凡人は天才を夢見る   作:ゆっくり霊沙

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各々

ほむが倒れてからチルノは燃え上がる炎のようにすさまじい活力で問題解決に向け、物事を推し進めようとした。

 

「それはほむからの指示なのか?」

 

参謀本部は戦車道部に協力はしているが、最近では他の部活の戦略、情報解析もしているためチルノが期待していた程には力にならず

 

「今はかなちゃんを何とかするのが先ですから、隊長云々はまた後で話し合いましょう。」

 

ほむの側近の佐藤心や安部菜々は別の問題があり、返事を先送り

 

「チルノさん、隊長問題よりも冬の優勝杯に向けた練習をしましょうよ。」

 

エースや1年生組は、そもそも問題に無関心であり、ほむを部長よりも監督のように感じているので、問題もほむが最終的に何とかするだろうと思い

 

「ほむの腰巾着が。」

 

ほむと仲が良かったことで、現在の2年生とは仲が悪く、話し合いすらできなかった。

 

ほむはよく対立している相手に交渉の席につかせたとチルノは思う。

 

「・・・。」

 

チルノは自分の無力に悲しくなる。

 

大ちゃんだけがチルノの気持ちを理解していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「かなちゃんを一時お願いします。」

 

『・・・わかったわ。わざわざ連絡ありがとう。』

 

「いえ、本当にいきなり電話してすみません、西住さん。」

 

『すぐにヘリで迎えを送ります。』

 

「はい。お願いします。」

 

菜々は堂々と西住しほに用件を伝えた。

 

「さすがウサミン先輩☆貫禄が☆」

 

「まだ18歳だから・・・アイドル的には17の方が良いよね・・・。かなちゃんもうすぐお婆さんが来るから着替えようね。」

 

「だしだし。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・ここは。」

 

「お目覚めですか?姫様。すばらです。」

 

「・・・花田。・・・あと黄炒と淡・・・寝てるか。」

 

「盲腸炎レベル3です。大会でストレスが溜まっていたんでしょうね。」

 

「盲腸炎・・・か。」

 

前世でも盲腸炎になったな。

 

あの時は・・・小学6年生の最後の運動会の数日前だったな。

 

・・・今世もまさか同じ苦しみを味わうか。

 

「今麻酔が切れて痛い。・・・寝たまま話す。」

 

「わかりました。」

 

「まずかなは本家に預けられた?」

 

「私が学園艦を出るときにヘリが降りていくのを見たので恐らく。」

 

「・・・そう。何日入院すればいい?」

 

「先生からは12日だそうです。想像以上に悪かったようですよ。」

 

・・・戦車に乗ったときに酔いだと思ったけど、盲腸炎も関係してたか。

 

それで悪化したか。

 

「花田、恐らく私が居ない間にニーナ、アリーナが勢力を伸ばす。悟られないように妨害しつつ、チルノに隊長の座を回せ。」

 

「わかりました。」

 

「・・・花田の横に居るのは誰だ?」

 

「やっと気がつきましたか。すばらです。私の親友の・・・」

 

「白井黒子ともうします。お姫様。」

 

「声が・・・。」

 

「そうです。すばらでしょ!!」

 

「この黒子、美琴お姉さまが居るところに行きたくて行きたくて。」

 

「美琴?お姉さま?」

 

「この子、熱狂的な美琴さんのファンなんですよ。すばらっ。」

 

「花田さん、お姉さまの素晴らしさは神秘の域ですよ。それを育てた方にお会いできたのも光栄です。サインください。」

 

「サインなら後で。黒子、美琴を支え続けて。美琴は卒業したらアメリカに行く。アメリカリーグの覇者を狙ってる。」

 

「わかりました。お姉さまを支えられるよう頑張ります!!どうかご教授くださいまし。」

 

サラサラサラ

 

「寝ながらで悪い。字が汚くて。サイン次いでに練習メニューと食事。最低これはしておいて。」

 

「・・・え。」

 

「諦めてください黒子さん、私みたいにボンキュボンに頑張ればなれるすばらな練習ですよ。逃がしませんから。」

 

 




安部菜々さん28歳以上説ってマジなん?

まぁこちらでは27歳説で続けますけど。

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