バンドリ!〜輝く星と白い球〜   作:VOSE

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どうも、VVVFです。
最後の方に少しお知らせがあるので、よろしくお願いします。
では、本編どうぞ!


第8話〜ついに5人に〜

…沙綾と話をした次の日、待ちに待った文化祭が始まった。

僕ら江戸川橋高校は特別整理券を花咲川女子学園からもらったので、来ている人のほぼ半分は江戸川橋高校のメンツらだ。

僕は無論遊びに来ている。

香澄達は有咲の家で泊まってから来ていた。

やはり文化祭のステージでやる曲の打ち合わせや最終確認をしていたのだろう。

一方の沙綾は、お母さんを病院に連れていくために学校に来てなかった。

 

流星「…沙綾…来てねぇか…」

香澄「うん…」

りみ「大丈夫かな?」

たえ「私達も行く?病院」

流星「いや、お前らライブあるだろ」

尚之「それが先だからな…」

 

と、僕と尚之はちょうど休憩タイムの香澄、りみ、おたえと歩きながら話していた。

昨日の沙綾の件を尚之にも言ってあるので、尚之も事情は理解している。

と、僕らは花咲川女子学園の中等科に来ると…

 

香澄「おぉ!」

明日香「何でお姉ちゃんに会うのかな…」

 

…香澄の妹、明日香ちゃんがメイド姿で回っていたのだ。

どうやら明日香ちゃんのクラスはメイド喫茶をやっているらしい。

僕らは明日香ちゃん達と話をした後、有咲のいるクラスに行った。

そこには…『参加型舞台 金のガチョウ』という看板があった。

中に入ると、有咲が…お姫様役で出ているのが見えた。

香澄達は目を輝かせて可愛いと言い、僕と尚之は思わずクラスの外で笑いを殺していた。

そして、有咲と合流した僕らはしばらく有咲の愚痴を聞くことに…

また、その後に江戸川楽器店でバイトをしていたリィさんと、生徒会長のお化け姿を見た有咲が、ひどく怯えた様子で僕に捕まったのは、ここだけの話にしておこう…

とにかく、僕らは文化祭を思いっきり満喫した。

僕と尚之はストラックアウトに挑戦し、たまたまそこにいた江戸川橋高校野球部のメンツと一緒にやった。

本来のやり方とは違う方法だが、今回は特別で野球部のメンツの1人に投げさせてもらい、僕はそれを取った後すぐにボールを投げるという形にしてもらった。

感じとしては、盗塁阻止をする格好でやる。

ボールは軟式の野球ボールだった。

 

流星「…あの…名前は?」

雄介「坂口雄介です。1年生です」

流星「1年!?なら良かった…俺も1年だからよろしく!」

雄介「あ、1年?俺も良かったわ…」

 

投げてくれるのはピッチャーで活躍している坂口雄介だ。

 

香澄「おぉ!流星君の本気、見れる!」

有咲「せいぜい壊すなよ〜」

明日香「え?何々?」

りみ「流星君のポーズ、見るの久しぶりだね」

たえ「キャッチャースタイル…流星君っぽい」

 

雄介は9球投げ、僕がストラックアウトの的を落とした枚数は9枚中9枚と、パーフェクトを取った。

 

雄介「…すげえ…正確なんてレベルじゃねぇ…」

流星「どうよ?」

雄介「いや、すげえよ!それに、お前とだと投げやすかったぜ!」

流星「そうか。あ、景品は雄介にやるわ。俺は投げるだけでええから」

雄介「お!あざーす!」

 

それから僕と雄介はライン交換した後、別れた。

しばらくぶらぶらしていると…香澄が真剣な顔をして窓から外を眺めていた。

 

流星「…香澄!」

香澄「え!?あ、流星君…」

流星「何ぼーってしてんだ?」

香澄「うん…沙綾…大丈夫かな…」

流星「まぁ…沙綾のお母さんが体調崩したからな…」

香澄「…」

流星「…正直、俺は沙綾と一緒にバンドやれると思うぜ?」

香澄「え?」

流星「…何となくだけどな…勘は勘だけど…長らくキャッチャーやってたから、勘がよく当たるんだよ…」

香澄「…でも…」

流星「…大丈夫だ。俺が保証する」

香澄「…流星君…」

 

僕は香澄に笑顔を見せた。

その後、僕は香澄と共にクラスに戻ると…端の方でフードを被った有咲がコーヒーを飲んでいて、一方ではりみのお姉さん、ゆりさんと変人、ひなこさんが遊びに来ていた。

と、そこへ…

 

女子生徒「あの!ウェイトレス、やってくれませんか?」

流星「…え?…俺?」

 

と、僕は香澄のクラスの女子生徒に声をかけられ、仕方なくカフェのウェイトレスになったのだった…

 

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僕はウェイトレスの仕事を終えた後、舞台設置をした。

もちろん、尚之と一緒に。

そこへ…

 

ゆり「…流星君と…尚之君だっけ?」

流星「ん?あ、ゆりさん」

 

ゆりさんが様子を見に来たのだ。

いや、話があるらしくて僕と尚之の元へ来たらしい。

 

ゆり「こんにちは」

流星「…なんか用ですか?」

ゆり「ふふっ、あなたわかってるでしょ?私が話したいこと」

尚之「…」

ゆり「…あなた達…『LINE DRIVE』のメンバーでしょ?」

流星「…全く…」

尚之「バレてましたか…やっぱり」

ゆり「ふふっ。あ、この事、香澄ちゃん達には聞かれてないから安心して」

流星「それより…いつからわかったんです?」

ゆり「私達が交通の乱れでライブに遅れた日あったでしょ?」

尚之「あぁ…あったな」

ゆり「その時、たまたまあなた達の歌声聞こえたの…懐かしくて…大好きな声がね…」

流星「え?」

ゆり「実はね…私がバンド始めた理由が『LINE DRIVE』の歌声とギターを聞いてからなの」

尚之「えぇ!?」

ゆり「…元々…『LINE DRIVE』が好きで…いつもゲリラライブだったから…あなた達目当てにいくつものライブハウスを回ったの…もちろん、最初で最後の告知ファイナルライブもね」

流星「…」

ゆり「…いつか、あんなに楽しくバンドが出来たら…いつか『LINE DRIVE』と共演出来たら…そう思って、バンド始めたの。最初はあなた達と一緒に歌いたいと思ってたけど、あなた達のポリシーでもある『仲間と楽しく!』を重視したら、それがいつの間にか私達のバンドの軸になってたのよ…本当にありがとう」

流星「いえ!僕らは全然…」

尚之「俺らはただ楽しくバンドをやってただけですから…」

ゆり「ふふっ。それで2人が揃っているって事は…もしかして、復活するの?」

流星「…まぁ…みんなが集まったらですけどね」

尚之「その時にはゆりさん達呼びますよ」

ゆり「ありがとう」

 

まさかの告白に驚いた僕と尚之、少し照れくさかったけど、嬉しい気持ちでいっぱいだった。

その後、ライブが始まり、いくつかやった後、香澄達『poppin′party』の番になった。

最初の曲はまさかの『私の心はチョココロネ』という迷曲から入り、観客は盛り上がった。

その次の曲に入ろうとしたちょうどその時だった…

入り口が開く音がし、そこには…沙綾がいたのだ。

沙綾は舞台に上がるや否や、香澄達と笑顔で会話をした後に、ドラムの調整をした。

 

尚之「…うへぇ…すげえ上手いや…」

 

尚之が思わず唸った。

そして、沙綾含めた5人が初めて、1つの曲を歌った…

 

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挿入曲:STAR BEAT!〜ホシノコドウ〜

Vo:戸山香澄

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ライブは無事成功し、ついに『poppin′party』は5人になり、香澄達は笑顔で抱きしめ合ったのだった…

 

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僕はその日の夜…

バンドのメンバー最後の1人と話をした。

そいつは香澄達『poppin′party』の事は前に話した奴から聞いていた。

 

???「…へぇ…『poppin′party』成功したんだ」

流星「あぁ」

???「俺らも最初は学校の文化祭じゃなかったっけ…」

流星「そう言われてみればな…」

???「懐かしいな…てか、早くお前らと会いてえわ」

流星「俺もだよ…そうしたら『LINE DRIVE』復活出来るかな?」

???「そうなりゃ、俺も万々歳だよ」

 

僕とそいつは、互いに昔のように笑いながら話していき、夜が更けていった。




いかがでしたでしょうか?
さて、ここで告知です。
このバンドリの小説ですが…次回からオリジナルストーリー(一部ゲームシナリオあり)で行きたいと思います!
所々時系列おかしくなったりしますが…極力頑張って書いていきたいと思います!
では次回、お会いしましょう!

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