ラブ魂   作:美雪

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やっと来ました!

穂乃果「第三訓のラブ魂ー!!」
銀時「・・・ドンドンパフパフー・・・」
穂乃果・美雪「銀ちゃん、テンション低ーい!!」
銀時「うるせーよ!!お前らがテンション高いんだろーが!!」

えー?そーかなー?

銀時「そうだろ!!」
穂乃果「まぁまぁ、銀ちゃん落ち着いてよ。ほら、やっとの思いで第三訓までいったんだからね?」

そーそー!

銀時「・・・お前ら、話を重ねる毎に気があってきてるな」
穂乃果「え?そうかな?」

ホント?だとしたら、うれしいなー♪

銀時「ま、さっそく本編行かね?」
穂乃果「そうだね。そうする?」

そうだね。そうしよーう!
と、その前に一ついい?

穂乃果「え?何?」

はい、このカンペ読んでくれる?
二人で。

穂乃果「え?まぁ・・・いいよー!えっと・・・読者の皆様に言いたい事があります」
銀時「作者は作文力がないため、オリジナル話になると短くなる可能性があります」
穂乃果「?・・・ですが、もし〇〇(誰々)〇〇(こーゆう話)がみたいなどありましたら、感想の方に言って下されば頑張って書かせていただきたいと思います」
銀時「なお、作者が知ってるアニメなどは偏りがあると思いますが、数話限りの短編としてクロスオーバーもしたいと思います。・・・マジで?」

マジで。
まぁ、どれも読者がいなきゃなりたたない様な案だけどね。
何より誰かの話を見たいとか、クロスオーバーを見たいとかも読者様が思わなきゃ出来ないし。
あ、あとは暫くたたないと、ていうか少なくとも50はリクエストとかも来ないかもね。

穂乃果「思い切ったこと言うね。美雪ちゃん」

まぁね。あ、本編に行こうか。
はい!二人共お願い!

銀時・穂乃果「ラブ魂!始まります!!」


第三訓 ペットは飼い主が責任を持って最後まで面倒を見ましょう

ここ、万事屋銀ちゃんに尋ね人が一人。

と言っても、お客様ではない。

下のスナックお登勢をやっている、万事屋銀ちゃんの大家であるお登勢だ。

どうやら、溜まった家賃の回収に来たようで。

 

お登勢「くぉら!!能無し天然パーマァ!!今日こそ溜まってる家賃、耳を揃えてきっちり払ってもらうからねェ!!」

 

と、気だるけに出てきた銀時。

 

銀時「あー・・・分かった、分かった。しょーがねーなー」

 

と言い懐に手を入れてお金を出し、お登勢の手の上に落とした。

が、そこにあるお金は230円だけだった。

 

銀時「アディオース」

 

そのまま家の中へ入ろうとしたが当然、それだけで黙っているお登勢ではない。

閉められたドアを開けて銀時の首袖を掴んで文句を言った。

 

お登勢「こらぁ!何が230円だよ!!ジャンプと勘違いしてんじゃねーよ、クソガキ!!」

銀時「ねーんだよ!!それしかねーんだよ!!それくらい察しろ、鈍感女!!」

お登勢「金がねーんなら、金持ちのババァ一人や二人(たぶら)かしてこい!!この玉無し天然パーマ!!」

銀時「何時までも、金金金金ちっちゃい事言ってんじゃねェ!!テメーが誑かされたいんならそう言えや、欲求不満だなァ?」

お登勢「あぁ?あたしに────」

 

っと、そこまで言った所で穂乃果が来た。

 

穂乃果「二人共、近所迷惑だよ。ごめんね、お登勢さん。もう、ホントにお金ないの」

お登勢「・・・じゃあ、あと一日待ってやるよ。それで、払えなかったら、マジ出てってもらうからねぇ!?あ、穂乃果は置いてけよ」←

銀時「お前ホントに穂乃果好きだな!!?

 

 

 

 

新八「どーすんスか。ジャンプ買う230円まで持っていかれて。今月の僕の給料、ちゃんと出るんでしょーね。頼みますよ。僕んちの家計だってキツいんだから」

 

と、銀時がそんな事を言う新八に聞く。

 

銀時「新八」

新八「はい?」

銀時「お前、彼女いなかったけ?海未はいるけど、アレ許嫁だしな。それも、親が決めた」

新八「ん?何ですかいきなり」

銀時「年上の女性と付き合う気ない?お登勢って言うんだけど」

穂乃果「え?」

 

銀時の言葉に、ウフッって言ったお登勢を思わず浮かべる新八。

それを慌ててかき消して叫ぶ。

 

新八「付き合うかァ!!つか人の青春なんだと思ってるんだよ!!」

銀時「カリカリすんなや。金はなァ、がっつく奴の所には入ってこねーもんさ」

新八「ウチ、姉上が今度はスナックで働き始めて寝る間も惜しんで頑張ってるんスよ・・・海未ねぇだってバイト増やしたらしいし・・・」

 

と、そんな新八の話はどーでもいいのか聞いてない銀時。

 

銀時「アリ?映りワリーな」

穂乃果「うーん?寿命が近いのかな」

新八「ちょっと!きーてんの?てか、穂乃果さんまで」

 

そう聞いてくる新八に、聞いてるよっと言う風に聞く穂乃果。

 

穂乃果「海未ちゃん、バイト増やしたって事はしばらく遊びに来れないんだね」

新八「ええ。今まで空ちゃんがいたからそうでもなかったんですけど、その空ちゃんが自分の事気にしないで無理しない程度にバイトをやってって言いまして」

穂乃果「おー随分と出来た妹だね」

新八「海未ねぇの教えの賜物(たまもの)です。言っときますけど、空ちゃんに変な事を教える様なら、海未ねぇがボコしますんで、気を付けてくださいよ」

 

うん、っと頷きつつ、海未ちゃんってシスコン何だな、っと思った穂乃果。

 

銀時「オ・・・はいった」

穂乃果「やったじゃん。まだ使えるね」

『───大江戸温泉に現れた、謎の巨大生物は数時間もの間周辺の施設を破壊し、突如姿を消した模様です』

銀時「オイオイ、またターミナルから宇宙生物(えいりあん)侵入か?」

穂乃果「最近多いよねェ」

新八「宇宙生物(えいりあん)より、今はどーやって生計たてるかの方が問題スよ」

 

と、そこでインターホンがなった。

銀時はお登勢だと思ったらしく、ババア・・・、と言い穂乃果の止める声も聞こえない風に一目散に玄関へと走っていった。

 

銀時「金なら、もうねーって言ってんだろーが腐れババア!!

 

と、そこで銀時を追ってきた穂乃果が銀時が蹴った人を見て、あーあー、と呟いた。

 

銀時「あれ?」

「局長ォォ!!」

「貴様ァァ!!何をするかァァ!!」

銀時「スンマセン。間違えました。出直してきます」

 

と戻ろうとしたが当然、待てと言われる。しかも、銃まで向けられる始末だ。

 

穂乃果「銀ちゃん!」

「貴様らが万事屋だな。我々と一緒に来てもらおう」

銀時「・・・わりーな。知らねー人にはついていくなって、母ちゃんに言われてんだ」

幕府(おかみ)の言う事には逆らうなとも、教わらなかったか」

穂乃果「あなた達幕府の・・・!?」

「入国管理局の者だ。アンタらに仕事の依頼に来た、万事屋さん」

 

 

 

 

ここ、入国管理局と言う者達の車の中だ。

その後ろの席には、左から銀時・穂乃果・新八の順で座って話している。

 

新八「入国管理局の長谷川泰三って言ったら、天人の出入国の一切をとり締まってる幕府の重鎮ですよ」

穂乃果「そうだね。そんな幕府の大物が何の用なんだろうね?」

銀時「何の用ですか、重鎮さん」

長谷川「万事屋つったっけ?金さえ積めば何でもやってくれる奴がいるって聞いてさ。ちょっと仕事、頼みたくてね」

 

その言葉に銀時と穂乃果は言う。

 

銀時「仕事だぁ?幕府(てめーら)、仕事なんてしてたのか」

穂乃果「街、見てみたら?天人達が好き勝手やってるよ」

長谷川「こりゃ手厳しいね。俺達もやれる事はやってるんだがね。なんせ江戸が、これだけ進歩したのも奴らのおかげだから。おまけに地球(ここ)をエラク気に入ってるようだし、無下には扱えんだろ。既に幕府の中枢にも天人は根を張ってるしな。地球から奴らを追い出そうなんて夢は、もう見んことだ。俺達に出来ることは奴らとうまいこと共生していくことだけだよ」

穂乃果「共生、ね・・・あなた、そんな事やってて楽しいの?」

 

その穂乃果の言葉には答えず、黙りとする長谷川。

とりあえず、話を進めようと銀時が依頼内容を聞く。

 

銀時「まぁ、いいや。で、俺達にどうしろっての?」

長谷川「俺達もあまり派手に動けん仕事でなァ。(おおやけ)にすると幕府の信用が落ちかねん。実はな、今幕府は外交上の問題で、国を左右する程の危機を迎えてるんだ。央国星(おうこくせい)の皇子が今地球(ここ)に滞在してるんだか。その皇子がちょっと問題を抱えていてな・・・それが・・・」

 

 

 

 

ハタ「余のペットがの〜いなくなってしまったのじゃ。探し出して捕らえてくれんのォ」

 

そう言われた瞬間、踵を返す三人。

その三人に長谷川が叫んで止める。

 

長谷川「君ら万事屋だろ?何でもやる万事屋だろ!?いや、わかるよ!わかるけどやって!頼むからやって!」

銀時「うるせーな。グラサン叩き割るぞ、うすらハゲ」

長谷川「ああ、ハゲでいい!!ハゲでいいからやってくれ!!」

穂乃果「なんで、私達がそんな事・・・」

長谷川「ヤバイんだよ。あそこの国からは色々、金とかも借りてるから幕府(うち)

銀時「しらねーよ、そっちの問題だろ」

穂乃果「ペットぐらいで滅ぶ国なら滅んだ方がいいよ」

ハタ「ペットぐらいとはなんじゃ。ペスは余の家族も同然ぞ」

銀時「だったらテメーで探してください、バカ皇子」

 

そう言った銀時の口を勢い良く塞ぐ長谷川。

 

長谷川「オイぃぃ!!バカだけど皇子だから!!皇子なの!!」

穂乃果「出てった奴の事なんか忘れて、新たな恋の準備するのが今時の強い女だよね」

長谷川「振られてないし!女でもないから!!バカだけど皇子だから、コレ!!バカだけと!!」

新八「分かってますって。バカだけど皇子何でしょ」

長谷川「そう!バカだけど皇子!!」

穂乃果「そっか!バカだけど皇子なんだね!!」

銀時「それって、バカ王子って事だろ」

長谷川「違うから!バカだけど皇子だから!!」

 

とそんな事を言い合う四人にバカ皇子の近場にいるジィが声を上げる。

 

ジィ「貴様らァ!バカバカって、バカ皇子に失礼だろ!!」

ハタ「って、お前もバカって付けてるんじゃん」

新八「大体そんな問題、アナタ達だけで解決出来るでしょ」

長谷川「!・・・ああ、こっちはこっちで色々あってな。これぐらいの事、万事屋さんなら問題ないだろ」

銀時「いや、いくら万事屋と言ってもなァ。幕府(おかみ)に尻尾振って、お偉い様のくだらねェ使いっ走りさせられるほど、自分を見失っちゃいねェ。行くぞ穂乃果、新八」

穂乃果「うん!」

 

と最終兵器の如く、何かを取り出し中を見せた。

 

長谷川「因みに謝礼は、たっぷり払わせてもらうつもりだがな」

 

これを見た銀時と穂乃果が手のひら返し。

 

銀時「で、どうすればいいんですか!!」

穂乃果「何でも言ってください!!何でもします!!」

新八「早すぎるよ!!もうちょっと悩もうよ!!」

 

で、長谷川が出した写真にはピンクのタコっぽい宇宙生物(えいりあん)だ。

 

長谷川「探して欲しいのは、このペスと言うタコみたいな宇宙生物(えいりあん)だ。おそらく街をうろついている。とにかく、今日中に生け捕って無傷でここに連れてきてくれ」

 

 

 

 

新八「いくらペスがタコっぽいからって、港なんかにいるんですかね」

銀時「いいんだよ。何でもいいから一つキッカケを掴んで、そこから切り崩すんだ」

穂乃果「まぁ他に探す所もないし、ここいらで人に聞くのもいいんじゃない?」

 

と、そこで新八がタコが入ってるタコ壺を見て提案した。

 

新八「タコ壺!アレをその辺に仕掛けて待っていたらどうですか?」

銀時「あー?告白できない中学生ですか?待ってるだけじゃ、恋もタコ探しも成就しねーの」

穂乃果「それに、待ってるだけってつまんなーい」

銀時「くだらねー事言ってねーで行くぞ」

 

 

 

 

で、早速誰かに聞こうと言うところで、近くにいたタコを捕まえる人に写真を見せて聞いた。

が、海のタコは分かるが、(おか)のタコだと分からないので(おか)のタコ屋に聞いてくれと言われた。

なので、たこ焼き屋さんにたこ焼きを買って食べつつ写真を見せて聞いた。

そしたら、サブと呼ばれた人が

 

サブ「あー・・・表通りのスナックに確かこんな子が・・・」

 

と言ったので、その表通りのスナックに行ったが、そこにいたのは人だった。

が、銀時と穂乃果の反応がまるでペスを見つけたみたいな感じだった。

 

「で、あたしに何のよう?」

銀時・穂乃果「ペスだァ!!」

新八「惜しいけど違うでしょー!?」

銀時「いや、何かさァ、この目のあたりとか似てない?君、お父さん似?」

穂乃果「お母さん似だね!」

新八「違うから!!一応、人だから!」

「てゆーか、お前ら全員バカにしてんの!?」

 

そんな言い分を無視して銀時と穂乃果が言う。

 

銀時「よし分かった。お前は今日からペスだ」

ヴァネッサ「はぁ?あたし、ヴァネッサだから」

穂乃果「よし、今日からあなたはヴァネッサと言う名のペスだよ」

ヴァネッサ「普通のヴァネッサでいいから」

銀時「まぁ、取り敢えず付いてきてくれや」

新八「だから、連れていかなきゃいけないのは宇宙生物(えいりあん)のタコだってば!」

ヴァネッサ「宇宙生物(えいりあん)のタコ?」

新八「え?知ってるんですか?」

ヴァネッサ「そう言えば、さっきタコみたいな野良宇宙生物(えいりあん)を保健所が捕まえたって言ってたな。お店の子が」

 

っと、そこまで言った所でその保健所のトラックが後ろを通っていた。

後ろからは、タコの足みたいなのが出てる。

 

銀時「穂乃果、新八!行くぞ!!」

新八「はい!」

穂乃果「じゃあね!ペス」

ヴァネッサ「いや、ヴァネッサだから!!」

 

そう言い残して、銀時の押してたスクーターに三人乗りをして追いかけた。

 

新八「銀さん!もっと急がないと、追いつかないよ!」

銀時「心配するな。追われるより追うほうが楽しいから。恋に恋して少女は大人になっていくんだァ!」

穂乃果「あ!いたよ!」

 

ここで、ラストスパートの如くスクーターのスピードをあげる銀時。

当然、急に止まれるわけがなく、信号で止まったトラックにモロにぶつかった。

なんとか無事だったものの、その時になって銀時が墨をかけられて気づいたが・・・

 

穂乃果「あれ?これ、タコじゃなくてイカだね?」

銀時「あ・・・ホントだ・・・」

 

だったのである。

 

 

 

 

次の作戦は、良く分からんがタコ壺らしい。

何故か大きいタコ壺を置いて、その中に三人で入って待つらしいです。

そん中で、会話をしている三人。

 

銀時「いいかぁ。追われてる奴ってのは失恋したての乙女並みにデリケートだ。深追いはいかん」

穂乃果「そーゆうもんなの?私は良く分かんないけど」

新八「てーゆうか銀さん・・・散々探して、結局タコ壺じゃないっスか」

銀時「タコは壺の中が好きだからな」

新八「てか銀さん。このアイディア、最初に僕が言った奴じゃないですか」

銀時「ちょっと違うんだな。探してダメならのんびり待とう、ホトトギス」

新八「探すの面倒になっただけじゃん!!」

 

壺を揺らす程のツッコミをした後、新八は改めて銀時に聞いた。

 

新八「あんなにあっちこっち探してダメだったのに、こんなんで大丈夫ですかね?」

銀時「大丈夫さ。まぁ、その・・・えっと、あれだ、大丈夫だよな?」

 

と、穂乃果に聞く銀時。

 

穂乃果「え?・・・ど、どうかなぁ?」

新八「あなた、責任って言葉知ってますか?」

穂乃果「男がこれだと、愛した女はいずれ去っていくって聞いたよ?」

銀時「誰に」

穂乃果「お登勢さん」

銀時「(あのババァ・・・)ま、心配するな。甘く囁けば女でもタコでも尻尾振ってやってくる」

穂乃果「女に尻尾はないよ」

銀時「タコにもないだろ」

新八「自分で言ったんだろォ!?」

 

と、新八のツッコミが炸裂した所で、いきなり壺にピンクの何かが入ってきた。

 

新八「嘘ぉー!?ホントに来たァ!!」

銀時「えっと・・・どちらさん?」

穂乃果「ヴァネッサ?」

新八「ちげーよ!!ペスですよ、ペス!!」

銀時・穂乃果「・・・ペスゥ?」

 

三人でペスを捕まえようとするが、暴れたからか壺の中からペスが逃げ、しかも出る時に三人同時に出た為にハマって抜けなくなってしまった。

 

銀時・穂乃果・新八「待てコラァ!!」

銀時「おい、揺らすな!彼氏に冷たくされた後、ほかの男に優しくされた乙女心じゃねーんだぞ!!」

穂乃果「その状況だと、二番手の男の方が有利だね!それは私にも分かるよ!」

新八「この状況だと、ペスを追いかける方が先決でしょ!?」

 

と、言い合いつつ抜けようともがいてるが、なかなか抜けない。

 

新八「どうすんスか!抜けないじゃん!!」

銀時「ああー!もう、このまま転がっちまえ!!」

穂乃果「ええっ!?」

 

と、壺ごと転がっていく三人。

しかも、途中で坂になっていて勢いがつくのなんのって。

だが・・・

 

新八「ペス早っ!!これじゃ追いつかないってばー!!」

穂乃果「追いつかない以前にコレ、ブレイキーとかもないけどー!?」

銀時「バカヤロー!走り出した思いは誰にも止められないんだよ!!これで捕まえれなかったら金持ちババアと付き合えや、新八!!コノヤロー!!」

新八「何で僕の責任なんですか!?」

 

と、そこまで言った所で下は行き止まりになっていた。

当然、いきなり止まれるわけがないのでモロにぶつかった。

ペス?ペスは・・・

 

新八「あ゛あ゛ーー!!潰しちゃったよ、ちょっとー!!」

 

と、いう訳である。

 

銀時「騒ぐんじゃねぇよ。取り敢えず落ち着いて、たたたたタイムマシン探そう」

 

と、自販機の入口に手を入れる銀時。

 

新八「アンタが落ち着けー!!」

穂乃果「うわ・・・見事にペラッペラだね」

 

 

 

 

銀時「待たせたな。ご注文の品だ」

 

と、ペラッペラなペスを差し出す。

 

ハタ「あー!?ペスー!!」

長谷川「ってこれ、死んでんじゃん!無傷どころか、顔色変わってんじゃん!!」

銀時「大丈夫だ。化粧してみたくなる年頃なだけだ。思春期にはある」

穂乃果「宇宙生物(えいりあん)の癖に壺で潰されたくらいでこんなになるなんて、なんて弱っちいんだろうね」

長谷川「潰したってか!?お前らがやったってか!?」

銀時「まだ死んでねぇっての」

穂乃果「虫の息だけどね」

長谷川「虫の息なのはイカンっつの!!」

 

と、そこでハタの近場のジィがしゃべる。

 

ジィ「無傷ではないのはともかく、これ以上被害が拡大しなかったのは不幸中の幸いだったな」

新八「被害?どうゆう事ですか?」

ジィ「アレの元いた惑星の海は温度が高くてな、ペスはお湯をかけると元の大きさに戻るのだ」

新八「お湯?」

 

と、喋ってる新八達の横で鍋にペスを入れてる穂乃果。

 

ジィ「わぁー!?何やってるんだ、お前!!」

穂乃果「え?だって、お湯をかけると元に戻るんでしょ?」

 

と、天然を炸裂させる穂乃果。

 

長谷川「今こんな所で、天然なんて炸裂させ無くてもいいだろ!?つか、天然だったのか!?お前!!」

 

と、どんどん大きくなるペス。

 

長谷川「ば、バカ野郎」

新八「ぺ・・・ペスゥゥ!?ウソぉぉぉぉ!!」

長谷川「言ったじゃん!!今言ったばっかじゃん!!」

銀時「ほら見ろ。生きてたじゃねーか」

長谷川「この状況で威張るな!!」

新八「でかくなるなんて言ってなかったじゃん!」

長谷川「言ってないよ?聞かれてないもん」

穂乃果「あー・・・元のって、こーゆう感じだったの?ごめんね、銀ちゃん」

銀時「いやいや、お前の天然なんて今に始まった事じゃないだろ」

 

と、ここで新八がある事に気がついた。

 

新八「あっ!!テレビで暴れてた謎の生物ってコレ!?こんなんどーやって捕まえるの!!っていうか、どーやって飼ってたわけ!?」

ハタ「ペスはの〜秘境の星で発見した未確認生物でな。余に懐いてしまったゆえ、船で牽引してつれ帰ったの───」

 

言ったそばから、ペスに足で蹴られて、じゃふァ!!、っと叫びながら飛ばされるバカ皇子。

 

新八「全然懐いてないじゃん!!」

 

新八のツッコミが炸裂した所で、市街地に出ようとするペス。

そのペスの前に立ちふさがる銀時と穂乃果。

 

新八「銀さん!!穂乃果さん!!」

銀時「新八、しょう油買ってこい。今日の晩ごはんはタコの刺身だ」

穂乃果「銀ちゃん、私はタコ焼きがいいなぁ・・・お店で食べたタコ焼きも美味しかったしさ」

銀時「ああ、そうだな、それが良い。さーてと・・・」

銀時・穂乃果「いただきまーす!!」

 

と、走り出した所で長谷川からの足掛けをされ、邪魔が入る銀時。

穂乃果も転んだ銀時にビックリして思わず止まった。

 

銀時「いだだだだ!!何しやがんだ!!なぁ穂乃果、脳ミソ出てない?コレ」

穂乃果「え?だ、大丈夫。脳ミソは出てないよ」

長谷川「手ェ出しちゃダメだ。無傷で捕まえろって皇子に言われてんだ!!」

穂乃果「無傷って・・・」

銀時「できるかァそんなん!!」

長谷川「それを、何とかしてもらおうとアンタら呼んだの」

銀時「無理、無理!無理だって!!」

穂乃果「たしかに私達は万事屋だけど!でも、出来ない事だってあるんだよ!?」

 

そこまで言い合っていた所で新八の悲鳴が聞こえた。

悲鳴が聞こえた方を見るとタコに捕まった新八がいた。

 

銀時・穂乃果「(新八・新八君)!!」

 

動こうとした銀時の頭に銃を向ける長谷川。

銃を向けられてる銀時はもちろん、新八を助けようと動いた穂乃果も動くに動けない。

 

長谷川「勝手なマネするなって言ってるでしょ」

銀時「てめェ・・・」

長谷川「無傷で捕獲なんざ、不可能なのは百も承知だよ。多少の犠牲が出なきゃバカ皇子は分かんないんだって」

穂乃果「アレの処分許可得るためにウチの助手エサにするっての?・・・冗談じゃないよ。海未ちゃんに新八君の事、頼まれてるしね」

銀時「どーやら幕府(てめーら)、ホントに腐っちまってるみてーだな」

長谷川「言ったろ。俺達は奴等と共生していくしかないんだってば。腐ってよーが、俺は俺のやり方で国を護らしてもらう。それが、俺なりの武士道だ」

銀時「クク、そーかい。んじゃ俺は俺の武士道でいかせてもらう!!」

 

と、向けられた銃を蹴った。

そのスグ後に、穂乃果も言う。

 

穂乃果「私だって、私なりの武士道を持ってるよ!だから、私だって自分の武士道でいくんだ!!」

 

その言葉を合図に、銀時と穂乃果が一斉に木刀を片手に走る。

 

長谷川「待てェ!!たった一人の人間と一国・・・どっちが大事か考えろ!!」

銀時「しったこっちゃねーな、んな事!!」

 

向かってくる足を木刀で叩きつつ、ジャンプした拍子に新八へと叫ぶ銀時。

 

銀時「新八ィィィ!!気張れェェェ!!」

新八「ふぐっ!!気張れったって・・・どちくしょォォ!!

穂乃果「幕府が滅ぼうが国が滅ぼうが、関係なんてないんだ!!」

銀時「俺達は、自分(てめー)肉体(からだ)が滅ぶまで背筋伸ばして生きてくだけよっ!!」

穂乃果「新八君っ!!もうちょっとだけ、頑張って!!」

 

そう穂乃果が言った直後、銀時がタコの口の中に入っていって、それとほぼ同時に穂乃果が新八を掴んでる足を木刀で切って、素早く新八の手首を掴んで引っ張りながらそのまま重力に逆らわずに割と地面スレっスレまでいった。

それなのに、何故か新八を抱えてるにも関わらず、上手い具合に地面に着地した穂乃果。

それを見て、穂乃果さんって男前すぎでしょ、とか新八が思ったとか思ってないとか。

 

穂乃果「新八君、大丈夫?」

新八「ええ・・・まぁ、はい。大丈夫です。ありがとうございます。銀さんは?」

穂乃果「銀ちゃんなら・・・」

 

と、穂乃果がそこまで言った所で、いきなり血を吐いたペス。

ペスの口の中からは血まみれの銀時。

まぁ、ここら辺一帯にいる人達は少なからず血を浴びてるが。

 

穂乃果「銀ちゃぁーーーん!!平気ーー?」

銀時「おー!こっちは平気だ!!そっちは?」

穂乃果「新八君は大丈夫だよー!!」

新八「え!?」

銀時「いや、そっちもだけどお前はー!?」

穂乃果「??私も大丈夫ー!!」

 

なんていう、穂乃果の鈍感発言を交えつつ話してるそばでは、ハタが絶叫を上げ、長谷川に文句を言っている。

 

ハタ「長谷川!!無傷で捕らえよと申したはずじゃぞ!どう責任を取ってくれるか!!国際問題じゃ、これは!!オイ、聞いておるのか!今回の件は父上に報告させてもらうぞ、長谷川!!」

長谷川「・・・せーよ」

ハタ「な?」

長谷川「うるせーって言ってんだ!!このムツゴロー星人!!」

 

いきなり叫びハタを殴る長谷川。こいつ、バカである。

 

銀時「あ〜あ!いいのかな〜んな事して〜」

長谷川「しるか、バカタレ。ここは侍の国だ。好き勝手させるかってんだ」

穂乃果「んー・・・でも、もう天人取り締まれなくなるんじゃない?」

長谷川「え?」

新八「そうですね。間違いなくリストラですよ」

銀時「バカだな。一時のテンションに身を任せる奴は身を滅ぼすんだよ」

穂乃果「もうちょっと、考えてから行動しなきゃね?」




はい!ペスの話だったね!

穂乃果「そうだね!あ、そう言えば、今回のゲストは誰?」
銀時「今回のゲストは()()同様、この二人デース」
穂乃果「?・・・前回同様??」

はい!今回のゲストです!

妙「はい。今回もゲストのお妙です」
空「同じく!ゲストの空です!」
穂乃果「あれ!?今回、ラブ魂で出てきた新キャラは?」

何言ってんの、穂乃果。

穂乃果「え?」
銀時「そうだぞー。今回、誰出てきたよ?」
穂乃果「えーと・・・お登勢さんに、長谷川さんにバカ・・・じゃなくて、ハタ皇子に近場のジィさん」
銀時「そうだ。今回出てる奴らは皆、設定書くまでもないだろ」

そうそう。

穂乃果「え?そ、そうかなー?」

そうだよー!
読者様には、登勢さんは重度のほのキチで、マダオ(長谷川さん)長谷川さん(マダオ)で、ハタ皇子はバカで、近場のジィもバカって事を分かってくれればいいんだよ!

穂乃果「い、意外と毒舌だね?」
妙「て言うかさっそく私と空ちゃん、空気なんですけど。何なんですか、殺しますよ?」

((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル
す、すいませんっしたーー!!

空「あ、あはは・・・」
穂乃果「まぁ、ともかく!設定書かなくてもいいんなら、さっそく予告しようか?」

そうだねー!

銀時「じゃあ、お妙と空の二人でよろしくな」
空「うん!」
妙「次回のラブ魂は、銀魂原作のヒロイン登場回です。まぁ、真のヒロインはこの私ですけどね?」
空「あはは・・・それは、ともかく!寄りは漫画寄りな為、ちょっと短めかもしれません。あくまで、作者の感性で 」
妙・空「次回のラブ魂もお楽しみに!!」





新八「いや、ちょっと待てェェェェ!!」

わっ!どうしたの?

穂乃果「もう!新八君、いきなり叫ばないでよ。びっくりしたじゃん」
新八「あ、ごめんなさい。って、そうじゃなくて!!おかしいですよ!これ!」

何処が?

新八「いや、おかしいですよね!?だって、前回は海未ねぇが予告をやりました。それは、まぁ出た順番からしてもおかしくはないでしょう。でも!今回の予告!これは、おかしいですよ!」
銀時「あ?何が?」
新八「だぁーかぁーらぁー!僕は仮にも準主人公ですよ!?なのに、出た話が一緒の二人の方が予告を先って・・・どう考えたって!」

・・・よーし!終わろうか!

銀時「そうだなー。俺も早くジャンプ読みたいし」
穂乃果「うんうん」

と、言う訳で次回の投稿も気長に待ってくださいね!

新八「えっ!?ちょっ、まっ───」

























穂乃果「あれ?いつもはない空白だね?」

・・・投稿さって気づいた・・・
土曜日に予約投稿さったと思ったら、月曜日だったわ!

銀時「・・・ま、まぁ・・・そーいう事もあるだろ。偶には、な?」

以後、こういう事のないように気を付けます。

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