木場きゅんに憑依した俺は皆に勘違いされながらも生きていく 作:暁紅
久しぶりのPC投稿なのでかなり短いです。
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自分の人生を呪った後、すぐにみんなの住んでいる家に案内される。
外から見た時にも思ったが、中に入るとさらに広く感じていた。それは決してて間違えではなく、実際に広くなっている。
外観は中世ヨーロッパの屋敷のようで、屋敷の中は『
どんな便利な物にもやはりデメリットがあるようにこの神器にもあり、支配する場所に一か月間居続けなくちゃいけない。
案内された部屋にある椅子に座ると、シェルによって紅茶がだされる。
その紅茶を木場以外が一度啜ると一度ため息を吐き話を始める。
「戦えるのは今ここにいる者で全員かね」
「違うよ、外に出稼ぎに2人出ている」
虞淵の言った通り今ここにいる者以外に2人いる。
名はクラアッツとバン。
その2人には神器は宿っていないが、博打の才能がかなりあり、今では世界中を巡って国家予算ばりに稼いでいる。
世界を巡る途中で自称魔王のレヴィアたんに、眷属にならない?と誘われるぐらいには強い。
「そう言えば琴音さんは?どこに?」
木場が辺りを見渡しながら聞くと、禍の団以外の全員の顔が青ざめる。
首を数回横に振りシェルが口を開く。
「残念ながら合流できませんでした。けれど居場所は判明しています」
合流できなかった?………まってまさか
「魔王の妹リアス・グレモリーの眷属になっています」
原作の
「いずれ時期が来れば救出に行きます」
「なるほど……」
別に救出しなくてもって思うけど、まあ会いに行くぐらいはしようかな。
成長した琴音に会うのを楽しみにしながら、やっと冷ました紅茶を飲む。
「さてでは再会したはいいが、この次はどうするリーダー?」
これから……そんな事決まってる……………
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イタリアの寂れた教会の地下にある牢獄に二人の大人と青年が閉じ込められいる。
「まったく貴様のせいでまた飯を逃した」
「ごめちょごめちょ。けど俺っち的には、あんな挑発に引っかかるあっちがおかしいと思うぜ」
「はぁ……フリード次は静かにしてろ」
「かしこま」
「キモいぞフリード」
青年の名前はフリード・セルゼン。
教会の要請により大量の悪魔を殺したが、あまりの実力の高さにこの地下に投獄された。
そしてもう一人の男の名前はバルパー・ガリレイ。
かつて聖剣計画の最高責任者だったが、その被検体であるイザイヤ達の死亡とともに、独自の研究により神の死に感づいたので、表向きは被検体の殺戮と称して監獄されていて。
そんな2人をけだるげに見つめる5対5の白い天使の翼を生やした、蒼い髪をなびかせる女が緑茶を啜る。