この魔眼持ちに素晴らしい世界で祝福を!   作:サクサクフェイはや幻想入り

13 / 25
なんかタイトル見て意味不明だった、だが後悔はしていない!(キリッ
今回は少々オリジナル入ってます、それではどうぞ!



第十三話 この魔眼持ちの日常を酒の肴に!

「相変わらずギルドは騒がしいなぁ...」

 

朝のギルド、冬ということもあり相変わらず危険度の高いクエストしかなく

 

冒険者たちは飲んだくれていた、まぁなんでそんな中に俺たちのパーティがいるかというと

 

「明日はダンジョンに潜ります」

 

「嫌です」

 

「行きます」

 

「いやです、いやです!」「行きます、行きます」

 

相変わらず漫才が好きだなこいつら

 

「まぁひとまず落ち着けめぐみん、んでダンジョンって言ってもここらのダンジョンとかキールだろ?」

 

キールのダンジョン

 

その昔悪い魔法使いキールが国王の妃を連れてダンジョンに立てこもったとか、その他にも諸説あるのだが割愛。ここは初心者の街アクセル、キールのダンジョンは初心者でもはいれる簡単なダンジョンだ、うまみがあるとは思えない

 

「あぁ...幸い志貴とダクネス、ゆんゆんのおかげで飢えずにはすんでるが...」

 

そこで言葉をいったん切りアクアとめぐみんを見る和真、二人はさっと視線を逸らす。片や天才魔法使いにもかかわらずネタ魔法の習得者、片やアークプリーストでありながら知力が壊滅的。どっちも素のポテンシャルが高いのに活かせていない、まぁ面白いからいいが。まぁこのパーティーで俺が稼ぎ頭なのは否定しない、殺人技巧が役に立ってるしな。初心者の街とは言え危険なクエストもある、それを優先的に斡旋してもらい時には一人で行っているわけだし。ダクネスは色々貴族の力ではあるが助けてくれている。ゆんゆんはその高い魔力と数々の魔法を操り多種多様な状況に対応できる。まぁ個人個人では欠点ありありだが

 

「そこでだ、これを受けたいと思う」

 

そう言って一枚のクエストを出す

 

「えっと、これを受けるんですか?」

 

「実はですね...」

 

ルナさんが説明をしてくれる、端的に言うと新しい通路が見つかったので大々的に探索しようと思っていたところだったのだが

 

「俺から頼んで斡旋してもらったんだ」

 

「なるほどな」

 

「なるほどね、未調査エリアならお宝が残ってるものね!!」

 

ルナさんと和真は親指を立てていた、仲いいねおたくら

 

「まぁ未調査エリアならその分危険かもしれんが、頑張れよ?」

 

「おう!」

 

「なんだ、金の話か?」

 

昼から酒盛りしているダストが寄ってくる、お前は金持ってるからいいだろう。和真が寄っていって話している、大方クエストに来ないよう説得しているんだろう。サキュバスのとこの割引チケット握らせてるし

 

「シキはどうするんですか?」

 

「明日か...今日はオフだが明日は特に決めてないな。まぁ和真がダンジョン潜るなら俺はソロでなんか狩って、借金の足しにでもするさ」

 

「あ、それなら受けてもらいたいクエストが...」

 

そう言って一枚のクエストを見せてくる、内容は

 

「龍種の討伐...」

 

「ちょっと待ってください!?」

 

「龍種!?」

 

「こ、声が大きいです!!」

 

急いで口をふさいで周りを見るルナさん、どうやら周囲にはばれていないようだ

 

「なになに?どんなクエスト?」

 

アクアがクエストを見ると、固まって動かなくなった

 

「なんでまたこんなのを俺に...」

 

「今までならミツルギさんが受けてたんですが、そのいまは...」

 

まぁグラム無しであのヘッポコが受けたら間違いなく死ぬだろう

 

「だから俺に回ってきたと...」

 

「はい...」

 

申し訳なさそうな顔をされても困る、正直言ってこんなクエストあの時なら喜んで受けたが

 

今受けるとなると

 

「「・・・」」

 

主にこの二人、ゆんゆんとめぐみんにぶっ殺される

 

だが

 

「・・・ってこれ意外に生息地近いな...」

 

「はい...流石に町には来ないと思いますが、万が一ということもありますので...」

 

あの俺とゆんゆんが遭難した山だった、正直言って受けたくないが

 

「はぁ...仕方ねぇから行きますか」

 

「ありがとうございます!!」

 

頭を下げるルナさんだったが、俺が受けることを決めた瞬間ゆらりと迫ってくる影が二つ

 

「おい、詳しく聞こうじゃないか...」

 

「なんで受けることにしたんですかシキさん」

 

「こえーよ...ちゃんと説明するから」

 

目を光らせながら静かに怒るとかほんとにやめて欲しい、怖いから

 

「まずこの街に近いんだよ、生息地が」

 

そういってクエストを見せると、二人がみる

 

「ここって...」

 

「ゆんゆんとシキが遭難した山ですね」

 

そう近いのだ

 

「この街にもなんだかんっだ言って世話になってるからな、だから受けることにした」

 

「「・・・」」

 

二人は納得してはいないだろうが、それ以上何も言ってこない

 

てか何を勘違いしているのだろうか

 

「君ら二人も行くんだぞ?」

 

「「・・・ふぇ?」」

 

間抜けな声を上げる二人、ちょっと面白かったがここは我慢だ

 

「流石に俺一人じゃ荷が重い、いくら目の使用制限が軽くなったと言ってもこの目万能じゃないしな」

 

それに龍種だ殺してしまってはもったいない、本来ならいくつものパーティーが合同でやるものだが仕方ない

 

「てなわけで手伝ってくれ」

 

「「はい!!」」

 

-------------------------------

 

翌日、依頼の準備をしクエストの場所である雪山にきたのだが

 

「めっちゃ、吹雪いてて数メートル先すら見えないんですが...」

 

一応めぐみんやゆんゆんが付いてきているのは、ちょこちょこ確認しているし敵感知も使ってはいるのだが。この劣悪な視界状態で戦うのは、流石に勘弁してほしい

 

「まーた冬将軍でも出張ってるのか?」

 

「流石にそれはないと思いますよ?たぶん今回のドラゴンのせいだと思いますが...」

 

「どういうこと?」

 

流石に今回のクエストの討伐または撃退対象であるドラゴンについては、一応ルナさんから情報はもらっているが。そこまで詳しいわけではない

 

「えっと、今回の対象であるドラゴンなんですけど...というよりも龍種全体に言えることなんですが、龍種は高い魔力耐性があり個体差にもよりますけど上級魔法ですら効かない場合があって。しかもその周りは常に風の魔法で覆われています。この魔法については諸説あるんですけど、おおむねそんな感じです」

 

ゆんゆん先生による有難い解説だった、つまり

 

「近くにドラゴンがいるってことか?」

 

「そういうことです」

 

今のところ敵感知に引っかかることも

 

「ん?あぁようやくか」

 

そこでようやく敵感知に引っかかった、千里眼を発動し見てみると悠然と低空飛行している、ドラゴンを確認した

 

「見つけたんですか?」

 

「あぁ」

 

見つけたのはいいが、流石にこのままではまずいだろう。ドラゴンの周りは風はやんでいるが、ほんとの周りだけだ。ゆんゆんは身を守れるにしても、めぐみんの爆裂魔法に関しては詠唱が長いため避けることもままならないだろう。となると気が付かれる可能性もあるだろうが、周りの魔法を解除しようと眼鏡を外すのだが

 

「点はおろか、線も見えない?」

 

起点はドラゴンだろうから、ドラゴンの近くにあっても不思議ではないのだが俺の目は視えなかった

 

「どういうことだ?魔法なら見えるはずなんだが...」

 

「どうしたんですかシキ、というより目は使わないのではなかったんですか?」

 

「いやこの風だけでもなんとかしようと思ったんだが...視えない」

 

「それは多分...さっき魔法にも諸説あるって言ったことが、関係してるんだと思います。この風なんですが、魔法で龍種が起こしているのではなく自然発生しているんじゃないかっていう説もあって...」

 

たぶんそっちなのだろう、俺は眼鏡をかけ直し改めて作戦を立てる

 

「となるとどうする?しょっぱなは立てた作戦通りに行くとして、めぐみんが遠くから爆裂魔法を撃つのはできなくなったわけだが」

 

一応作戦としては飛ばれたらまず追いかけるのも攻撃するのも不可能なので、ゆんゆんに魔法で撃ち落としてもらい、俺が冬将軍で翼を切り付け凍り付けにし、多分鱗とかで覆われているから爆発のダメージではなく、衝撃の方で決着がつくだろうと思ったのだが

 

「雪山っていう条件が悪かったですね...ですが流石に目視できない状態で撃つのは、当てることもままならないですよ?」

 

「となるとやっぱり近づくしかないわけだが...」

 

「でも火球なら殺せるかもしれませんけど、ブレスは防ぎきれないと思います」

 

「そうなんだよなぁ...」

 

火球は一発一発撃ってくるので魔眼なりで対応できるが、いくら魔眼で体感速度遅くしてもずっと続くブレスは冬将軍で凍らしてもジリ貧になるだけだ

 

「とりあえず考えてもらちがあきません、その時その時で臨機応変に対応しましょう」

 

言いたいことはあったが、確かにその通りなので頷いておく。風がやむかやまないかのところで止まり、最後に作戦を確認する。ドラゴンに関してはこちらに背を向けて飛んでいるのを、確認しているので問題ない

 

「とりあえず一緒に入って俺が先行するけど、その間にゆんゆんは」

 

「ファイアーボールをぶつけて、ドラゴンを落とすんですよね」

 

「おう。それで俺が翼を氷漬けにして多分落ちてくるだろうから、もう片一方も氷漬けにして俺とゆんゆんでめぐみんをアシスト」

 

「そしてわが爆裂魔法でとどめ!完璧な作戦ですね!!」

 

まぁ字面にすれば簡単だが、これはアクシデントがなかった場合の話だ。想定外のことが起こることも頭に入れつつ、行動を開始する

 

「んじゃ行こうか。魔眼、潜伏!!」

 

一応潜伏で気配を消しつつ、ドラゴンに接近する

 

「ファイアーボール!!」

 

ゆんゆんは手はず通りにファイアーボールを連発して当てるのだが

 

(思ったよりも高度が落ちてこない)

 

魔法耐性が高かったのか思ったよりも落ちてこない、だが関係はない

 

跳躍をし翼を魔力多めに込めた、冬将軍で切り込むのだが

 

「ちっ!入りが浅かったし、下が雪なのも最悪だ!!」

 

下が雪のせいで思ったよりも飛べず、またファイアーボールで高度もあまり下がらなかったので切れた範囲が浅く氷漬けも思ったよりできなかった。なので今だにドラゴンは飛んでいる。俺は冬将軍を地面に刺し、急いで方向転換をする。そして丁度ゆんゆんたちの方に向いたのか、尻尾がこっちに来ていた

 

「うし!」

 

尻尾に乗る際、鱗と鱗の間に冬将軍を突き立て地面と尻尾を氷漬けにしておく。多少の抵抗はあったが、切れないなんてことはなく。これで少しは時間が稼げるだろう。スピードは落とさず尻尾を駆け上り、さっき切った方の翼を今度こそ氷漬けにする。するのだが

 

「これでも落ちないのかよ!!」

 

ゆんゆんたちの前に降りたのだが、器用に片方の羽で飛んでいた。魔眼をいったん切り、状況を確認しようとするのだが

 

「相変わらず便利な能力ですね!!」

 

「シキさん来ます!!」

 

ゆんゆんに言われドラゴンを見ると、火球を撃ちだしてきていたのだが

 

そのわきで不自然に迫ってくるものが一瞬見えた、嫌な予感がして眼鏡を外してみると

 

「ちぃっ!!ゆんゆん火球の方を頼む!!」

 

「え?は、はい!!」

 

俺は冬将軍を左手に持ち替え、短刀で迫ってきていたかまいたちを殺す

 

「何をやっているんですかシキ?!」

 

「かまいたちだ!」

 

おそらく風の魔法の一種なのだろうが知らないので、簡潔に伝えておく。翼から飛ばしているようだが、器用なことで。このままではジリ貧だし、何よりブレスがきたらまずいのだが

 

「火球が!?」

 

どうやら最悪の事態のようだった、もはやなりふり構ってはいられない

 

「ゆんゆん、あとどれくらい魔力残ってる?」

 

「そんなに余裕はないですけど、まだまだ打てますよ?」

 

「ならいいや、あいつがブレス撃つのを一瞬止められれば」

 

「それくらいなら!」

 

「めぐみんは爆裂魔法撃つ準備を」

 

「いいですけどどこら辺に?」

 

「あいつの腹あたりに」

 

「了解です!」

 

二人は詠唱を開始する、俺は俺で左手に力を籠める

 

「まぁ利き手は右だが何とかなるでしょ...」

 

幸いドラゴンは動かない、後は俺の腕次第

 

「らぁっ!!」

 

かまいたちを避け氷漬けにしてない方の翼に向かって、思いっきり魔力を込めた冬将軍を投擲する。さらに調整が効くのか冬将軍に向かってかまいたちをするが、そんなもので勢いを殺せるはずもなく。見事翼に刺さり氷漬けにしていく、徐々に高度が下がるがドラゴンはブレスをしようとするが

 

「カースドライトニング!!」

 

ゆんゆんの魔法が見事口の中に命中、一瞬だがその動きを止めることに成功する

 

「エクスプロージョン!!」

 

腹の位置に撃つように言ったエクスプロージョンは、高度が下がったドラゴンの胸に当たる

 

「あれでも仕留めきれてない!!?」

 

実際胸周りの鱗は吹き飛ばし、衝撃でブレスもやめているようだが気は失っていないようだった

 

「どんだけタフなんだよ!!魔眼!」

 

落ちて砂埃はすごいが俺は気にせず突っ込み、冬将軍を回収する

 

砂埃は治まりドラゴンと目が合うが

 

「これで終わりだ!!」

 

ドラゴンの胸に冬将軍を突き立て、かなりの魔力を込める。苦しみ暴れるドラゴンだが、俺は冬将軍を離さずさらに魔力を込める。そしてドラゴンは動かなくなるが、俺は油断せずに魔力を込め続ける。そうして数分が立っただろうか、徐々にドラゴンは氷漬けになり始めた。そこで俺はようやく冬将軍を抜く

 

「ふいー...」

 

「本当に三人で討伐するなんて...」

 

「今日から私たちはドラゴンスレイヤーを名乗れますね!!」

 

「倒れた状態で言われてもな」

 

流石龍種、魔法耐性が高すぎて爆裂魔法でも殺しきれないとは

 

仕方ないので持ってきた、『冬将軍』で氷漬けにした

 

まぁ流石に広範囲凍らすのはゆんゆんにやってもらったが

 

「なんであなたはそんなに余裕そうなんですか...」

 

背中におぶさっためぐみんは呆れていた、ゆんゆんに肩を貸しながらその質問に答える

 

「だって俺がやるの基本的に囮だし、そもそも鍛え方が違う」

 

「もう鍛え方の問題じゃないと思う...」

 

ゆんゆんが珍しく辛辣だった。俺の今回の役割はというと、囮に索敵、めぐみんへのブレスなどを殺し、ゆんゆんへの攻撃に対するフォローなど多岐にわたったが

 

「一人で狩ってるほうが楽だったけど、仲間がいる分安心感が違うしな」

 

「・・・ある意味これは喧嘩を売られているのでしょうかゆんゆん」

 

「・・・奇遇ねめぐみん、私もそんな風に感じたわ」

 

「売ってない売ってない」

 

絡まれても面倒なので先に言っておく、鍛え方が違うと言っても疲れていることには違いなく

 

「とりあえず帰ってギルドに回収依頼出さないと」

 

「素材を売って、どのくらいの金額になるか楽しみですね」

 

「借金は早く返したいものだもんね...」

 

「とりあえず一部素材はもらってとっとこう、色々使えるかもしれないし」

 

-------------------------------

 

回収依頼を出し、一度家に帰ってからギルドにまた来たのだがなぜか騒がしい

 

「なんかギルドの中が騒がしいですね」

 

「騒がしいのはいつものことだと思う」

 

「でも、いつもより騒がしいな。しかも和真コールなんて」

 

俺達は顔を見合わせながらギルドに入ると、俺達の姿を見た瞬間別の意味で騒がしくなる

 

「来たぞー!!別の意味で今日一番ホットな三人組だー!!」

 

「「「おーーーーーーーーー!!」」」

 

騒がしいことこの上ない、てかゆんゆんは俺の後ろに隠れるな

 

「いったい何の騒ぎだ?」

 

酒を飲んだくれているアクアは放っておいて、和真に話しかける

 

「いや、ダンジョン行ったらお宝が見つかってな。だから今日はみんな俺のおごりで飲もうって話にな」

 

「なるほど」

 

まぁ良いとは思うがこの人数におごりとか

 

「それでそっちは?」

 

「見事ドラゴン狩ってきた」

 

「それだけじゃねえだろー!!」

 

「そうだそうだー!!」

 

こいつらそうとう酔ってるらしく、絡みがうざい

 

「どゆこと?」

 

「シキさんたちはほぼ無傷でドラゴンを狩ったんです」

 

和真の疑問にはルナが答えた

 

「ほぼ無傷!?」

 

驚いてこっちを見るが

 

「俺たちは無傷だぞ?」

 

「え?じゃあほぼ無傷って?」

 

「ドラゴンをほぼ無傷で狩ったんです」

 

お酒を持ちながら補足説明をしてくれるルナさん

 

「そうだぜ!そのおかげで俺たちは臨時報酬でたしなー!!」

 

笑っている冒険者たち、まぁあの大きさを運ぶなら助っ人は必要だろう

 

「ふっふっふ、わが爆裂魔法が致命だになりました!!」

 

「確かになったけど!」

 

ゆんゆんやめぐみんは別のところで盛り上がっていた

 

「てなわけで和真」

 

「なんだ?」

 

「代金は俺とお前もちで...」

 

そこでいったん言葉を切り

 

「今日は無礼講だぁぁぁぁ!!」

 

「「「うおーーーーーーーーーー!!!」」」

 

さっきより野太い声が上がる、まぁたまにはいいだろう

 

「ジャンジャン飲み食いするぞーー!!」

 

「「「おーーーーー!!」」」

 

ギルド職員は苦笑していたが、どうせ巻き込まれることになるのだから楽しんだもの勝ちだと思うが

 

「アクアー!!景気づけに盛り上げてくれー!」

 

「わかったわ!!花鳥風月ー!」

 

こういう時宴会芸の神様は役に立つ

 

「カズマァ!あれやってくれよ!」

 

ハンカチをひらひらさせながら他の奴らが言ってくる、どうやらスティールをやれと言ってるらしい

 

「あ~?しょうがねぇ...なあぁぁぁ!!!」

 

手をワキワキさせながら応じる和真、ノリノリである

 

「んふふふふふ!んふふふふふふふ!!」

 

湧き上がるスティールコオル、和真は乗っているのかハンカチの真正面に移動し

 

「スティーーール!!」

 

「なになに!カズマとシキのおごりだって!」

 

運悪くクリスが入ってきてしまう、俺にはオチが読めてしまう

 

なので

 

「魔眼!!」

 

体感速度を精一杯早くし、俺がクリスのパンツを視認した瞬間に回収。そして和真には適当に回し蹴りをし、クリスをお姫様抱っこしてギルドの外に出る

 

「とりあえずこれ...」

 

素早く降ろしてクリスに触れたままパンツを返す、一応魔眼は切ってないのでまだ周りは遅いままだ

 

「あ、もしかして...///」

 

受け取りながら予想が付いたんだろう、紅い顔をして受け取るクリス

 

「ありがとう...///」

 

そして魔眼を切り、中に入ると

 

いきなり吹っ飛んで和真を笑っている冒険者たちと、何が起こったかわからない和真のわのなかにそっと入った

 




というわけでドラゴン回でした、それにしてもなぜ幸運値高いはずのクリスは毎回パンツをスティールされるのか。和真の幸運値どんだけ高いんだよ、スティール俺も覚えたい

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。