職業はトレジャーハンター!   作:悠希っち

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プロローグ

ここの世界に来る前の人生、、、所謂前世では

どこにでもいる普通のサラリーマン。けど、普通の人より臆病もので

人に気を使い、失敗することを恐れ、嫌われることに怯え

来る日も来る日も何かに囚われて、何かの部品の一部のように仕事をこなして生きてきた。

 

でも、生まれ変わって新しい人生を迎えたこの世界の色はとても輝いていて

前世での価値観を一変して覆されてしまった。

 

失敗するのは恐くない人はいないって

自分が誰かを嫌うのと同じで、誰かが自分を嫌うのなんて当たり前なんだって

人やいろいろな事に関わる事がこんなにも楽しい事なんだって

そう感じてしまったんだ。

 

 

本当は以前から思っていた。

夢を追って生きたい。なにかの歯車の一部じゃなくて

自分の意思でなにかをやり遂げたい。

 

それがなんなのか今はまだわからない。

けれど、生まれ変わってからのこの世界では見つけられる気がする。

この世界だったら前世では部品の一部でしかなかった自分の人生を

もっと豊かにすることができる。

誰かに指示されるだけじゃなくて、自分の意思で行動して

自分の為、誰かの為、世の中の為に役立つ事が出来るかもしれない。

そう思ったんだ。

 

もちろん前世で生き甲斐がなかったわけじゃない

きっと、いろいろな事ができていたと思う。

けれど、その大半が誰かの指示に従っていただけで自分の意志とは違った。

 

この世界ではまだ自分は半人前だ、もしかしたらそれ以下かもしれない。

前世の記憶だって、あいまいだし全盛期の1割ほどの記憶しかないから知識も最初から覚え直し。残っているのは悔いてる部分がほとんどだ。

 

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この世界では、夢に思っていた魔法や回復アイテムもあるし

モンスターも出てくる。

倒せばもちろんアイテムだってドロップするしステータスアップもする。

今だって、

「早く逃げるぞ!」

遠くの方で息を上げながら何かから逃げるように走ってくる人影が複数見える。

彼らは、街の酒場で依頼を受注してモンスターを倒そうとしていたのだろう。

 

ここでは、ゲームの世界のように街の人々は困り事があると酒場に依頼書を提出して

騎士や魔法使いなどに報酬を払う事で、困り事を解決する仕組みがある。

ゲームの世界と違うのは依頼するのはNPCではなく、生きている(人)ってこと。

もちろん、騎士や魔法使いだって同じ。

ということは必然的に歳は取るし、どの世界でも「死」は共通するもので

モンスターに致命傷を与えられてしまえば

この世界での人生はGAME OVERとなってしまう。

 

実際、彼らはモンスター討伐に失敗し自分の身を守る為に必死に逃げている。

 

すると「うわっ!」

一人の魔法使いらしきフードを被った男が段差につまづき倒れてしまった。

このままでは、モンスターに追いつかれてしまう。

考えると同時に俺の身体が動いていた。

弓矢を構え、モンスターに照準を合わせる。

モンスターは○○クエストで言うところのギガ○テス的な大柄なモンスター。

「これだったらなんとかなるか」

ぼやきながら、構えてから集中して矢を放った。

勢いよく飛んだ矢はモンスターの頭を貫き標的はその場で倒れた。

「一体どこから・・・」

そう聞こえてきたが、声を掛けに行くこともなく俺はその場立ち去った。

 

別に、身を隠そうと思ったわけではない。

むしろ本来なら、危ないところだったけど大丈夫だったか?とか声を掛けに行っていたであろう。

 

だが、今回は過去を思い出していたせいか、上司や同僚に「余計な手だししないで」とか「お前のせいでろくな目に合わなかったじゃないか」とか言われたのを断片的にだが思いだしてしまっていた。

 

この厄介な記憶のせいで、一人で居られる、けれども自分の意思で誰かの役に立つ事ができそうな職業はないか考えていたことがあった。

そして、ついに見つけることが出来た。

自分のありたい姿に近い職業を。

職業を選択出来る年齢になれる日をまだかまだかと待っていた。

 

そして、ようやくなることが出来たのだ

「トレジャーハンター」という職業に!

 




初めて小説を書きます。
自分自身、読む小説と言ったらライトノベルばかりで、しかもファンタジーもの。
しかも文章を書くという事すら小さいころから苦手です。

しかし、ファンタジー小説を書きたい。と思ってしまい
なら書こう!ということで現在に至ります。

まだまだ、起承転結の「起」の部分すら構想が練れていませんが
自分の中でライブ感を楽しみながら書いていこうと思います。
文章の書き方だとかへたくそかもしれませんが、
最後まで書きたいと思いますのでよろしければ読んでみてください。

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