吉良吉影と奇妙な魔法学校   作:冥竜王ツカサ

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✳︎重要 文体を変えました。文章力がヤバイから読みにくいかもしれません! もし元に戻してほしい人がいたら感想で行ってください。 今回から吉良戦闘入ります。ヒント今回の犯人は本編で超地味だった人です。


第5話ACIDMAN①

木が鬱蒼と生い茂る暗い森の中、ホグワーツの制服に身を包んだ一人の男が辺りを徘徊していた。

 

男はある「探し物」をしていた。

 

自らの戦力になるであろう素材を…

 

「やっと見つけた。こういうものは必要な時には中々見つからないものだ…」

 

そう呟きながら男が見つめていたのはネズミの巣穴だった。そこで男は三本指で黒いローブを着た単眼の「スタンド」を出す。

 

最近、自分に発現したこの奇妙な分身を彼はACIDMANとなずけていた。

このスタンドは他のスタンドに比べてパワーもスピードもはるかに劣るがある特殊な能力をもつ。

 

その能力が自分の求めているものに近かったためこの能力を気に入っていた。

 

そのスタンドで男はネズミの巣穴を破壊する、すると中からネズミが数匹飛び出す、まるでこれから訪れる死から逃れようと必死に逃げるそれらに彼は短剣を突き刺す。

本当なら死の呪文を使いたかったがさすがにアズカバンに投獄される危険を冒すつもりはなかった。「デッド・レイズ(死者蘇生)...」と男が呟くと死んだはずのネズミが糸に吊られたようなぎこちない姿で立ち上がった、しかし立ち上ろうとした側から皮や肉が段々と削ぎ落ちて行く。それがこの能力の特徴で復活させた動物は肉や皮が削ぎ落ちたゾンビのような状態になってしまうのだ。もっとも蘇生といっても意識はなく、ただの操り人形でありこの点ではどこかの冥王よりかははるかに優しい能力と言えよう。しかしこの能力は彼が求めていたものとは少し違っていた。「行けっ….」そして男はネズミたちに、今や彼の傀儡となったものに命令を下す。傀儡達に命じたのはハリー・ポッターの捜索と内状を探るためだ。ハリーポッターはこれまで賢者の石を悪魔の手から死守して見せたりあの「秘密の部屋」のバジリスクをも打ち倒したのだ。しかし実際は言われるほどすごくないのではないか…彼はハリーと食住を共にしているが彼が活躍しているところをクディッチ以外で見たことがなかった、そんな情報が乏しい状況でハリーに挑み亡き者にすることは計算高い彼にとったは避けたいことだった。しかし矢の実験の一環で作ったモーターヘッドや他のスタンド使いと戦っているところを見て彼は奴がスタンドが使えないと確信していた、かといって手を抜くことはしない。「行け、オルトロス、奴を屠るのだ」彼は傍に待機していた頭がつなぎ合わされた犬に命令を下す。犬は吠えながら森の奥へ去っていった。「ふふ、この三年間ホグワーツにいた甲斐があった…」彼は薄く笑いながら森の奥へと消えていった……

その頃吉良は守衛室でつかの間の休息を猫草と過ごしていた。「ニャオニャオ…」猫草が吉良の持っているねこじゃらしにじゃれている様子をみて吉良はこの世界では中々味わえなかった充足感を得ることができた。「小さい頃はペット禁止だったからな…なかなか新鮮だ…」特に話しかける相手もいないので猫草に話しかけるその時守衛室の前を獣のような息遣いが通り過ぎようとしていた。猫草がゴロゴロと警戒音をならすのをなだめ吉良は興味本位で音の正体を探ろうとした。「やはりただの犬か…まあ当然だが」黒い毛並みの大柄な犬だ。しかしその犬が普通の状態でないことは一目でわかる、普通のよりふた回りほど大きくその割に異様なほどやせこけていた「まあ、私には関係のないことだ…」特に関わる気のない吉良は猫草の世話に戻る。「あと数時間でダンブルドアの所に行かなくちゃあ行けないのか…」この前の世界よりかは平穏を謳歌できるこの世界において最も厄介なのはあのジジイ、 もといダンブルドアだ。吉良は夜の11時から最低8時間、つまり朝の7時位までは寝る生活を続けていたため朝5時に叩き起こされ、魔法やこの世界のことを色々教えてもらえるのはありがたくはあったがかなり苦痛だった。「まだだ…あともう少し抑えなければ…」本来ならば欲望が暴発してもおかしくない精神状態であったが前の世界で耐えるという事を十分学んだため正気を保つことができた。そんなことを考えていると、猫草が吉良の手から離れて隅の方に何かを見つけたように唸っていた。 「ん?」吉良が猫草の視線を辿ると所々皮が剥がれて落ちているネズミがいた。「あれは…」魔法使いやマグルが見ればただの、多少皮が剥が落ちたネズミに見えるかもしれないがスタンド使いである吉良吉影にはあれが何が分かっていた。「(あれはスタンド…か?もしかしたら能力で動かされている「物」ないしは「死体」かもしれないな、確か親父に矢を渡した「魔女」がそんな能力だったと親父がいていたな…)」吉良の言っている魔女とはあの悪の帝王にスタンドの存在を教えたエンヤ婆である。吉良の父である吉良吉廣はエンヤ婆に矢を託されており、その際に少しだけエンヤ婆のスタンドを見たことがあった。「だとしたらかなり厄介な能力だが…あちらに敵意があるかどうかだが…そもそも私がスタンド使いだということを知っているのか…?」キラークイーンを出して相手の反応を探るという手をかんがえたが、その行為を敵対行動とと取られてしまうのは面倒であっため、ためらわれた。またネズミの方も行動を不審に思ったのか吉良の方を見つめたまま動かない。「くっ、こんな奴キラークイーンで爆破すれば終わりだというのに…!」吉良は顔を歪ませる。そう、たとえここで戦闘になったとしてもキラークイーンのなのだが前の経験のせいかより未知の敵に迂闊に手を出せなくなってしまいった。そんな時…!「フニャァァァ!!」こちらをじっと睨んでくるネズミに異様な気配を感じたのか、それともただ単にご主人様が自分に構ってくれなくて暇だったのか空気弾をネズミに向かって発射した!幸いネズミが避けられるスピードと目視できる大きさの空気弾だっため、ネズミは軽々と避けられた。「くっ、ストレイキャットの奴余計なことを…!」心の中で毒吐きながらも内心では攻撃する口実が出来ホッとしていた。「キラークイーン!!」ネズミにはキラークイーンが見えるようで濁った目に警戒の色を宿す。「キラークイーン、こいつを捕まえて 爆弾に変えろ!!」キラークイーンがネズミをつまもうとするがネズミもすばしっこく中々捕まらない。しかし「やれっ、ストレイキャット!!」猫草がネズミを閉じ込めんとかつて早人に撃ったような縄状の空気弾を発射する、「ギギッ!?」空気弾に囚われたネズミはもがくが外れない。「ふぅー、とりあえずこれで終わりか…」キラークイーンが空気弾を爆弾に変え、爆発させる。「さて、これで終わりだといいんだが…」これから来るであろう敵襲にため息をついた。

 

 

「……む、0-9号が消えた…?」男は少し驚いた。別に作った傀儡ネズミはたくさんいるため損失はほとんど無いのだが、「(俺の能力で作った傀儡はどれだけ潰そうが肉片になるまで消えぬはずだが…)」男と傀儡たちの間には多少の精神状の繋がりがあり、意識を傀儡側に移すこともできる。しかしその能力をハリー捜索のために使っていたため吉良側の様子を察知することは出来なかった。「…まさかあの新任教師か…?」男は吉良吉影を思い浮かべた。吉良は彼が矢の実験で作ったスタンド使い、ジョン・ハリソンを退治する際キラークイーンをだしたのだがその現場を彼に見られてしまっていた。「まあ俺がスタンド使いだと気づいているのならばあちらから何か仕掛けて来るはずだが、気づいていないと考えるのが妥当か…」男は思案し吉良に追撃を加えることを断念する。「ならば、ポッターたちの様子を見ることにするか…」彼は再びハリー達のもとに待機させておいたネズミに意識を繋ぐ……

その頃、ハリー達は盛大に疲れていた。「あ゛あ゛〜〜〜説教長すぎだろ…」アンジェロとの戦闘の後、マグゴナガルに外出禁止令を破ったことを諌められた上、グリフィンドールを40点減点されたのだった。「ロンが誘ったから…」「いやいやそもそもハリーがスライムを挑発しなかったら…!」「2人共黙る!」ゴッ お互いに責任転嫁しようとするお馬鹿2人組をハーマイオニーがゲンコツを下し黙らせる。「それよりこのことダンブルドア校長に報告する?」「いや、いいや」ハリーはダンブルドアに信じてもらえないと思い反対する。「じゃあ今日はお休み。」「うん」3人は男子寮と女子寮に帰る。「ふーーー、疲れた…」ハリーは自分のベッドに腰を下ろすがいつもと周りの雰囲気が違うことに気付く。「あれ、ディーントーマスは?」同級生がベッドにいないことにふと疑問を抱くが、「ヌギャアァァァァ!!」ロンの素っ頓狂な悲鳴によって遮られる。「僕のスキャバーズが!!いない!!」「いつものことじゃ無い?」ハリーが言うと「いや、昼ならともかく夜居なくなるなんて!!」ロンは相当ご乱心のようである。「もー我慢ならんっ!探しに行って来る!」そう言うと足音を響かせながら部屋を出て行った。何事かと明かりをつけ始めた他の寮生を見ながら「少しは静かに歩けよ…」と思いながらハリーはとこについた……。

「こ、これは..!」男はターゲットである3人組のうちのロンが単独行動していることに予想外の事態に喜びを隠せなかった。「クックック、バカ丸出しが…ぶっちゃけこいつは殺さなくても良いのだが…」誰にぶっちゃけているのかはわからないが1人笑みを浮かべながら呟く。「こいつは自分のネズミを探しているのか?ならばあげるよ、僕のでよかったらね…!」彼は笑みを歪め探索用のネズミをロンのもとに向かわせ、「…さあ、晩御飯の時間だ!」 近くの森に待機させておいたオルトロスを、ロン抹殺に向かわせる…。 一方ロンは目を皿のようにしながらスキャバーズをさがしていた「いない!いないぞ!」深夜1時だというのに声を張り上げながら談話室をうろついていると、「ギ、ギギギ…」死にかけのネズミのような声が聞こえた。ロンが声の方を向くとボロ雑巾を洗濯機に放り込んだようなボロボロのネズミがよろめくように立っていた。「君、僕のスキャバーズがどこにいるか知っているかい?」返ってこないであろう問いをネズミに話しかけるとネズミはついて来いとでもいうように廊下を走り始めた。「スキャバーズの居場所を知ってるんだね!」一抹の期待を込めながらネズミの後をついて行く。暗い廊下を進んで行くと行き止まりに止まった。「あれ、ここにスキャバーズがいるのか?」いまだに何も疑わずにスキャバーズを探そうと辺りを見渡すと、「グガルゥゥゥ…」犬の掠れた唸り声のようなものがかすかに聞こえた。「!?」慌てて声の方を振り返ると、首元をツギハギでつなぎ合わされたドーベルマンのようなモノが明らかに敵意むき出しでこちらを唸っていた。「え、え、何こいつ!?」いきなり現れた異形の物にうろたえるとドーベルマンが笑い「やはり滑稽だなロン・ウィーズリーよ…だが光栄に思うがいい今からお前はこのオルトロスの餌食にナるのだっ!」掠れた声でそういうとロンに向かって牙をむき出しにした!「ひえぇぇ!冗談じゃねぇ!」杖すら持ってないいまロンには逃げる以外策はない「くっくそ!早く看守室の方に向かわないと…!」寮から一番近い部屋、吉良の方にトラブルを持ち込もうとすると、「あ、行き止まりだ…」!ロン大ピンチ!「くっそーー、グリフィンドールを減点されるは変な犬に追いかけられるは今年のロンは厄年か!?」どこぞの策士のようなセリフを吐きながら逃げ道を探すが「クックック、逃げ道を探しているようだが生憎出口はないぞ。強いてゆうなら…この俺の胃袋だっ!!」あ、これヤバイ。やっと自分の置かれている状況の深刻さを理解したロンが青ざめた。すると…オルトロスの後ろから骨ばった手が伸びていることに気付く。「?」ロンの視線に疑問をもったオルトロスが後ろを振り向くと、ヒゲだらけの骸骨のような男が立っており、オルトロスを掴んでいない方の腕でオルトロスの頭の1つを突き刺した。「ナッ、ガッ貴様ハアァァァ!!」頭を貫かれたオルトロスが呻き、無事な方の頭で男に噛み付こうとするが、男は更に力を込め、牙をそらす。「今だ!」ロンは両者が取っ組み合っている場から離脱する。「(ヤバイ!!これは絶対ヤバイッッ!!)」ロンはオルトロスにも驚いていたが男の方がヤバイと確信していた。「(アイツ、シリウス、シリウス・ブラックじゃん!!)」今朝新聞で見た顔と瓜二つだった。何より去り際に聞こえた「シリウス・ブラック、ナゼ貴様がここにいるウゥゥ!?」ああ、もう確実にシリウスだこれ…寮まで命からがら逃げた後、ベッドに飛び込み目を閉じた……。

男はオルトロスがやられたことに驚愕し、かつシリウス・ブラックに邪魔されたことに憤っていた。「クソッ、クソッ!後もう少しだったというのに!」男は舌打ちし、地団駄を踏むが、「…まあいい、獲物がロンだったからな。次は全力を出すか…」自分の所有する中で最も強力であろう傀儡を見ながら呟く。「そろそろ朝か、早く戻らなくては、グリフィンドール棟へ…!」To be continued…→

 




今回は戦闘シーン多めにしたかったけどあんま描けない...次回はちゃんと戦闘シーンばっちり入れたいと思います。あともしかしたらハリーポッターとジョジョ以外の要素も入れるかもしれません!何か入れて欲しい要素があったら教えてくださいっ募集中です!

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