凡人は天才を夢見る   作:ゆっくり霊沙

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ウサミンとちひろ

「どうぞコーヒーです!」

 

「ありがとう菜々さん。」

 

千川ちひろさん・・・一応同じ年で来年の5月になれば私は28・・・。

 

アイドルと事務員の関係ですが、私が仕事の無い日に社内のカフェでバイトをしていると彼女がよくやって来ます。

 

高校時代はまさに守銭奴といった雰囲気で何度も部費交渉をほむさんの代役として討論しました。

 

まぁ私は雇われみたいな形で私の給料が生徒会から出ていたので強く出れずに何回も負けましたが・・・。

 

私がモーリシャスに行っている間に彼女は346プロの一流事務員として様々なプロジェクトを影から支えており、計画段階らしいのですがシンデレラプロジェクトを伝説の(飲酒運転逮捕が多くて免許取り消しを喰らった)酒飲みモデルをトップアイドルに導いた奇跡のプロデゥーサーの武内Pとタックを組むらしいので組織の力の入れようが伺えます。

 

まぁまだ11月なので大丈夫なはず・・・。

 

「あぁ、心に染みますね。このコーヒー。」

 

滅茶苦茶心労で疲れている理由・・・それはあのやきゅうのお姉さんが既にやらかしたことがアイドル部門全体を悩ませていた。

 

 

 

 

 

 

「スターズ優勝記念、ドキッアイドル達と大検定!」

 

346だけでなく765、876等、女性アイドルが集まる中プロ野球選手とファンを盛り上げるための花である、いや、花にならなければならないのだが

 

「スターズ・・・キャッツの怨みいつはらすべき・・・今しかない。」

 

完璧な人選ミスを346プロはやらかした。

 

「最初の種目はこちら!ストライクナインです!アイドルの皆さんも硬球でこのパネルでストライクを目指しましょう!それではプロからお願いします!」

 

スパンスパンスパン

 

「流石スターズのエース!予備の10球を残したままクリアーです!〇〇選手も全面落としをクリアーです!続いてアイドル軍団!」

 

ポーンポテガン

 

「中々上手くいきませんね~。・・・ん?」

 

「これが私のVスラだ!」

 

ズバーン

 

「さ、3枚抜き!?」

 

「156キロストレート!」

 

バゴーン ボトボト

 

「2枚抜き!?二連続!?」

 

「止めのスライダー!」

 

カックン

 

「離れたパネルを落としたー!?」

 

無双してしまい、遠投バックスクリーン直、50メートル走5.4、打撃もバカスカ打ちまくりプロよりも目立た。

 

トドメが

 

「来期はキャッツの時代だよ!!!」

 

スターズファンの前で大声で叫びながらスターズのユニフォームを破るという暴挙にでる。

 

これにより346プロは後始末に奔走するはめになり、ちひろが疲れている理由である。

 

「む、無理はしないでくださいね。」

 

「はい~。・・・菜々さんのアイドル活動の方はどうですか?」

 

「うぐっ!・・・固定のファンが10人を超えました・・・。」

 

「が、頑張ってくださいね。・・・スタミナドリンクですが受け取っておいてください。」

 

「ありがとうございますぅー。頑張ります!」

 

涙目の菜々であった。




ロッテ・・・来年は・・・

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