ワッフルを粉砕した後、私のもとに教育委員会や他校から警告文の手紙が大量に届けられた。
「この紙束はどうしますか?姫様?」
「捨てておいて。見る必要もない。」
「なるほど・・・では燃やしておきますよ。」
「そもそも戦車道と道がついているけど、戦車は戦争の道具。私達学生が戦車という兵器を国から認可され、保有し、来るべき国難のために戦争の真似事をするのが戦車道と考えてる。・・・どう思う?同志・・・いや、旧新道寺分家・・・花田煌。」
「ここで名前を言うのは初めてですね。・・・すばらです。」
「意識しないと口癖が出るのも直らない。」
「おおっと・・・失礼しました。・・・私にとって姫様は踏み台ですが、感謝してるんですよ。」
「何回も聞いた・・・しつこい。」
「まぁまぁ。・・・かなちゃんは1歳ですか。元気に走り回って・・・すばらです。ほらお姉さんですよ。」
「だしだし!!」
「かな。」
「お母様どうしたし!!」
「いや・・・困ったらこの人かお祖母ちゃんに頼るようにね。」
「???」
「かなちゃんにはまだわかりませんよ姫様。」
「そうか。・・・専用のST-1は用意できてる。こっち。・・・かな、一人で待ってられる?」
「だし!!」
「よし。」
私は煌を連れ、歴代隊長が使用していた学園艦最下層の倉庫に移動する。
「私も隊長になる前はここの存在を知らなかった。カチューシャ隊長もここは使ってなかったらしいけど。」
目の前にある戦車のせいで狭く感じるが、それだけ存在感と威圧を放っていた。
「ソ連の計画中止車両で戦車道連盟の許可もある。・・・主砲は122mmM62-T2・・・マウスの頬っぺたならギリギリAP弾で貫通できる。」
「すばらっ。すばらです!!カラーはなんですか?」
「題名は偉業。灰色の中に少し赤を入れた。・・・ヘイトを本車で上げて、後ろにいる自走砲やISシリーズで破壊する。・・・そもそもこの戦車の正面を貫通できる車両は限られてる。」
「来年は私が部長ですか?」
「そう。反ほむ主義を展開したら。」
「ご冗談を。こっちが把握している反乱分子を姫様を使って粛清させてもらいますがね。」
「煌・・・黒森峰では聖女と言われ、本家に住み込みでいたあなたが・・・黒くなった。」
「元から真っ黒ですよ。・・・来年は友達の白井黒子を連れて乗り込みますからよろしくお願いします。」
「わかってる・・・。来年は全校が敵になるだろうから。」
凡人は腹黒聖女こと花田煌と話し合った。