バンドリ!〜輝く星と白い球〜   作:VOSE

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どうも、VOSEです。
今回の話は、六花ちゃんの回想で出た夏祭りを参考にしております。
どうぞご覧ください。
では、本編どうぞ!


第3期
3期0話〜夏祭りのこと〜


…甲子園大会が終わり、今年も選出された世界大会の間、俺らのために野球部で練習に付き合ってくれ、日々練習に明け暮れていた頃…

 

流星「…そういや、そろそろ夏祭りか…」

雄介「そうだな…はぁ…」

 

俺と雄介は商店街を歩きながら話していた。

 

流星「どうした?そんなため息ついてさ」

雄介「いやな?今年の夏祭りは参加出来ねぇかなぁって…」

流星「いや、そうでもないだろ?」

雄介「でもさ…まだこの後世界大会あるわけだしさ…」

流星「休息ぐらいいいだろ…」

 

と歩いていると…

 

匠「よいしょぉぉぉ!」

 

…あの脳筋野郎が、夏祭りに使う太鼓を1人で持って歩いていた。

 

流星「…木下ぁぁぁ!」

匠「あ、秋山先輩!お疲れ様っす!」

流星「お疲れ…じゃねぇよ!なんでお前太鼓持ってんだ!?」

六花「あ、私がお願いしたんです!」

 

ふと、どこからか六花ちゃんが現れ、匠のフォローに入った。

六花ちゃんと匠は前のポピパ主催ライブの時に連絡先を交換し、時々こうやって手伝いをお願いして手伝うという関係になったという。

 

匠「というわけで、断れなくて、今やっております!」

雄介「お前の練習メニューだけ増やそうか!?」

六花「お、落ち着いてください!これは私がお願いしたので…」

流星「まぁ、六花ちゃんが言うなら仕方ないけれど…」

 

その後、なんとか体力が残っていた俺と雄介は夏祭りに使う台の設置準備の手伝いを行い、この日はその場で解散したのだった…

 

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…そして、夏祭り当日…

 

流星「…ふひぃ…監督マジでありがたいわ…」

 

この日、監督が頑張った労いで、早めの切り上げにし、夏祭りに参加してリフレッシュするようにと言ってくれたのだ。

というわけで、今私服で夏祭りに参加している。

 

流星「…しかし、焼きそばうめぇなぁ…」

 

と、屋台で買った焼きそばをすすっていると…

 

香澄「あ!りゅうくーん!」

 

…浴衣姿の香澄達が現れた。

 

有咲「流星、来てたのか?」

流星「あぁ。今日はリフレッシュしてこいと言われたからな」

りみ「それじゃ、流星くんと一緒に回れるね」

流星「そういうことだな」

 

と、俺と香澄達で談笑している一方で…

 

六花「…す、すごい…これが東京の夏祭り…」

 

と、六花ちゃんも浴衣姿で夏祭りに参加していた。

 

六花「で、でも人が…目が回りそうです〜…」

 

六花ちゃんが人の多さにたじろいでいると…

 

匠「お?六花何してんだ?」

 

匠が六花ちゃんを発見し、近くに寄ったのだ。

 

六花「た、匠くん!ちょっと、人が多くて…」

匠「それは仕方ないもんな!とりあえず、俺のところに来い!そうすれば波に巻き込まれずに済むぞ!」

六花「あ、ありがとう!匠くん!」

 

六花ちゃんはお言葉に甘えて匠の胸に飛び込んだ。

その瞬間、六花ちゃんはかなりときめいていた。

しばらくして、匠は人が若干少ない所へ六花ちゃんを連れ出し、空いていたベンチに座らせた。

 

六花「ふぇぇ…どえらいとこやったわぁ…」

匠「ん?岐阜出身か?」

六花「え!?なんでわかったの!?」

匠「うちの祖父、岐阜だから一瞬でわかった!どうだ?すごいだろ?ガハハ!」

六花「そうなんだね…」

 

六花ちゃんはすこし、匠を羨ましそうに見ていた。

それに匠はすぐに反応した。

 

匠「…どうした?六花」

六花「いや、ええっと…」

匠「俺に話してみ?無理にとは言わんけどさ」

 

大きな笑顔とは裏腹に、とても優しい言葉で話した匠に、六花ちゃんは思わず本音を漏らした。

 

六花「…私…ポピパさんみたいな、ステキな演奏してみたくて…でも、一緒にライブできる人がいなくて…私が勇気でない性格もあって、どうしようもできなくて…この先、どうすればいいかな…」

 

その言葉に、匠は静かにじっと聞いた後、六花の頭に手をポンと置いた。

 

六花「…匠くん?」

匠「…へっ、六花らしくねぇじゃん」

六花「ほぇ?」

匠「俺は六花とそんなに長くいたわけでもねぇが、お前は優しくて、芯のある奴だと思ってるぞ。でなければ、ポピパの主催ライブの照明とかの操作、できやしないだろ?」

六花「た、匠くん…」

匠「俺はこういうガラじゃねぇが、人が頑張ってる姿を見て応援したくなる性格でさ…六花、お前のパートナーはきっと見つかる。それまで地道に頑張って努力しろ!俺がずっと、応援してやるからよ!」

六花「…ありがとう…」

 

六花ちゃんはこれですこし心が和らいだのか…

 

六花「…あの、匠くん!」

匠「ん?なんだ?」

 

六花ちゃんは勇気を振り絞って、こう言った…

 

六花「私…まだ匠くんのこと知らんけど、ここまで優しゅうしてくれて、好きになりました!これからも、一緒にいてくれませんか!?」

 

その言葉に、匠は変わらず満面の笑みでこう言った。

 

匠「俺に告白とは、やっぱ間違いねぇや!六花!いいぜ!一緒にいても!」

六花「ほ、本当!?」

匠「あぁ!これからよろしくな!六花!」

六花「は、はい!」

 

こうして、また1組のカップルが生まれたのだった…

その後六花ちゃんと匠はここで解散し、六花ちゃんは俺とポピパに合流して夏祭りを楽しんだのだった。




いかがでしたでしょうか?
バンドリ3期始まり、僕のこの小説もアニメ準拠のため3期に突入いたしました。
かなり長い小説になるとは正直思ってもみなかった話です…w
それくらい、バンドリは偉大だなと思いました…
今回の話の中で、六花ちゃんの方言は一部岐阜弁を使用しており、もしかすると美濃弁と違うかもしれませんが、ご了承ください。
では、次回お会いしましょう!

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