バンドリ!〜輝く星と白い球〜   作:VOSE

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どうも、VVVFです。
ようやく…主人公が入っているバンド、全員揃いました!
待っていた読者の皆さん、お待たせいたしましたw
後、今回でリクエスト等は一旦打ち切らせていただきます。
次回(予定)でリクエストの曲を『LINE DRIVE』のメンバーが歌いますので、乞うご期待!
では、本編どうぞ!


第11話〜集いし5人〜

…この日、僕は『poppin'party』のみんなとは別で駅に来ていた。

ついに、僕のバンド仲間の1人が来るのだ。

 

流星「…そろそろだな…」

 

と、僕が時計を見たその時だ。

 

???「…お、いたいた!」

流星「ん?あ、良太!久々だな!」

 

僕が会いたかった仲間の1人が来たのだ。

茶髪の顔が整っているその青年は、僕を見て一瞬でわかったらしい。

彼の名前は天野良太。

今は名古屋の高校で頑張っている奴で、僕と尚之の幼馴染。

というか、バンドメンバー全員幼馴染だけどね。

それでもって、今でも野球をガッツリやっている。

ポジションはピッチャー、ノーワインドアップからの腕を高々と上げ、そこからサイドスローという変則的なピッチングが特徴だ。

良太のいる学校は甲子園大会に出場経験がある強豪校で、元々は良太の父の転勤で仕方なくそこに入ったのだが、元々身体能力が高いのでプロが今注目している1人に入っている。

 

良太「あれ?尚之は?」

流星「今日は『poppin'party』のみんなと一緒にいる。僕の代わりって感じだ」

良太「なるほど…んで、その『poppin'party』 の曲聞いたんだけど…」

 

良太はおもむろにズボンのポケットから音楽プレーヤーを取り出した。

 

良太「…なかなかよかったぜ。やっぱ、流星は野球より音楽向いてんじゃねぇか?」

流星「冗談はよせよ…俺はお前らと戦うって約束したんだぜ?」

良太「にしては、野球部にまともに顔を出していないし、そもそも野球部が弱いって話だから叶いそうにもないがな」

流星「うっせえよ…」

 

かつてのように色々話をした後、僕と良太は僕の家にきた。

そこで尚之と合流し、ライブハウスのイベントで出す曲について話し合った。

ちなみに、尚之の話によると、今回のイベントには『poppin'party』、『Roselia』、『Afterglow』、『Pastel*Palettes』、『ハロー、ハッピーワールド!』の5組が出る事になったのだ。

 

流星「マジ!?それはすげえな…」

良太「なんか聞いたことないバンドもあるんだが…」

尚之「あぁ、良太や明日来る2人は知らないんよな…明日の2人が来たら一緒に説明するからその時な」

良太「了解」

 

僕と尚之と良太は、昔のように色々話をしながらイベントに使う曲を選抜し、その選抜曲を残りの2人に送った。

いよいよ楽しみになってきたな…

 

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次の日…

この日は僕が『poppin'party』のみんなと一緒にライブハウスに来ていた。

この日はどうやら『Pastel*Palettes』との合同練習をするらしい。

 

流星「つーか…なんで合同練習?」

香澄「親睦を深める為だよ!」

流星「へぇ…香澄にしてはまともに考えたな」

香澄「えっへん!」

 

と、僕とポピパのみんなで話していると…

 

彩「こんにちは!『Pastel*Palettes』です!」

沙綾「あ、彩先輩!今回はよろしくお願いします!」

 

『Pastel*Palettes』の皆さんが来たのだ。

 

彩「こちらこそよろしくね!それで…合同練習って、何から始めようか…」

香澄「ええっと…自己紹介はもうしちゃったので…お菓子パーティから始めます?」

流星「なんでやねん!」

有咲「そもそもお前から提案しただろうが!あ、あはは…もう香澄ったら、冗談ばっかりー」

流星「有咲はキャラ変すんな!」

 

と、いつものドタバタ劇を繰り広げた僕らは、その後、あまり同級生の子のバンドの練習を見た事がない『Pastel*Palettes』のメンバーのために練習をする事にした。

練習はものの数分ぐらいで終わったが、『Pastel*Palettes』の皆さんは喜んでくれた…

 

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その日の夜…

僕は普通に家に帰ると…

 

???「おいっす!久し振りだな!流星!」

???「4年振りか…久々だな!」

流星「海斗!裕二!久し振り!」

 

良太と尚之の隣に、赤い髪の青年と青い髪の青年がいた。

赤い髪の青年は、赤星裕二。青い髪の青年は、三上海斗。

2人とも今でもバリバリの野球児で、話によると奇跡的に高校は同じ学校だという。

2人の学校は、関西にある高校で最近甲子園に出場して来ている成長校だという。

ちなみに、裕二はセカンドを守っており、海斗は内野全般出来るユーティリティプレーヤーである。

 

流星「これで…全員揃ったな!」

 

僕は座りながらそう言った。

そう…これで『LINE DRIVE』全員が揃ったのだ。

 

良太「しかし、裕二も海斗もこのタイミングで来るとは…偶然にも程があるだろ」

裕二「知るかよ…たまたま休みが取れたんだからさ…」

海斗「ほんと、偶然だったよ…」

尚之「ははは…こんなこともあるっつうことだな」

流星「今回は本当に偶然だ。またお前らとバンドやれるんだからな!」

 

いつも物事を冷静に見ている、キーボードの天野良太。

情熱的で思い立ったら即行動、ギターの赤星裕二。

理論派で考えてから行動を移す、ベースの三上海斗。

いつも明るくムードメーカー、ドラムの川端尚之。

そして、そんな奴らをうまくまとめている、ギターでボーカルの僕、秋山流星。

この5人が『LINE DRIVE』のメンバーだ。

『LINE DRIVE』は僕が地元の野球チームのチームメイトだった4人に声をかけて結成したグループで、名前の由来はもちろん野球用語『ラインドライブ』である。

僕がいろんな音楽を聴いているうちに、自分でもやってみたいと、近くに住んでいたギター好きの人からイロハを教えてくれた。

そして、その時たまたま一緒に練習していた裕二と海斗、ドラムを独学で学んでいた尚之、ピッチャーで指先を鍛えるためにピアノを習っていた良太を誘って組んだのだ。

最初のライブは、10件ライブハウスを周り、ようやくライブの許可が得られたライブハウスでやった。

そこから評判を上げていき、ついにはガールズバンドの聖地がある、僕が今住んでいるこの地域でガールズバンドを凌ぐ人気を誇ったのだ。

しかし、そのたった1年後には…裕二が関西に、海斗は広島に、尚之は北海道に、良太は名古屋にそれぞれ親の都合で引っ越すことになり、今香澄達がライブしたいという場所『LIVE HOUSE SPACE』でファイナルライブをしたのだ。

ファイナルライブは『LIVEHOUSE SPACE』の歴代来客数1位を記録して、僕らは解散した。

そして今…僕らは復活ライブをしようとしていた。

 

裕二「なぁなぁ!ここの演出でみんなそれぞれに光当たるのはどうだ!?」

海斗「裕二にしてはいい案だな。それで行くか」

尚之「それだったら、他のバンドと歌う曲どうすんの?」

流星「それはまりなさんに頼んでみる。後は…」

良太「ここの演出だな…やっぱり、みんなで楽しむ方がいいからさ…」

 

僕らは夜が更けるまで、ずっとライブについて話し合ったのだった…

 

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次の日…

僕は尚之、良太、海斗、裕二を連れて『LIVEHOUSE CiCRLE』に出向いた。

 

まりな「あ、流星君!尚之君!と…」

流星「まりなさん…お願いがあって来たんです」

まりな「ん?何々?」

流星「…僕らを…ライブに出させてください」

 

僕ら5人は真剣な眼差しで、まりなさんを見たのだった。




いかがでしたでしょうか?
次回はライブの前日と当日、両方一気にやりたいなと思っています!
曲をリクエストしてくれた方々、本当にありがとうございます!
次のリクエストの機会があったら是非よろしくお願いいたします!
では次回お会いしましょう!

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