バンドリ!〜輝く星と白い球〜   作:VOSE

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どうも、VVVFです
みなさん、本当に申し訳ありません!
ここ最近、いろんな事があって、なかなか出せずにいて、本当に申し訳なく思っています!
どうにか、最新話を出せるところまでいったので、気長に是非読んでいってください!
では、本編どうぞ!


第15話〜『SPACE』でのバイト

…ポピパに沙綾が加わった、ある日のこと…

 

流星「…今日は楽器屋さんか…」

 

僕と尚之、ポピパのメンバーは江戸川楽器店に来ていた。

その理由は…

 

流星「…これ、電子ドラムか…」

尚之「なかなかお目にかかれないぜ?」

 

沙綾が電子ドラムを見ていたのだ。

電子ドラムは文字通り、全部が電子機器のドラムで、キーボードのドラム版と思えば簡単に理解できるだろう。

ただ…

 

尚之「まぁ、19万8千じゃ、妥当だろうな…」

香澄「高っ!」

 

…香澄の反応通り、高額である。

 

香澄「沙綾!これ超高いよ!」

沙綾「うーん…20万は無理だけど…」

 

と、沙綾が見たのは隣の電子ドラム。

尚之曰く、その電子ドラムは型番が古く先ほど見たものとは格が下がるが、叩けない事はないらしい。

それでも5万くらいすると…

 

流星「うへぇ…沙綾どうすんの?」

沙綾「貯金をちょっと崩すかな…それでも足りない分はお母さん達から出してくれるんだって」

尚之「なるほど…俺からも出そうか?」

沙綾「ううん、大丈夫だよ。さすがに、天下の『LINE DRIVE』に出させてもらうのは気が引けるから…」

 

沙綾は少し顔を赤らめて言った。

実はあの後、他のバンドメンバーに僕らを『LINE DRIVE』としてではなく、友達として普通に接してくれるよう言うと、どうにかオーケーを出してくれた。

沙綾達もいつもお世話になっているからと、今まで通りに接してくれるようにはなったが…

 

尚之「『LINE DRIVE』はやめてくれよ…俺だってフツーの高校生だぜ?」

有咲「あはは…まだ色濃く残ってるな…」

 

と、その時だ。

 

たえ「沙綾!これ見て!すごく面白いよ!」

 

と、おたえが何かを見つけた。

先程出て来た2つの電子ドラムは音を変えることができないモデルだったが、おたえが見つけたのは音が変えられる電子ドラムだった。

 

流星「へぇ…んなものまであんのか…」

尚之「あるぜ。この型は少し古いけど、先程の5万のよりかは新しいし、なかなかいいものだぜ」

 

その後、沙綾は鵜沢先輩の売り文句によって電子ドラムを買い、香澄はなぜかアンプを吊られて購入したのだった…

 

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…僕らは江戸川楽器店から、沙綾の電子ドラムを一度バラバラにして有咲の家まで運んだ。

体力仕事は僕らがやると言ったのだが、沙綾とおたえとりみりんによって止められてしまった。

まだ神格化から抜け出せていないらしい…

 

流星「…これでよしっと…」

 

有咲の蔵の中に、沙綾の電子ドラムがバンと現れた。

技術的な部分は僕と尚之でやり、どうにか組み立て直したのだ。

 

沙綾「うわぁ…」

流星「沙綾、目を輝かせているなー」

尚之「そりゃそうだろ。こんないいドラムなかなかないぜ。俺も欲しいくらいだ」

 

その後、ポピパのみんなで一曲弾くことに。

曲はいつもの『私の心はチョココロネ』。

僕と尚之は笑顔でその曲を聴いた。

演奏後、みんなでお菓子パーティをすることにした。

そこで香澄が…

 

香澄「ねぇ!新曲作ろうよ!」

 

と、言い出したのだ。

 

流星「なぜ?」

香澄「5人揃ってるし…このメンバーでライブやりたいなーって!」

たえ「『SPACE』?」

香澄「『SPACE』!」

尚之「今のでよくわかったな!?」

 

と、僕らはいつものように雑談をしていると…

おたえの携帯に一本の連絡が入って来た…

 

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おたえの携帯に入った連絡は、『SPACE』のスタッフ全員インフル感染という緊急事態だという。

すぐさま『SPACE』に駆けつけた僕らは、オーナーが準備をしているところに遭遇。

香澄は今日だけのお手伝いをしたいと懇願し、りみりんや沙綾とお願いすると…

 

オーナー「…今日だけだよ」

 

と、言ったのだ。

ついでに、僕と尚之も手伝うことにした。

 

流星「…全く、オーナー何考えてるんですか?」

 

ポピパのメンバーがスタッフのユニフォームに着替えている時、僕はオーナーと話をした。

 

オーナー「あんたに言われたくないよ…ライブ、やったそうじゃない…」

流星「えぇ…」

オーナー「…どうして復活させたんだい?」

流星「…あいつらに、少しでも刺激をあげようとやっただけですよ」

オーナー「なるほどな…」

 

オーナーはそう言って、いつものように杖をつきながら歩いて行った…

 

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僕と尚之も掃除を手伝うことにし、それぞれ分担で仕事をしていた時の事…

 

香澄「…あ、ノートだ」

 

と、香澄達があるノートを取った。

それは、今まで『SPACE』でやったバンドの数々だった。

 

香澄「すごい…」

有咲「へぇ…これ全部が…」

 

と、香澄、有咲、沙綾の3人が見ていくと、あるページに3人とも釘付けになった。

それは1番最初のページだった。

 

『最初で最後の予告ライブ!みんな盛り上がったぜ!オーナー、ありがとう! LINE DRIVE』

 

そのようなコメントの脇には、僕らが小学生の時の写真があった。

 

香澄「これって…流星君!?」

沙綾「思い出した!『LINE DRIVE』の最後のステージはここ、『SPACE』だった!」

有咲「え!?」

沙綾「その時は、なかなかどこに現れるか分からなかった『LINE DRIVE』がライブを予告して、『SPACE』のチケットが販売開始から1分で売り切れたという伝説を作ったはず…確か…」

香澄「流星君…すごい…」

 

と、そこへ僕が来た。

 

流星「なーにしたんだ?サボりか?」

香澄「ねぇ!ねぇ!流星君!これ!」

流星「ん?…あ、これあん時のか…懐かしいな…」

有咲「やっぱり、流星は凄えや」

 

と、そこへ

 

リィ「こんにちは〜」

 

と、鵜沢先輩が来た。

この日はグリグリと『Roselia』がセッションするという日だった。

その後、グリグリのメンバーのりみりんのお姉さん、ゆりさんやひなこ先輩、そして、花咲川女子学園の生徒会長、鰐部ななさんが来た。

グリグリのメンバーに生徒会長がいたのがその日の驚きだった…

 

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…僕は今、一時避難をしている。

オーナーに許可を取り、僕と尚之で近くの公園で休憩を取った。

その理由はというと…

 

尚之「…今、『Roselia』がバンドをやってるところか…」

 

と、尚之は肩をすくめながら言った。

俺の神格化については晴れたのだが、やはり尊敬の眼差しは未だに残っており、ちょくちょく友希那さん達からメッセージがひっきりなしに飛んでくるのである。

 

流星「全く…友希那さんに見つけられたら、結局、どうしようもないからな…」

尚之「あはは…」

 

5分後、僕と尚之はもう頃合いだろうと、『SPACE』へと戻ろうとした…その時だ。

 

友希那「…流星くん、こんな所にいたのね」

流星「!?友希那さん!?」

 

なぜか友希那さんが現れたのだ…

 

尚之「あ、あのー…友希那さん?なんでここに?」

友希那「たまたま見かけたから。それに、今緊急で『SPACE』のバイトをしていると聞いて」

流星「あ、あぁ…俺と尚之はそろそろ戻るから…もうライブ前の準備は終わったんだろ?」

友希那「えぇ」

流星「それだったら、後でちゃんと見ますので…」

友希那「ありがとう…これ、差し入れ。一応、香澄さん達と尚之さんの分あるから」

尚之「一応!?」

友希那「9割が流星くん、1割が香澄さん達」

尚之「比がおかしいだろ!」

友希那「いえ、おかしくないわ。流星くんは私達を作ってくれた…」

流星「あーもう!尚之!行くぞ!」

尚之「あ、あぁ…」

 

友希那さんと尚之の様子を見た僕らは、話を中断させて、そそくさと『SPACE』に戻った。

その後、ライブは大成功し、『グリグリ』のみんなから喜んでもらい、『Roselia』は失敗したと思って泣いていたが、オーナーと僕の慰めによって、胸を張って帰っていった。

その時に、友希那さんとリサさんから今度ご飯食べに行こうと誘われたのは、また別の話…

そして、僕と尚之、ポピパのみんなで色々話をしながら、それぞれ帰ったのだった…

 

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次の週、僕らはまた『SPACE』にいた…

理由は…『SPACE』に出させてもらうためのオーディションをやるためである。

僕は外で傍聴するつもりだったが、オーナーに誘われて中に入って、僕も審査員として聞くことになった。

そして、ポピパのみんなは、新しい曲を歌った。

僕からの感想はというと…最悪だった。

何もなっていないというのが現状だし、何もかもバラバラだった。

これでも毎日練習をしていたことが唯一の救いだった。

 

オーナー「…やりきったと思う者は?」

 

オーナーがふとそう言うと…

 

香澄「…はい!」

 

…香澄だけが、手を挙げて大きい声で返事した。

他のみんなは、顔をうつむかせて、納得のいかない感じで佇んでいた。

 

オーナー「…流星、今の曲とこの感じを見てどう思う?」

 

オーナーは少し笑った後、僕に尋ねてきた。

 

流星「…最悪ですね…」

 

僕はただ一言言った。

 

オーナー「うむ…これでわかっただろ?ダメだ。うちのステージで立たせるわけにはいかない」

 

オーナーが現実を見せつけるような言葉を発すると…

 

香澄「また受けます!いっぱい練習して、またオーディション受けにきます!」

 

と、香澄は現実をわかっていないような大きい声で喋ったのだ。

その後、僕らはある事実をオーナーから聞かされることになり、驚いたのだった。




いかがでしたでしょうか?
最後はグダグダになってしまいましたが、なんとか書けた感じです…
今後も更新が遅くなる事があると思いますが、僕の小説を今後とも是非よろしくお願いします!
では次回、お会いしましょう!

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