この魔眼持ちに素晴らしい世界で祝福を!   作:サクサクフェイはや幻想入り

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今日は二話投稿、話数ないって言ってるのにですが
それでは本編どうぞ!


第十八話 この街でアクシズ教徒の恐ろしさの片鱗を!

「あー早く寝たい...」

 

結局あの後寝ようとしたら第二派が襲来し寝れなくなった、馬車も出せず立ち往生だ。護衛の冒険者が頑張ってはいるが

 

「げふっ!」

 

打った魔法に当たりハシリタカトビが死ぬのはいいが、勢いはそのまま突っ込んでくるわけなので当然当たる。チキンレースなので器用に馬車は避けていくのだが、ダクネスの硬さに引き寄せられるならまた引き寄せられる可能性がある

 

「なんかいい方法ないかなぁ...」

 

クリスはクリスでうんざりしていた、一応俺は参加しなくてもいいと言ったのだが自主的に参加していた。盗賊なのでバインドするのが主な仕事なのだが、数が多い。俺は俺で面倒になったので結論だけを言う

 

「ダクネスをここに放置」

 

「それやったら本気で怒るからね」

 

目がマジだった、冗談なのだが

 

「崖とかあったら落とせるけどなぁ...」

 

「今聞いてきたら洞窟があるらしい!二人とも早く馬車に」

 

馬車を見ると俺とクリス、和真とダクネス以外は乗っていた

 

「了解だ」

 

「わかった!」

 

和真はダクネスの方に向かったが鎧が重いのか持ち上がらないようだ

 

「おい和真!もう限界だってよ、早くしろ!」

 

「わかってる!」

 

何故か馬車からロープを引っ張りダクネスに結んでいた、うんたぶんダクネス言ったんだろうが。馬車に和真が戻ると急いで出す、引きずられるダクネス

 

「うん、わかってるけどないわー」

 

「和真さんが鬼畜なのは知ってたけど、これは流石にないんじゃないかしら...」

 

全員がゴミのような目で見る中俺は

 

「和真...ダクネスがそうしろって言ったんだろ」

 

「志貴お前...わかってくれるのか?」

 

「まぁお前の筋力値がもっと高ければこんなことにはならなかったんだけどな!これもレベル上げさぼってるからだな」

 

いい笑顔で言ってやった、うんいい表情だ。しかもみんなは和真をゴミのような目で見てる、あの温厚なウィズまでもだ。ちなみにクリスは俺が押さえてる、そうでもしなきゃ和真に襲い掛かりそうだからな!

 

「お客さん!」

 

「どうしたんですか?!」

 

そんな中馬車のおっちゃんが切羽詰まった声を出す

 

「このままじゃ追い付かれますよ!」

 

「洞窟までは!?」

 

「まだあります!」

 

「「もう駄目だー!!」」

 

和真と馬車のおっちゃんの声が重なる、仕方ないので俺はクリスを離す。ウィズも同じ考えなのか荷台の方に行く

 

「ボトムレススワンプ!」

 

ウィズは泥沼魔法を発動させて足止めをする

 

「ゆんゆんできるだけ数減らしてくれ」

 

「は、はい!カースドライトニング!!」

 

雷属性の上級魔法だ、流石ゆんゆんだ数は減るが全部ではない。そしてその後ろから後続のハシリタカトビガも来ていた、なので俺は

 

「まったく...俺はゆっくり寝たいのによ!!」

 

魔力を多めに込め冬将軍を地面に突き刺す、もちろん軽く刺してるだけなので馬車のスピードは落ちるようなことはない。地面を氷漬けにしたおかげか滑ったハシリタカトビガは後続を巻き込み、大クラッシュしていた

 

「和真!」

 

「わかってる!」

 

アクアに支援魔法をかけてもらった和真が狙撃で先頭の奴らを減らす、だいぶ差が開いたところでようやく洞窟が見えてきた

 

「お客さん、しっかりつかまっててくださいよぉ!!」

 

そんな声とともに馬車が揺れる、どうやらブレーキをかけたみたいだ

 

「ゆんゆん捕まれ!」

 

荷台にいるためゆんゆんは捕まるところがなく振り落とされそうになっていた、俺は鞘を荷物の固定されているロープにひっかけゆんゆんに手を伸ばす。しっかりとゆんゆんの腰を抱き密着させた、恥ずかしがっているようだが今は緊急事態なのでスルー。馬車は止まり和真は一目散にダクネスの方に駆け出した

 

「めぐみん爆裂魔法の準備を!」

 

「はい!」

 

詠唱を始めるめぐみん、その間和真はダクネスを洞窟の入り口に投げていた。てか強化されても投げるのやっとかよ、どんだけ貧弱なんだアイツは。頭から着地したダクネスだがはぁはぁ言っているので大丈夫だろう、その上をハシリタカトビガ飛び越えていく

 

「めぐみん!」

 

「はい!エクスプロージョン!!」

 

全部入ったのを確認しめぐみんに指示を出す、見事な爆発で入り口をふさぐ

 

「ナイス爆裂!」

 

「ナイス爆裂」

 

俺が親指を立てるとめぐみんも親指を立てながら倒れた

 

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「胃がいたそうだな和真」

 

「彼マッチポンプ嫌いだもんね」

 

俺とクリスはこの馬車達の偉い人から褒められてる和真を遠くから見ていた、クリスの言う通りマッチポンプだから誉められたものではないが

 

「あなたも褒められた側ですけどねシキ」

 

「いつの間にか離れててびっくりしたんですよ?」

 

呆れた表情のめぐみんと少し怒ったような顔をしているゆんゆんの登場だ

 

「え?聞いてないから関係ないっしょ」

 

「君は相変わらずだよねぇ...」

 

そんな俺の態度にクリスは苦笑していた、くうものも食い終わったので俺は横になる。和真はダクネスの鎧修理、ダクネスはそれを見ていて。アクアは宴会芸を披露し、ウィズはなんでかそれに付き合わされていた

 

俺達はというと

 

「さて昨日からの疑問が今日確信に変わりました」

 

「シキさん夜の散歩ってどこ行ってたんですか?というより散歩は嘘ですよね」

 

詰問されていた、というかやっぱり気が付いていたようだ

 

「・・・勘が鋭いこって」

 

「「何をやっていたんですか?」」

 

二人して迫ってくる、ばれないようにクリスの方を見るのだが

 

「・・・」

 

口笛でも吹きそうな感じでわれ関せずだった、流石にその態度にイラっと来たので

 

「そこにいるクリスさんと夜な夜なあってた」

 

笑顔で言ってやった

 

「「「なっ!?」」」

 

反応は三者三様だった、めぐみんとゆんゆんの注意はクリスに向かったようなので俺は寝ることにした。もちろんめぐみんとゆんゆんは迫ってきたがどんなことをされようが寝たふりで通した、というよりクリスを売ったのでどうせクリスにより情報が流れるだろうし

 

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夜も更け真夜中と言っても差し支えない時間、俺は目を覚ました

 

「こういう時の自分が嫌になるよなぁ」

 

何かが迫ってくる気配がする、その気配のせいで起きたのだ。昔からそうあるように訓練されて身に着けた特技、別に何とも思わないが鈍ると鈍るでなんか気持ち悪い。敵感知と千里眼を発動する、どちらもこの頃発動はしないがスキルレベルは高い。ゆらゆらと移動する何かがそこそこの数がいる、急ぎはしないが和真を起こす

 

「和真」

 

「うん?・・・なんだよ志貴まだ夜じゃないか...」

 

眠ろうとする和真を再度起こす今度は要件付きだ

 

「敵っぽいのが来てる、起きろ」

 

「敵?」

 

起きだし周りを見回す目視できるはずはない、どうやら千里眼を使ったようだ

 

「ほんとだ何かいる」

 

「全員起こすぞ」

 

「わかった」

 

「私も手伝おう」

 

ダクネスはどうやら起きていたようだ、ダクネスにも手伝ってもらいパーティーメンバー全員プラスウィズとクリスを起こした時。護衛の冒険者たちも気が付いたのだろう、声を上げる

 

「おい何かいるぞ!全員起きろ!」

 

護衛の冒険者が松明を投げる、どうやら影の正体はゾンビだったようだ

 

「ほぉ、亡者共が俺の睡眠を邪魔したのか...朝から寝不足だっていうのに、夜の睡眠すら邪魔するのか」

 

眼鏡を取り一歩歩き出す

 

「お、おい志貴?落ち着け、アクアもいるんだからアクアに浄化まかせとけばいいだろう?」

 

後ろからひきつったような声が聞こえる、だがそんな説得は俺の怒りを抑えるには足りない

 

「何言ってるんだよ、死んでもなお動き続けるなんてかわいそうだろう?これはいわば慈善行為だ」

 

笑顔を向けると和真はなぜか怖がっていた、はて何故だろう

 

「さて、お仕置きの時間だ」

 

ゾンビはアクアと協力して全部空に返した、もちろん線を切ったりしたが点はついていない。手が滑ってなければだが

 

あの後また偉い人がきて報酬のひと悶着があったのだが和真は結局受け取らなかった、俺はというと討伐が終わったら荷台で寝ていた

 

 

「シキさん、起きてくださいシキさん」

 

「ん...?」

 

揺らされる感覚がする、目を開けるとどうやらゆんゆんが起こしてくれたようだ

 

「あぁ...わるいなゆんゆん」

 

「それより見てください綺麗ですよ!」

 

興奮した様子のゆんゆん、俺も釣られて周りを見渡す。入口はどうやら短いトンネルのようだ、岩肌を掘ったようだが見事なものだった。そしてトンネルを超えると池というか湖というか、ともかく綺麗なエメラルドグリーンとでもいうんだろうか。ともかく透明度がすごい湖(?)だ、それだけでもすごいのだが。街はまぁ中世時代だが屋根はアクシズ教の総本山だけあって青なのだが、落ち着いた青なので景観を損ねてはいない。もっとうるさいのを想像していた街中も、普通の喧騒だった

 

「へぇ...」

 

「どうしたんですか?」

 

俺の感心したような声が聞こえたのだろう、ゆんゆんは俺を不思議そうに見ていた

 

「いや、別に」

 

「?」

 

気が付いたら俺は笑っていた、声を上げてはいないものの。こんなことならもっといろんなところに旅行すればよかったと、それはこの世界に限った話ではないがまぁでもこれから騒がしくなるんだろうなぁと、確信にも似た予感が

 

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「よい旅路をー」

 

「ありがとなおっちゃーん」

 

色々迷惑をかけた馬車の人たちにお礼を言い分かれた、めぐみんはなんか悲しんでいたが

 

「あーじゃりっぱ、じゃりっぱが行ってしまいました...うー...」

 

「・・・なんだじゃりっぱって」

 

「あの馬車にいたレッドドラゴンのことです」

 

そう説明して苦笑するゆんゆん、やっぱ紅魔族のネイミングセンスないわー

 

一応寂しそうなので撫でておく

 

「・・・なんで私は頭を撫でられているんですか///?」

 

「なんとなく」

 

嫌がってはいないのでそのまま撫で続ける

 

「さぁみんなどこえ行く!この町のことなら何でも聞いて、なんせここは私の加護を受けたアクシズ教の総本山なんだからね!」

 

得意げに胸を張るアクア、俺は疲れがどっと出てきた。この景観に騙されていたがアクアの言う通り、ここはアクシズ教の総本山なのだ

 

とりあえず

 

「クリス気休めかもしれないけどこれかぶっとけ」

 

めぐみんとは撫でている逆の手で服の内ポケットからマントを出しそれをクリスにかぶせる

 

「わわ、ナニコレ?」

 

「ウィズの店で売っていた認識阻害のマント、効果は実証済み」

 

「待て待て待て!なんだそれ、てかウィズの店ってことは...」

 

「・・・なんかすごい魔力食うんだけど」

 

「そういうこと」

 

ウィズ魔法具店、言わずと知れたアクセルのポンコツ店主のがいる店だ。その店主が和真に背負われているのだが、まぁきのうの浄化魔法はウィズにもあたったようで消えかかっているのだが。まぁそんなことはさて置き効果のほうだが、気配遮断や熱感知対策消臭など結構色々な効果が詰め込まれている一見お得なマントなのだが。デメリットはすごく魔力が食う、そらもうべらぼうに。一定時間経過すると上級魔法並みに魔力を食うのだ、俺は特典のおかげで何ともないのだが

 

「あー、まずいフラフラする」

 

「おっと」

 

手をつないでドレインタッチ

 

「ギャー!!」

 

おっと間違って吸ってしまったようだ、睨まれたので魔力を送る

 

「アトデオボエテロ」

 

なんかろくな気配を感じないので前もって離れておく、俺の予想通り和真やダクネスは哀れアクシズ教徒に囲まれてしまう

 

「先に宿でも行ってるかー」

 

「「「ソウデスネー(ダネー)」」」

 

俺達四人はそそくさと移動し始めた

 

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「はっ!?」

 

宿につき遅れてやってきた和真たちに恨み言を言われながらゆっくりしていると、どうやらドレインタッチを行っていたウィズが目を覚ましたようだ

 

「ここは?」

 

「やっと目を覚ましたか、ここは宿だよ。もうアルカンレティアについてるから」

 

和真がウィズに説明するが当のウィズは心ここにあらずで、ようやく口を開いたと思ったらおかしなことを言い出した

 

「きれいな川の向こうでベルディアさんが笑いながら手を振っていました...」

 

三途の川か、てかあの変態自称騎士やはり魂まで消滅させておくべきだったか。なーんて考え事をしいていたら和真から声がかかった

 

「志貴たちはどうするんだ?」

 

「んぁ?なにがだ」

 

「話を聞いていなかったのか?これからだ、お前たちは観光するのか?」

 

俺とクリスに声をかけてくるダクネス、クリスはどっちでもいいのか俺の答え待ちだ。ちなみにアクア、めぐみん、ゆんゆんはアクシズ教の教会に向かったようだ

 

「まぁたまには羽を伸ばすのもいいか、着替えてくっかな」

 

そう言って部屋を後にした

 

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「なんだかなぁ...景色が綺麗なのに納得がいかない」

 

「何それ」

 

街を歩きながらひとりごちる、なぜか素直に楽しめないのはここがアクシズ教の聖地だからだろう。ちなみに俺の今の格好はYシャツにアクセルで見かけたジーパンぽいズボン、クリスはいつものショートパンツに上だけ俺のYシャツだ

 

「なぁ気がついたんだけど」

 

「なにさ?」

 

「こうやって手をつないで歩いていたら、恋人と間違われるんじゃないか?」

 

「ここここここ、恋人!?」

 

「どんだけどもってるんだよ」

 

俺は呆れていた、第三者から見たらそう見えるんじゃないかと思ったので言っただけなのだが

 

「そそそ、そんなことないですよ?」

 

素が出てるから、エリス様になってるから。まぁ気にしないのでそのまま手を引いて歩く、クリスはされるがままだ。まぁドレインタッチしていなければクリスは倒れるので当たり前だが、なんか握る力が強くなった気がするが気のせいだろう。なーんて観光をしていると、前から男に追いかけられた女が助けを求めてくる

 

「きゃーたすけてー、そこのお方助けてー」

 

なーんか演技臭い、なのでそのまま見ていることにする

 

「助けなくていいんですか?」

 

「とりあえず様子見で」

 

クリスにはそう言うが助ける気はない、ここは人通りはそんなにないと言っても皆無なわけではない。俺も過去にそういうことをしていたからわかるが、そういうことをするならできるだけ可能性を減らしたいのだ。もちろん俺がやっていたのは人殺しなので余計だ、その俺の心情を知ってか知らずか演技を続ける

 

「あのエリス教徒と思しき凶悪な男が、私を無理やり暗がりに引きずり込もうと...」

 

「おいそこの兄ちゃん!お前はアクシズ教徒じゃねえな、へっ強くてかっこいいアクシズ教徒だったなら逃げ出したところだがそうじゃねえなら遠慮はいらねぇ!!なんせ暗黒神エリスの加護を受けた俺様の邪魔をするっていうんなら遠慮はいらねぇ!」

 

女の方はチラチラこちらを見ているので演技で確定だろう、てか男も早く襲えばいいのに

 

「あーいいですよここで見学していきますからどうぞ」

 

二人の動きがぴたりと止まる、俺は笑顔で続きを促した

 

「あれ襲わないんですか?なんでも無理やり暗がりに連れて行こうとしたそうですが?」

 

「えっと...普通こういう状況なら止めるのでは?」

 

「え?なんでですかお二人知り合いみたいですし、止める必要あるんですかこんな茶番?」

 

対応は笑顔で、二人は流石に笑顔のまま凍り付いていた

 

「いやはや全く面白くなかった茶番ですね、クリス行くぞ」

 

「鬼だね君」

 

ある程度離れるとぼそっと言ってくるクリス、顔を見ていると呆れていた

 

「そうか?」

 

「見てみなよ、いまだあの人たち固まってるよ?」

 

後ろを見るとクリスが言うように固まっていた

 

「いい気味だろ、あれでも反省しなさそうだが」

 

「そうなのかなぁ...」

 

「それに」

 

俺はそこでいったん言葉を切る

 

「俺の恩人を悪く言うような奴に俺は容赦する気はないしな、むしろ人格崩壊していないだけありがたいと思ってほしい」

 

「え?どういうこと?」

 

クリスはわからないのか聞いてくる、まぁ恥ずかしいがいうことにする

 

「ほらエリス教のこと悪く言ってたろ?てことは御神体であるエリス様のことを悪く言ってたわけだからな、俺が今こうしてピンピン居られるのもエリス様やみんなのおかげだしな」

 

そう言って三歩くらい先を歩く、クリスは遅れずについてくる。そんな風に観光をしてると、いつの間にかエリス教の教会前についていた

 

「なんでこんなにおんぼろなんだ?」

 

「失礼じゃないかな君...ここはアクシズ教徒が多いから...」

 

聞いた話だとアクシズ教とは数が少ない割に活動は熱心だとか、色々嫌がらせのほうしか聞かないが

 

「入るか?」

 

「いいの?」

 

「まぁついでだし」

 

てなわけで俺とクリスのエリス教教会の訪問が行われた、と言っても締まってたのをクリスがエリス教ということで入れてもらい

 

中の掃除に外の落書きなどの掃除、アクシズ教徒の追っ払いと仕事は多岐に上る

 

終わるころには夕暮れになっていた

 

「うーん!いいことした後は気分がいいね!」

 

「そうかぁ?俺は別に手伝っただけだしなぁ」

 

実際仕事はクリスとエリス教の人に任せていたわけだし、俺がやったのは簡単な雑務頑固な汚れ落としアクシズ教の追っ払いだ

 

「なんでお礼を素直に受け取れないのかなぁ...」

 

「別にそんな訳じゃないんだが...」

 

そんなことを話していると前から子供が走ってくる、見ていてほほえましいのだが段差に躓いて転んでしまう

 

「大丈夫か?」

 

起こしてやると子供は泣きそうだった

 

「大丈夫?」

 

「ほれ濡らしたハンカチだ、ちょっと染みるぞ」

 

傷口の汚れをふき取ってやる、痛いはずなのに泣き言も言わなかった

 

強い子だ

 

「ありがとうお兄ちゃん、お姉ちゃん」

 

「気にすんなよ、ほれ」

 

手を取って立たせてやる

 

「痛むところはない?」

 

「うん!もう大丈夫。ねえ親切なお兄ちゃん、お名前教えて?」

 

「うん?ビャクヤシキだ。こっちのお姉ちゃんは、クリスだ」

 

「よろしくね」

 

マントの頭だけを取るクリス、何故助けただけで名前を聞かれるのかは疑問なのだが

 

「ねえお兄ちゃん、ビャクヤシキってどう書くの?」

 

「ん?それは...ここまでやるかアクシズ教」

 

渡された紙を見て静かに怒る、クリスはのぞき込んで目のハイライトが消えた。子供は不思議そうに見ていた

 

「これはとりあえずしかるべきところに持って行くから君は帰っていいよ、今度は怪我しないように気を付けるんだよ?」

 

「う、うん?」

 

子供は納得していないようだが帰ってくれるようだ、子供は悪くない悪いのは親だ。短刀を出し眼鏡を外し、ごみを切るそれはもうひとかけらも残さず。何事もなかったように一言

 

「おれアクシズ教は滅べばいいと思う」

 

「・・・」

 

クリス、いやエリス様は答えなかった

 




浄化してるときのアクアの顔はやばいと思うの。そんなことはさて置きついにアルカンレティア入りました、ウィズの店にあんなマントはあるのだろうか?まぁあったら製作者は間違いなくひょいざぶろーでしょうけど。さてアニメの内容だとクリスとゆんゆんは居ませんが私の作品は居ます!というわけで楽しんで下さい(まぁアニメの内容準拠なのでそこまで出番があるか....



ここからは少しネタバレになりますので見たくない方は読まなくても大丈夫ですよ!
てか見てて思ったんですけどめぐみんはアルカンレティア行ったことあるのにまるで来たことない風にお話進んでましたが、まぁ俺は原作読んでないのでわからないですしWebもここまで行ってないので確かめようがないのですが。少なくとも爆焔だと言ってるわけですから。まぁこういう考察も楽しいですよね

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