木場きゅんに憑依した俺は皆に勘違いされながらも生きていく   作:暁紅

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裕斗の最強のパートナー

 

久々の投稿です。遅れて申し訳ない。

 

新たに別作品なんか作るから………

 

それと、ガルパを始めたのですが、30連引いて3体星四がでました。

これを友達に言うと怒られました。理不尽な………

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 曹操達の活躍により教会の中には誰もいなくなり、3人は安全に奥まで進んでいた。

 

「ふむ、そろそろのはずなんだが……」

 

 曹操は神父を倒している中で軽く一人尋問して、バルパーの居場所を聞き出した。

 その情報通り進んでいるのだがまったくつく気配がないので、騙されたか?と思い始めたところで、目の前に魔術的刻印が刻まれた鉄の扉が見えやっとついたかとため息を吐く。

 

「ここ?」

「あぁ聞き出した限りではな」

 

 ここがその場所だと仮定して普通にドアノブを回すが、やはり扉は開かない。

 

 曹操はどうしようかと顎に手を当て考えると、木場が『次元切断(ディメンジョン・スラッシャー)』の付与された魔剣で扉を細切れにする。

 

 まったくと少しあきれながら中に入る。

 

 

「なんだもう飯か?」

「いやいや飯にしちゃ早すぎだぜ」

「なら何が………」

 

 突然の光のせいでぼやけていた視界が戻り、鉄格子向こうにいる木場が目に入る。

 

「イザイ……ヤ」

「違うよ父さん、今は裕斗だよ。木場裕斗」

 

 2人は目から涙を流しながら再開を喜び合う。

 

 

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「いやー良いもん見たね。感動の再開なんてめったに見れないぜ」

「そうかそうか………フリード後でその写真をもらおう」

「ええー無料すか?」

「いくらだ?」

 

 フリードは不敵な笑みを浮かべ、人差し指をつきたて見せる。

 

 それに曹操は惜しみなく財布から諭吉をリリースして、木場のかなり珍しい泣き顔の写真の入手が確定する。

 

 虞淵は馬鹿だなと思い軽く笑う。

 

 

 すでに鉄格子は木場が切断しており、バルパーとフリードは外に出て今は動きやすい服装に着替えている。

 

 2人の着替え終わると外に向け駆け出す。

 

「お前たちはいいのか」

「イザイヤから全て聞いたからな、ある程度は納得してる。まぁ詳しい話は帰ってから聞く」

 

 虞淵が軽く答えると「そうか……」とバルパーが走りながら呟く。

 

 監禁場所に着くのに8分程かかったのだが、今度は外に着くのに1分もかからなかった。

 

 かなり短時間で外に出ると、ゴキブ………教会の人間が木場達を囲んでいた。

 

「ここは私が」

 

 曹操が倒そうと前に出るがフリードと木場が止め前に出る。

 

「剣は何がいい?」

「西洋剣。刀身は1M程度」

 

 木場はフリードの要望通りの剣を作り軽く放る。

 

 回転する剣の柄を見事に掴み、2人は横に人並びになる。

 

「ここからは俺っちの戦争だ」

「違うよ。ここからは僕たちの戦争だ」

 

 最強最悪のコンビができた瞬間だった。

 

 

 木場はフリードの西洋剣とは違い日本刀を腰に差している。

 

「悪党を狩りつくせ!!!」

 

 服装がひと際豪華で周りと比べ一回り程大きい男が叫ぶと、周りにいる30人の教会の戦士が雄たけびを上げる。

 

 彼らは相手がたった2人だから余裕だと、思っていたが木場とフリードは軽く人間を辞めていた。

 

「かかれ!!」

 

 戦士が剣を掲げ突撃を始めると、2人は姿勢を低くして突撃する。

 

 手前を走っていた戦士は自分の眼を疑う。

 

 彼らはこれでも悪魔を数体討伐しているのだが、そんな彼らの視界から2人が消え視界が反転する。

 

 その後ろを走っていた者たちは急停止し、4人で背中を合わせて視界を広げ2人を探す。

 

 左右全てを確認するがどこにも2人はいない。

 

「どこだ!どこにいる!!」

「正解は後ろでしたぁぁ」

 

 4人の隙間の中にいるフリードは、横に水平に回転して切り倒す。

 

 たまたま前を向くと木場も同じような事をしていた。

 

 まさか俺っちに追いつけるどころか、同じような事をするとはなぁぁ!!

 

 フリードってあんなに強かったのかよ!!!よく一誠勝てたな。

 

 2人が同じような事を考えると、突然振りかぶり剣をたがいに向け投げつける。

 

 投擲された剣は互いの横を突き抜け、背後から切ろうとしていた戦士の心臓を貫く。

 

 その心臓に刺さった剣を抜き戦士の血が飛び散る。

 

「そんな……こんな事が…………」

 

 最初は勝てると思っていたのだが、今目の前では自分の見知った仲間が全員が地に伏せ血を垂れ流している。

 

「ふざけるな!!!この化け物どもが!!!!!!」

 

 リーダー各の男は巨大な二本の大剣を抜き、地面を砕いて加速する。

 

 男が大剣を振り上げると、フリードが男の腕の腱を切り裂き、止めに木場が胸に剣を貫く。

 

「ううん…いい運動になったぜ……」

「にしてもすごいねフリード君」

「いやいや木場の旦那のほうが全然すごいざんすよ」

 

 2人は握手をすると敵がいなくなったので、皆が待っている家へと戻る。

 

 

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「なかなかうまいなこのお茶は」

「ありがとうございますお父さん」

 

 救出してから3日も経つと案外周りも馴染み、今ではなぜか教会組は「お父さん」または「父さん」呼びが定着している。

 

 そしてフリードも馴染んでいるのだが、

 

「天使様!!!」

「羽気持ちいい!!」

「あはははあんまり弄っていると頭が飛びますよ」

 

 なぜかサリエルが遊びに来ている。

 

 あんなに死闘したのに普通にいるとか、なんか変な気持ちがするなあ

 

 サリエルが適当に子供をあやし終えると、木場の方に歩いていき木場の前に着くとその場で膝つく。

 

「天界の戦力の大半は、裕斗様のものになりました」

 

 なんでさ……俺なにしたよ。悪いこと何もしてないだろ!!!

 

「あ、ありがとう」

「いえ、裕斗様の為ですので」

 

 いやーーー!!!!SAN値がぁぁぁぁぁ!!!

 

 軽く心を傷つけられていると、後ろにあるドアが開き曹操が入ってくる。

 

「リーダーターゲットを見つけた」

「了解。どこに行けばいいの?」

 

 この時なぜ自分で行くと言ったのか、枕を濡らしながら後悔することになる。

 

 


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