ほむがプラウダでKV-3を製造している頃、西住本家では、分家を巻き込んだ御家騒動が発生した。
ただ、今回の御家騒動は分家は全てしほ支持であり、現家元支持を表明したのは一部の熊本県の支部だけだった。
分家がなぜしほを支持したか・・・根回しがあったことと現家元の疑心暗鬼が分家に飛び火する可能性があったからである。
久保家後継者争いにて介入し、一部の革新的な家をどさくさに紛れて消したりしていることを知っているので、粛清されると警戒されており、しほが立ったことで不満が爆発したのだ。
優勢か戦う前から決し、家元は一気に老け込み、京都の寺に押し込められることとなる。
ちなみに祖父は本家に残った・・・いや、残らされた。
電撃的な早業での決着に流石西住と言われ、内外から称えられた。
「本来なら御家騒動なんて家の羞恥を晒しているだけで、称賛されるような物ではない。・・・はぁ。」
「チルノ、KV-3の砲塔ができたから装填訓練しておいて。」
「おお!!あたい専用車か!!赤く塗りたい!!」
「赤い彗星になりたいの?」
「・・・いや、良いや。目立たない色に塗装して。」
「了解。」
チルノの装填速度は100mmの砲弾を約8秒で装填する。
砲手としてはノンナ様と同等の命中率を誇る。
プロなら装填手一択であるが、勝つために分隊長として活躍してもらわなくてはいけないので、砲手兼車長となる。
「どう?実際に砲撃してみて。」
「・・・制御棒と改良型射撃装置、垂直安定装置に換気扇・・・どんだけカスタマイズするの?あたい、運営側から注意受けそうで怖いんだけど・・・。」
「ルール内。履帯、エンジンも最高のにしてある。無線機は中間局にもこの車両がなるから臨時司令部になる。」
「強い!!ルールを守れるんならあたい安心!!あたい、最強目指して頑張る!!」
「うん。ただ、乗務員になる人たちが不安。練度に。」
「確かに・・・癖が強いもんね。」
「まぁ、チルノ、頑張って。」
「うん!!」
かなちゃんは今日も元気。
アウアウ言いながら手をニギニギしている。
私はとにかく足を揉みながら乳を与える。
浴槽にぬるま湯をはるとかなにぬるま湯をかけたり、足だけぬるま湯の中に入れると歩いているようにも見える動きをする。
「ア~。」
「気持ち良さそうだねかな。・・・ごめん。こんな母親で・・・。お父さんも誰かわからないから学校に通い出したら困るよね・・・。」
西住かなはアウアウと返事をしたように声を出す。
『カナちゃん負けないし!!』