凡人は天才を夢見る   作:ゆっくり霊沙

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ウサミンと佐藤心

「ん~、スイーティ~♪プロデゥーサーの言うだけあって765プロの中はきれい☆・・・」

 

「・・・」

 

「「なんで菜々(心)がここにいるんですか!?(いるんだよ☆)」」

 

 

 

【キングクリムゾン・・・現状報告と女々しい二十代後半アイドルの話を吹き飛ばす。】

 

 

 

 

「で、最近スカウトされたと。」

 

「そうそう☆あ、リグル探してたらあいつ実弾で戦車道してたんだぞ☆今はロシアの幽香のチームに拾ってもらったらしいけど。」

 

「あぁ、だから音信不通な時期が・・・。お疲れ様です。」

 

「菜々もうすぐ上がるでしょ?そしたら葛飾区の亀有行くぞ♪拒否権はねーぞ☆」

 

「えぇ、一応歳上ですからね。あ、え、永遠の17歳・・・。」

 

「やめーや☆私にまで響くんだぞ☆」

 

「葛飾区亀有・・・両さんのとこですか?」

 

「そうそう♪両さんの同僚の人も来るらしいけどパーとやるぞ♪」

 

「お酒の匂いがしますね。」

 

「「・・・で、出たァ!(☆)楓だ!(☆)」」

 

「一緒に行かせてください。」

 

「あ、菜々さんに帰ってきたさんだ!・・・え?なんで佐藤コーチがいるの?」

 

「姫川、シュガーハートだぞ☆」

 

「あ、そういうの良いんで。」

 

バキゴキドゴ

 

「シュガーハートだぞ☆」

 

「yes ma'am.」

 

「心さんのスイッチ入っちゃいましたね。」

 

「久しぶりの再会ですが、こういうのも良いですね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「両ちゃんにこんなに可愛い知り合いが居たなんてね。」

 

「うるせぇ、ワシは佐藤だけ呼んだつもりだったんだがなんで来たんだ?」

 

「まぁ成り行きですねっ。」

 

「「お酒が飲めるんで。」」

 

「あはは、アイドルっていっても僕達と性格は変わりませんね。」

 

ヒソヒソ

 

「部長、一番身分がすごいやつがなんか言ってますよ。」

 

ヒソヒソ

 

「言葉のあやだろ、中川はアイドルなんて見慣れてるだろうに。」

 

「2人も小声になってないよぉ。」

 

寺井が2人に対して注意する。

 

「細かい事は気にしない♪それ乾杯☆」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「中川さんは中川コンシェルツの中川エクスクルーシブ社長さんで、秋本さんは秋本貿易会社の娘さんですかっ。」

 

酒に弱い中川は顔を真っ赤にしながらプライベートの事を話始めたな。

 

今なら聞けるな。

 

「佐藤、安部・・・ほむは元気か?」

 

「ふへぇ~、元気ですよ~。モーリシャスに引きこもってますがァ~。」

 

ピクッと部長が反応したか。

 

部長は新聞を鵜呑みにすることがあるから厄介だな。

 

「部長~、ささ、もう一杯。」

 

「おぉ、すまんな。・・・ほむとは池田か西住のほむか?」

 

「・・・えぇ。」

 

「お前が数年プラウダに飛ばされていた事は知ってる。・・・わしは昔池田ほむ君は好かんかった。だが足を失った時のマスコミや新聞でどこもほむ君の事を報道しなかった事に疑問を持った。たまたまその事についての事件性を調べることができたが・・・驚いた。砲撃した側が故意であり、砲弾は大会用だったが、威力が強い榴弾にしてある。わしはまだ若かった。上に上げたが揉み消されたよ。・・・両津、あれはわしの過去一番の汚点だよ。ほむ君に悪いと思いながらも国外にいるから裁判にもできん。・・・世間もいまだにほむ君を敵視しているからな。」

 

「部長・・・。」

 

酒の席はまだまだ続く。


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