バカ達の恋愛模様とそれを守る者(凍結中)   作:フルセイバー上手くなりたい

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ISが行き詰ったので、他の書き溜めがあるのを持ってきました。こちらもよろしくお願いします。


第1話

「遅刻だぁぁぁぁ‼︎」

今、こうして朝から全力ダッシュをしている青年、吉井明久。今日は高校2年のクラス発表だ。まあ、クラスは分かりきっているのだが…

「(雄二に頼まれて男子陣はテスト手抜いたしね)」

ちなみに無記名提出である。雄二は“それなり”の点数を取っているはずだが…

 

「遅刻だぞ吉井!」

「すみません!鉄じ…28号先生‼︎」

「言い直して無いからな‼︎そしてお前は何歳なんだ⁉︎」

「すみませんスネーク」

「誰が伝説の傭兵だ!」

「傭兵は一樹達ですよ‼︎」

「お前がボケたんだろうが‼︎」

この人はここ、文月学園の生徒指導担当の鉄じ…西村宗一だ。趣味がトライアスロンと、馬鹿げた体力を持っているのでこの渾名(鉄人)がついた。

「ほれ、クラス表だ」

「あ、ども」

「吉井…木下弟や土屋や坂本、櫻井達にも言ったが、お前らなら余裕でAクラスに入れたんじゃないのか?」

「まさか…僕は本番に弱いタイプなんでお腹が痛くなったんですよ」

他のみんなもそれなりの言い訳をしてるだろう。

「…何か考えがある様だな」

な、なぜ分かったんだ⁉︎

「お前は顔に出る」

しまった!

「…まあ良い。1年間、楽しんでこい‼︎」

「はい!ありがとうございます‼︎」

明久は自らの教室へ向かう。封筒も見ずに…ちなみに中の紙にはこう書かれていた。

吉井明久 Fクラス

 

 

「…何コレ?教育機関?」

明久は軽く現実逃避的なセリフを言うが仕方ないだろう…なぜなら、Aクラスの教室はそこんじょそこらの高級ホテル顔負けの設備だからだ。

「あ、明久♪おはよう!」

軽く現実逃避してると、明久の前に恋人の木下優子が現れた。

「あ、優子。おはよう」

「うん♪明久ももちろんAクラスだよね?」

まるで疑いの無い、無邪気な顔で言う優子。そんな優子に軽い罪悪感が浮かぶ。

「ごめん…僕Fクラスなんだ…」

「…え?」

「実は、雄二に頼まれてさ。多分いつものメンツは皆Fクラスだと思う」

まあ、直ぐにAクラスに来ることになると思うけど。僕の顔を見てその意を察したのだろう、優子は頬を膨らませながらも見送ってくれた。

 

所変わってFクラス

「何コレ?教育機関?」

先ほどとは真逆の意味で呟く明久。そこに…

「早く座れ!このウジ虫野郎‼︎」

悪友にして『心友』の坂本雄二が教卓に立っていた。

「さて、今の発言の仕返しを霧島さんに頼むかな」

「俺が悪かった。だからそれは止めてくれ。俺の食事が無くなる」

地味だが効果的な攻撃だ。by作者

「そこのアホ2人、うるせえぞ?」

明久と雄二に発言する男子。櫻井一樹もそこにいた。

「…良く舞さん達が許したね」

「アイツらは基本俺のやることに文句はつけないからな」

代わりに昼飯の約束を取り付けられたがな。

と一樹は付け足す。

「まあ、俺らとしては一樹がちゃんと食事を取ってくれるから良いけどな」

一樹のすぐ横でそう言うのは櫻井グループのナンバー2、櫻井宗介だ。

「スーパーの見切り品だけってことが無くなるからな」

さらに倉野和哉も続ける。

「それな」

星野一馬も続く。

「はいはい、少しはまともなもの食うよ」

一樹も普段の食生活は悪いと自覚しているため、すんなり受け入れる。

「まあ、そんなことより明久。早く教室に入れ」

「あ、うん」

明久が教室に入ると同時に担任教師が入って来た。

「えー、Fクラス担任の…福原です。1年間よろしくお願いします」

「(雄二、今の間は何?)」

「(さっき見たとき、チョークが粉しか無かった)」

いやチョークくらい用意してよ…

「じゃあ自己紹介を、窓際の人からお願いします」

「木下秀吉じゃ。演劇部に所属しておる。1年間、よろしく頼むぞ。あと、ワシは男じゃ」

「「「「な、何だって⁉︎」」」」

「待つんだ皆!秀吉は今『男じゃ』と言って『女じゃない』とは言ってない、つまり第3の性別『秀吉』なんだ‼︎」

「「「「お前天才か⁉︎」」」」

「だからワシは男なのじゃあ‼︎」

その時、いつメンはこう思った。

「「「「秀吉、ドンマイ…」」」」

「では次の人、お願いします」

「……土屋康太だ。趣味は盗s、何も無い。特技は盗c、特にない」

いや、アウトだろ…

そして色々あって…思ったことは1つ。女子がいない。

「(まあ、僕には優子が、雄二には霧島さんが、康太には愛子がいるし関係無いけど)」

「…です。日本語は読み書きが苦手です」

お、女子がいるな、誰だ?

「趣味は吉井明久を殴ることです♪」

「(なんて物騒な趣味だ!)」

「ハロハロ〜吉井。今年もよろしく」

今自己紹介をした女子が何か言ってるが、どこか遠くに行っている明久は聞いてなかった。

「ちょ、吉井のクセに生意気よ!」

変な自己紹介をした女子、島田美波が明久に掴みかかろうとするが…

「…島田、戻れ。邪魔」

一樹が殺気を(しかしかなりセーブしてる)放ちながら島田に話す。あまりの殺気に島田は素直に従うしかなかった。そこへー

「す、すみません。遅れました…」

1人の女生徒が教室に入って来た。

「丁度いいですね。今自己紹介してるのであなたもお願いします」

担任の言葉に女生徒が自己紹介を始める。

「は、はい。姫路瑞希です。よろしくお願いします」

「あ、あの〜」

「は、はい。何ですか?」

「何で“ココ”にいるんですか?」

聞き様によっては失礼だが、この場合仕方ない。なぜなら____姫路瑞希は学年次席争いの1人だからだ。

「え、えーと、振り分け試験の時に風邪を引いてしまって…」

彼女のひと言にクラスは…

「そうか…俺も熱(の問題)が出たからFクラスだったのか…」

「俺もだ!あの日熱(の問題)が出たからFクラスだったんだ‼︎」

「俺は弟が事故に遭ったと聞いて心配で心配で…」

「黙れ末っ子」

「前の晩に彼女が寝かせてくれなくて」

「「「「今年1番の大嘘をありがとう‼︎」」」」

…さっきの秀吉の時も思ったが…『大』馬鹿ばっかだ…雄二はこんなクラスでもやるのか?

一樹が疑問に思い、雄二の方を見ると…《ちょっと計算が違った》という顔をしていた。

「次の方、お願いします」

にしても担任よ。全く動じないのはかなりすごいぞ?

「…櫻井一樹だ。好きなものは美味いメシ。嫌いなものは誰かを傷つけるものだ。以上」

「櫻井宗介、一樹の従兄弟だ。特技は近接格闘、趣味はバイクだ。以上」

「倉野和哉です。特技はケーキ作り。趣味は鍛錬です。よろしく」

「星野一馬だ。趣味は射撃、特技は早撃ちだ。よろしく頼むな」

櫻井グループの発表も終わって次は明久だ。

「吉井明久です。趣味も特技も料理です。よろしく」

そして最後に雄二だ。

「坂本君は代表なので、前に出て来てください」

「うぃーっす、代表の坂本だ。代表とでも坂本とでも好きに呼んでくれ。さて皆に聞きたい。Aクラスは個人エアコンにノートパソコンに冷蔵庫がついて食べ飲み放題らしいが…」

そういって雄二は周りをゆっくり見回す。

「…不満は無いか?」

「「「「大有りじゃあぁぁぁぁ‼︎」」」」

ここから、物語は始まる。




ISを優先してたので、こっちの設定はガバガバですが、よろしくお願いします。

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