凡人は天才を夢見る   作:ゆっくり霊沙

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あけましておめでとうございます!!

さて、お正月休みも終わるので書きますか。


3人の狂人

精神病院にかなは歩いていた。

 

医師は奇妙な眼でかなを見る。

 

なぜ精神異常で無罪判決が出た殺人者を仲間にしようとするのか理解不能であるからだ。

 

(まぁ、調べてここから出しても何とかなりそうなのは全国で2人だけだったし。)

 

そう思うかなはチラリと手に持つ資料を見た。

 

1人は桂言葉・・・虐めによる精神の消耗による錯乱で、偶々押し倒した男子が打ち所が悪く数日後に死亡した事件(事故)により、極度の対人恐怖症

 

2人目は魂魄妖夢・・・家訓であった免許皆伝のため祖父を斬り殺したため、同意殺人が適応された人物であり、精神病院内の中等教室に通っている人物である。

 

「さて・・・耐えれるかし。」

 

 

 

 

 

 

 

 

呼び出された2人は強化ガラスのT字型の敷居を隔てた部屋にそれぞれ監視の人を含めた4名が部屋にいた。

 

互いの顔を知っているが、桂は魂魄を怖がり、妖夢は言葉を怖がりだな位の感覚でしかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・こちらです。」

 

ガラスを隔てた向かいのドアが開かれると黒い塊が見えた気がした。

 

私は咄嗟に腰に手を向けさせたが、脇差は無いため手が空を切る。

 

「!!!」

 

ガラスを隔てた隣にいる桂さんは顔が真っ青になって震えている。

 

というよりも監視人は直立したまま気絶しているのに比べれば凄いと思う。

 

「・・・だし。」

 

「?」

 

「おちつくし。」

 

言われた瞬間に私達は冷静になった。

 

言霊というか超能力的にも感じることぐらい恐ろしく、不可思議な事が自身の体で起こっている。

 

現に中腰だった筈なのに、気がつかないうちに席に着席しているのだから。

 

「うん。これだし。これが殺った人の顔つきだし。」

 

「・・・だれだみょん。」

 

「皇国日ノ本をこよなく愛する女・・・池田かな・・・いや?西住かなだし。」

 

「・・・!!中二病の方ですね。」

 

そんなわけあるかと桂さんにツッコミたい気持ちを抑え、かなを注目する。

 

「いやぁ、最近の若いのは覇気というか殺気というか、死に対して緩すぎるし。バカスカ死人が出る太平洋戦争中の露助を殺しまくった時期など皆嬉々としていただし。それが今じゃ腑抜けばかり。」

 

「何を言っているみょん。」

 

「まぁ戦車道の西住流位は知っているし?」

 

「・・・かじり程度だみょん。」

 

「一般教養位でしたら。」

 

「2人をスカウトしに来たし。」

 

ペラペラ

 

「そういえば桂言葉は対人恐怖症らしいけど私は大丈夫だし?」

 

「・・・あ。」

 

「最初の恐怖で打ち消した?かな?・・・あ、これから2人は家で生活することになるし。これは決定事項だし。」

 

「「え!?」だみょん!?」


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