バカ達の恋愛模様とそれを守る者(凍結中)   作:フルセイバー上手くなりたい

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では、どうぞ!


第6話

翌日、一樹は“アサガオ”に舞を迎えに来ていた。

「お早うございます!義兄さん‼︎」

「…おはよ。朝からテンション高いな…」

「だって義兄さんが迎えに来てくれるんですよ!高くもなります‼︎」

「…ソウデスカ」

舞のテンションに少し引き気味の一樹。そして真剣な顔で後ろにいる人物に話しかける。

「おはよ、良介」

「うん、おはよ、義兄さん」

「“トランプ”は常に持っとけよ。」

「…了解。じゃ部活行ってきます」

良介は野球道具を持って自分の学校へ向かった。

「ほい、舞。俺らも行くぞ」

「はい‼︎」

数十分後…

「ありがとうございます、義兄さん」

「おう。じゃあ俺はバイク置いていくからここまでだ。じゃあな」

「はい!」

一樹はオートバジンを駐輪場に置いて、Fクラスの教室に向かった。

「おーす、おは…」

「「「「異端者には死を」」」」

ヒュッ←FFF団がカッターを投げる音

パシッ←一樹が全部キャッチする音

ヒュッ←一樹が投げる音

グサッ←FFF団にカッターが刺さる音(急所は外れています)

「「「「グァァァ‼︎」」」」

「ようお前ら…人に刃物投げるんだからそれなりの覚悟はあるんだろうな…」

人間にはあまり向けない濃度の殺気を出しながら、FFF団に近づく一樹。

「一応理由を聞こうか…なんで俺にカッターを投げた?」

ドスッ

言いながらFFF団の全員を殴っていく。

「「「「グハッ」」」」

「早く答えろよ」

一樹に殺気に怯えながらも、黒覆面達は話す。

「今朝、貴様がAクラスの高橋舞さんと一緒にいることが確認された」

「ああ、一緒に来たな。んで?」

「それが理由だ」

チャキッ←一樹が逆刃刀を構える音

ガシッ←明久と雄二が一樹を抑えようとする音

「…離せよ」

「いや無理でしょ!」

「離したらどうするつもりだ⁉︎」

「コイツらを西木野病院に送る」

「「ボコボコにすんじゃねえか‼︎」」

明久と雄二が必死で一樹を抑えてる中、空気を読まないFFF団は…

「今だ!異端者を消せ‼︎」

「「「「おう!」」」」

「「「させる訳ねえだろ‼︎」」」

FFF団が再び一樹に襲いかかろうとするが、宗介、一馬、和哉がFFF団を片付ける。

「「「「ギャァァァァ‼︎」」」」

哀れFFF団…

数時間後…

「さて、補充試験も終わったことだ。今日はBクラスに仕掛けるぞ」

「「「「うおっしゃー‼︎」」」」

単純すぎんだろこのクラス…

「使者は一樹。頼んだぞ」

「ん?別に良いが、“どれくらい”まではやって良い?」

「…気絶が限界だ」

「へいへい。なら宗介、お前も来い」

「あいよ」

さて、行きますかね。

 

「…宗介、頼んで良いか?正直面倒くさい…」

「…あいよ。こっちとしても一樹を止めるのは大変だから助かる」

「頼むわ…後ろから誰が代表とかは見ておくから」

「了解っと」

宗介と話していると、Bクラス前に着いた。

「じゃ、行ってくる」

宗介はそう言うと、Bクラスに入る。

「失礼、Fクラスの櫻井宗介だ。代表は誰かな?」

「…俺だ」

宗介が声の方を向くと…

「…根本、お前か…要件はひとつ。俺たちFクラスはBクラスに宣戦布告する」

「チッ…拒否権はないからな…宣戦布告、確かに受けた」

「んじゃ、昼休み終わりからな。それじゃ…」

宗介は伝えたいことを全て伝えると、さっさと帰ろうとする。しかし…

「テメェ、下位クラスの癖に生意気なんだよ…」

「マジ調子乗んなよ?」

と、宗介から見たら全く怖くない殺気を出しながら、Bクラスの生徒が立ち塞がる。

「ハァ…どうしてこの学園のやつは実力差が分かんないのかな…」

宗介はため息をつきながら、軽く殺気を出す。しかし、興奮してる生徒はそれに気付かずに宗介に向かっていく。が…

「…遅えよ」

ドサッ

宗介は生徒が動きだす前に生徒2人を気絶させていた。

「…根本、もう“演技”しなくて良い」

「あ、本当?ふぅ…」

宗介の言葉に根本はほっとした様だ。

「いつまでもあんた達にケンカ腰ってのは怖いもんなんだぜ?」

「しゃあない、それが代表ってもんだからな。諦めろ」

「ああ…しかし、試召戦争では負けんぞ」

「それで良い。じゃあな」

宣戦布告を終え、一樹の元へ戻る宗介。

「…終わったな。戻るぞ」

「うーす」

 

「「ただいまー」」

一樹、宗介がFクラスに戻って来た時、Fクラスでは…

カリカリカリ…

…勉強会が行われていた。

「…宗介、俺は教室を間違えたのか?」

「一樹、現実だ。受け入れるしかない」

一樹の現実逃避的な発言にツッコミを入れる宗介。そこにー

「お、戻って来たな」

代表の雄二がいた。

「…雄二、何があった?」

「ん?ああ、この状況ね。なに、『Aクラスに勝ったらもう一度“振り分け試験”を受けれる様に頼むつもりだ』と言ったらこうなった」

「…よく承認したな…」

振り分け試験=Fクラスだろうに…

「こいつらは基本バカだからな。『男だらけのこのクラスのままAクラス設備より、女子と同じクラスになりたいだろ?』で…」

「やる気になったと…」

アホばっかりだ…

「それより、Bクラスへの件、昼休み終わりからだ」

「おう、ありがとな」

雄二は宗介の報告に礼を言う。しかしー

「…雄二、気をつけろ」

一樹が忠告した。

「ん?何がだ?」

「Bクラスには…須藤がいる」




須藤とは一体…

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