バンドリ!〜輝く星と白い球〜   作:VOSE

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どうも、VVVFです。
流星「どうも、秋山流星です…てか、なんで俺呼ばれてんの?」
話すことがほぼなくて
流星「だからって、キャラを呼ぶ必要はないでしょ!?」
まぁまぁ、こうやってやれば、流星に対して何かしらの質問が飛んでくるんじゃない?
流星「それはないだろ…」
それに、最近俺のフォロワーさんから、流星が浮気性なんて言われてるけど…
流星「ないわぁ…」
まぁ、流星はたらしだからね
流星「しれっとひどいこと言うな!」
あ、そろそろ始めるね
流星「呼んでおいて貶すってどう言うことだよ!」



2期7話〜2度目の文化祭は…〜

…5月ごろ、俺らにとってこの時期、一番のイベントが待っていた。それは…

 

亮一「文化祭だぁー!」

「イェーイ!」

 

1年生含む野球部のメンバー全員が、亮一の声に反応して盛り上がっていた。

 

雄介「…それで、今年も合同文化祭やるって?」

 

盛り上がっている側で、静かに座って見ていた雄介が、隣で立っている俺にそう質問した。

 

流星「らしいな。しかも、今年もかなり大規模になりそうだ」

雄介「と言うと?」

流星「花咲川の方で、日菜さんが花女と羽丘の合同文化祭の提案が来てな…そんで、たまたま去年うちと花咲川で合同文化祭やったことを知った日菜さんがここに来て直訴して、何とか3校合同でやることにこぎつけたらしい」

雄介「日菜さんって、紗夜さんの妹さんだったよな…?何考えてんのかわからんが…」

流星「まぁ、今年もうちの男子筆頭に花女との合同文化祭に前向きだったのと、羽丘は元々女子校だから、未だに女子が多いってのもあってそれがうちの男子共に刺さって、やろうという雰囲気になったとか…」

雄介「わからなくはないけどな…」

流星「んでだ…今回の文化祭では、少し、1年生を試す事をやろうと思う」

雄介「…試すって…まさか、流星?」

流星「そのまさかだ…1日目はうちで、2日目は羽丘での、対羽丘学園との練習試合をする」

 

…と、俺が羽丘学園との練習試合の事を打ち明けると、盛り上がっていた奴ら全員がシーンとなってしまった。

 

流星「…ん?どうした?」

亮一「いや、その…すげぇ嫌な言葉が聞こえたんだが?」

朗「あの…先輩?その…羽丘学園って…」

流星「去年夏の甲子園優勝校だ」

幸長「ま、マジですか…」

流星「まぁ、あそこのエースの健太さんとは色々と付き合いあるし、今回もアポ取ったら了承してくれたからさ」

本信「そういえば、流星先輩と羽丘のエースの健太さんって、U-18の世界大会でバッテリー組んでましたよね?」

流星「俊哉さんがけがをしてしまったからな…急遽バッテリーを組むことになったけど…」

耕太「俊哉さんって…羽丘で健太さんとバッテリー組んでいる…」

流星「そうだよ。んで、その世界大会でもバッテリーを組む予定だったけど…」

連斗「それで準決勝まで行けたのはすごいですよ!」

道紀「そりゃ、捕逸0、盗塁阻止率10割、盗塁成功率8割、打率5割越え…流星さんがここにいること自体もったいない気が…」

流星「最初は野球はあまり突っ込まないと思ってたんだけどな…」

尚之「彼女の影響だろ?」

流星「まぁ…それのおかげで頑張れたってのもあるからな」

 

俺は思わず、今までの出来事を思い出してしまい、笑ったのだった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

…数日後、ついに文化祭の準備が始まった。

俺は良一と蓮二を引き連れて特使として、花女へと向かった。

 

流星「…校門前までは来てたけど…こうして中に入るのは始業式以来か…」

蓮二「始業式何があったんだ…」

流星「聞かないでくれ…」

 

俺らは校門前でそれぞれ分かれた後、俺は香澄の教室へと向かおうとした。

そしたら…

 

「あ!秋山流星君だ!」

「握手して!」

「サインください!」

 

…瞬く間に周りに人が集まり、身動きが取れなくなってしまったのだ。

 

流星「うわっ!?ちょ、ちょっと待てって!」

 

と、慌てふためいていると…

 

有咲「全く、流星はモテモテだなぁ…」

 

有咲が不敵な笑みを浮かべて近づいてきたのだ。

 

流星「あ、有咲!?」

有咲「ちょっと失礼」

 

有咲は人ごみの中のかき分けてきて、俺に近づいて手を握り、まるで大根を抜くかのように力強く引っ張ってきたのだ。

おかげで人ごみから抜け出したと同時に、人ごみも彼女持ちであるとわかったのか、大半の人が去っていったのだ。

 

流星「…今回ばかりは有咲に助けられたな…」

有咲「いいっての。一応…彼女だし…」

流星「…ありがとな」

 

そして、俺と有咲は香澄が手伝っているという生徒会室へと向かった。

 

香澄「あ、りゅうく~ん!」

流星「よぉ、今年も合同でやることになったから手伝いに来たぜ」

香澄「ありがと~!早速で申し訳ないんだけど…荷物持ってくれない?」

流星「いいぜ」

 

俺は香澄と有咲とともに、文化祭で使う資材運びを手伝うことにした。

 

香澄「そういえば、主催ライブ、1か月後にやることになったよ!」

流星「え!?」

有咲「いろんなバンドとの調整や、うちらの練習など重ね合わせた結果、1か月後がいいと…」

流星「それはきつくねぇか?」

香澄「それでも頑張る!」

流星「はぁ…香澄らしいな」

 

俺はため息交じりに香澄に言った。

ちなみに今年中のライブの『LINEDRIVE』の出演は遠慮してもらうことにしている。

俺らはあくまで野球をメインで頑張っているので、2年生になり、ゆとりがほぼなくなっている今、無理に来て迷惑をかけるのはいかがなものかと…

ということで、『LINEDRIVE』のリーダーである、俺じきじきに、各メンバーには今後はしばらく出演しないことを言ってある。

香澄もそれを気にしてか、『LINEDRIVE』のことは触れてくれなかった。

 

流星「それで、会場とかは決まってんのか?」

有咲「まだ確定じゃねぇけど、『Galaxy』にしようと考えてんだ」

流星「『Galaxy』か…いいんじゃねぇか?一回やってるし、六花ちゃんもいるから」

香澄「それで、今日この後予約しにいこうと思ってて〜」

有咲「流星も来るか?」

流星「行きたいのも山々なんだが…今回はちと事情があってな…行けなくてすまない」

香澄「そっかー…」

有咲「キャプテンお疲れさん」

流星「ありがとよ」

 

その後、俺はりみりん、沙綾、おたえの手伝いにも行き、この日のお手伝いは終わりになった。

良一や蓮二と合流した俺は、江戸川橋へと戻って野球部の練習に合流した。

 

浩樹「そういえば、流星先輩って、『Poppin'Party』の誰かと付き合ってるって噂があるんですが…本当ですか?」

 

練習前のランニングで隣を走っていた田嶋君が声をかけてきた。

 

流星「んまぁ、本当だ」

浩樹「やっぱり、本当だったんだ…一体誰とですか?」

流星「聞いて驚くなよ?…全員だ」

浩樹「えぇ!?」

流星「驚くなって言っただろ…半分あいつのせいってのもあるけれど…てか、なんで田嶋君がそんな事を?」

浩樹「ぼ、僕は…『Poppin'Party』のファンでして…」

流星「そうなのか?なら、香澄達も喜ぶだろうな」

浩樹「あ、あの…サインとかはもらえたりとか…」

流星「それならいいんじゃねぇかな?しばらくして落ち着いたら、提案してみるよ」

浩樹「ありがとうございます!」

 

この日は対羽丘学園との試合を想定した練習を行って、1日を終えたのだった…

 

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…その日の夜…

尚之の家にて…

 

良太「…ポピパの主催ライブかぁ…」

尚之「それに加えて文化祭のライブがあると…」

 

俺は尚之と羽丘学園の作戦会議をしながら、良太や裕二、海斗とグループ電話をしていた。

 

裕二「俺らも出たかったなぁ…その主催ライブ」

海斗「バカかお前は…1年の面倒見なきゃいけないのに、ライブに行けるわけないだろ」

裕二「わかってるっつうの」

良太「今年の『LINEDRIVE』の活動はないって言ったよな?」

流星「そりゃもちろん。今年は色々忙しくなりそうだし…」

尚之「今年だけじゃなく、来年もキツそうだな…もう一回くらいはやりたいけど…」

 

尚之の言葉で、全員が思いにふけたところで、グループ電話を切った。

それと同時に、ある人が中に入ってきた…

 

真波「2人ともおつかれ〜。はい、おにぎり」

 

マネージャーの真波ちゃんだった。

最近、真波ちゃんは尚之の家に泊まりに来ることが多くなっており、まるで花嫁修行みたいに親から料理を教わっているという。

まぁ、そのおかげで補食のおにぎりがなんとか食える範囲になってくれたのだが…

 

流星「ありがとよ」

尚之「最近すまないな、真波」

真波「いいのいいの。尚之君のためだから」

流星「…お前ら、付き合ってんの?」

真波「うーん…友達以上恋人未満かな?」

流星「めんどくせぇなおい!」

尚之「お前みたいなやつには…」

流星「もうそれ以上はいい!」

 

そんな茶番をした後、真波ちゃんはふと、こう質問してきた。

 

真波「…今年の『LINEDRIVE』…ライブしないの?」

 

その時の表情は寂しげな雰囲気を醸し出していた。

 

流星「…残念だがな…俺らはあくまで野球児…バンドは付随するようなもんだし…1年が入って、バンドをやる暇もなくなってきてるからな…」

真波「そっかぁ…そうだよね…」

尚之「いつかはやるさ。そのいつかはわからんけどな」

流星「それまで応援してくれたら、有り難いってもんだ」

 

俺のその言葉に、真波ちゃんは微笑んでくれたのだった…

 

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…次の日…

俺は香澄達全員と合流して、文化祭の準備をしていた時のこと…

 

有咲「路上ライブ!?」

 

有咲が思わず叫んでしまっても無理はない…

そりゃ、おたえが路上ライブを始めるなんて言い出すもんだから、俺だって驚く。

 

流星「なんで路上ライブを…?」

たえ「やっぱり、ライブまでに実力を付けたいから」

流星「んまぁ…たしかに付くけれど…それはちゃんと俺らに報告しないとさ…」

たえ「ごめん。でも、どうしてもやりたくて…」

流星「…まぁ、そこまで言うならしゃあねぇ。有咲もここは目をつぶってくれ」

有咲「んまぁ、別につぶらなくても、おたえはちゃんとした理由でやってんだからな…それよりも香澄」

 

有咲は唐突に香澄を呼んだ。

 

香澄「なーに?有咲」

有咲「…お前、ちゃんと準備は出来てるんだよなぁ?」

香澄「うん!ええっと…やっぱりプラネタリウムは夏の大三角形に…」

有咲「うちの出し物の事じゃねぇ!新曲、ちゃんと考えてんだろうな!」

流星「…新曲?」

りみ「今度の主催ライブで、みんなでやりたいなって言ってて」

沙綾「それで、香澄に新曲のフレーズを考えてくれてるんだけど…」

 

俺は香澄が頭を抱えている様子を見ると、かなり難航しているのが伺える…

 

流星「…まぁ、頑張れってしか言えないな…」

香澄「りゅうくーん!ひどいよー!」

 

とまぁ、この日は香澄達の手伝いをすることで終わりになった。

ちなみに、この時香澄とりみりんから路上ライブの様子を撮ったものを見せてもらい、まさかの『私の心はチョココロネ』を歌ったことに、少し吹きそうになったのは秘密…

 

 




いかがでしたでしょうか?
最近話す話題がなくてかなり困り果ててます。
前書きと後書きを書かずに出すのもいいかなと思ったのですが、書かないとなんか締まらない感じがして…
なんとか言葉を絞り出して書いてありますw
とりあえず、今回はここまで
では、次回お会いしましょう!

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