ついに出ました…アニメ2期!
動きがリアルで、今までにない感じで次が楽しみだった!
というわけで、こちらも2期目に突入!
野球部新メンバーをチラリと登場させながら、アニメ通りに進めて行きます!
てな訳で、本編どうぞ!
2期1話〜新たな出会い〜
…新学期初日…
俺は香澄を迎えるべく、家に来ていた。
流星「…遅えなぁ…」
と待っていると…
香澄「あ!りゅうくーん!」
香澄が玄関を出て俺を見るなり、走って抱きついてきた。
明日香「お、お姉ちゃん!恥ずかしいよ!」
香澄の妹、明日香ちゃんがその後に続いた。
流星「お、明日香ちゃん、お久しぶり」
明日香「あ、流星さん、お久しぶりです」
流星「その制服、羽丘だね?」
明日香「え?どうしてわかるんですか?」
流星「羽丘に知り合いの先輩がいてね。その人によくお世話になってるんだ」
明日香「そうなんですか」
香澄「それよりほらほら!行こっ!」
流星「おいこら!引っ張んじゃねぇ!」
そんなこんなで、俺らは学校へと向かった。
道中、香澄がずっと俺の腕に抱きついて離れなかったが、かなり幸せそうな顔をしていたので咎めることもできず、結局花咲川女子学園まで来てしまった。
俺と香澄は校門入ってすぐの白のテントへと向かった。
流星「…お?有咲じゃねえか」
有咲「あ、いらっしゃいませ!…って流星!?なんでここに!?」
流星「腕見ろ…」
有咲「香澄!お前何してんの!?」
香澄「えへへ、いいでしょ〜」
有咲「いや、そんな所でアツアツになるなよ!」
流星「…香澄…そろそろいい加減手を離してくれね?」
香澄「うん!」
ようやく香澄が腕から離れた所で、ふと物陰で誰かがいるのが見えた。
流星「…あれ?燐子さんやないすか?」
燐子「あ、流星君…こんにちは…」
案内所代わりのテントの下はテーブルが置いてあり、パンフレットとか置いてあるのだが、そのパンフレットの陰に隠れるように燐子さんがじっとしていたのだ。
流星「…そこで何をしてるんすか…」
燐子「わ、私…今度、生徒会長をすることになって…スピーチをすることになって…」
流星「ん?ん?待って?色々意外すぎて頭が追いつかないんだけど…」
有咲「まぁ、流星がそうなるのはしゃあねえかもな…」
流星「それで…有咲は?」
有咲「書記だ。燐子先輩の側で支える感じだな」
流星「なるほど…このこと、良太には?」
燐子「言いました…そしたら、頑張ってとメッセージが…」
流星「それなら頑張れるんじゃないですか?」
燐子「はい、少しは頑張れそうです」
良太からのエールをもらった燐子さんだったが、新入生を含めた全校集会ではあまりうまく話せなかったようである…
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江戸川橋高校野球部部室…
尚之「よ!新キャプテン!」
流星「お前、茶化すんじゃねぇよ…」
尚之がそういったのは、今度の野球部のキャプテンが俺になったからだ。
江戸川橋高校の野球部では、春のセンバツから次の春のセンバツまでは2年生メンバーの中でキャプテンを決めることになっており、3年生になった辻上先輩から俺に直々にキャプテンになってほしいといわれたので、断る理由もないので引き受けたのだ。
良一「そ、そういえば…健介先輩大丈夫かな…」
亮一「大丈夫っしょ。あの先輩だもん」
育成ドラフト1位で阪神に行った健介先輩をほんの少しだけ心配していた俺らだが、そんなことをそっちのけになるような光景を目の当たりにした。
俺らがグラウンドに出ると…そこには新1年生がかなり多くいたのだ。
もちろんまだ仮入部だけど、去年よりかは明らかに多い。
一彦「こりゃいろいろ大変になりそうだな…」
雄介「でも楽しくなりそうじゃねぇか?」
蓮二「だな」
俺らはそう言って新1年生の前に立った。
流星「えー…野球部キャプテンの秋山流星です。ここにいるのは野球部に入りたい、もしくは興味があるという人たちが集まってるかと思います。今回は仮入部という形ではありますが、練習は妥協するつもりはありません。厳しいところもあったりするかもしれませんが、これが野球部であるのでしっかりとついていってください」
俺が新1年生に挨拶をした後、1年生と俺らで練習を始めた。
キャッチャーの候補として名乗り上げたのは…
???「大島耕太です!」
いたって普通だが熱い闘志を持っている大島耕太。
???「中島悠誠です」
ガリ勉風の眼鏡をかけた中島悠誠。
この2人がキャッチャーの練習に入りたいという。
流星「一応聞くけど、どうしてキャッチャーをやりたいと思ったんだ?」
耕太「流星さんの活躍を見て!」
悠誠「今までキャッチャーしかやってこなかったので」
流星「耕太君はまぁ想像できた。悠誠君はキャッチャーずっとやってたの?」
悠誠「はい。意外でしたか?」
流星「いや、肩ができているし、ピッチャーでもやってるんじゃないかなぁって」
耕太「え?肩で来ているようには見えないんですけど…」
確かに悠誠君の体つきはキャッチャーをやっているようには見えない。
それで耕太君はキャッチャーをやっているようには見えなかったのだろう。
悠誠「さすが世界大会に出ているだけの観察眼はありますね…」
悠誠君は少しはにかんだ。
その後の練習とかに関してはまた別の話ということで…
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…数日後…
久々に有咲の家の蔵に顔を出すことができる俺は、急いで蔵へと向かった。
その途中で…
流星「…あれ?りみりん?」
りみ「あ、流星君」
橋の上で携帯を見ながら黄昏ているりみを見つけた。
流星「どうしたんだ?そんなところにいて」
りみ「香澄ちゃんたちを待ってるんだ」
流星「なるほどね…」
俺はふと、りみりんの持っている携帯の写真を見ると、香澄たちの写真が写っていた。
流星「…ゆりさんに向けてかな?」
りみ「うん…」
流星「…やっぱり寂しいか…」
俺がそういったのは、ゆりさんは高校卒業後、海外の大学に進学したので、離れ離れになったのだ。
りみ「うん…でもお姉ちゃんが『流星君という彼氏がいるんだから、彼に甘えておいで』って言ってくれたの…だから、寂しさは半分かな?」
流星「ゆりさん…そんなこと言ったんだ…」
りみ「うん。だから、しばらくはそばにいようかな」
流星「えぇ…」
とそこへ…
香澄「りーみりん!りゅう君!」
香澄とおたえがやってきた。
流星「お、来たな」
たえ「おひさしぶり~」
流星「確かに久々だな」
香澄「それじゃ、さっそく行こ~!」
俺と香澄、おたえ、りみりんで蔵へと向かった。
その蔵の練習は香澄、おたえ、りみりん、あとからやってきた沙綾と一緒に行い、気が付けば夜になっていた。
おかげでおたえは練習疲れで寝てしまうほど…
しばらく蔵でゆっくりしていると…
有咲「ごめん!会議が遅れちゃって…!」
有咲が慌てて蔵に入ってきた。
それに思わず沙綾が口に人差し指を立てて静かに入るようにジェスチャーで伝えた。
流星「まぁ、こんな時間までやってたからね…疲れちまってんだろ」
有咲「あぁ…本当にごめん…」
とその時、寝ていたおたえが起きた。
流星「お、おたえ起きたか」
香澄「おはよー!おたえ!」
りみ「おはよう、おたえちゃん」
沙綾「おはよう」
おたえは自分が寝ていたことに気がついて起きた後、肩にかけていたギターを片付けた。
たえ「今日はこれくらいで終わりにしよう」
流星「だな。すまねぇな、有咲。せっかく来てもらったのに」
有咲「あ、いや、別に…仕方ないし…」
香澄「というわけで、撤収〜!」
沙綾「じゃあね、有咲」
りみ「また明日〜」
有咲「あ、ちょっと待って!コンビニ行くから!」
俺らはそう言って外へ出て、みんなで話し合いながら帰った。
流星「そういや、おたえはバイトだっけ?疲れないか?」
たえ「全然大丈夫。ただ、みんなに会えないのは寂しい」
流星「そりゃそうだよなぁ…」
りみ「たぶん、それだけじゃないと思うよ…」
流星「ん?どういうことだ?」
沙綾「おたえだけ、私達と別々のクラスになっちゃったんだ」
流星「というと?」
有咲「私と香澄がA組。沙綾とりみりんがB組。で、おたえはE組」
流星「あー…それは…」
たえ「でも、流星と学校違うから寂しいと思わないかな?」
流星「それで慣れるって…」
たえ「だから、たっぷり甘えさせて」
流星「おたえ!?お前そんなとこで腕に抱きつくなよ!?」
と、みんなでワイワイと話していると、香澄がふとこんなことを漏らした。
香澄「またライブやりたいな…」
その一言に俺も含め、その場にいた全員が同感だった。
流星「たしかに、ここ最近はみんな忙しいからね…」
りみ「やってみたいなぁ…」
と、今までやったライブを思い返していると…
???「…あの!『poppin'party』さんですよね!?」
暗闇から一人の女の子がそっと現れた。
香澄「…あなたは?」
???「あの…助けてください!」
流星「…ん?どういうことだ?」
その子の話を聞くと、リニューアルオープンしたライブハウス『Galaxy』の初ライブの出演バンドがまだ足りていなかったので、是非ポピパのみんなに出てほしいというのだ。
流星「ええっと…君は?」
???「あ、朝日六花です!」
眼鏡をかけた青い髪の女の子…朝日六花ちゃんがわざわざポピパに会いに来たということは…
流星「六花ちゃんは、ポピパのファン?」
六花「はい!大ファンです!戸山香澄さんに、市ヶ谷有咲さん、牛込りみさん、花園たえさん、山吹沙綾さん!みんな大好きなんです!」
みんなを見ながらそう言ったので、筋金入りのファンなのだろう。
まぁ、ここ最近全国区のテレビにも出てきているから、ファンがいるのは必然だろう。
六花「ええっと…あなたは?」
流星「秋山流星だ。まぁ、ポピパ結成時から香澄達のサポートしていて…」
香澄「今は私たちの彼氏!」
流星「だから抱きつくなっつうの!」
六花「彼氏…?私たち…?」
有咲「まぁ…ここにいるメンバーは流星の事が…好きなんだよ…かっこいいし、面倒も見てくれてたから…一緒にいたいという気持ちが上回ってな…」
六花「そうなんですか…」
流星「ご、ごめん…ちょっとがっかりした?」
六花「いいえ、大丈夫ですよ。ファンとして、皆さんの関係を応援しますので」
流星「ありがとうね」
多分、今までの会話からして、六花ちゃんは『LINEDRIVE』のことは知らないのだろう。
今日は気が向いてるし、一曲香澄達と一緒に歌おうかな…
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…ライブハウス『Galaxy』は地下型のライブハウスで、前々から人気のライブハウスとして賑わっていたが、一旦改装工事で営業一時停止になり、ついこの間ようやく改装工事が終わって営業再開したのだという。
しかし、かつてのバンドが解散したり別の場所で活躍してしまっているため、新たなバンドを発掘しなければならず、今回のポピパのような奔走劇があったのだという。
ちなみに六花ちゃんはこの『Galaxy』でバイトをしている。
流星「…しかし、今日のテーブル見ると、どこかで見たような流れだな…」
俺がそう言って思わず苦笑いした。
そりゃ、今日の出演バンドは出演順で、『Afterglow』『ハローハッピーワールド』『Roselia』『poppin'party』なのだ。
もう、知り合い同士のライブになったのだ。
六花「今日集まれたのはその4バンドしかなくて…」
流星「あぁ、気にしないで。このメンバーはやっぱ盛り上がるだろうしね」
と俺と六花ちゃんで話していると、1組目の『Afterglow』が演目を終えた。
俺はそのタイミングを見計らい…
流星「すまね、ちょっと出かけてくる」
俺はそう言ってポピパや六花ちゃんがいる楽屋を出た。
六花「…流星さん、どうしたんでしょうか?」
有咲「…もしかして…」
俺が出て行ったのを見た有咲は、すぐに俺の考えを読んでいたのだった…
その後、『ハローハッピーワールド』『Roselia』と続き、トリの『poppin'party』までライブが進んだ。
香澄「ありがとうございました!」
香澄がそう言って、今日のライブを終わりにしようとした時だった。
流星「ちょっとちょっとちょっと〜、まだまだ終わらせねぇよ」
俺が舞台の上に乱入していった。
もちろん、観客は少々騒然としていたが、中には俺のことを知ってか、大喜びしてくれている人がいた。
ふと舞台袖にいた六花ちゃんを見ると、やはりえ?という表情を見せていた。
香澄「りゅうくん!どうしたの!?」
流星「りゅうくんって言うなよ!そのあだ名はプライベートの時くらいにして!」
そんな香澄との会話で観客から思わず笑いが起き、それを見て俺はこう続けた。
流星「えー、『Galaxy』にお越しの皆さん、こんばんは!俺はここにいる『poppin'party』のサポートをしている秋山流星と言います。えぇ、この中でご存知の人はいるかとは思いますけれど、僕は小学生の時、幼馴染と結成した『LINEDRIVE』というバンドを組んでまして、その経験を生かして香澄達のサポートをしていますが、今日はせっかくリニューアルオープン記念ということなので、オーナーからの許可も頂いて、ここでポピパのみんなと一緒に一曲やりたいと思います。よろしくお願いします!」
俺はそう言って一礼した後、香澄達に歌う曲のコードを渡した。
俺は蘭からギターを借りて、調整を行った。
流星「えぇ…俺は、『LINEDRIVE』ではボーカルとギターをやっていました。ですから、今日その時を思い出しながら一曲歌います。ぜひ楽しんでください。では、『poppin'party feat秋山流星』より、『Invisible Sensation』」
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挿入曲・『Invisible Sensation』
Vo.戸山香澄&秋山流星
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六花(…流星さん…綺麗な声…しかもかっこいいし…何より楽しそう…)
六花ちゃんは俺とポピパメンバーとのライブ中、キラキラしたステージに心を奪われていた。
一夜限りの特別ライブは見事大成功。
蘭や友希那さん達も楽しんでくれていた。
そして、この日は『Roselia』と『poppin'party』のライブ告知をして、リニューアルオープン記念ライブは無事終わったのだった…
いかがでしたでしょうか?
若干の突貫工事でしたが、自分の中では良く出来た方かなと思っております。
さて、2期目2話も続いて書いていきたいと思いますが、リクエストがあれば、ガルパのこのイベをこの小説バージョンで書いてというのを募集してますので、活動報告の募集欄に書いてください。
お待ちしています!
では、次回お会いしましょう!