バンドリ!〜輝く星と白い球〜   作:VOSE

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どうも、VVVFです。
今回はついに、イベントの回でございます!
リクエストしてくれた読者の方々のおかげで何とか書けましたw
では、本編どうぞ!


第12話〜LINE DRIVE〜

…イベント前日…

僕は『LIVEHOUSE CiRCLE』でイベントの最終打ち合わせに出る事にした。

これといってということではないが、香澄の事だし…と思いながら来てみたのだ。

ふと、ライブハウスの入り口のポスターを見ると、イベントの出演バンドの一覧に、『復活!あの伝説的バンド『LINE DRIVE』が帰って来た!』と端っこながら、かなり謳っていた。

僕らがまりなさんに頼み込んだ時、オーナーが現れ、僕らが『LINE DRIVE』というバンドだと知ると、イベント参加を快く承諾してくれたのだ。

オーナー曰く、数多くのガールズバンドが憧れ、目指す目標になっているバンドが出てくるとなると、観客の人達はもちろん、出演バンドのみんなも盛り上がるだろうというらしい。

また、演出についても僕らはオーナーさんに頼み込むと、出来ることがあるなら協力するということだそうだ。

 

流星「…いよいよ明日だな…」

 

と、僕はボソッとつぶやきながら中に入り、スタジオの中に入ると…

 

沙綾「おたえ!りみ!やるよ!」

たえ「わかった!」

りみ「一生懸命やるよ!」

 

と、沙綾、たえ、りみが何やら…燃えていた。

この3人だけではない。

他のバンドを見てみると…

 

友希那「みんな、行くわよ」

紗夜「えぇ…『LINE DRIVE』が見に来るんですから、いつもより多く練習をやりましょう」

彩「千聖ちゃん!今日はたくさん練習するよ!」

千聖「え、えぇ…わかったわ…」

 

と…全てのバンドでかなり熱く練習していた。

 

流星「…今日はみんな頑張ってるな…本番前だからか?」

美咲「それは違うと思うよ」

流星「あ、ええっと…美咲ちゃんだっけ?どういう事?」

美咲「さっき、紗夜さんが言ってたんだけど…『LINE DRIVE』というバンドが来るっていうことで、みんな張り切ってるんですよ…私は分からなかったですけどね…」

 

美咲ちゃん情報によると、今いるバンドメンバーで『LINE DRIVE』を知らない人は、香澄、有咲、あこちゃん、燐子さん、日菜さん、千聖さん、イヴちゃん、麻弥さん、こころちゃん、薫さん、はぐみちゃん、美咲ちゃんの計12人。

半数が『LINE DRIVE』を知っていて、半数が知らないという状況だった。

さらに話を聞くと、知っている人のほとんどは、『LINE DRIVE』を目標にしている、または憧れているバンドということで、前日という関係もあるけれど、いつもより熱くなっているという。

そのおかげで…

 

香澄「流星〜!沙綾が厳しい!」

有咲「辛え…マジで辛え…」

 

と、香澄が悲鳴を上げていたのは言うまでもない…

 

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その日の夜…

僕ら『LINE DRIVE』はライブハウスに来ていた。

ポピパらガールズバンドのみんなは全員帰宅していた。

 

良太「全く…こんなんで予告しちゃゲリラライブじゃないだろ…」

尚之「あはは…まぁ、いいじゃねぇか。これで盛り上がるし」

裕二「そうだな」

海斗「んじゃ、早速中に入りますか」

 

僕らは中に入り、スタジオで最後の練習をした。

 

流星「…さぁ…いよいよ本番だ」

 

僕はみんなに明日への意気込みを言った。

 

流星「…明日が俺ら『LINE DRIVE』の復活ライブ。全力で楽しもうぜ!」

尚之「よっしゃ!」

良太「当たり前のこと言うなし」

裕二「やるぞ!」

海斗「久々だな…頑張って行くか」

 

僕らは笑顔で互いの顔を見合い、一緒に帰ったのだった…

 

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イベント当日…

ポピパや他のバンドのみんなは、最後のリハーサルを行い、それぞれ自分達の出番を待っていた。

僕はポピパのみんなに観客席で見ていると言って別れ、尚之達と合流した。

 

香澄「…流星君…見に来るよね?」

有咲「当たり前だろ?来なかったら速攻しばくからな」

りみ「有咲ちゃん、落ち着いて」

沙綾「私達は私達なりに頑張ろうよ」

たえ「流星君もちゃんと見てくれてるから」

 

と、ポピパのみんなが緊張している中、僕らは別室でライブスペースの中継を見ていた。

 

尚之「…いよいよだな…」

流星「あぁ…」

 

最初のバンドは『Afterglow』から始まり、『ハロー、ハッピーワールド!』、『Roselia』、『Pastel*Palettes』、『poppin'party』と続いた。

ポピパのライブが終わったのを見計らった僕らは、静かに行動した。

出演したバンドは、今は全員観客の後ろの方で立っていた。

これも僕らが考えた演出…というか、サプライズへ持って行くためのシナリオの1つだ。

 

香澄「みんな、お疲れ!」

友希那「お疲れ様です」

蘭「終わったのはいいけれど…なんでここに集まらなければ…」

彩「何か演出あるのかな?」

こころ「すっごく楽しみ!」

 

と、その時だ。

会場の電気が一気に消え、ステージの上の方だけ、スポットライトが当てられ、まりなさんが出てきた。

 

まりな「ご来場の皆様、本日はお越しいただきありがとうございます。本日のイベントは、5組のガールズバンドで行われる予定でございましたが、皆様ご存知の通りかもしれませんが、かつてこの町で有名になり、今回出ていただいたバンドのメンバーの半数が目標にしているというバンドが、今回復活ライブとして、この『LIVEHOUSE CiCRLE』でライブをする事が決まりました!」

 

まりなさんがそう説明してくれているうちに、僕らは裏でコソコソと調整をしていた。

 

まりな「そのバンドの名前、知っている方は大声を上げて言ってみてください!せーの!」

観客「『LINE DRIVE』!」

 

やはり、見に来てくれている観客のほぼ全員が知っていた。

僕はまりなさんに準備完了のサインを送った。

 

まりな「えー…今『LINE DRIVE』のボーカルの人からオーケーサインが出ました!では、4年ぶりの登場『LINE DRIVE』です!どうぞ!」

 

まりなさんはそう言って舞台袖へと帰っていった。

 

香澄「どんなバンドだろう…キラキラしてるかな…」

沙綾「どうなんだろうね…」

 

そして、僕らのライブがスタートした。

 

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一曲目:シュガーソングとビターステップ

Vo.秋山流星

(前奏にて、ドラマの音に合わせて裕二→海斗→良太→尚之→流星の順にライトが照らされる)

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〜曲中〜

 

香澄「…え!?あれ、流星君!?」

りみ(やっぱり…流星君…)

沙綾「嘘…流星君が…」

有咲「マジかよ…」

たえ「流星君が…『LINE DRIVE』のボーカル…」

 

ポピパのみならず、他のバンドのみんなもかなり驚いていた。

 

香澄「…流星君…キラキラしている…」

 

香澄は小さく、そう呟いた。

 

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一曲目終了後、僕はマイクを取り喋った。

 

流星「えぇ…みなさん、お久しぶりです!」

観客『ワァーッ!』

流星「うぉっ!?こんなに盛り上がるもんか?」

尚之「そりゃ盛り上がるだろうよ…」

良太「観客全員が知ったんだからさ」

流星「そりゃそうか、ははは…では、改めて自己紹介をしようと思います!まずは、ドラムの川端尚之!」

 

尚之は華麗なドラムさばきを披露して挨拶した。

 

流星「次に、キーボードの天野良太!」

 

良太は軽く一曲弾いて見せた。

 

流星「次に、ベースの三上海斗!」

 

海斗はほんのすこし弦を弾いた。

 

流星「次に、ギターの赤星裕二!」

 

裕二は華麗なギターテクニックを見せた。

 

流星「最後に、俺、ギターとボーカルをやっている秋山流星!以上5人で『LINE DRIVE』を結成しています!今回、4年ぶりのライブですが、よろしくお願いします!」

 

観客全員がかなり熱狂しており、ふと香澄達の方を見ると、手を振るなりして楽しんでいた。

 

流星「早速、次の曲!と行きたいところですが、大半の人達は、なんでこのイベントに俺らが参加したのか、気になっているでしょ?」

裕二「あー、それ大事よ」

海斗「そこから説明しないとな」

流星「だな」

 

僕は今回のライブに出演する経緯を、会場のみなさんや香澄達に説明した。

 

流星「…今回、このライブに参加することになったのは、たまたまこのメンバーが集まった事も関係しているんですが、今回出た『poppin'party』のみんなと、少しばかり関わりがありまして、その『poppin'party』のみんなと一緒に歌いたいと思いまして、5人がちょうど集まるこの機会を使ってやることにしました」

香澄「…流星君…」

たえ「かっこいい…」

 

僕とポピパの関係をみんなに話し、僕は最後、『poppin'party』をよろしくお願いするという事を言った後、いつもの掛け声をやった。

 

流星「それじゃあ、俺らの始まりの掛け声、行きますよ!せーの!」

観客『プレイボール!』

 

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二曲目:アスタリスク

Vo.秋山流星

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友希那「…すごい歌声…」

紗夜「引き寄せられる…」

あこ「ドラムさばきが…かっこいい…」

燐子「…かっこいい…」

リサ「1年下なのに…」

 

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三曲目:現状ディストラクション

Vo.秋山流星

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蘭「…すごい熱気が…」

モカ「すごいねー」

ひまり「…かっこいい…」

巴「すげえいい声…」

つぐみ「かっこいい…」

 

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四曲目:ダイバー

Vo.秋山流星

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彩「…かっこいい…」

千聖「いい歌声…」

イヴ「すごいです…」

日菜「…かっこいい…」

麻弥「…みんなが…盛り上がってるっす…」

 

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五曲目:私以外私じゃないの

Vo.秋山流星

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こころ「すごい…みんな笑顔になっている!」

薫「これはたまげた…」

はぐみ「みんな盛り上がってる…」

美咲「いい声…」

花音「すごい…」

 

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五曲終えた僕らは、ここでポピパ達のみんなにライトを当てるようにサインを送った。

すると、25人に向けてライトが当たった。

 

香澄「え?」

友希那「どういう事?」

蘭「なんで私達に…」

彩「もしかして…あの時、まりなさんに渡されたあの曲…」

こころ「歌うのね!」

 

実は、このイベントの数日前に、まりなさんに頼んで五曲の譜面をそれぞれのバンドに送ったのだ。

 

流星「さぁ…五曲歌ったところですが、実は今回、『poppin'party』や『Roselia』などの、今回のイベントに出ていたみなさんに五曲それぞれ、ここのスタッフさんに頼んで譜面を送らせてもらいました。今回のイベントの主役は5組のガールズバンドのみなさんですからね。それで今回、その5組のガールズバンドのみなさんとそれぞれ一緒に曲を歌いたいと思います。まず、最初は『ハロー、ハッピーワールド!』の皆さんと一緒に歌いたいと思います。『ハロー、ハッピーワールド!』のみなさん、ステージに来てください!」

こころ「みんな、行こう!」

ハロハピ全員『うん!』

 

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六曲目:夏祭り

Vo.秋山流星&弦巻こころ

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〜曲中〜

 

こころ(すごく…楽しい!)

薫(体が勝手に動く!)

はぐみ(体が乗ってくる!)

美咲(楽しい…ただただ楽しい!)

花音(盛り上がってる…すごい!)

 

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七曲目:恋

Vo.秋山流星&丸山彩

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〜曲中〜

 

彩(すごい…流星君、楽しんでいる…)

日菜(こんなに楽しかったっけ…ギターって…)

イヴ(すごいです!)

千聖(これが…伝説のバンド…)

麻弥(かなり盛り上がるっす!)

 

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八曲目:プライド革命

Vo.秋山流星&美竹蘭

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〜曲中〜

 

蘭(すごい…聴いてるだけでは味わえないものが…)

モカ(…盛り上がってる…)

巴(こいつは…楽しい!)

ひまり(凄く…熱くなる!)

つぐみ(盛り上がれる!)

 

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九曲目:曇天

Vo.秋山流星&湊友希那

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〜曲中〜

 

友希那(何これ…これが…『LINE DRIVE』…)

紗夜(体が勝手に…)

あこ(かっこいい…)

燐子(すごい…です…)

リサ(なんだろう…すごく盛り上がる!)

 

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…九曲目が終わり、ついに『poppin'party』の番になった。

香澄達がぞろぞろと歩いてきた。その顔には少し緊張を見せていた。

 

流星「…香澄、緊張してるか?」

香澄「…流星君…」

流星「…香澄…楽しもうぜ」

香澄「!…うん!」

 

そして、十曲目がスタートした…

 

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十曲目:かさなる影

Vo.秋山流星&戸山香澄

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〜曲中〜

 

香澄(すごい…体が…)

有咲(すげぇいい声…)

沙綾(体が…熱くなる!)

りみ(すごい…)

たえ(体が勝手に動く!)

 

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…セッション曲が終わり、イベントも最後になってきた…

僕は最後、みんなに共通して渡してある曲を歌うべく、準備した。

 

流星「…えぇ…短い復活ライブも終わりになります。最後は、このみんなで『前前前世』を歌いたいと思います」

 

僕はみんなにアイコンタクトを取り、楽器を取った…

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十一曲目:前前前世

Vo.秋山流星&戸山香澄&湊友希那&美竹蘭&丸山彩&弦巻こころ

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流星「…では、今日のイベントはこれで以上になります!ありがとうございました!最後は僕らの終わりの掛け声で締めくくりたいと思います!行きますよ!せーの!」

観客『ゲームセット!』

 

…こうして、僕らのイベントは終了したのだった…




いかがでしたでしょうか?
最後は少し無理があったりして、正直大変でしたw
選曲も結局僕が知っている曲の中で、リクエストに書いてあった曲を選びました…
たくさんリクエストしてくれた読者の皆さん、本当に申し訳ありません!
とりあえず、頑張って書いたのでよろしくお願いします!
では次回お会いしましょう!
※書き方等に何か意見あったらよろしくお願いします…

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