バンドリ!〜輝く星と白い球〜   作:VOSE

39 / 88
どうも、VOSEです。
今回はクリスマス回の2回目、つまり流星とポピパの2回目のクリスマスのお話です。
結構甘い話になっておりますが、よろしくお願いします。
では、本編どうぞ!


2期?話〜二度目のクリスマス〜

…今年もクリスマスがやってきた…

今年は何かと話題の尽きない一年だった…

チーム発足後初の全国進出、雄介や亮一達と一緒に侍ジャパンに選ばれ、かつて共に戦おうと約束したライバルとも再会し、野球に関してはあまりにも充実すぎる一年が過ぎた。

そして、ポピパの方は…まぁ、いつものように忙しかった。

初の主催ライブもやったりしたし、楽しめた…

そして、クリスマスといえば…俺と香澄達が付き合い始めて1年が経つ日でもある。

今思えば、少々後悔が残る許しではあったが、それを上回る経験もたくさんしてもらった。

やっぱ、香澄達といると楽しい。それを改めて気づかされた1年だった。

 

香澄「…りゅうくんっ!」

流星「うわっ!?香澄!?」

 

不意に香澄が俺の背中から抱きついてきた。

この日は有咲の蔵でクリスマスパーティー。

有咲はいつものように…

 

有咲「なんでうちでクリスマスパーティーなんかやるんだよ!」

 

とツッコんでいたが、俺が賛成すると一気に有咲も賛成の態度を示した。

もう、変わりすぎだろと、俺がツッコみたくなるほどだったが…

 

香澄「りゅうくん、何考えてたの?」

流星「ん?いや、まぁ…今年1年色々あったなって…」

有咲「たしかに色々あったな…流星とこうやって付き合ってからは、色々見える景色も違って見えたし」

沙綾「そうだね。なんかこう…うまく言えないけど、香澄の言葉を借りるとキラキラしてた」

りみ「流星くんも一緒に頑張ってくれたから、私も頑張れたし」

たえ「私がレイ達のバンドに入らされそうになった時も、流星は私を助けてくれたし、本当に感謝してるよ」

流星「俺こそ、お前らと出会えたことに感謝しているし、笑いの絶えない1年になった気がするよ。まぁ…お前らの変貌ぶりには驚かされるけどさ…」

 

俺はため息混じりに、香澄達が変わった事も伝えた。

 

香澄「えぇー?そう?」

流星「香澄は変わらなかったから別にいい…特に言いたいのは有咲!」

有咲「は!?私!?」

 

直々に指名された有咲はいつものようにツッコんだ。

 

流星「当たり前だ!お前、香澄の影響受けすぎ!事あるごとにひっつくのやめてくれ!」

有咲「べ、別に…流星のことが好きなだけで…」

流星「いや、有咲は歯止め役に徹してくれ!でなければ手に負えなくなるから!」

有咲「うぅ…私だって…流星と…イチャイチャしたいのに…」

 

俺に怒られたと思った有咲は、有咲らしからぬ涙を浮かべて、消え入る声で俯きながら呟いた。

 

香澄「あー!りゅうくんが有咲を泣かした!」

有咲「な、泣いてねぇー!泣いて…泣いてなんか…」

流星「うわっ!?有咲、ごめんって!」

 

俺は慌てて有咲に駆け寄り、抱擁して背中をさすった。

 

流星「すまなかった…有咲…そうだよな…お前も俺の彼女だもんな…」

有咲「うっ…うっ…」

たえ「いいなぁー、有咲。私も泣こうかな?」

流星「雰囲気をぶち壊すな!おたえ!」

有咲「…ありがと…流星…」

 

すこし泣き止んだ有咲は、すこし顔を上げ、ふっと俺の顔に近づいたと思うと…唇に感触を覚えた。

しかも、5秒と少々長い接吻だった…

そして、顔から離れた有咲の顔は、すこし色っぽい雰囲気を出していた。

 

流星「…てか、なんでいきなりキスなんかするんだ!?」

有咲「なんか、したくなってな?」

流星「そういうとこが一番変わったとこだ!」

 

そして、俺は嫌な予感を胸に香澄達の方を見ると…香澄を筆頭に、全員が俺の顔に近づいたのだ。

 

流星「ばっ!お前らやめろ!」

香澄「えぇー、いいじゃんいいじゃん!」

りみ「有咲ちゃんだけ、ずるいもん。私もいいよね?」

沙綾「私もいいかな?」

たえ「おねがーい、流星」

流星「いや、前に散々キスしただろ!マジでやめて!?ねぇ!」

 

そんな悲痛な俺の叫びは虚しく、俺は香澄達と唇で触れ合ったのだった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

流星「…さて、気を取り直して、乾杯!」

『かんぱーい!』

 

…蔵に集合してから3時間、ようやくクリスマスパーティーが始まった。

 

流星「今日は鳥の丸焼きに、オードブル、お菓子など、たんまり買ってきたから、ぱーっと食べるとしようか!」

香澄「おぉー!」

有咲「香澄、あんまりはしゃぎすぎんなよ?」

流星「思いっきりはしゃいだら、さっきの事になりかねないからな…」

香澄「まぁまぁ…あ、今日もポッキーがある!」

流星「いや、やめろよな!?またポッキーゲームやるわけ…」

たえ「もちろん、やる」

流星「いつになく真剣な顔だな!?いや、いつも通りか!?」

りみ「悪くない…」

流星「それ、蘭ちゃんの真似だよね!?今やめて!?笑いそうだから!」

沙綾「だ、大丈夫…?流星」

流星「これが大丈夫に見えるかよ…」

 

お菓子類は後々食べることにして、俺らは鳥の丸焼きやオードブルを先に食べることにした。

鳥の丸焼きを分解する作業は俺が買って出た。

 

流星「…ほい、沙綾」

沙綾「ありがと、流星」

香澄「りゅうくん!もっと!」

流星「はいはい」

たえ「うーん…ハンバーグが良かったなぁ…」

流星「今日は我慢してな!?」

有咲「すまね、流星。この骨どこに捨てれば…」

流星「その皿の上に乗っけちまって大丈夫だろ」

りみ「はい、流星くん。あーん」

流星「あーん…うん、うめぇや」

 

…最後のりみりんのあーんは、俺が今のところ食べられてないから、りみりんの計らいで食べさせてもらったものだが、この後…

 

香澄「あ!りみりんだけずるい!りゅうくん!私のも!あーん!」

有咲「私も!」

たえ「はい、流星くん」

沙綾「私もあるよ」

 

…と、みんなであーんしようしたので、仕方なく俺は全員分を食べる羽目になった…

オードブルが片付いたところで、お菓子に手を伸ばした俺らは、いつものあのゲームに…

 

香澄「…むぅ、沙綾いいなぁ…」

沙綾「ごめんね、みんな」

 

…じゃんけんによって先にやることになった沙綾と、ポッキーゲームをすることになった。

ルールは、ポッキー1本に両端からプレイヤー2人が口に入れてちょこちょこ食べていき、口を離したらそこで終わり。

至って単純だが、これは大体罰ゲームのやつでよくあるのだが、仲が良すぎる俺らにこういうのはどうかと思うのだが…

 

流星「ったく…さっさとやるぞ」

有咲「流星も素直になったんじゃね?」

流星「早く終わらせたいだけだ!」

 

…という事で、最初は俺と沙綾でポッキーゲームをやった。

終始、香澄達の嫉妬の目が痛すぎるほど向けられているが、こういうのはもう慣れた…

俺と沙綾で互いにポッキーを食べ進め、そして…俺と沙綾の唇が届いた。

この様子を間近で見ていた香澄達は…

 

香澄「…むぅ…沙綾だけずるい…」

有咲「いいなぁ、沙綾…」

りみ「沙綾ちゃん、羨ましい…」

たえ「沙綾だけ独占してる…」

 

と、各々言っていたが、その言葉もすっかり慣れた。

 

沙綾「うふふ…ありがと、流星」

流星「あぁ…さぁて、この後は…」

 

俺はポッキーゲームから逃げようと試みたが…

 

有咲「流星?まだまだ終わらないぞ?」

 

…すっかり変わってしまった有咲に止められてしまい、その後も沙綾のも含めて計5ラウンド、ポッキーゲームをやった。

 

香澄「うーん、幸せ〜」

流星「それはお前らだけだろ…全く…」

 

その後、別のゲームでも盛り上がった俺らだったが、気がついた時には外はすっかり夜に変わってしまっていた。

 

流星「…もう、こんな時間か…そろそろお開きにするか」

香澄「えぇー!?もう終わり〜!?」

流星「今日は解散だ。泊まるのもなし。流石に着替えも無いし」

有咲「そうか…うちに流星用の服あるんだけどな…」

流星「いやなんであるの!?いつのまにか買ってたのか!?」

有咲「…うん…」

流星「いや、本当に変わったな!?おい!」

 

そして、今日のパーティーの感想をそれぞれ言う時間になったのだが…

 

りみ「今日はとても楽しかったよ。流星くんと付き合って1年経つけど、楽しくてあっという間だった!」

たえ「だから、これからも、私たちを応援してね、流星」

沙綾「私達も、応援するからね」

有咲「今度は全国優勝だぞ?」

香澄「うんうん!りゅうくん、待ってるからね!」

 

いつのまにか俺への感謝の言葉になっていった。

とても歯がゆかったが…

 

流星「…こちらこそ、お前らと出会えて本当に良かった。これからまた1年後、2年後…将来大人になっても、クリスマスパーティーやろうな」

ポピパ全員『うん!』

 

この時の香澄達の笑顔は、今年一年の中で一番素敵な笑顔に見えたのだった…

 

 




いかがでしたでしょうか?
自分の妄想を爆発させたような感じに仕上がりましたが…どうでしたでしょうか?
さて、そろそろ1年が過ぎようという時期ですね…
今年一年はみなさんどうだったでしょうか?
僕はまぁ…早い一年だったと思いましたw
プライベートでは色々ありましたのでw
では、おそらく今年最後の話になると思いますので、みなさん良いお年をお迎えください。
では次回、お会いしましょう!

追記:前回同様、本編に組み込む形で入れましたが、話の順序を考えて話数は?にさせていただきます。
決まり次第数字を入れる予定なのでご了承ください

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。