凡人は天才を夢見る   作:ゆっくり霊沙

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巨壁 南夏(チルノ)

「・・・ナメられたものだ。継続はそこまで弱くは無い。」

 

上条当子は島田家家元から預かった指揮棒を見つめながら呟く。

 

「今のプラウダの情報収集能力は極端に低い。・・・騙し騙し何とかしていたらしいが、その幻想をぶち壊す。」

 

カチューシャの革命、カチューシャの大粛清により情報収集関連が壊滅し、カチューシャが頼っていた聖グロリアーナの情報収集能力はカチューシャの代で関係が終わり、今は敵対している。

 

ほむの無名革命により報道部、新聞部をメインに写真部や社会部等の情報収集機関が創られたが経験不足。

 

当子は知らない花田煌も体は1つしかないので持ってこれる情報量も限られているので、継続が今どうなっているかわかりづらかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピキーン

 

「「何かがいる。」」

 

美琴、幽香はそれぞれ作戦通り別の場所で敵を半包囲するために動いていたが、2人のエースは継続の動きに疑問を持つ。

 

そして直感で感じた。

 

「「本隊が危険だ!!」」

 

指揮権を2人は一時的に3年生に委託し、急いで本隊であるA隊に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

戦車道に関しては凡人となるほむはピーンと来る何かを感じることもなく、フラッグ車のKV-3でチルノ、佐藤心と談笑していた。

 

(チルノの出番が少なくなっているが、ほむとはよく喋る。)

 

そんな時、KV-3の正面にいたIS-2が狙撃により大破し、フラッグが上がる。

 

『て、敵車両観測!!・・・シャーマン?が5両!!』

 

(シャーマン?・・・それにしては着弾音が異常・・・まさか。)

 

「シャーマンの砲身先端部に何かある?」

 

『縦にわっかみたいな物が付いてます。あとマズルブレーキが大きいかも?』

 

「それはスーパーシャーマン。シャーマンのカスタム車両だからいけるのか。・・・美琴、幽香。」

 

『今向かってるわ。あと3分で到着する。』

 

『同じくらい!!持つ?』

 

「チルノ、佐藤。」

 

「迎撃してる!!」

 

「何とかしないと☆いやする☆」

 

「持たせる。」

 

『『了解!!』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中央のA隊が必死にフラッグ車のKV-3を守っている頃、B、C両隊が敵予測地点に到着したが

 

「やられた!!」

 

合流した時点で敵がおらず、スーパーシャーマンを筆頭に、中央を強行突破したらしい。

 

「島田流か。忍者戦法使いなら有り得る。」

 

いっつもほむのされるがまま身を投げ出していた隊長がいつもは見せないカリスマを発揮する。

 

「雪原を突破する。待ち伏せがあろうと物量で潰せ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「あらあら。案外何とか耐えられるかもしれないわね。」

 

対戦車自走砲のObject704を操る紫はA部隊の後ろから援護射撃をしつつ、そう感じた。

 

 

 

 

 

で、フラッグ車を守るのにIS-3に今回乗っている慧音とルーミアは建物を使った逆豚をしながら耐えていた。

 

「弾幕が多すぎて移動できないのかー。」

 

「くそ!!フラッグ車が孤立ぎみだ。何とかしないと!!」

 

戦場は継続が有利に進んでいた。


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