バカ達の恋愛模様とそれを守る者(凍結中)   作:フルセイバー上手くなりたい

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ではどうぞ!


第4話

「ふう…とりあえず雄二のとこへ戻るか…」

一樹は明久を陥れようとした生徒を問答無用で“人生の墓場”へと送った。

「…Dクラスならあっさり落とせると思ったんだけどな。やっぱり火力が低いからか」

つぶやきながらも、壁を走ったり、階段を飛び降りたりする一樹。とんでもない運動神経だ。

「…着いたっと、おーい雄二〜。次は何すれば良い?」

Fクラスに到着し、代表の指示を仰ぐ。

「お、帰って来たな。ナイスタイミングだ。宗介、一馬、和哉と一緒に前線部隊の援護に行ってくれ。」

「…良いのか?俺らが抜けると雑魚しかいないぜ?」

「ああ、その点は大丈夫だ。こいつらの人海戦術で行くから。」

確かに雄二の護衛役はDクラスの2倍はいる。少しは時間を稼げるだろう。

「…了解した。これより行動する。お前ら、来い。」

「「「了解‼︎」」」

一樹の指令に()()()()()()で敬礼する宗介達。

「康太、前線部隊の場所は?」

「…ちょうど互いの教室の間だ。」

「把握した…行くぞ!」

康太から前線部隊の場所を聞くと、目にも止まらぬ速さで廊下を駆け抜けて行った。

 

明久side

「隊長!五十嵐先生側が俺しかいない!」

「横山、総合が残り40点だ!」

「佐藤が戻って来ない!やられたのか⁉︎」

前衛部隊も大分減ったな…そろそろ出ることを考えておくか…

「五十嵐先生側は残っている総合科目の人と交代、横山君は諦めよう。」

「「「くっ!了解‼︎」」」

さて、僕は最後の砦みたいな感じに待機するか…ん?

「お姉さま〜」

「来ないで美春!ウチは普通に男が好きなの!」

「嘘です!お姉さまは美春のことをら愛してくれているはずです‼︎」

「この分からずや‼︎」

…聞かなかったことにしよう…みんなあの戦場を綺麗に避けてるし。FクラスもDクラスもだ…ある意味すごい団結力だな。

「吉井!見てないでフォローしなさいよ!ウチがこのまま補習室に行っても良いの⁉︎」

なんだろう…罪悪感が湧かないな…

ちなみに点数は?

 

化学

2ーF 島田美波 2点

VS

2ーD 清水美春 15点

 

「…清水さん。」

「なんですか!お姉さまとの行為を邪魔しようと言うのなら「さっき保健室誰もいなかったよ」ありがとうございます‼︎行きましょうお姉さま‼︎」

「吉井〜‼︎なんでよ⁉︎」

え?だって…

()()()は嫌なんでしょ?」

だから別の場所に送ってあげるよ。

「裏切り者‼︎」

よし、これで清水さんという厄介な人はいなくなった。けど…

「…大分疲弊してるね。そろそろ増援を…」

その時、僕の後ろから強風が吹いたと思ったら…

「よ!お待たせ‼︎」

「ちょいと遅れたな」

「まあ、全滅してないから問題無いな」

「こっから挽回するぜ!」

一樹達が居た…足音全くしなかったんだけど?

 

「さて、待たせたな!Fクラスメンバー‼︎無双タイムだ‼︎」

「「「うおおおおお‼︎」」」

一樹達が来たことにより、前衛部隊の士気がうなぎ登りだ。

「ほんじゃ行きますか。科目は…化学ね。試獣召喚(サモン)‼︎」

化学

2ーF 櫻井一樹 205点

VS

2ーD 田中良太 85点

 

「んー、やっぱり10分だとこれくらいか」

「はあ⁉︎10分解いただけでこの点数なのかよ⁉︎」

モブキャラがうるさいが無視。一樹は一瞬で召喚獣?(見た目ガンダムエクシア)を走らせ、相手をGNソードで両断した。

2ーD 田中良太 0点

「戦死者は補習だ‼︎」

「ギャァァァァ‼︎」

哀れだ…

 

櫻井宗介

化学 130点

「おらおら!死神様のお通りだ‼︎」

宗介も自らの召喚獣?(見た目ガンダムデスサイズ)の鎌を振り回し、周りのDクラスを次々斬っていく。

「「「「お、お助けーー‼︎‼︎」」」」

 

倉野和哉

化学 168点

和哉は召喚獣?(見た目アカツキのオオワシ装備型)のスラスターユニットを全開し、進みながら敵を次々斬っていく。

「そらそらそらッ‼︎」

「「「「Noーー!ビビデバビデブー‼︎‼︎」」」」

 

星野一馬

化学 142点

「あぁあぁやだやだ。こういう弱い者イジメみたいなの」

一馬はあまりの雑魚ぶりにやる気を削がれたのか、召喚獣?(見た目ガンダムデュナメス)のビームピストルで次々撃ち抜いていく。

「狙い撃つぜぇ…」

決め台詞のはずなのにローテンション…しかしDクラスにはたまったもんではなく

「「「「ちょ、やめ、やめてください!ってか死ぬ!死んでしまうゥゥゥゥ‼︎‼︎」」」」

 

「宗介達も終わった様だな。康太‼︎」

シュパッ

「…何の用だ」

「俺たちが引き付けるから“実行”しろと雄二に伝えてくれ」

「…了解」

シュッ

一瞬で消えた康太。まるで忍者だ…

「宗介、一馬、和哉。まだまだ暴れられるよな?」

「「「モチのロン」」」

「ほんじゃ、行くぜ‼︎」

しばらくお待ちください…

「後はお前だけだ。前線隊長」

「クッ…」

一樹達は無傷で前線部隊を壊滅させていた。

「まあ、相手すんのは俺らじゃない」

「…何?」

「俺ら以外にもFクラスはいるぜ?お前ら‼︎コイツをうちとったらムッツリ商会が商品を2割引してくれるらしいぜ‼︎」

「「「「ウォォォォォォ‼︎」」」」

よし、康太からあらかじめ許可を貰っといて良かったぜ。おかげでFクラスの召喚獣の動きがとんでもなく速い。テストの点数だけじゃなくて召喚者の気合も影響を受けるのだろうか?

数分後…

「前線隊長、討ち取ったり‼︎」

戦○無双の武将か⁉︎

「…敵将じゃないだけマシだよ…」

「そこは正直なんだな」

「あはは…」

ちなみに宗介達には恋人がいるのでムッツリ商会の割引セールはあまり関係ない。

「明久、次はどうする?」

「…もちろん、暴れるよ‼︎」

明久が気合を入れた瞬間

ピンポンパンポーン

「「「「「ッ!?」」」」」

『この試召戦争、2ーFの勝利です‼︎』

初の試召戦争はFクラスの勝利に終わった。だが、明久は碌に暴れてないので不満気だ。

「…まあ明久、次がある」

「…そうだね」

そして2ーD教室に移動。

「さて、戦後対談と行こうか。Dクラス代表さん」

「あぁ…ルール通り設備を交換しよう。ただ今日はもう遅いから明日で良いか?」

とてもショックを受けた顔をしてる。まあ、格下のクラスに負けたらそうもなるだろう。しかも自分にトドメを刺したのは学年次席レベルだ。

「(学年が変わってすぐだからこそ出来た荒技だよな)」

一樹が状況を把握している間、雄二はDクラス代表の平賀源二と戦後対談していた。

「いや、設備は交換しなくて大丈夫だ。もちろん条件付だがな」

「…どんな条件なんだ?」

平賀の目には覚悟があった。自分だけが背負えるものなら何でもしようという。

「安心しな、Dクラス代表。雄二は恨みや怒りが無い相手にムチャなことはさせねえよ。構える必要は無い。だろ?雄二」

一樹の言葉に雄二は____

「流石一樹だ。そのとおり、構える必要は無いさ。むしろ平賀、お前には尊敬してるくらいだ。だからそんなに構えなくて良い」

雄二の言葉に心から安堵した様子の平賀。

「さて、条件とは俺が指示した時に

『あるもの』を壊してほしい」

「『あるもの』?」

平賀の言葉に雄二は窓を指す。いや、正確には『窓の外』をだ。

「Bクラスの室外機…か?」

「ああ、次のBクラス戦に必要なんでね。設備を壊したら教師達から白い目で見られるだろうが、悪い取引じゃないだろう?」

「ああ、それくらいはやらせてもらおう。君達の目標はAクラスだろ?」

「…良く分かったな…」

「何せ一応は上位クラスを落としたんだ。なのに設備交換はしない。だからといって中途半端なBクラスを狙うとは考えにくい。おそらくBクラスも肩慣らしなんだろ?」

なかなか鋭いな…コイツこそ本当にDクラスレベルなのか?Bクラスくらいの判断力がある様なんだが…

「ああ、俺たちの最終目標はAクラスだ」

「そうか…なら君達が目標を達成出来ることを祈ろうか」

「はは、お世辞でも嬉しいぜ。じゃこれにて対談は終わりだ」




また次回お会いしましょう。

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