転生した時の特典がおあつらえ向きだったんだけど   作:けし

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えー大体1ヶ月くらいの間が空いてますが、大体いつも通りです。

この文字数で?とか思ったやつ。ほんっとすんません。

あまりうまく書けなかったので、完全に時期外れのネタを投稿します。ゲーム内では会ってると思うけど。

オーストラリアに行ったつもりで見てくださいなm(_ _)m


こぼれ話 アインクラッドのクリスマス①

「もうすぐクリスマスの時期だなあ」

 

「そだね」

 

「暇だからちょっと散歩してくる」

 

 現在攻略最前線は40層の半ばほど。そんな中、カエデは35層くらいのところにホームを置いてサチと2人で暮らしていた。字面だけ見たら夫婦に見えなくもないが、見た限りサチの一方通行のようだった。

 

 この日は12月10日。クリスマスまで2週間くらいになっていた。

 

 黒猫団を抜けたサチはカエデの予想を裏切り、カエデとともについていくと言う道を選んだ。さすがに断るのもかわいそうなので承諾したのだけど、そのままじゃ速攻キルされてしまうと思ったカエデはまずはじめにサチのレベルアップから始めた。某超絶ブラコン娘と中の人が同じなのか知らないけど、サチには相当な才能があったらしい。槍と片手剣スキルは粗方マスターした。と言うわけで、戦力は以前よりアップし、戦うことへの恐怖も和らいできている。いい傾向と言えた。

 

 まあ、サチ的にはカエデと一緒に居たかっただけなので必死だっただけなのだけど。

 

 アインクラッドは仮想世界だけど、ある程度は現実と同じ気温や生活感は再現されている。まあ申し訳程度だったので気にするほどでもないのだが、周りの人達はそういった雰囲気を醸し出している。ある露店ではクリスマスセールとかやっている。茅場晶彦は結構物好きなのだろうか。太陽が出て時間が経った午前10時、カエデは街の中を1人でぶらつきながらそんなことを考えていた。

 

 今のところカエデは攻略とかには特に参加せず、自分とサチのレベル上げに勤しんでいた。結果的には2人とも50階層までくらいなら余裕を持って戦えるほどのマージンは獲得し、カエデに至ってはユニークスキル【全反撃】の熟練度アップも成功している。まあ願ったり叶ったりだろう。

 

 カエデの【全反撃】についてだが、専用ソードスキルがいくつか発現した。《フルカウンター》と《バニシングスラッシュ》である。

 

 前者は前方からのあらゆる攻撃を倍以上の威力にして跳ね返すもの、後者は前方からのあらゆる攻撃を強制的に打ち消すものだ。最上位ソードスキルはまだ発現していなかったように思えた。まあこれからゆっくりやっていけばいいさと思うカエデだった。

 

 とまあこんな事を考えているカエデだが、街に来たのには散歩以外の、というか本来の目的がちゃんとある。それは勿論、

 

「プレゼント……どーすっかなあ」

 

 2週間後までに迫ったクリスマス。ゲームの中とは言えあの時から支えて来てくれたパートナーに何もしないわけにはいかない。とは言うものの、そのパートナーが何を欲しがっているのかとか、そういうものは一切聞かなかった。から、何を買おうかというのをずーっと悩んでいた。

 

「アイツ、自分から欲しいとか言わないもんなー。さてさて、何を贈ってやろーかな(汗)」

 

 セリフは軽いが本人的には死活問題なのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 一方、サチの方もまたカエデへのプレゼントの中身を考えていた。カエデについて来たのも最初は憧れていて、尊敬していただけだったのだが、ここまで一緒にいるとそれが恋に変わっても仕方ないと思う。今はゲーム中で自分たちの身体はアバターとは言え、その容姿は茅場の送りつけたアイテム『手鏡』の効力で現実と同じになっている。その点だけ、サチはほんの少しだけ、ほんっっの少しだけ茅場に感謝した。

 

 カエデの容姿は、本人の自己評価は低い。というか変だと思っている。だが、他人から見れば中性的とも取れる顔形や灰色の髪、そして黄緑の瞳。纏めるととにかく整っている容姿をしている。それこそ、髪の色や瞳の色の不自然さを忘れさせるほどに。また、戦闘能力も高くいつも自分を守ってくれる。し、悩みの相談なんかにものってくれる。多大なる恩をこの機会に返したいと思っているのだ。

 

 とはいうものの、カエデは今のところ欲しいものはないらしく、部屋では寝てばっかりだ。そんなカエデの寝顔も愛しく思えてしまうからそれはそれでいいと思っていたが、プレゼントをするとなると情報が何もないのは辛い。

 

「どうしよう……」

 

 思わず頭を抱えたくなるサチだった。

 

 

 

 

 明日の事は明日の自分に任せようとという事にして今日は帰ろう。そう思ったカエデはとりあえずホームに帰る事に、サチもまたホームに戻る事にした。最近互いの思考がなんとなくわかるようになったそうだが、最早それは夫婦と呼ばれるものではなかろうか。本人たちはなんとも思っていないようだが。まあこの世界にはもっとイチャラブするバカップルがいる事だし、まだ健全なのだろう(無自覚)。というかサチの一方通行なのだし、夫婦でもカップルでもない。本人評価は。

 

 周りはカップル認定しているんだよ?早くくっついちゃいなよー?

 

 これがまわりの本音だ。ちゃんとしたものだろう?これが正しい。彼が鈍感なだけなんだ。

 

 閑話休題。

 

 とにかく、クリスマスに何するかを考えてたらホームに着いた2人。たまたまそのタイミングがばったりかぶって、なんとなく気まずい感じになる。

 

「…とりあえず中に入ろうか?」

 

「………うん」

 

 さて、この2人はこれからどうなることやら。






続く。

作者の文才じゃこれが限界だったりする。




キリト「やっと俺の出番だな」
アスナ「ほんとだよお。私たちずっと待ってたんだから」
作者「まあ正直言ってお前らの話は甘いし。ややこしいし。許せ」
カエデ「俺が主人公なんだぜ?そのくらいいいだろ」
サチ「…………」
サチ以外『空気になっとる……!』
カエデ「なんか喋らせろよお!作者ァ!!」
作者「ハハハハハ」
キリト「あ!逃げやがった」



ほんっとくだらねえ。ひたすら平謝りするわ。

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