凡人は天才を夢見る   作:ゆっくり霊沙

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全国戦車道大会優勝記念杯パート4から4月へ

2回戦、3回戦も紫の策により瞬殺し、準決勝に駒を進めた。

 

準決勝は西住分家が多く集まる黒森峰である。

 

分家、その関係者、免許皆伝した者は過去最多であり、昨年の雪辱を晴らすべく【西住式の正攻法】で攻撃を敢行した。

 

しかしそれは自走砲の割合が増えたプラウダにとって的が大きくなるだけだった。

 

個々の技量も連携も素晴らしいが、それはゲリラ的な攻撃やエースによる技量が更に高い者が暴れれば効果が薄くなってしまう。

 

エースを倒せるのはエースだけ。

 

他はいかにエースを生かす作戦をするか。

 

時代は移りつつあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

決勝は大洗だったがこれも粉砕し、優勝杯を制した。

 

ほむ・・・いや、美琴や幽香達もだが視点が代わり始める。

 

同世代の日本には敵無しという状態になる。

 

で、練習試合は包囲網が継続しているため不可能なのでロシアのチームと練習試合をすることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・当たり前か。」

 

ロシアのチームはロシアの大地で開発され、それだけを乗り回していたT-34-85で戦ったが、同じT-34-85に乗る美琴や幽香に一撃も与えられずに全滅した。

 

相手の監督やコーチは唖然とした。

 

何でもプロリーグからもマークされているチームだったため、調整のつもりで対戦した日本のソ連風の学校にコテンパンにされたのだ。

 

その情報はロシアとなぜかアメリカにリークされた。

 

 

 

 

 

 

 

「ほぉ、・・・SUMOUやBUDOU以外に日本に素晴らしい人材がいたとはな。」

 

「大統領、いかがいたしますか?」

 

「なんとしてでもこちらに呼び込みたいところだな。」

 

「ではそのように。」

 

 

 

 

 

 

「スバーラシー!!とてもいいですね!!是非とも合衆国に呼びたいですね。・・・来年のドラフトは荒れるぞ。」

 

執務室で呟いたと言われている。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして・・・勝負の年

 

初詣で戦車道がうまくなれますようにと願い事をしたら頭の中に

 

『その願いは私の技量より越えている』

 

と言われたような気がし、おみくじは大凶であった。

 

これは酷い。

 

もうあの神社に行くのは止めよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

4月・・・戦車道部は前年度と同じか、少し少ない数の生徒が入部した。

 

その一角に凄まじいオーラを放つ集団がいた。

 

「ほむほむ!!」

 

「ほむ姉!!」

 

淡と黄炒

 

「すばらっ。」

 

「ここがプラウダ戦車道部の練習場ですか。」

 

花田と白井

 

「「・・・場違いだぁ。」」

 

の友達としてついてきてしまった初春と佐天

 

「弱者救済ですよ!!」

 

最近真言宗に改宗して両親と友人の精神的にダメージを与え続けている聖

 

「聖・・・私の胃が痛いからもう無茶はしないでくれ。」

 

「ご主人胃薬あるぞ。」

 

胃痛役の寅丸とナズーリン

 

「ぎゃーてーぎゃーてー。」

 

「おどろけー!!」

 

「頼むから黙ってくれよお前ら。」

 

幽谷、多々良、ぬえ

 

「お嬢様、本当に大丈夫なのですか?」

 

「不安しかない。・・・というか雲山、お前教員としてここにいて大丈夫なのか?」

 

「今年から顧問は私ですよ。」

 

「えぇ・・・学校が不安の塊に見えてきたぞ。」

 

音楽の教員兼顧問兼雲居一輪の執事の雲山と旧華族現実業家の娘の雲居

 

「・・・本当は船舶科だから部活やる時間なんて無いんだけどなぁ。何で私だけ部活できるんだろう?」

 

村紗とエースの原石がゴロゴロしていた。

 

 


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