もうそろそろ、アニメパート分が終わりそうです。
後はガルパ分を書き上げれば大丈夫ですが…ガルパのイベント分も書き上げたいなと思っております(無理に決まってるが)ので、よろしくお願いします。
では、本編どうぞ!
…文化祭明け初めての学校…
俺は花女の校門の前で待っていた。
そこへ…
流星「…来たな、おたえ」
たえ「っ…」
沈んでいる様子のおたえが来た。
流星「…大丈夫だったか?ライブの方は」
たえ「ええっと…」
流星「あ、文化祭の方じゃねぇよ。『RAISE A SUILEN』だ」
たえ「…うん、そっちの方は大丈夫だった」
流星「そうか…」
たえ「聞いたよ…香澄から…ケガ、大丈夫?」
流星「気にすんな。しばらくは練習出来そうにはねぇが、すぐに治るさ」
たえ「そう…ごめんなさい…流星…」
流星「…なんで謝るんだ?」
たえ「だって…私達のこと…心配してくれて…でも…私…間に合わなくて…」
おたえはいかにも泣きそうな感じで話した。
俺はそんなおたえを見かね、静かにおたえを抱いた。
たえ「…流星…」
流星「…気にする必要はねぇ。お前がポピパが好きなのは香澄や有咲、沙綾、りみりん、そして俺がよく知ってる。それだから、遅れてでも来たんだろ?」
たえ「…うん…」
流星「…シャキッとしろよ。お前は、いつも不思議な感じで、笑顔が絶えない、可愛らしい女の子なんだからさ。だから…そんな顔すんな。俺は気にしねぇよ。今回は、プロデューサーを名乗ってるあいつが元凶ってとこだろうな」
俺はそう言って、おたえから離れた。
おたえは俺の言葉を聞いて素っ頓狂な声を出した。
たえ「え…?」
流星「色々と調べさせてもらったんだ。と言っても、どんなバンドかぐらいしか知らないけどね。兎にも角にも、お前には色々踏ん切りつけなきゃな。俺は行くぜ。退院報告しないといけないから」
俺はそう言って、おたえと別れた。
その後、香澄達と和解したおたえは、香澄達と共に色んなところへ行ってはお礼を言いに行ったという。
その時に俺は初めて、文化祭ライブで六花のソロギターと、Roseliaが歌った事を知ったのだった…
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一方の俺は、放課後羽丘に来ていた。
日菜さんがアポを取ってくれたので、俺はグラウンドへと向かった。
健太「…ん?流星?」
流星「あ、健太さん。こんにちは」
健太「なんでお前がここに?てか、お前退院出来たのか!?」
流星「軽い脳震盪だったので…お騒がせしました」
健太「はぁ…びっくりさせんなよ…それで流星がここに来たってことは…あいつか?」
流星「はい。あの件でイップスなってないか大丈夫かなって…」
健太「それなら大丈夫だ。俺があいつに、流星の言葉を言ったらいつも通りに投げてくれたよ。んで、あいつはお前にお礼と謝罪をしたいって」
流星「お礼なんていいですよ。大丈夫なようでしたら俺は帰ります。あと、今度会うときは甲子園大会の予選でって言ってください」
健太「わかった。そう伝えておくよ」
俺はその後、蔵へ行き、香澄達と合流した。
流星「…おいっす」
香澄「りゅうくーん!心配したよぉ〜!」
流星「うわっ!香澄!抱きつくなって言っただろ!」
香澄「だって〜、だって〜!」
沙綾「まぁまぁ…お帰り、流星」
流星「言って2日ぶりだけど…」
有咲「それでも長かったんだぞ?」
りみ「うん。みんな心配してたんだ。沙綾ちゃんから大丈夫だって聞いて、安心はしてたんだけど…」
流星「それは…すまねぇな…んで、おたえは?」
香澄「行くところがあるんだって〜」
流星「行くところ?」
香澄「うん!」
その時、俺は直感で、おたえが今何をしているのかわかった気がしたのだった…
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そして数時間後…
たえ「…RAS、やめてくるって言ってきた」
おたえが帰ってきて早々、そういう報告をしてきた。
流星「…ちゃんとけじめつけてきたな」
たえ「うん。でも…最後に一回だけ…主催ライブに出て欲しいって…それだけ出たら…」
流星「1回だけ…だな?」
たえ「うん」
香澄「うーん…じゃあ、そのRASのライブ、見に行ってもいい!?」
たえ「え?」
有咲「まぁ、気になるしな」
りみ「私も見に行きたいな。沙綾ちゃんは?」
沙綾「…私も」
流星「…俺も行くか。どういう感じなのか…この目で…耳で聞きたい」
香澄「それじゃ、みんなでライブに行くこと、けってーい!」
…いつもの日常に戻ってきた。
やっぱり、すれ違ってはいなかった。
そう思えると、心が少し楽になった。
沙綾も同じように感じたのだろうか、どこか安心している様子が見えた。
こうして、おたえのサポートギター最後のライブを、俺ら5人で見に行くことになったのだった…
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…次の日の夜…
俺はおたえに電話をかけた。
たえ「…流星?」
流星「よぉ、おたえ。ちょっと話があるんだ」
たえ「いいよ〜。あ、もしかして婚約指輪の話?」
流星「そうじゃねぇよ…レイヤ…和奏レイのことだ」
たえ「っ…」
俺はおたえの幼馴染であろう、和奏レイのことについて聴くと、おたえは少し言葉を詰まらせた。
流星「…こんなタイミングで申し訳ない…でも、少し気になってな…おたえと和奏レイって、どうやって知り合ったんだ?俺の情報網で知る範囲だと、バックバンドだって聞いたんだが…」
たえ「…幼馴染で…同じミュージックスクールの生徒…それで…公園でレイが泣いてたことがあって…私が声をかけたのが始まり…そこから仲良くなったんだ」
流星「…それで…」
たえ「…5年生の時…レイが親の転勤で引っ越して…最後に歌を歌って以来、会えなかった…」
流星「それで、今ようやく再会したと…」
たえ「だから…」
流星「RASで共に歌いたかったと…」
たえ「っ!…うん」
流星「…わかるよ…その気持ち…下手したら…レイって子はおたえを引き止めようとするかもな…」
たえ「でも伝えた…ポピパの方が大事だって…」
流星「…そうだな…でもまぁ…この事を知ることが出来たから…俺は…最悪、おたえをレイの元にやってもいいとも思う。ただ、それは後悔がない時だけだ。今のお前は、ポピパを抜けて後悔なんかしたくないだろ?今を頑張って、ポピパとして、みんなを支えてくれたらいいって思う」
たえ「…うん。それで、話はそれだけ?」
流星「すまないな…ちょっと聞きたかっただけ」
たえ「ううん。私も話して、なんかスッキリした気がする」
流星「そうか…それじゃ、また」
俺は電話を切り、ふぅと天井を仰いだ。
流星「…幼馴染との再会…か…」
俺は思わず、俺と尚之との再会を思い返したのだった…
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数日後…
俺らはRASの主催ライブの会場にやってきた。
会場は以前、Roseliaがライブをやった会場だった。
香澄「ここでやるんだ…」
有咲「つーか、結成してもう主催ライブかよ!?早くねぇか!?」
流星「…それだけ、プロデューサーの腕がなったということだろうな…」
とそこへ…
麻弥「あれ?香澄さん達じゃないっすか!」
香澄「麻弥さん!」
イヴ「私もいます!」
流星「お?イヴちゃんもいるなぁ。つーか、なんでお二人がここに?」
麻弥「好きなドラマーの方が今回のライブにいるんですけど、1人じゃ心細くて…」
イヴ「イケニエです!」
流星「いや、生贄じゃなくてお供な!?」
俺らはライブハウスの中に入り、今回のバンドの話を、俺より詳しく麻弥さんから教えてもらった。
流星「…そういや、なんでここで主催ライブを…?」
麻弥「ここは関係者の方々が注目する場所でもあるので、ここでやることが一種のステータスになるんです!」
流星「なるほどな…んで、麻弥さんのお目当は、ますきさんかな?」
麻弥「おぉー!よく知ってますねー!」
流星「一応、俺もそれなりの情報網ってもんがある。『狂犬』というあだ名があるのは知ってんだが…」
麻弥「はい!ますきさんは、空白の部分にどんどんドラマを叩き込むんで、自分の世界に入るというか…首輪をつけられても周りのメンバーを引きずり回るような感じのドラマーなんです!」
流星「なるほどな…他は知ってるのは?」
麻弥「レイさんですね…元々、レイさんはバックバンドの仕事一筋の人ですから、今回のスカウトにちょっと驚かされたというか…」
流星「なるほどな…」
麻弥「あ、余談ですけど、2人とも私より1つ下なんですよ〜」
流星「俺らと一緒ってことか」
と、俺と麻弥さんで話していると、そろそろライブが始まるギターの音が聞こえた。
流星「さてと…聞きに行くか…」
俺らは、気持ちを引き締めるかのように、ライブ会場の中へと入っていった…
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…感想は先に言おう…
圧倒された…
それだけだった。
いや、もう一つ付け加えるとするならば、いい音楽ではあった。
そりゃ、盛り上がるに決まってる…
ただ、俺の中では、そこまで盛り上がる気持ちにはなれなかった。
俺の知る、あの大物プロデューサーも…
「たしかに音はいい。けど、『LINEDRIVE』には劣る」
と言ってくれ、多くの関係者もその言葉には賛同していた。
そして、そのライブでおたえがサポートを終了するというと…
「やめないでー!」
「残ってー!」
と、ファンの温かい声援が送られてきた。
そんな様子を見させられた香澄達は、どれほど複雑な思いになったのかは、想像に難くない。
だけど…それがおたえの答えだと、俺はもう割り切って覚悟をしていた。
ちなみに、今になって気がついた話ではあるが、レイに関して、有咲が同じミュージックスクールに通っていた顔見知りであったこと、キーボードのパレオに関して、パスパレのイベントによく来ていて、イベントに合わせて髪色を変えているということを初めて知った。
ライブが終わった俺らは、会場を出て、おたえが出るのを待っていた。
ただやはり…
香澄「…おたえ、すごかったね…」
有咲「まるで別人みたいだったな…」
りみ「カッコよかった…」
沙綾「うん…」
香澄達はかなり落ち込んでいた。
流星「…はぁ…何落ち込んで…」
と、俺が励まそうとした時…誰かが俺らに近づいているのに気がついた。
その足音の方を見ると、猫耳ヘッドホンをつけた子と、白黒の髪の毛にしてあるパレオちゃんが現れた。
???「初めまして、『Poppin'Party』の皆さん。私、『RAISE A SUILEN』のチュチュと申します」
猫耳ヘッドホンをつけた女の子…チュチュが自己紹介をした後…
チュチュ「タエ・ハナゾノを、私達にお譲り頂きたい」
…単刀直入に切り込んできたのだった…
いかがでしたでしょうか?
これまた突貫工事で作り上げたものですが…楽しんでいただけたでしょうか?
深夜の朦朧とする意識の中で書いているので、おかしいとか、こういう解釈でいいですよね?とかあるかと思うので、こればかりはご報告いただけると幸いです。
とりあえず、今回はここまでにします。
では次回、お会いしましょう!