この魔眼持ちに素晴らしい世界で祝福を! 作:サクサクフェイはや幻想入り
かいてるときはもちろん知りませんでしたので、では本編どうぞ!
あと前の時は書き忘れましたがお気に入り登録が増えてるのは嬉しいです、こんな作品でよかったら読んでください!
バチバチと音を立てながら燃えるまきを見ながらぼーっとする
「・・・」
「・・・」
反対側では落ち着かないのかゆんゆんがそわそわしていた。なぜこんなことになったのかというと、結局帰るにしても吹雪いている中を下山するのは危険ということでちょうど雪風しのげる洞窟を見つけたのでそこで休んでいるところだ
「・・・」
「・・・」
そろそろ沈黙が辛くなってくる、洞くつに入ってからずっとこうなのだ。なのでさっき狩った白狼の肉を捌き鉄串に刺し火にかざす
「えっと、あの...なにやってるんですか?」
ゆんゆんも沈黙が辛いと思っていたのかすぐにネタに食いついてくる
「見た通り調理してる」
「調理してるって...白狼って食べられるんですか?」
「わからん」
ゆんゆんはあきれたような微妙な表情で俺を見ているが知らないものは知らない
「どっちにしろ食わないとな、体の機能が落ちる方が問題だ」
「機能って...でもそうだよね、食べないと...」
ゆんゆんはこんがり焼けた白狼の肉を見ている、ちなみに俺は全く気にしないで食べている
普通の肉なのだが筋肉のおかげで身が締まっているので普通においしい
「味はどうですか?」
「ん?普通にうまいぞ」
「・・・はぐ」
俺の感想を聞いて肉を食べたゆんゆん、感想はというと
「あれ?おいしい」
すごく意外な顔をしながらそんなことを言っていた、その後はというとゆんゆんも俺も腹いっぱいになるまで食べた。クリエイトウォーターで水を出しながら食後のひと時
「あの...」
おずおずとゆんゆんが話しかけてきた
「ん?」
「さっきの戦闘に関してもなんですが...なんでパーティーを抜けたんですか?」
(やっぱりその話になるか)
そう思いながら水を飲む
「・・・」
俺が話そうかまよっていると
「あ、もし言いたくないんだったらいいんですけど...」
だんだんしりすぼみになりながら気を使ってくれる
「・・・言いたくないっていうか...」
俺も言葉を濁してしまう、というよりなぜ俺はめぐみんの友達というだけで自分の過去を話そうとしているのだろうか
そう考えると頭が一気に冷えた、俺は横になりながら一言だけ告げた
「・・・俺は人殺しだからだ」
「え」
俺は目を閉じ寝る
-------------------------------
次の日の朝洞くつから出てみると晴れていた
「これなら普通に下山できそうだな行くぞ」
返事を聞かずに歩き出す、足音を聞くとちゃんとついてきているが会話はない。俺は敵感知で周囲を探りながら進んでいく、そこまで歩いていないはずなのだがいつのまにか山の上部近くまで上がってきてしまっていたらしい
「・・・」
「・・・」
後ろから視線を感じるが無視して歩く、ゆんゆんを下山させられればまた白狼を安全に狩ることができる。だがそんな上手くいくはずもなく敵感知に次々反応が
「ちっ」
俺は舌打ちをしながら短刀を構える
「ど、どうしたんですか?」
「敵だ、厄介なことに昨日より多いぞ」
「わ、私だって!」
右手に短刀、左手に杖を構えて戦闘準備をするゆんゆん多少力が入りすぎているような気がする
「力むのはいいがもう少し肩の力を抜け、敵はこちらで引き付けるからそっちにはあまり行かないだろうからな」
「そ、そうは言われても...」
「今までどうしてたんだお前は...まぁ昨日みたいにならなければいい」
「・・・」
そう言うと余計力んだみたいだった
「まぁいいか...デコイ!それと魔眼!!」
正面の白狼の群れに突っ込んでいき横に一閃、三匹の白狼の首を一気に飛ばす。正面だけでも20匹くらいいるのですぐにおかわりが来る、囲まれるように来ているがほとんどが俺の方に来ている。一斉に飛び掛かられるが昨日と同じ要領で処理するのだが、頭痛などで体に機能が落ちているのか数匹残ってしまう
「くそ...」
だんだんと周りの白狼が増えてきてしまう、飛び掛かってくる白狼の数もだんだん増えてくる
「ぐっ!」
処理するキャパシティーを超えつつありだんだんとかすり傷が増えてくる。ついに短刀を持つ右手に噛みつかれてしまう、手が止まり左手で処理しようとするも左腕、右足、左足と噛みつかれてしまい自由に動けなくなってしまう
(あぁ...ここまでか、ようやく、ようやくだった)
飛び掛かってくる三匹の白狼さすがにこれは避けられない
ゆんゆん視点
「まぁいいか...デコイ!それと魔眼!!」
そういって正面の白狼の群れに突っ込んでいく志貴さん、次々と敵を倒していくのだがなぜか昨日より動きが鈍いような気がする
「わ、私もやらなきゃ!」
志貴さんがひきつけていると言っても全部が志貴さんの方に向かうわけでもなく、数匹は私の方に向かってくる
「ら、ライトオブセイバー!」
視えない斬撃が白狼を襲い大なり小なり傷を負う、白狼は警戒しているのか足を止めるが好都合だった
「ファイアーボール!!」
その止まっている白狼に向かって火の玉が数個飛んでいく、中には無傷で脱出した白狼もいたが
「ライトオブセイバー!」
で処理をする、ある程度処理をしているとなぜか私の方に来ないで志貴さんの方に向かっていく
嫌な予感がしてそちらを向いてみると、志貴さんは白狼に噛みつかれ動けなくなっていた
(まずい!このままじゃ志貴さんが!)
魔力もそろそろ尽きてきているけど志貴さんがやられる方がまずいので、魔力のほとんどをつかって
「ライトオブセイバー!!」
志貴視点
「ライトオブセイバー!!」
そう叫ぶ声が聞こえたと思ったら目の前の飛び掛かってきていた三匹の首が飛ぶ
(魔法の斬撃か...)
死の線が見えていたので恐らくそうなのっだろう、死に損なったのは残念だが白狼の注意も一瞬だがゆんゆん方に向く
「一瞬あれば...十分だ!!」
右手の刃を持ち替え、噛みついている白狼の死の点に思いっきり突き立てる。頭痛はひどくなるがそんなこと言っている場合じゃない、右手が自由になり一気に噛みついている白狼を処理する。多少問題はあるが体は動くので周りの白狼を一気に処理をする
「・・・」
敵感知を発動するが周りにはもう白狼はいないらしい
「ふー...」
眼鏡をかけ体を引きずるようにしてゆんゆうに近づく
「お疲れ様、さっきは助かったよ」
「・・・死ぬの怖くないんですか...」
表情はうつむいていて見えないがそんなことを言う。言うかどうか迷ったがさっき助けてもらった借りもあるので言うことにする、こんなことで借りをチャラにしようとは思わないが
「・・・俺自身もう一回死んでる身だしな、それに俺は人殺しだ殺されたって文句は言えない。行くぞ」
そう言って歩き出すが腕の袖を掴める、後ろを見るとゆんゆんが俺の袖をつかんでいた
「移動しないとまた白狼に襲われるぞ」
「そんな...そんなこと言わないでください!!」
顔を上げたゆんゆんはなぜか泣いていた
「一回死んでいるから、人殺しだから...殺されても文句ないなんて、そんなこと言わないでください!!」
そう言って泣いていた、俺はどう言葉をかけようと迷うがとりあえず言おうと口を開いたとき異変に気が付く
(なんだ?)
山の形が少し変わっているような気がするのだが、目を凝らしよく見てみると少しづつこちらに迫ってきていた
「雪崩か!!」
俺はゆんゆんの手を引き走りだす、だが人間の足で逃げ切れるわけでもなくだんだんと雪崩は迫ってくる。俺は仕方なく眼鏡を外し目を閉じ集中する、目を開けると地面にも死の点が見えるようになる
「魔眼!」
ゆんゆんの手を放しそこらへんに落ちていた白狼の死骸を数匹持って死の点が見えている地面に短刀を突き立てる。その際に頭が割れたような激しい痛みがしたが無視してゆんゆんを抱きかかえ、さっき短刀を突き立てて大穴を開けたところに入る。思っていたよりも大地を殺してしまったのか穴が深いが丁度いいのかもしれない、死の線に突き立てないように気を付けながら壁に刀を突き立て勢いを殺す。休んでいる暇もなくゆんゆんが抱き着いているのを確認し壁の死の点を左手で突く。丁度いい穴が出来上がったので急いで入ると、さっきまで俺たちがいたところに大量の雪が流れ込んできていた
「はぁ...はぁ....はぁ...っ....」
「・・・」
二回目の死の点を突いたとき一瞬意識を失いかねるほどの激痛がした
(これはやばいな、やれて数回ってところか)
そう思いながら眼鏡を掛けるが本当にうっすらだが死の線が見えたいた
(能力がつよくなってる?)
思い出してみるが眼鏡をかけて線が見えるなんてことは一度もなかった
「あの、志貴さん大丈夫ですか?なんか顔色が悪いみたいですけど...」
「あ、あぁ...大丈夫だ」
そう答えるがこの眼鏡でも抑えられないとなると絶望しかなかった
「大丈夫だが疲れたから少し寝させてもらってもいいか?」
「は、はい」
ゆんゆんに許可をもらい横になるもう考えるのも嫌になったので寝る
「おやすみなさい」
ゆんゆんのそんな声を聞きながら俺は眠りについた
誤って投稿してしまった...
てなわけで後書きです、そう言えば志貴の魔眼について説明忘れてましたね。もちろん直死じゃない方ですが。魔眼はわかりやすく言えばzeroで切嗣が使っていた固有時制御の発展という感じでしょうか