バンドリ!〜輝く星と白い球〜   作:VOSE

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どうも、VVVFです
昨日リアルタイムで見て、速攻で書き上げましたw
中身はグダグダと思っているので、今回は気長に見ていただくとありがたいです。
また、前回に続いて新キャラ登場しますんで、よろしくお願いします。
では、本編どうぞ!


2期2話〜参戦!Roseliaの主催ライブ!〜

…『Galaxy』のライブから数日経ったある日のこと…

 

尚之「よぉ!」

 

尚之がぐったりとしている俺のところに来た。

 

流星「…よぉ…」

尚之「どうした?眠そうな顔してるけど」

流星「いや…昨日香澄達に相談されてさ…」

尚之「香澄ちゃん達に?どうして?」

流星「香澄、この前のライブで主催ライブ開催予告出しちまったもんだから…」

尚之「おぉ…またいつもの突発的な?」

流星「そ。あいつ無鉄砲だから…」

尚之「主催ライブかぁ…俺らの時は全くやってなかったもんな」

流星「俺らの場合はゲリラライブだ。急に来てやった後急に帰るって感じだったから、主催ライブのノウハウなんてない。それなのに香澄は…」

尚之「それだけ頼られてるってことだろ?それに香澄ちゃん達にとっちゃ、お前は彼氏なんだから」

流星「そうだけどよぉ…」

 

と話していたその時だ。

 

???「失礼します!秋山先輩いますか!?

 

1人の下級生が大声を上げてそう言った。

 

流星「ん?俺だけど?」

???「あ、秋山先輩!」

 

真面目一筋のような坊主とガタイのいいやつがクラスに入って俺のところにやってきた。

 

流星「君は?」

???「木下匠と申します!」

尚之「元気がいいなぁ。んで流星に用事とは?」

匠「ちょっとお願いことがありまして…」

 

さっきとは打って変わって、小さい声で俺らの耳元に囁いた。

 

匠「俺の球、受けてもらえませんか?」

流星「なんだ、そんなことか…いいよ」

匠「ありがとうございます!では、放課後よろしくお願いします!」

 

元気がいい匠くんがそう言って去った後、尚之がふと思い出したように話した。

 

尚之「なぁ…あの匠ってやつ、確かU-15の代表じゃなかったっけ?」

流星「あぁ。台湾戦に先発して15奪三振したやつだよな?」

尚之「あの時はすげえと思ったけど、まさかここに来るとはな…」

流星「多分、俺の活躍見て受けてもらいたいと思ったんだろうな…」

 

俺は苦笑いしながら、香澄から送ってきたメールの内容を確認したのだった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

練習終わりの放課後…

俺は蔵へ行くと…

 

たえ「あ、流星」

流星「よっ。今日はおたえと沙綾だけか」

沙綾「香澄とりみりんと有咲は、今友希那さん達のところに行ってるよ」

流星「Roseliaのところ?どうして?」

沙綾「この前の『Galaxy』のライブの時、Roseliaが主催ライブをするって言ってたでしょ?その主催ライブに参加して、私達のライブの参考になればいいなって思ってて」

流星「あー、なるほど…」

 

俺は思わず納得した。

 

たえ「それで、今連絡待ちのところ」

流星「そうか…うーん…俺も出ようかな?」

沙綾「流星も?」

流星「まぁ、観客やポピパ、Roselia以外のバンドには知られないようにやろうかなって考えてるけどね」

たえ「ゲリラライブ?」

流星「ゲリラライブよりかは、サプライズだな。観客に対する」

 

俺はいたずらっ子のような笑顔を見せた。

と、そこへ…

 

香澄「あ!りゅうくん!」

流星「お、香澄達が来たな」

 

Roseliaのライブの参加の交渉をしていた香澄達が帰ってきた。

 

有咲「あ、流星、来てたんだ」

流星「んで、さっき沙綾から事情は聞いた。んでどうだ?出ることになったか?」

香澄「うん!友希那さん達のライブに参加けってーい!」

流星「おぉ〜。おめでとう」

りみ「ただ、すぐだから今から練習しないと…」

流星「あんまり無理すんなよ。さてと…俺は友希那さんに電話してこよっかな」

 

俺はそう言って蔵の外に出た。

 

香澄「…りゅうくん、どうしたんだろう?」

沙綾「流星もRoseliaのライブに出るかもだって」

有咲「マジで!?大丈夫か?アイツ…」

りみ「野球部のキャプテンになったから、無理しなければいいんだけど…」

たえ「大丈夫。楽しそうだったから」

有咲「いや、そういう問題じゃねぇと思うんだけど…」

 

香澄達がそう話している一方で、俺は友希那さんに電話をかけた。

 

友希那「…もしもし」

流星「あ、友希那さん、ご無沙汰してます。練習の最中でしたか?」

友希那「いいえ。まだ準備段階よ」

流星「そうでしたか」

友希那「それで、御用は何かしら?」

流星「今度のRoseliaのライブですが、僕も出ても大丈夫でしょうか?」

友希那「サプライズかしら?でも『LINEDRIVE』は来れないでしょう?」

流星「なので、僕とRoseliaのセッションでやりたいと思いまして」

友希那「なるほど…わかったわ。曲に関してはどうしましょう?」

流星「こちらから送らせても大丈夫でしょうか?」

友希那「大丈夫よ」

流星「では、後で皆さんにコードや歌詞を送らせてもらいますので、よろしくお願いします」

友希那「お願いするわね」

 

俺も無事Roseliaのライブの出演が決まったところで、俺はそのことを香澄達に報告し、案の定香澄に抱きつかれたのだった…

 

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…数日後…

 

尚之「よっ!今から花咲川行くのか?」

流星「今日は野球部は練習休みだからな。香澄達を迎えに行くよ」

 

学校が終わり、俺と尚之で帰ろうとした時だった。

 

匠「失礼します!」

 

匠くんがクラスに入ってきた。

この前の練習で俺と尚之と匠くんの家が同じ方向であったことから、これから一緒に帰ることを約束したのだ。

正直言うと、雄介より頼りになれるほどの逸材と思ったので、少しでも仲良くなって試合で活躍してほしい気持ちがあったからだ。

 

匠「秋山先輩!帰りましょう!」

流星「あー…でも今日はちょっと寄りたいところあるんだ」

匠「寄りたいところ?」

尚之「こいつ、彼女がいるからそいつを迎えに行くんだよ」

匠「なーるほど」

流星「と言いながらポンと叩くのやめてくれ…」

 

そんなわけで、俺は尚之、匠くんと一緒に花咲川女子学園へと向かった。

その花女の校門の前で…

 

流星「…六花ちゃん、何してんだ?」

 

なにやらコソコソとしている六花ちゃんと、それを見て少し呆れている明日香ちゃんがいた。

 

尚之「よっ!明日香ちゃん!」

明日香「あ、流星さん、尚之さん。お久しぶりです」

流星「俺は前に会ったけどな。んで、六花ちゃんは何してんの?」

六花「え、ええっと…その…」

 

と、おどおどしてしゃがみこんでる六花ちゃんの元に…

 

匠「大丈夫か?」

 

匠くんが六花ちゃんと同じようにしゃがみこんで、覗き込むように見た。

 

六花「あ…はい…」

明日香「ええっと…あなたは?」

匠「申し遅れました!俺は木村匠!江戸川橋高校1年1組…」

流星「そこまで言わんでええ!まぁ…俺の後輩だ」

明日香「え!?私達と同い年なの!?」

六花「そういう風には見えない…」

匠「ガハハ…!それほどでも!」

尚之「褒めてねぇよ…」

 

と、その時だ。

 

香澄「あ!あっちゃん!六花ちゃん!りゅうくんに尚之くんも!」

 

香澄達が校門から出てきた。

 

六花「お、お、お…」

流星「六花ちゃん、上がりすぎ…」

有咲「んで…流星の隣にいるのは…」

匠「木村匠です!江戸川橋高校1年…」

尚之「はい、そこまで」

匠「兎にも角にも、よろしくお願いします!」

りみ「元気がいいね」

たえ「熱血漢だね〜」

匠「お褒めいただき、ありがとうございます!」

有咲「褒めてんのか?それ…」

沙綾「あはは…」

 

その話の間に、香澄は六花ちゃんにこの前の『Galaxy』のライブをセッティングしてくれてたことに、感謝のハグをして、六花ちゃんが顔を真っ赤にしていた。

そしてみんなで帰ることになったのだが…

 

香澄「りゅうくん!今日は蔵に来られる?」

流星「あーそうだな…練習見るか」

 

俺は香澄達の練習を見るために、蔵へ行く事になった。

 

匠「蔵?」

尚之「香澄ちゃん達は『poppin'party』というバンドを組んでて、流星はその練習を見てあげたりアドバイスしたりしてるんだ」

匠「昔バンドやっていたというものですか?」

尚之「ご名答。俺とアイツ、あとは名古屋にいるやつと関西にいる2人の幼馴染で昔『LINEDRIVE』って言うバンドを組んでたんだ」

六花「え!?5人だったんですか!?」

尚之「あぁ。アイツはギターとボーカルやってて、俺はドラム。今は時間がねぇからやれてないけどね」

 

そんなこんなで歩いて行き、蔵へ続く道と帰り道の分岐に差し掛かった。

 

流星「んじゃ、俺らはこれで」

尚之「了解。気をつけてな」

香澄「それじゃあっちゃん、また後でね!」

明日香「はいはい」

 

と、それぞれ分かれた後…

 

六花「楽しみだなぁ…」

 

六花ちゃんは香澄達との会話で、Roseliaのライブにポピパが出ることを聞いてワクワクしていた。

ただ…

 

明日香「でもその日、私と遊びに行くんじゃなかったっけ?」

 

と明日香ちゃんに釘を刺されて、六花ちゃんはガーンとショックを受けた。

 

尚之「あはは…ドンマイ、六花ちゃん」

六花「うぅ…行きたかった…」

明日香「はぁ…仕方ないなぁ。行こ、六花」

 

明日香ちゃんは少し微笑みながらそう言った。

そこに…

 

匠「それじゃ、俺も行かせてもらおうかな!」

 

匠が気持ちいい笑顔でそう言った。

 

六花「匠くんも?」

匠「なんだ?ダメか?」

明日香「そんなことないよ。それじゃ、一緒に行こっか」

匠「了解!」

 

こうして、匠と明日香ちゃん、六花ちゃんが友達になったのだった…

 

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ライブ当日…

最後までチェックをしていた俺とポピパメンバーは、準備万端でライブ会場に乗り込んだ。

 

流星「失礼しまーす…」

 

俺らがRoseliaの楽屋に入ると…まるで気力を失ったかのようにグッダリとしている友希那さん達がいたのだ。

 

流星「大丈夫ですか!?」

友希那「うぅ…ちょっとね…」

 

と、俺らが慌てていると…

 

雄介「みなさん!水買ってきました!」

 

雄介が部屋に入ってきた。

 

流星「雄介!?なんでお前が!?」

雄介「流星!?いや、こっちが聞きたいんだけど!?」

流星「あ、それよりも友希那さん達を!」

雄介「わかってるっつうの!」

 

雄介が買ってきた水を飲んだ友希那さん達はどうにか回復した。

どうやら準備などでほぼ一睡も出来ずにいたらしい。

 

友希那「心配かけて悪かったわね…」

流星「いえいえ、大変のようですから仕方ないです」

雄介「それで、なんで流星がここに?」

流星「今日は友希那さん達とのセッションがあるんだ。お前は…まぁ、さしずめ友希那さん達のお手伝いといったところかな?」

雄介「まぁ、そんなとこ。友希那のお願いがあってな」

流星「あーなるほど…」

 

そういえば、雄介と友希那さんは2月くらいに付き合う事になったんだっけ…

Roseliaの中で付き合う関係を持っているのは健太さんとあこちゃんくらいだと思っていたのだが…まさか雄介が友希那さんの隣に来る事になるとは…

 

友希那「色々面倒見てくれてたし、雄介自身も音楽の勉強をして、私達にアドバイスしてくれて助かってるわ」

雄介「んで、新学期入る前に思い切って友希那さんに告白したら、友希那がOKくれて…」

沙綾「そうなんですか」

りみ「おめでとう、雄介くん」

雄介「ありがとう。でもまだまだ友希那含め、Roseliaをもっと支えないといけないと思ってるからね」

友希那「それよりも雄介は甲子園でしょ?」

あこ「今年も優勝はけんた君が取るからね!」

流星「あはは…これは手加減してくれなさそうだな」

 

そんなたわいもない話をした後、雄介含めRoseliaのみなさんはライブの準備を行った。

その間香澄達や俺は各々ライブに向けての最終チェックに入ったのだった…

 

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一方その頃、明日香ちゃん達は…

 

明日香「迷子にならないでね」

六花「は、はい!」

匠「ハッハッハ!俺は全然平気だぞ!」

明日香「いや、体大きいからでしょ…」

 

ライブハウスの最寄りである渋谷で、ライブハウスに向けて歩いていた。

 

六花「やっぱり、都会は人が多いね」

明日香「私はもう慣れちゃってるからなんとも思わないかな?」

 

と、歩いていると、3人が歩く方向から人波がドンと押し寄せるのが見えた。

 

明日香「六花、離れないようにね」

六花「う、うん!」

 

と六花ちゃんは頷いたが、予想以上の人混みに案の定飲み込まれ…

 

六花「きゃあっ!」

明日香「あ!六花!」

 

あれよあれよと後ろに引きずり込まれてしまった。

しかし…

 

匠「ほいよっと!」

 

体の大きい匠くんは、六花ちゃんの腕を掴み、自分の胸に飛び込ませた。

 

六花「た、匠くん!?」

匠「大丈夫か?」

六花「う、うん…」

匠「それじゃ、急いで明日香ちゃんのとこに行こう」

 

そう言って匠は、六花ちゃんの手を引っ張って明日香ちゃんの元へと向かった。

 

明日香「2人とも!大丈夫!?」

匠「俺は平気だ。六花ちゃんはちょっとダメっぽいけど…」

六花「わ、私は大丈夫ですっ!」

 

六花ちゃんはそう言って、掴んでいる匠くんの腕を振り払った。

 

匠「お、おう…」

明日香「それじゃ、行くよ」

六花「う、うん!」

 

一行は再びライブハウスへと足を向けた。

その途中、ライブが始まるまで六花ちゃんは、終始顔を赤くしながら歩いていたのだった…

 

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ライブが始まり、いくつか招聘したバンドやポピパが前座ライブをやっていた。

話によると、今回出演したバンドの人も『LINEDRIVE』の事を知っており、触発されたところがあるという。

 

流星「…さてと…俺も行くとするか…」

 

俺は自前のギターを持ち、ステージ袖へと向かった。

そのステージ袖では、香澄達がRoseliaのライブを目の当たりにしていた。

 

流星「…どうだ?」

香澄「っ!?りゅうくん!?」

流星「Roseliaのライブ、すごいか?」

有咲「あ、あぁ…」

流星「…俺が小さい頃にやった時もそうだった。大の大人が目の前で熱いライブをやってた時は、圧倒されたよ」

りみ「こんなライブを…私達は…」

沙綾「出来るかどうかわからなくなってきたね…」

 

と、その時だ。

 

友希那「みんな、今日は来てくれてありがとう。実は今日、もう1人ゲストが来ているの。その人は、私も含めたメンバー、先程出てきた『poppin'party』に、バンドの楽しさを教えてくれた人なの。それでは早速出てきてもらうわ。『LINEDRIVE』の秋山流星君よ」

 

友希那さんがそういうのと同時に、大きな拍手が湧いた。

 

流星「それじゃ、行ってくるよ」

 

俺はそう言ってステージに上がった。

 

流星「初めましての人は初めまして!『LINEDRIVE』の秋山流星です!今回は、僕からのお願いで、このRoseliaのライブに参加させて頂くことになりました!この場を借りて、Roseliaのみなさんに感謝します。ありがとうございます!」

 

俺がそういうと、会場は再び拍手が沸き起こった。

 

流星「本日は1曲だけですけど、Roseliaのみなさんとセッションしていきたいと思いますので、どうぞ聞いてください!」

 

俺は友希那さんに合図を出し、ギター構えたのだった…

 

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挿入曲:紅蓮の弓矢

Vo.秋山流星&湊友希那

 

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…無事ライブが終わり、俺は香澄達の元へ向かった。

 

香澄「りゅうくん、お疲れー!」

流星「お疲れ。はぁ…他のバンドさんからサイン求められちまったよ…」

有咲「さすが、かつて一世風靡してただけあるな」

流星「それで…出来そうか?主催ライブ」

りみ「そ、それは…」

たえ「…わからない…」

沙綾「Roseliaみたいに、出来るか言われると…」

流星「うーん…技術的なアドバイスは出来るけど、そういうのはアドバイス出来ないなぁ…」

 

と悩んでいると…

 

友希那「お疲れ様」

 

Roseliaのみなさんが中に入ってきた。

 

香澄「お疲れ様です!」

紗夜「どう?参考になったかしら」

香澄「はい!でも…」

 

香澄はそう言ってしどろもどろになっているところに、友希那さんは…

 

友希那「…戸山さん。あなたは…ライブをする覚悟が出来てないわ」

 

冷たくも、温かい言葉で、香澄に厳しくそう批判したのだった…

 

 

 




いかがでしたでしょうか?
新キャラ、多分今後の話(多分RAISE A SUILEN編を作って)で重要になってくるのではないかと…w
乞うご期待(しないでくださいw)
2期3話目楽しみです^_^
では、次回お会いしましょう!

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