃん、お久しぶり」

六花「流星さん!お久しぶりです!」

 

六花ちゃんとも夏祭り以来会っていないので、かなり久々な感覚だった。

 

香澄「それよりロック!これ!」

六花「あ、そのポスターですね!それでしたら、中でお話ししませんか?」

香澄「するする!ね!いいでしょ!?」

有咲「そうだな。こんなところで立ち話するのもなんだしな」

 

というわけで、俺らはGALAXYの中に入った。すると…

 

匠「あ、秋山先輩、お疲れ様です!」

流星「匠!?なんでお前がここに!?」

 

匠が重そうな機材を一人で運んでいるところに出くわした。

しかも、さらっとGALAXYの服着てるし…

 

六花「私が誘ったんです。ここで一緒に働かない?って言ったら、快く引き受けてくれて」

流星「…てか、野球の練習もあるのによく来られたな…」

匠「ガハハ!俺の馬鹿力をなめないでくださいよ!」

流星「そういや、噂で聞いたんだが…六花ちゃんと匠、付き合ってる?」

六花「は、はい!この度、木下匠君とお付き合いすることになりました!」

 

六花ちゃんのおめでたい話に、俺とポピパの面々は大いに喜んだ。

 

香澄「おめでとー!ロック!」

有咲「あのバカ筋肉のどこが好きになったんだ?」

六花「え、ええっと…優しくて、頼り甲斐があって…ずっと笑顔でいてくれることです!」

匠「ガハハ!それほどでも!」

流星「お前はさっさと機材運べ!」

 

という、近況報告も終えたところで、俺とポピパ、六花ちゃんで先ほどのポスターの話に移った。

 

六花「私も、さっき店長に聞かされて…ここでも、大会の予選になるそうですよ」

流星「そうなんだ…それにしてもなかなか大きい大会を作りましたね…」

六花「この地区のライブハウスが協力してやるそうですよ」

流星「てことは、CiRCLEも?」

六花「はい!CiRCLEさんも予選会場の1つです!ポピパさんは、もちろん出ますよね?」

香澄「うん!みんなで武道館行きたい!それに、有咲も武道館でやりたいって言ってたし!」

流星「へ?そうなのか?」

有咲「いや、あの時は…みんなで同じ夢を追いかけたいっていうか…駆け抜けたらいいなって…」

匠「まるで俺らと同じっすね!」

たえ「うんうん」

 

そんな会話を交わした俺らは、今回のイベントに参加することに前向きに検討することにして、今回はここで解散となった…

 

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…数日後…

この日も自主トレを早めに切り上げた俺は、早く香澄達の元へ行こうと早く校門を出た。

そこへ…

 

チュチュ「待ちなさい!」

 

校門で待ち伏せしていたチュチュに出くわした。

俺はすぐに身構えた。

 

流星「…何の用だ」

チュチュ「そんな身構えないでよ。ただ、手紙を渡しに来ただけ」

 

チュチュはそう言って、猫型の封筒を渡してきた。

 

流星「…ファンレターだったらこの場で破くぞ」

チュチュ「そんなわけないでしょ!?お誘いよ!ライブの!」

流星「ライブ?」

 

俺は封筒の中を確認すると、RAISE A SUILENの主催ライブのチケットが入っていた。

 

チュチュ「今回はRoseliaとPoppin'Party2組にも招待したわ。どうせだったら、あんたも誘おうって思ってね」

流星「…なるほどな。ポピパのパートナーの俺も誘うと…」

チュチュ「レイヤから聞いたわ。あなた、かつてこの地域でバンドをやってて、そのバンドが今のガールズバンドの原点になってるって」

流星「そう言われてるだけだ」

チュチュ「だからこそ…あなたには来て欲しいわけ。そのライブにね」

流星「…ならわかった。多分あいつらも行くだろ」

 

俺はそう言って封筒をカバンの中にしまった。

 

流星「…そういや、ギター、まだ見つからないのか?」

 

俺がそう言ったのは、おたえがいたポジションの事だった。

 

チュチュ「あら、意外と心配してくれてるのね」

流星「勘違いするな。てめぇらの音楽に見合うギターの人が果たしているのかと思っただけだ」

チュチュ「私たちの音楽、認めてくれるのね?」

流星「()()はな。お前のやり方が気にくわないだけだ」

チュチュ「それなら今回は真っ当なスカウトよ。それもライブの時に言わせてもらうわ」

流星「ほう…見つけたのか…」

チュチュ「えぇ。だから、楽しみにしてちょうだいね」

 

チュチュはそう言うと、上機嫌で帰っていったのだった…

 

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…数日後…

俺と香澄と有咲で先にRASのライブ会場に来た。

おたえやりみりん、沙綾は後からやってくるという。

 

有咲「…しかし、あのチュチュってやつ、直接流星に渡すとはな…」

流星「あいつは少し目の敵にされてる部分もあるからな…それで覚えてんだろ」

香澄「それにしても、物販すごいね…」

 

Roseliaが主催ライブを行ったライブハウスでは、物販も行うことができるスペースがあり、今日はそのスペースに埋め尽くさんばかりの人が集まっていた。

 

流星「…人気はやっぱ高えな…」

香澄「そうだね…」

 

とそこへ…

 

リサ「あれ?香澄に有咲、流星じゃん!」

 

リサさんと友希那さんが現れた。

おそらく友希那さん達もチュチュに招待されたのだろう。

 

流星「ご無沙汰してます。今日は2人だけで?」

リサ「ううん。Roseliaみんな来てるよ。そっちも?」

香澄「はい!」

流星「Roseliaも招待ってことは…なんか企んでるな…」

友希那「どういうことかしら…」

流星「実は…」

 

俺は今日のライブで発表があることを友希那さん達に伝えた。

香澄達には前もって話したので、ここでは友希那さんとリサさんに話すのみにした。

 

友希那「発表…なんのかしら…」

リサ「それを流星に伝えたってことは…流星も関係あるのかな…」

流星「それはわかりません…」

 

と話していると…

 

たえ「お待たせ〜」

 

おたえがちょうどやってきた。その後ろには…六花ちゃんがいた。

 

流星「ん?六花ちゃん?なんでここに?」

六花「わ、私も招待されて…」

流星「六花ちゃんも?…ということは…」

 

俺は六花ちゃんが来たことで、ある予測が立った。

 

香澄「何かわかったの?」

流星「…予想だがな…」

 

と、俺が言おうとした時だった。

 

りみ「お待たせ〜!」

沙綾「待った?」

 

りみりんと沙綾がやってきた。

これでポピパ全員揃い、Roseliaもすでに中で待機しているというので、俺の話は一旦打ち切って、中に入ることにした。

そして、ライブが始まった。

やはり、RASの音楽は凄かった。

何度聞いても圧倒され、俺らの音楽より比にならないくらいだ。

まぁ、小学生レベルと比較されたくないだろうからこんな事は心の奥にしまっておくけど…

しばらくしてライブが終わり、観客全員がアンコールと叫び始めた。

そしてそして、ドラムのマスキングのリズムに合わせて、チュチュが壇上に上がった。

 

チュチュ「OKOK。アンコールの前に1つ告知するわ…」

流星「来たな…」

 

俺は少し気を引き締めた。

 

チュチュ「今度、私たちRAISE A SUILENは、『Bang Dream!ガールズバンドチャレンジ』に出場します!そこで、Roselia…そして、伝説のバンド『LINEDRIVE』が生み出したPoppin'Partyを…ぶっ潰す!」

 

その一言に、俺の心に火がついた。

と、同時にこの後の一言に驚きを隠せなかった。

 

チュチュ「そのために…」

 

と、チュチュが言ったその時、六花ちゃんのところにスポットライトが当たった。

 

チュチュ「ロッカ・アサヒ!あなたをスカウトするわ!」

 

チュチュは高らかに声をあげたのだった…

 

 




いかがでしたでしょうか?
さぁ、3期アニメ分全部書き終えられるのかどうか…
自分の体力との勝負になりそうです…w
あと、3月1日から2週間ほどある予定の為、その間もしかすると投稿ができなくなるかもしれないので、あらかじめご了承ください。
では、次回お会いしましょう!

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