西住まほ・・・真面目で、コツコツと積み上げてきた実績、日本のプロリーグでもほむの残した選手達を様々な方法で切り崩し、勝利してきた。
西住しほはほむという化け物が居たことで評価が低いが、分家や世間一般的には若いながら家元という役目をしっかりと行い、弱体化した島田家をみほを通じて援助したり、西住の勢力を九州中国四国地方までだったのを関西を呑みこみ、中部の南部を押さえたことで、日本の戦車道を指揮する立場を築き上げた名人だった。
まほには2歳の双子がおり、分家のことも考え、どちらが長女か明白にせず、鹿児島の島津家と山口の吉田家をそれぞれ娘の師範にし、残り2家・・・久保家と津田家はほむの補佐と置くことで、分家のパワーバランスを調整していた最中での今回の出来事である。
事故は雨のスリップでガードレールを突き破っての転落から爆破、炎上の3コンボ。
父親も助手席に座っていたため御臨終。
この時に西住しほが咄嗟に家元代行として強権を発動し、今にいたる。
家族であるみほとほむにも伝えられ、それがほむの中川と契約完了の報告会議直前だったため、会議にぶちこんた。
今回の件で更にややこしくなるのがスペアの不在である。
みほは上条家に嫁いだため、西住本家を継ぐ資格がなく、ほむは池田家に戻した関係と表向き絶縁ということで継ぐ資格は限り無く低かった。
低いがために持ち上げようとする馬鹿もいるが、本人が海外に居るため、他方向からそんな馬鹿は攻撃される。
何より西住を海外でさんざん攻撃しているほむが西住を継いだらどうなるかわからないと4分家は判断し、この可能性も消える。
では西住しほを再び家元に再任することは親戚、関係者一同満場一致で決定したが、問題は次期後継者問題である。
まほの娘のくじらとめだかを後継者にするべきという派閥と養子であるがしほの娘に家系上なっている西住かなにすべきと、上層部と門下生が分裂した。
これはスペア問題で出なかったのは姿を見せないため、どんな人物か不明であったからであり、これを機に幻の四女を表に出そうと暗躍した勢力もおり、それが門下生を煽ったため、西住流は内部紛争の模様に発展する。
かなは池田を海外で名乗っているため、西住かなとしては見られておらず、池田、西住、2つの人物を世間が勝手に出来上がってしまったため、このような認知のすれ違いが発生していた。
かなの生い立ちについては上層部でも分家当主くらいしか知らないため、西住しほはこの問題をどうするかほむに国際電話で相談することにした。