この魔眼持ちに素晴らしい世界で祝福を!   作:サクサクフェイはや幻想入り

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というわけでリクエスト第二弾(と言ってもリクエスト自体は三人のデート書いてくださいなのですが)
相変わらずタイトルは無理やり、てか書いといてなんなんですが普通のデートって何ぞや(真顔
それでは本編どうぞ!



番外編 例えばこんな紅魔の娘と普通のデートに祝福を!

「し、シキさん!」

 

「どうしたゆんゆん?」

 

「わ、私と...私と!デートしてください!!」

 

「・・・」

 

穏やかな休日俺達パーティメンバーば珍しく、居間でまったりしているとゆんゆんがそんなことを言いだした。その瞬間時が止まった。だが次の瞬間あるものは顔をニヤニヤさせ、あるものは取り乱し、またある者は怨嗟の叫びをあげ、そのまたあるものは恥ずかしさのあまり部屋から出て行った。そして言われた俺は

 

「・・・とりあえず出かけるか」

 

と顔を真っ赤にしているゆんゆんを部屋から連れ出し、阿鼻叫喚になりつつある屋敷を出た

 

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「つまりめぐみんが色々あることないこと吹聴して、ゆんゆんを煽ってきたと」

 

「はい...」

 

件の騒ぎから少し経ち、俺は落ち着いたゆんゆんから事情を聴いていた。まぁ原因は何のことはない、いつものめぐみんのイジリだったらしい。だがあることないこと吹聴し、それを信じるゆんゆんもどうかと思うが。でもまぁ仕方ないのかもしれない、ゆんゆんは対人スキルはほぼゼロに等しいし。俺がそんなことを考えているとゆんゆんはなにを勘違いしたのか、さらに縮こまっていた

 

「どうした?」

 

「あの迷惑だったかなって...」

 

対人スキルうんぬんよりこの被害妄想の強さなんとかしたようなほうがいいような気がしてきた、いや俺の顔が怖いのか。密にショックを受けながら俺は、ゆんゆんの頭を撫でる

 

「あっ...」

 

「別に迷惑だとも思ってないし、怒ってもいないよ」

 

安心させるように、その思いが通じたのか顔がほころんでいく。ある程度撫でたところで俺は手を止める、ゆんゆんは名残惜しそうにしていたが俺だって名残惜しい

 

「さて、どこ行こうか」

 

「え?」

 

「だってデートだろ?」

 

「ふぇ?」

 

ちょっと反応が面白くてからかいたくもなるが我慢だ

 

「だからデートするんだろ?俺は別に断ってないしね?」

 

「え、まぁ、それはそうですけど...っ~~~///」

 

恥ずかしいのかまた顔を真っ赤にしていた、少し頭を撫で手をつないで先に歩く

 

「さて、どこ行こっか」

 

「シキさんに...お任せします//」

 

手を握る強さが少し強くなった、まぁ緊張がほぐれたんだろうよかったよかった

 

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「いらっしゃいませ同志よ!今日のおすすめはこの高い魔力にさらされるとばくは...おっと」

 

来店そうそうインパクトのある接客をされてしまった、店に入ったら店員が持っていたポーションが爆発するとか斬新すぎる

 

「捨て身のギャグだが10点だな、俺だけなら20点だが今日もゆんゆんも一緒だからな」

 

「相変わらず採点が厳しいな同志よ!だがまぁその通りだな、同志は殺しても死ななそうだがそこの紅魔の娘を巻き込むのはないな」

 

「失礼だろお前」

 

とりあえず来店、バニルに圧倒されっぱなしだがゆんゆんは。店に入ってから一言もしゃべってないあたり、さっきのはゆんゆんにはインパクトが強すぎたようだ

 

「いらっしゃいませーって、シキさんとゆんゆんさんこの間はありがとうございました」

 

「あー別に俺は湯治に行っただけだし」

 

この間というのはアルカンレティアの話だろう、そんなことを言われても逆にこっちが恐縮してしまううのだが。どっちかと言えばこっちが巻き込んだようなものだし

 

「そう言えば同志はハンスを討伐したんだったな」

 

「あーそう言えばお前も魔王軍幹部だったな」

 

よくよく考えたらバニルも魔王軍幹部だ、まぁ元だが

 

「まぁ元だがな」

 

「はっ!」

 

ようやくゆんゆんが再起動したようで、恐る恐るバニルに聞く

 

「あの、バニルさんはハンスさんを討伐した私たちをどう思ってるんですか?」

 

「どう?そうだな...」

 

少し考え込むバニル、だがすぐに答えが出たようだ

 

「別に何とも思わないが?強いてあげるなら貧乏店主がいたとはいえ、よくお前達みたいな初心者に毛が生えた程度の冒険者に倒せたというところだろうか」

 

「ほんと失礼だなお前」

 

「同志は別だ。同志だけなら熟練の冒険者と遜色ないしかも奥の手の目がある、だが装備は下位だ。あのチンピラ女神のバフがあったとしても、ハンスを倒せるかどうかは別だ。それは同志が一番よくわかっているだろう」

 

「まぁな」

 

バニルも言うことはもっともだろう、実際俺のズボンは弱いとはいえ対毒の効果もあるものだ。それがああもあっさり溶けしかも皮膚まで爛れていたのだ、あの毒の対策をしない限り分の悪い戦いだろう

 

「・・・」

 

ゆんゆんは黙っているままだ、何を気にしているのかわからないが

 

「ふむ...紅魔の少女よ一つ言っておこう、魔王軍幹部に横のつながりはほぼない。吾輩とこの貧乏店主は縁があったからこうして仲良くしているが、本来ならつながりがほぼないのが普通だ」

 

「ゆんゆんさん、やっぱりずっと気にしていたんですね...」

 

どうやらウィズにも聞いたようだった、なるほどそういうことを気にしていたのか

 

だが

 

「なぁゆんゆん、アイツはこいつらと違って一般人にも手を出してた。あそこでウィズやバニルの知り合いだからって見逃してたらこれからあれより大きい被害が出てたんだ、正しいとは言えないかもしれないが俺たちは出来ることをやったんだ」

 

「はい...」

 

とりあえずこれ以上気にすることをやめたようだ、少しは笑顔が戻った

 

「好きに見ていってくださいね、おもしろいものもたくさんありますから」

 

「面白いのは貴様の商才だ!またガラクタばっかり仕入れおって!!」

 

「ば、バニルさん!?」

 

いつもの漫才が始まった、この頃アクセルでも有名になってきているようで俺にもうわさが回ってきた

 

「あれが氷の魔女だもんなぁ...」

 

「シキさん」

 

ピシリと空間にひびが入った音が聞こえた、やばい地雷踏んだらしい

 

「バニル今ゆんゆんとデートしてるんだがいい店ないか?」

 

「ならばこの店に行くのが吉だ」

 

そう言って一枚の紙を投げてくるバニル、ちなみにバニルの現在位置は俺とゆんゆんペア反対側のウィズの間だ

 

「何も書いてないんだが...」

 

そう言って裏返してみると思わず動きが止まった、そんな俺の様子にゆんゆんが肩口からのぞき込む

 

「すまん間違えて貧乏店主の若いころの写真を投げてしまった、本当はこちらだ」

 

俺は受け取り急いで店を出る、バニル無茶しやがって。まぁあいつなら大丈夫だろうということで容赦なく見捨てる、とりあえず地図に従って歩く

 

「バニルさん大丈夫でしょうか?」

 

「あいつなら問題ないだろ、ここか」

 

外観はシックな感じだ、決して古いわけではないが古めかしい

 

「わー」

 

ゆんゆんも気に入ったのか目をキラキラさせていた、俺も少し満足。というわけで中に入る、中も中でシックな感じで好みだ。しかも客も少ない、どうやら穴場のようだ。本当にいい店を紹介してくれたものだ、適当に注文をし頼んだ料理を食べる

 

「これうまいな」

 

「おいしいですね」

 

本当にうまくて自然に笑顔になる、少し量は足りないが軽食なのでこんなものだろうとも思う。しばらく談笑していたのだがあまり長居も迷惑だろうとのことで二人で店を出た、外に出るともう夕方になっていた

 

「もう夕方か、早いな」

 

「そうですね...」

 

「帰るか」

 

「はい!」

 

さっき手をつないでいた時よりも距離が近くなっていた、それにつなぎ方も

 




はい、と言うわけでゆんゆん編でした
めぐみんとゆんゆんのお話はつながってはいません、もちろんこの後のクリスもです。前回説明忘れましたが、このお話は最後アクセルに帰ってきた後のお話です。OVAはあれ微妙ですよね時間軸、というわけで特に決めてません。
さて次のクリス編ですが今日は燃え尽きたので、投稿はありません。
それではまた後日、フルブでもやるかな

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