私はすごい迷った。
ダージリンがカチューシャに渡した合同練習会・・・私も参加すべきか、参加しないべきか。
私が行けば少なくてもみほの生の実力が見れる。
数年間画面越しにしか見てない軍神の実力を・・・。
しかし、私が離れれば、沈静化したカチューシャ派が盛り返すかもしれない。
「・・・加藤先輩、チルノとKV-3を連れていって。」
「!?チルノはほむの力の基盤じゃ!?」
「もう1人・・・育てた南無三を呼ぶ。」
「南無三?」
「あら?私が聞いていても良いのかしら?」
「ダージリン、聞いていてもどうしょうもない事がある。彼女はそれ。」
「随分な自信ね。」
「ある意味私よりも育成の才能がある。」
「へぇ。」
結果、私は不参加を表明した。
ほむが不参加を表明したため、視点をチルノに移そう。
チルノはほむからKV-3でカチューシャ率いる中隊で活躍してこいと言われた。
「あたい、頑張らないと!!」
試合当日、ほむが自身の姉を軍神軍神といっていたけど、馬鹿なあたいにはわからない。
試合前の挨拶でカチューシャ様と握手してたけど、美琴や幽香みたいな背後から凄まじいプレッシャていうか、圧力みたいなのは感じなかった。
「・・・でかい。」
「大きいです。」
「大きいですね。」
「何よ大きいからって!!」
「本当に同い年なのかな?」
「坂口行ってこい。」
「あいー!」
ダッダッダ
「ねえねえ、プラウダのあなたさ、本当に1年生?」
「あたい?そうだよ!!あたいはチルノ。プラウダの1年生だよ。」
「何食べたらこんなに大きくなるの?」
「んーとにかくたくさん食べることかな?あ、ほむが作ってくれる料理ばっか食べてるからかな?」
「へぇ、私も食べたら大きくなる?」
「大きくても辛いだけだよ。私なんかKV-2とかKV-3か天井の無い戦車じゃないと乗れないし、大きすぎて装填手もできないからね。」
「大変なんだね。でも負けないよ!!」
「こっちも!!」
「坂口、何かわかったか?」
「河嶋先輩、友達になってきたよ!!」
「違う、情報だ情報!!」
「えーーーと?あ、背が高くてKV-2とか天井の無い戦車しか乗れないんだって。あとほむって言う人の料理たくさん食べたら大きくなったって言ってた!!」
「え・・・坂口さん、今ほむって言いました?」
「隊長言ったよ!!」
「ほむ・・・ここにはいないのかな?」
「みほさん?」
どこか悲しい顔をしたみほがいた。
「さて、あたい達の仕事をしますか。斎藤いける?」
「佐藤だ☆張った押すぞ☆シュガーハートでもいいぞ☆」
「心、運転任せた!!」
「言わないんかい☆」